岡山大学・谷口雅治教授が日本数学会解析学賞受賞

谷口雅治解析学賞受賞

開催日:9月18日

谷口雅治解析学賞受賞
誰がどんな賞を受賞したの?
岡山大学の谷口雅治教授が、2025年度日本数学会「解析学賞」を受賞しました。授賞式は2025年9月18日に名古屋大学東山キャンパスで行われ、反応拡散方程式に関する業績が評価されました。
受賞の研究って何が重要なの?
谷口教授は反応拡散方程式で角錐型進行波や多面体型の全域解など新規の解を発見し、それらを統一する理論枠組みを構築。解析学の基礎理論と応用領域の理解を大幅に前進させた点が評価されました。

谷口雅治教授が日本数学会「解析学賞」を受賞 — 岡山大学から2人目の快挙

国立大学法人岡山大学の高等先鋭研究院に所属する異分野基礎科学研究所(学術研究院先鋭研究領域)教授・谷口雅治氏が、2025年度日本数学会解析学賞を受賞しました。授賞式は2025年9月18日に名古屋大学東山キャンパスで行われ、谷口教授は同日開催の日本数学会秋季総合分科会に合わせて出席しています。岡山大学からの受賞者としては今回が2人目となります。

この受賞は、解析学および関連分野において顕著な業績を挙げた研究者に贈られるもので、解析学の進展を通じた数学全体の発展に寄与することを目的に2002年に創設されました。今回で24回目の授与です。授賞理由や研究の詳細、関連する組織・問い合わせ先については以下で整理して紹介します。

【岡山大学】高等先鋭研究院 異分野基礎科学研究所の谷口雅治教授が「2025年度日本数学会解析学賞」を受賞 画像 2

受賞理由の核心:反応拡散方程式における進行波と全域解の理論構築

谷口教授の受賞題目は「反応拡散方程式における多次元フロント解と全域解の研究」です。反応拡散方程式は物理・化学・生物学等の現象を記述する重要な偏微分方程式であり、特に進行波(フロント型進行波)や全域解(全空間にわたる解)の性質の解明は理解の要となります。

谷口教授は、本研究において角錐型進行波や多面体型全域解など、従来知られていなかった新規の進行波と全域解を多数発見しました。加えて、それらの解の理論的枠組みを構築し、進行波と全域解の間にある相互関係を解明しました。こうした一連の成果が高く評価され、解析学賞受賞に至っています。

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具体的な業績と評価のポイント

以下に、受賞の核となったポイントを整理します。これにより、研究の意義と受賞理由が明確になります。

  • 新規解の発見:角錐型進行波や多面体型全域解といった、多次元空間に特徴的な解の存在を示した。
  • 理論構築:発見された解に対する数学的な枠組みと解析手法を整備し、一般的な理論として確立した。
  • 相互関係の解明:進行波(フロント)と全域解の関係性を明確にし、各種現象の理解を統合する成果を示した。
  • 解析学への寄与:上記の成果により、解析学分野(特に偏微分方程式の理論)の発展に寄与した点が評価された。

このような研究は、数理的な深みだけでなく、反応拡散系を用いる各種応用領域における理論的な基盤を強化する点で重要です。

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授賞式の様子と谷口教授のコメント、関連組織

授賞式は日本数学会秋季総合分科会の場で行われ、受賞式終了後に選考委員長と谷口教授の記念写真が撮影されています。授賞式の開催地は名古屋大学東山キャンパスで、日時は2025年9月18日です。岡山大学がこの賞を受けるのは今回が2例目で、大学としても注目される受賞となりました。

受賞に際し谷口教授は次のように述べています:
「反応拡散方程式においてフロント型進行波と全域解の研究を行い、近年、この二つの解の関係を解明しました。その成果が日本数学会解析学賞として認められ、身の引き締まる思いです。今後も解析学の発展に努力いたします。」

岡山大学側の発表には、大学全体の研究支援や産学連携、コアファシリティ等の連絡先も含まれており、研究環境・支援体制に関する情報が整理されています。以下のような組織・窓口が公開されています。

岡山大学 異分野基礎科学研究所(数理解析学・谷口研究室)
https://www.math.okayama-u.ac.jp/~taniguchi/index-j.html
岡山大学 公式ニュース(本件掲載ページ)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id14615.html
日本数学会(解析学賞紹介)
https://www.mathsoc.jp/publicity/analysis2025.html / https://www.mathsoc.jp/prize/a-prize/

大学による広報資料には受賞者写真や関連画像のダウンロードも可能とされており、詳細は大学のニュースページで確認できます。

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問い合わせ先と関連情報の一覧:連絡先・参考リンクの詳細

プレスリリースには研究者・大学側の問い合わせ先が具体的に示されています。研究に関する問い合わせや大学の産学官連携窓口、研究機器共用、スタートアップ支援などの連絡先が明記されています。

以下はプレスリリースで示された連絡先・関連リンクを形式的に整理したものです。メールアドレスは原文に準じて「◎」表記が用いられています。実際に連絡する際は「◎」を「@」に置き換えてください。

項目 連絡先 / URL
谷口雅治 教授(岡山大学 学術研究院 先鋭研究領域) 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス
E-mail:taniguchi-m◎okayama-u.ac.jp
岡山大学 産学官連携本部 TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
研究機器共用(チーム共用) TEL:086-251-8705 / FAX:086-251-7114
E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp
https://corefacility-potal.fsp.okayama-u.ac.jp/
スタートアップ・ベンチャー関連 E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
https://venture.okayama-u.ac.jp/
岡山大学 ニュース(本件) https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id14615.html

また、岡山大学関連のメディアや資料として、統合報告書、SDGs関連ページ、大学イメージ動画など多数の公開情報があります。以下はプレスリリースで示された参考リンクです。

  • 日本数学会(解析学賞):https://www.mathsoc.jp/prize/a-prize/
  • 岡山大学 異分野基礎科学研究所:http://www.riis.okayama-u.ac.jp/
  • 岡山大学 メディア「OTD」(アプリ/ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html / https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
  • 岡山大学 統合報告書2024:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002801.000072793.html
  • 岡山大学 SDGsページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
  • 岡山大学地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS):https://j-peaks.orsd.okayama-u.ac.jp/

これらの情報は岡山大学の研究活動や産学連携、研究支援体制を理解するうえで有用です。研究内容や受賞に関する詳細は、上記リンク先の公式ページで確認できます。

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記事の要点一覧(表形式による整理)

本文で扱った主要な事実を表で整理します。日付や名称、受賞理由、問い合わせ先などを一目で確認できるようにまとめました。

項目 内容
受賞者 谷口雅治(岡山大学 高等先鋭研究院 異分野基礎科学研究所 教授)
受賞名 日本数学会 解析学賞(2025年度)
受賞理由(題目) 「反応拡散方程式における多次元フロント解と全域解の研究」 — 角錐型進行波・多面体型全域解の発見と理論構築、進行波と全域解の相互関係の解明
授賞式 2025年9月18日、名古屋大学東山キャンパス(日本数学会秋季総合分科会に併催)
プレスリリース公開日時 2025年9月28日 13:41(国立大学法人岡山大学)
関連リンク(主なもの) https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id14615.html
https://www.mathsoc.jp/prize/a-prize/
問い合わせ(研究室) 谷口雅治 教授(岡山大学 津島キャンパス) E-mail:taniguchi-m◎okayama-u.ac.jp(◎を@に置き換え)
大学関連窓口 産学官連携本部:TEL 086-251-8463 / E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp(◎を@に)

以上が本件に関する要点の整理です。谷口教授の受賞は解析学分野における重要な評価であり、研究内容や大学の支援体制に関する詳細は上記の公式リンクを参照してください。

参考リンク: