ウポポイ開業5周年、10月開幕の全プログラム解説
ベストカレンダー編集部
2025年9月27日 11:45
ウポポイ開業5周年祭
開催期間:10月1日〜3月31日

ウポポイ開業5周年──取り組みと実施期間の全体像
公益財団法人アイヌ民族文化財団(札幌市中央区、常本照樹理事長)が運営するウポポイ(民族共生象徴空間)は、2025年7月12日に開業5周年を迎えました。開業以来、累計で160万人以上の来場者を記録しており、その節目として、2025年10月から2026年3月末まで「ウポポイ開業5周年特別イベント」を実施します。
本稿は、2025年9月26日14時に発表されたプレスリリースの情報をもとに、開催期間中の各種イベント、割引や入場料、アクセス情報、関連企画を漏れなく整理・解説します。期間を通じて、展示・体験・芸能・国際シンポジウムなど多岐にわたるプログラムが用意されています。

注目プログラムの詳細(無料開放DAY・冬の体験・多文化共生ウィークなど)
特別イベントは大きく分けて、(1)無料開放DAY、(2)冬の特別プログラム、(3)多文化共生ウィーク、(4)期間限定の入場料割引、(5)特別展示や通年で行う企画、のカテゴリーに沿って実施されます。以下では、プレスリリースに示された全てのプログラム内容を具体的に紹介します。
各プログラムは日時や開催場所が設定されており、一部は先着配布や有料体験を伴います。体験プログラムの参加には別途料金が発生する場合がある点にも留意してください。

無料開放DAY(2025年11月1日(土)~11月3日(月・文化の日))
例年11月3日に行っている無料開放DAYを、今年は3日間連続で実施します。期間中は展示・芸能・製作体験等の通常プログラムに加え、この日限定の催しが多数用意されます。
主な内容は次の通りです。各プログラムは園内で実施され、参加条件や先着配布の有無は当日案内に従ってください。
- 伝統芸能上演:歌や踊り、口承文芸、楽器演奏を異なる演出で上演。一部回では来場者が一緒に踊る参加型の回も設けられます。
- 体験プログラム:山猟をイメージした弓矢体験、ムックリ(口琴)演奏体験、コースター刺繍の無料体験など。
- 配布・設置物:いろはす(先着)、リストバンドの無料配布、お子様用のふわふわ遊具を期間限定設置。
- 企画:キッチンカーや人気漫画とコラボしたスタンプラリーの実施。

冬の特別プログラム(2025年12月 ~ 順次開催)
12月以降は冬ならではの体験が順次行われます。園内の自然やポロト湖の結氷といった冬景観を生かした企画が中心となります。
具体的には、アイヌ民族の冬の暮らしを伝統的コタンエリアで再現するプログラムや、2月に予定されているスカイランタンの実演・体験(厳冬の夜空にスカイランタンを浮かべる幻想的な催し)などが含まれます。その他にも、冬季限定の体験プログラムが企画されています。

多文化共生ウィーク(2026年2月1日~14日)
2月1日(日)から14日(土)までを「多文化共生ウィーク」と位置づけ、多様なジャンルとのコラボレーションを通じてアイヌ文化の魅力を紹介します。期間中の主な催しは次の通りです。
- 2月1日(日):アイヌ伝統芸能と日本の伝統芸能のコラボレーション。継承者によるトークショーと芸能披露を予定しています。
- 2月7日(土)・8日(日):国際シンポジウム。フィンランド、オーストラリア、アメリカの先住民族博物館の館長を招いてのシンポジウムと各館紹介プレゼンテーションを実施します。
- 2月14日(土):UPOPOY Music Festival 2026。アイヌ民族の音楽アーティストと世界の民族音楽グループが出演するライブステージを開催します(※画像は2025年の出演者写真)。

割引・料金・その他の注目企画(入場料割引・特別展示・常設企画)
期間限定の割引や、開館5周年に関連する特別展示、通年で実施するイベントなど、来場を検討するうえで重要な情報を整理します。割引や料金体系には通常の入場料とWEB割適用後の金額があり、体験プログラムは別料金の扱いです。
また、障がい者とその介護者の入場については特別な配慮があり、障がい者手帳等の提示により各1名無料になる旨が明示されています。

期間限定の入場料割引(2025年10月中旬(予定)~2026年3月31日)
期間限定で1日券のWEB割が実施されます。対象販売窓口はウポポイ公式ウェブサイトとじゃらんnetです。さらに広報紙「ほっかいどう」に家族割情報が掲載され、家族割として各種1名あたり200円の割引が提供されます。
WEB割適用後の入場料(税込)は以下の通りです。体験プログラムは別途料金が必要です。
区分 | 1日券(WEB割適用・税込) |
---|---|
大人(一般) | 1,000円 |
高校生(一般) | 400円 |
中学生以下 | 無料 |
参考として、通常の入場料(税込)は以下の通りです。団体割引(20名以上)や博物館特別展示、各種有料体験は別料金です。
区分 | 通常料金(税込) |
---|---|
一般大人 | 1,200円 |
一般高校生 | 600円 |
中学生以下 | 無料 |

開館5周年記念 特別展示「ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション」
2026年7月5日(土)~11月16日(日)に予定されている特別展示では、ドイツ・ベルリンに渡った資料が約150年ぶりに北海道に里帰りします。ウィーン万博を起点にして形成されたアイヌ・コレクションと、その時代背景を紹介する内容です。展示資料は海外コレクションの一部を国内で公開する貴重な機会となります。
この展示は開業5周年の一環として、歴史的・国際的な文脈のなかでアイヌ文化の位置づけを示す計画です。展示の詳細は今後の告知で更新されます。

令和7年度下半期(10月~3月)におけるその他の催し
下半期は複数のイベントが連続して行われます。主な催しを日程順に挙げます。
- アイヌアートショー2025:10月12日(日)・13日(月・祝)。アーティストや工芸家による展示販売、トークイベント、ワークショップ。来場者に藤戸康平氏作品をモチーフにした限定ステッカーを配布。
- イルミネーション:11月22日(土)~3月22日(日)。約8万3,000個の電球による展示。アイヌ文化にゆかりのある動物をブロック型イルミネーションで表現。
- ウポポイ・白老・登別フォトコンテスト2025:7月9日(水)~11月30日(日)。東京カメラ部とタイアップ。撮影対象はウポポイ・白老町・登別市。受賞者には宿泊券等の賞品。審査結果は2月下旬に発表予定。
- ウポポイ旅育キャンペーン:7月11日(金)~2月1日(日)。親子向けの散策プログラム。Webで公開される「ウポポイ旅育ガイドブック」にスタンプを集めるとオリジナルグッズが当たる抽選に応募可能。
- 「ゴールデンカムイと北海道を楽しもう! supported by ウポポイ」:9月2日(火)~2月27日(金)。現在実施中のキャンペーン。詳細はキャンペーン特設ページで案内。

施設情報・アクセス・連絡先
ウポポイは、アイヌ文化の復興・創造等の拠点として2020年に北海道白老町にオープンしました。館内は「国立アイヌ民族博物館」「国立民族共生公園(体験型フィールドミュージアム)」「慰霊施設」から構成されています。
園はポロト湖のほとりに位置し、自然の中で五感を通じてアイヌ文化や歴史に触れることができます。以下は基本的な来場情報です。
- 所在地
- 〒059-0902 北海道白老郡白老町若草町2丁目3
- 電話(代表)
- 0144-82-3914
- 公式ウェブサイト
- https://ainu-upopoy.jp/
- SNS・動画
- Instagram: https://www.instagram.com/ainumuseumpark/ Facebook: https://www.facebook.com/upopoy/ YouTube: https://www.youtube.com/@upopoy
- アクセス
- JR白老駅から徒歩約10分。新千歳空港から高速道路または列車利用で約40分。
- 開園時間
- 9:00~17:00(時期により変動あり)
- 閉園日
- 月曜日および12/29~1/5、2月28日~3月9日。月曜日が祝日の場合は翌日以降の平日が休園。特別な開園日あり。
- 開業日
- 2020年7月12日
- 指定法人
- 公益財団法人アイヌ民族文化財団

イベントと重要事項の要点まとめ
ここまで記載したウポポイ開業5周年特別イベントおよび関連企画の主要項目を表で整理します。日程や条件、参加方法、料金の違いを一目で確認できるようにしています。
項目 | 日程/期間 | 概要・備考 |
---|---|---|
開業5周年記念期間 | 2025年10月~2026年3月末 | 展示、芸能、体験等の特別プログラムを実施 |
無料開放DAY | 2025年11月1日(土)~11月3日(月・祝) | 展示・芸能・体験等を無料で提供(期間限定配布・先着あり) |
入場料割引(WEB割・家族割) | 10月中旬(予定)~2026年3月31日 | 公式サイト・じゃらんnetで1日券WEB割。家族割(広報紙「ほっかいどう」掲載)で1名200円割引 |
WEB割適用1日券(税抜表記なし・税込) | 期間限定 | 大人1,000円、高校生400円、中学生以下無料。体験プログラムは別料金 |
冬の特別プログラム | 2025年12月~(順次) | 冬の暮らし体験、スカイランタン(2月予定)等。ポロト湖の結氷を活用 |
多文化共生ウィーク | 2026年2月1日~14日 | 伝統芸能コラボ(2/1)、国際シンポジウム(2/7-8)、UPOPOY Music Festival(2/14)等 |
開館5周年記念特別展示 | 2026年7月5日~11月16日 | 「ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション」。ドイツ・ベルリン所蔵資料の里帰り展示 |
アイヌアートショー2025 | 10月12日・13日 | 作品展示販売、トーク、ワークショップ。限定ステッカー配布 |
イルミネーション | 11月22日~3月22日 | 約8万3,000個の電球による展示。動物モチーフのブロック型イルミネーション |
フォトコンテスト | 7月9日~11月30日 | ウポポイ・白老・登別で撮影。東京カメラ部とタイアップ。審査結果は2月下旬発表 |
旅育キャンペーン | 7月11日~2月1日 | 親子向けガイドブックの公開とスタンプで景品抽選 |
ゴールデンカムイ連携キャンペーン | 9月2日~2月27日 | 現在実施中。特設サイトで詳細案内 |
本稿ではプレスリリースに記載された内容を基に、実施期間・主要プログラム・料金・アクセス情報を整理しました。詳細や最新情報、各種参加方法については公式ウェブサイト(https://ainu-upopoy.jp/)および公式SNSで確認することができます。
参考リンク: