ゴミ拾いがデータに変わる、PoisTongsを万博で体験

ポイストング万博展示

開催期間:8月24日〜8月25日

ポイストング万博展示
PoisTongsって何ができるの?
PoisTongsはトングに小型カメラとマイコン、AIを搭載したIoTデバイスで、ゴミを掴む瞬間に画像解析で種別判定と位置情報を自動記録し、リアルタイムで可視化して手作業の記録負担を大幅に軽減します。
これっていつ買えるの?
記事では万博でのデモ展示(2025年8月24・25日)と9月27日のリリースを案内していますが、一般販売や発売時期の明記はなく、導入や購入の相談は同社問い合わせ窓口で受け付けるとされています。

万博の舞台で実演された「PoisTongs」──拾うだけでデータが残る体験

2025年8月24日・25日に開催された日本国際博覧会(大阪・関西万博)のフェスティバル・ステーションにて、株式会社micaはIoTトング「PoisTongs(ポイストング)」のデモ展示を行いました。プレスリリース発表は2025年9月27日 10時00分付で、同社はこの展示を通じて来場者にゴミ拾いの新しい体験とデータ利活用の可能性を提示しています。

フェスティバル・ステーションでは、子どもから大人まで多くの来場者が実際にトングを手に取り、ゴミを拾うと同時に「種別」と「位置情報」が自動で記録されるプロセスを体験しました。拾った瞬間にリアルタイムでデータが可視化される様子は、来場者から驚きと関心の声を集め、従来の清掃活動のイメージを変えるデモンストレーションとなりました。

環境×先端技術で未来を変える株式会社mica、IoTトング「PoisTongs」を2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)にて展示 画像 2

展示日時・場所と来場者の反応

展示は万博のフェスティバル・ステーション内で、2025年8月24日と25日の両日にわたり行われました。期間中、トングを使ったデータ収集の過程が公開され、実際にデバイスを操作できる環境が整えられていました。

来場した参加者からは「ゲーム感覚で環境活動に参加できる」「データが見えると行動の意味を実感できる」といった声が寄せられ、データの即時可視化が行動意識に与える影響が明確に示されました。子どもも大人も操作できる設計であることも評価されていました。

PoisTongsの仕組みと技術的特徴

PoisTongsはトング本体に小型カメラとマイコンを搭載し、ゴミを拾う瞬間にAIによる画像解析でゴミの種類(種別)を判定し、同時に位置情報を記録するIoTデバイスです。拾った瞬間のデータ取得を自動化することで、従来必要だった手作業による記録負担を大幅に軽減します。

具体的には、トングがゴミを掴むタイミングで撮影された画像をマイコン内で処理し、内蔵されたAIモデルが画像認識を行います。位置情報はトング側または連携端末経由で取得され、データはリアルタイムに可視化・蓄積されます。こうした仕組みにより、清掃活動がデータ駆動型の環境アクションへと転換されます。

搭載要素
小型カメラ、マイコン(画像処理および通信機能)、位置情報取得機能、AI画像認識モデル
主な機能
ゴミの種別判定、位置情報の自動記録、リアルタイムデータの可視化、ユーザーが手に取り操作可能なインターフェース
期待される効果
清掃活動の記録負担軽減、データに基づく発生源分析、参加率向上や教育的な利用

運用イメージとデータ活用

トングを使ってゴミを拾う行為そのものがデータ収集のトリガーとなるため、自治体や企業、教育機関が行う環境保全活動の現場での採用が想定されます。データは発生場所や種別に基づく分析に使われ、たとえばポイ捨てが多い地点の特定や、特定種別のゴミ対策といった実務的な施策へと繋がります。

リアルタイムの可視化により、参加者は自らの行動がどのようにデータとして蓄積されるかをその場で確認できるため、行動の動機づけにも寄与します。教育現場でのフィードバックや地域イベントでの活用など、用途は多岐にわたると考えられます。

展示で示された社会実装の展望とコンソーシアム

株式会社micaは、IoT技術と市民参加型の活動を融合させることで、誰もが気軽に環境アクションに参加できる仕組みを目指すと表明しています。展示と同時に、同社は自治体・企業・教育機関との連携を進める方針を明示し、データ活用型の社会実装を拡大することを掲げています。

その一環として「ポイすとコンソーシアム」の設立・運営を見据え、集められたデータを関係者全体で利活用する枠組みを構築するとしています。このコンソーシアムを通じて、清掃活動の効率化や地域課題の可視化、さらには政策立案支援への応用を目指します。

  • 連携先の想定:自治体、企業、教育機関
  • 目的:データの標準化、共有、活用による社会実装
  • 期待される取り組み:調査研究、施策提言、教育プログラムへの組み込み

代表者のコメントと企業姿勢

株式会社mica代表取締役の立花巧樹は、展示について次のようにコメントしています。「ゴミ拾いが『誰かの善意』に頼る活動ではなく、『社会全体で価値を共有する活動』に変わる未来を描いています。万博という場で多くの方に体験していただけたことは大きな一歩です。」この発言は、同社が目指す参加型の環境データ収集とその共有を示すものです。

また、同社は製品開発・研究の継続とともに、関係各所との対話を重ねる姿勢を示しています。具体的な導入や共同研究の相談、教育プログラムへの組み込みなど、多様な協働の可能性が提示されています。

企業情報・お問い合わせと展示関連の補足

株式会社micaの設立は2023年10月10日で、本社所在地は奈良県生駒市高山町・奈良先端大内、代表取締役は立花 巧樹です。事業内容はIoT関連製品の開発・企画、環境保全ソリューションの研究・提供などです。プレスリリース中で示された会社概要は以下の通りです。

社名
株式会社mica
所在地
奈良県生駒市高山町 奈良先端大内
代表取締役
立花 巧樹
設立
2023年10月10日
事業内容
IoT関連製品の開発・企画、環境保全ソリューションの研究・提供、他

本リリースに関するお問い合わせは同社の問い合わせページ(https://www.mica.green/contact/)に案内があります。プレスリリースには画像素材のダウンロード案内も含まれており、掲載時の内容は変更となる可能性があるため、最新情報は公式サイトで確認するよう記載されています。

また、リリースには関連カテゴリとして「環境・エコ・リサイクル」「システム・Webサイト・アプリ開発」、およびキーワードとして「ポイ捨てゴミ」「ゴミ拾い」「IoT」「奈良先端大」「画像認識」「環境」「万博」「展示」などが明記されています。これらは展示の狙いと技術的背景を示す指標でもあります。

展示関連のメディア素材と注意事項

プレスリリース内では「すべての画像」や「プレスリリース素材」といった表現で、イベントで使用した画像ファイルのダウンロード提供がある旨が記載されています。取材・報道に際しては各素材の利用条件に従う必要があります。

また、リリース末尾には「掲載時の内容は変更となる可能性があります。最新情報は当社公式サイトにてご確認ください。」との注意書きが含まれており、情報の更新や変更が生じる場合がある点に留意が必要です。

記事の要点まとめ
項目 内容
製品名 PoisTongs(ポイストング)
展示日時 2025年8月24日・25日(日本国際博覧会・フェスティバル・ステーション)
発表(リリース)日時 2025年9月27日 10時00分
主体 株式会社mica(本社:奈良県生駒市、代表取締役:立花巧樹)
技術概要 トングに搭載した小型カメラとマイコンで画像を解析し、ゴミの種別と位置情報を自動記録
主な目的 清掃活動の記録負担軽減、データ活用による環境課題の可視化と対策
連携予定 自治体・企業・教育機関、ポイすとコンソーシアムを通じた協働
会社設立 2023年10月10日
お問い合わせ https://www.mica.green/contact/

本記事では、万博会場で行われたPoisTongsの展示内容、技術的特徴、来場者の反応、今後の連携方針および株式会社micaの企業情報と問い合わせ先まで、プレスリリースに記載された情報を網羅的に整理しました。展示を通じて提示されたのは、ゴミ拾いという行為をデータ収集の機会へと変換する新しい手法であり、それが地域や教育現場でどのように実装され得るかが今後の注目点となります。