海青中のアップサイクル作品、10月26日文化祭で展示

海青中文化祭展示

開催日:10月26日

海青中文化祭展示
どんなワークショップだったの?
9月25日に唐津Farm&Foodが海青中1年52人を対象に実施。生徒が回収した約8,000個(約20kg)のキャップをPrecious Plasticの射出成型機でアップサイクルし、海や松などをモチーフにオリジナルのキーホルダーを制作して資源循環を学ぶ体験型の環境教育です。
作品はどこで見られるの?
制作したアップサイクルキーホルダーは2025年10月26日に海青中学校で開かれる文化祭で展示予定。校内で来場者に公開され、生徒の学びの成果や地域の自然へのメッセージを直接見ることができます。

中学生52人が取り組んだ「Precious Plastic」ワークショップの全体像

2025年9月25日、NPO法人唐津Farm&Foodが唐津市海青中学校の1年生52人を対象に実施したPrecious Plasticワークショップは、プラスチック資源の循環を学び、地域の自然をモチーフにしたオリジナルキーホルダーを制作する実践型の環境教育プログラムです。主催団体の発表は、唐津Farm&Foodによるもので、リリース日時は2025年9月27日 11時24分となっています(参照:https://karatsu-f-f.com/sdgs.html)。

当日の参加は海青中学校の1年1組、1年2組を中心に行われ、全52名が参加しました。ワークショップでは、事前に生徒自身が回収・洗浄・色分けを行ったペットボトルキャップ約8,000個・総重量約20kgを素材に、Precious Plasticの射出成型機を用いてアップサイクルを実施しました。射出成型機を使った工程では、ペットボトルキャップを溶かして成型する過程を生徒が観察・操作し、プラスチックの物理的変化と資源循環の実感を得ることが目的とされました。

唐津市海青中学校でPrecious Plasticワークショップを開催 画像 2

当日の具体的な実施内容

ワークショップは大きく分けて、素材の準備、デザイン作業、成型・仕上げの三つの工程で構成されました。生徒たちは事前に回収・洗浄・色分けを行っていたキャップを持ち寄り、グループごとにテーマを決めてデザインを行いました。テーマは「海の生き物」や「唐津の象徴である松原」など地域性や生物多様性を反映したものが多く見られました。

射出成型機の操作時には校長先生も飛び入り参加し、会場には活発なやり取りが生まれました。完成したキーホルダーは形状・色合い・モチーフに工夫が凝らされ、生徒自身が制作の過程で資源循環の仕組みを実感できる内容となりました。

  • 対象:唐津市海青中学校 1年生(52名)
  • 実施日:2025年9月25日
  • 主催:NPO法人唐津Farm&Food
  • 素材:ペットボトルキャップ 約8,000個(約20kg)
  • ツール:Precious Plastic 射出成型機
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生徒たちの表現と地域のつながり—作品の特徴と背景

生徒が制作したキーホルダーには、海の生き物や地元の松をモチーフにした作品が多く見られました。これらは単に形を模倣するだけでなく、生物多様性の概念や地域文化を意識してデザインされた点が特徴です。生徒たちが選んだモチーフには、唐津ならではの自然環境や港町としての景観が反映されています。

同学年の多くの生徒は、呼子小学校5年生の頃から海洋教育やビーチクリーン、リサイクル活動に継続的に参加してきた背景があり、今回のワークショップは小学校での学びを中学校の場で深化させる機会となりました。呼子町で行われたビーチクリーンには、地元のプロサッカークラブ「サガン鳥栖」や保育園、企業も参加しており、地域ぐるみの連携が見られます。

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教育の連続性と地域参加の実例

小学校時代から続く海洋教育や環境活動の成果は、今回のワークショップにおける生徒の積極的な参加態度や独創的なデザインに表れています。地域のイベントや企業・団体が関与することで、教育活動が学校の外へと広がり、実社会と教育の接点が形成されます。

ワークショップの過程で生徒が行った具体的な活動は、以下の通りです。

  1. ペットボトルキャップの回収・洗浄・色分け(事前作業)
  2. チームごとのモチーフ決定(海の生物、松など)
  3. 射出成型機での成形と仕上げ作業
  4. 完成品の評価・写真撮影・記録保存
地域連携
呼子町でのビーチクリーン等の継続的な活動に、地域クラブや企業が参加。
学校内の反応
校長の参加により生徒の関心が高まり、会場は大きな盛り上がりを見せた。
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映像体験『おとーしゃ』とデジタル波絵馬で広がる環境の視点

ワークショップでは、万博とのつながりとして大阪・関西万博「Blue Ocean Dome」対馬ウィークで上映されたアニメ『おとーしゃ』の鑑賞が取り入れられました。映像鑑賞は生徒にとって、地域の環境課題と国際的な取り組みの接点を直感的に理解する機会となりました。映像体験後には、デジタル波絵馬への記入が行われ、生徒たちは海や環境への願いや思いをデジタル絵馬に残しました(参照:https://wish4otosha.jp/)。

デジタル波絵馬は、視覚的に波の動きやメッセージが表現されるインタラクティブなツールであり、映像と連動することで環境教育をより深める仕掛けとなっています。生徒たちは映像から得た感覚を言葉やデジタル表現に変換することで、ローカルな活動とグローバルな視点の結びつきを体験しました。

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体験型教育としての価値

アニメ鑑賞とデジタル波絵馬の組み合わせは、視覚・感情・表現の複数の入口から環境問題にアプローチする手法です。これにより、生徒は単なる知識の受け取り手に留まらず、自ら考え、表現することを通じて持続可能性や生物多様性の重要性を実体験として理解しました。

映像やデジタルツールの活用は、ESD(持続可能な開発のための教育)における効果的な手法であり、学校教育における実践の一例となっています。

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制作物の展示予定と全体の整理

今回制作されたアップサイクルキーホルダーは、2025年10月26日に唐津市海青中学校で開催される文化祭で展示される予定です。文化祭での展示は、生徒たちが地域の自然や文化を題材に表現した作品を地域の来場者に見てもらう機会となります。展示は教育活動の成果発表として位置づけられ、来場者に持続可能な社会づくりへの関心を喚起することが期待されています。

展示に向けては作品の保管、展示レイアウト、解説パネルの作成、来場者向けの説明準備などの運営面の検討が進められる見込みです。作品は生徒の想いが込められたオリジナル品であり、文化祭での展示により学校内外の多様な来場者にその背景と学びを伝えることになります。

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素材・工程・成果の整理

キーホルダー制作に使われた素材と工程は、学びの観点からも重要です。素材は事前回収されたペットボトルキャップであり、その数量と重量は明確に提示されています。工程では回収・洗浄・色分けから射出成型、仕上げ作業に至るまで生徒による手作業と機械作業が組み合わされ、資源循環を可視化する学習が行われました。

以下に今回の活動内容を整理した表を提示します。

項目 内容
実施団体 NPO法人唐津Farm&Food
発表日(リリース) 2025年9月27日 11時24分
実施日 2025年9月25日
対象 唐津市海青中学校 1年生 52名(1年1組・1年2組)
素材 ペットボトルキャップ 約8,000個(約20kg)
使用機器 Precious Plastic 射出成型機
制作物 海の生物や松をモチーフにしたアップサイクル・オリジナルキーホルダー
関連企画 アニメ『おとーしゃ』鑑賞、デジタル波絵馬への記入(https://wish4otosha.jp/)
展示予定 2025年10月26日 唐津市海青中学校 文化祭
参照リンク https://karatsu-f-f.com/sdgs.html

上表は今回のワークショップに関する主要なデータを整理したものです。ワークショップは、資源循環や生物多様性を実体験を通して学ぶ教育の場として位置づけられており、制作物の展示を通じてその学びが地域社会に伝えられる計画です。地域の教育の継続性や参加型の学習、デジタル表現と映像を活用した多角的な環境教育の実践として、本件は具体的な取り組みの一例を示しています。

参考リンク: