ギフテッド中高生を支える対面居場所モデルが採択
ベストカレンダー編集部
2025年9月28日 14:48
ギフテッド居場所のモデル事業採択
開催日:9月28日
ギフテッド傾向の若者と向き合う、新しい対面型の居場所づくり
特定非営利活動法人日本教育再興連盟(ROJE)は、内閣官房孤独・孤立対策推進室が実施する「令和7年度 地域における孤独・孤立対策に関するNPO等の取組モデル調査」に採択されました。本プレスリリースは2025年9月28日11時30分に公開されたもので、採択事業は「ギフテッド傾向があり孤立・孤独状態への中高生へエンパワメント事業」です。
この採択は、孤独・孤立対策推進法を踏まえ、令和6年6月に決定された重点計画の趣旨に沿うものであり、地域の多様な孤立の実態に対応する先駆的な取組を支援し、成果の全国展開を目指すことが目的とされています。実施地域は東京都渋谷区で、対面の居場所を活用したモデル事業として設計されています。
- 発表日時
- 2025年9月28日 11:30
- 採択事業名
- ギフテッド傾向があり孤立・孤独状態への中高生へエンパワメント事業
- 実施主体
- 特定非営利活動法人日本教育再興連盟(ROJE)
- 活動地域
- 東京都渋谷区
事業の仕組み:高校生インターンと大学生メンターによる対面プログラム
本事業は、学校内外で周囲との違和感や孤立感を抱えやすいギフテッド傾向のある中高生に対して、居場所を通じた支援とエンパワメントを行うことを目的としています。特徴は、単なる相談窓口やオンライン支援だけでなく、対面での居場所を軸にしたモデルである点です。
具体的には、ギフテッド傾向のある高校生を数名「インターン」として任命し、同じくギフテッド傾向のある中高生向け居場所にて、大学生メンターと共にイベントの企画・運営を行います。インターンとしての役割を通じて、高校生自身の成長と社会参画を促し、支援対象である中高生の孤立予防につなげることが狙いです。
インターンとメンターの役割
高校生インターンは、居場所に集う同年代のニーズを把握し、イベントやプログラムの立案・実行を担います。大学生メンターは企画運営の支援、対話のファシリテーション、学習や進路に関する助言などを行います。
以下は事業内で想定される主な活動内容です。
- 居場所での定期的な対面プログラムの企画・運営
- 高校生インターンによる発信活動(SNSやレポート作成など)
- 大学生メンターによる伴走的支援と振り返りの実施
- 成果の計測とモデル化、汎用化に向けた検証
対象 | 役割 | 目的 |
---|---|---|
高校生インターン | イベント企画・運営、発信 | 自己成長と社会参画、同世代の孤立予防 |
大学生メンター | 伴走支援、ファシリテーション | プログラムの質の担保と継続性の確保 |
参加する中高生 | 対面での居場所利用、イベント参加 | 孤立感の軽減、仲間との出会い |
これまでの実績と連携体制:拠点とパートナーの役割
ROJEは2022年度から「ギフテッドプロジェクトsprinG」を立ち上げ、ギフテッド傾向があり学校に馴染みづらさを感じる子どもとその保護者を支援してきました。これまでに全国で700家庭以上が同プロジェクトに参加している実績があります。
2025年4月には、公益財団法人東京都保健福祉財団「子どもが輝く東京・応援事業」の助成を受け、ギフテッド傾向のある中高生のための常設型の対面支援拠点「sparK」をオープンしました。この拠点は、安心して自分らしく過ごせる居場所や仲間との出会いを提供する場として運用されています。
連携パートナーとモデル化の取り組み
本事業は、伴走支援機関である株式会社NTTデータ経営研究所とも連携し、モデルの汎用化や知見の蓄積を図ります。連携により、地域展開や評価指標の整備、事業効果の定量的・定性的評価が実施される予定です。
紹介されている関連ページは以下の通りです。詳細な活動内容や拠点の紹介は各ページで確認できます。
組織情報、問い合わせ先と記事の整理
以下は本件に関する団体概要や問い合わせ先、事業の要点を整理したものです。公表されている情報をもとに、事業の位置づけや連携先、問い合わせ方法を明確に伝えます。
連絡先メールアドレスはプレスリリースでgifted.info★roje.or.jpと表記されています。問い合わせの際は、★を@に変更して使用してください。メディア取材や自治体・教育関係者の視察に関する問い合わせにも対応できる範囲で応じる旨が示されています。
- 団体名
- 特定非営利活動法人日本教育再興連盟(ROJE)
- 本部所在地
- 151-0053 東京都渋谷区代々木5-62-1
- 代表
- 鈴木寛・陰山英男
- 設立
- 2005年12月(法人登記:2007年10月)
- 事業内容
- ウェブメディアの運営、学校ボランティアの派遣、出前授業、災害支援等(6つの活動領域で教育課題に取り組む)
項目 | 内容 |
---|---|
採択プログラム名 | ギフテッド傾向があり孤立・孤独状態への中高生へエンパワメント事業 |
採択機関 | 内閣官房孤独・孤立対策推進室(令和7年度モデル調査) |
実施主体 | 特定非営利活動法人日本教育再興連盟(ROJE) |
活動地域 | 東京都渋谷区(常設拠点:sparK) |
公表日 | 2025年9月28日 11:30 |
連携機関 | 株式会社NTTデータ経営研究所、公益財団法人東京都保健福祉財団(助成) |
過去の実績 | 2022年度からの「ギフテッドプロジェクトsprinG」、参加家庭数700以上 |
問い合わせ | gifted.info★roje.or.jp(★を@に変更) |
公式URL | https://kyouikusaikou.jp/ |
以上の表は、本事業の主要な事実を整理したものです。採択の背景、事業の具体的な仕組み、既存の拠点と連携体制、連絡先を含めてまとめています。公表された情報に基づき、対面の居場所を活用してギフテッド傾向のある若者の孤立に対処しようとする取り組みであることが確認できます。
記事内で示した各リンクおよび問い合わせ先は公表資料の記載どおりです。関係者の名前、所在地、設立年、助成・連携情報なども本文に反映しています。