焼津の老舗×AIで誕生した『八雲さば』の魅力
ベストカレンダー編集部
2025年9月28日 09:41
八雲さば発売
開催日:9月28日

焼津の伝統とAIが結実した新しい鯖「八雲さば」
老舗鯖専門店の株式会社岩清(本社:静岡県焼津市、社長:岩崎清司)と、静岡県立大学発ベンチャーの合同会社DigSense(本社:静岡県静岡市、社長:伊藤豊実)が共同で開発した新商品「八雲さば」が、2025年9月28日(日)に発売されます。本プレスリリースは2025年9月28日 08時00分付で発表されました。
本商品は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)のレシピに着想を得て、DigSenseが開発した風味設計AIを用いた食用調味オイル「AlomaEdge-ACE-」を活用したものです。鯖の持つ旨味を残しつつ特有の臭みを抑え、シトラスとスパイスの香りをまとわせることで新たな味わいを実現しています。
- 発売日
- 2025年9月28日(日)
- 価格
- 1,000円(税込)
- 原料
- 静岡県焼津産鯖(小川漁港)
- 販売場所
- 岩清ホームページによる通販、直営の古民家レストラン、その他直売所

AlomaEdge-ACE-:感覚科学とペアリングAIがもたらす風味設計
「AlomaEdge-ACE-」は静岡県立大学 食品化学研究室で20年以上蓄積された味と匂いに関する研究データを基盤に、DigSenseが開発した食用調味オイルです。研究データの解析と独自のペアリングAIにより、食材ごとに最適化された香味調整を行うことが可能になっています。
本オイルの特徴は、不快風味(オフフレーバー)を抑制しながら、好ましい香りを引き立てる点にあります。原料には天然素材を採用し、高級感のあるシトラスジンジャーの香りを主軸に設計されています。大豆ミートなどの植物由来素材の風味改善にも有効性が確認されており、食品企業からの注目度が高い技術です。

技術の背景と開発目的
DigSenseは「おいしさに関する科学技術を食産業で広く活用できるサービスや商品に落とし込むことで、持続可能で豊かな社会の実現に貢献する」という理念を掲げており、これまで食品企業向けに提供してきた風味設計技術を一般消費者向けの商品に適用したのが本取り組みです。
AlomaEdge-ACE-は感覚受容体の解析、ペアリングAI、そして食味・香気に関する長年の実験データを組み合わせることで、食材の「臭み」を抑えつつ、食材本来の旨味や望ましい香りを引き出すことを目的としています。
- 主な機能:オフフレーバーの抑制、香りの強化、食材ごとの最適化
- 香調:シトラスジンジャーを基調とした華やかな香り
- 期待される用途:魚介類の風味改善、大豆ミートなどの植物由来食品の風味補正
岩清の伝統と製造体制、原料の産地について
株式会社岩清は天保三年(1832年)創業の老舗で、焼津・小川漁港の水揚げを中心に鯖やかつおの加工を続けてきました。明治時代から鯖の加工を始め、「塩鯖」は関西の鯖寿司店や料亭に長く供給されています。今回の「八雲さば」はそうした伝統の加工技術を元に、最新の風味設計を組み合わせています。
鯖は栄養価が高く旨味に富む一方で鮮度が落ちやすく、特有の臭みが苦手な消費者も少なくありません。岩清では、小川漁港に拠点を置く漁業者から鯖を仕入れ、七代目の専務がセリで買い付けた魚を加工しています。
原料・漁法と持続可能性
小川漁港を拠点とする善生丸は、日本に残る唯一の棒受網・たもすくい網という伝統的な漁法を行う鯖漁船です。この漁法は鯖を傷つけにくく、かつ捕り過ぎないという点で持続可能性(SDGs)に配慮された方法とされています。岩清はこうした地元の漁業と連携し、焼津の鯖を活用した商品開発を続けています。
「八雲さば」は焼津小川漁港で水揚げされた鯖を原料に、DigSenseのAlomaEdge-ACE-を活用したレシピで調理・加工されています。商品は通販や直営レストラン、直売所を通じて販売される予定です。
製品の詳細、販売情報と問い合わせ先
以下は「八雲さば」に関する具体的な製品情報と販売窓口、ならびに本取り組みに関与した企業の概要です。商品は1パッケージあたり1,000円(税込)で提供されます。
発売は2025年9月28日(日)。販売は岩清のホームページを通じた通販、直営の古民家レストラン、その他直売所で行われます。プレスリリース内で使用されている画像ファイルはダウンロード可能です。
- 株式会社岩清(『八雲さば』に関する問い合わせ先)
- 所在地:静岡県焼津市本町5丁目14-9
- 社長:岩崎清司
- 事業内容:塩鯖商品の開発・製造、レストラン経営
- ホームページ:https://www.iwasei.com
- 合同会社DigSense(AlomaEdge-ACE-、技術に関する問い合わせ先)
- 所在地:静岡県静岡市駿河区谷田52−1(静岡県立大学内インキュベーションセンター)
- 社長:伊藤豊実
- 事業内容:風味設計技術の開発
- ホームページ:https://digsense.co.jp
本件は「伝統 × テクノロジー」を体現する事例として、食品業界や地域資源活用の観点から注目されます。NHKの朝ドラ「ばけばけ」で小泉八雲の物語が取り上げられている今年、八雲の料理レシピに着想を得た商品としての側面もあります。
要点の整理(製品情報の一覧)
以下は本記事で紹介した「八雲さば」に関する主要情報を表形式で整理したものです。商品仕様、開発主体、販売情報、技術的特徴、問い合わせ先などを一目で確認できます。
項目 | 内容 |
---|---|
商品名 | 八雲さば |
発売日 | 2025年9月28日(日) |
価格 | 1,000円(税込) |
原料 | 静岡県焼津産鯖(小川漁港、水揚げ) |
特徴 | 鯖の臭みを抑え、シトラスとスパイスが香る華やかな味わい。小泉八雲のレシピに着想。 |
風味調整技術 | AlomaEdge-ACE-(感覚受容体解析とペアリングAIを用いた食用調味オイル) |
開発・技術提供 | 合同会社DigSense(静岡県立大学発ベンチャー) |
製造・販売 | 株式会社岩清(老舗の鯖専門店) |
販売場所 | 岩清ホームページによる通販、直営古民家レストラン、その他直売所 |
DigSense所在地 | 静岡県静岡市駿河区谷田52−1(静岡県立大学内インキュベーションセンター) |
岩清所在地 | 静岡県焼津市本町5丁目14-9 |
関連キーワード | 小泉八雲、鯖、焼津、静岡、AI、風味改善技術、レシピ、ペアリング、スタートアップ、ベンチャー |
参考サイト | https://digsense.co.jp、https://www.iwasei.com |
以上が発表内容の要点です。本取り組みは、地域に根差した漁業資源と研究に基づく風味設計技術を組み合わせた具体例として、食の価値を再定義する試みと位置づけられます。画像素材のダウンロードや詳細情報は、両社のホームページで確認できます。