10月3日開催 サザコーヒーW優勝記念ゲイシャまつり
ベストカレンダー編集部
2025年9月29日 09:42
ゲイシャまつり
開催期間:10月3日〜10月5日

サザコーヒーが日本の二大競技会で同年W優勝を達成した背景
株式会社サザコーヒー(茨城県ひたちなか市)は、2025年9月に行われた日本スペシャルティコーヒー協会主催の二つの主要なコーヒー競技会で、同年に同じ企業から二人の選手が優勝するという史上初の快挙を達成した。プレスリリースは2025年9月29日07時16分にサザコーヒーから発表されている。
この快挙は、エスプレソを競う「ジャパン バリスタ チャンピオンシップ(JBC)」で本間啓介選手が優勝し、フィルター抽出などを競う「ジャパン ブリューワーズ カップ(JBrC)」で飯髙亘選手が優勝したことによるものである。両選手はともにパナマ産ゲイシャ種のコーヒー豆を使用しており、2025年度の日本代表としてそれぞれ世界大会へ派遣される権利を得た。
- 発表元:サザコーヒー
- 発表日時:2025年9月29日 07時16分
- 優勝選手:本間啓介(JBC優勝)、飯髙亘(JBrC優勝)
- 使用豆:パナマ ゲイシャ(エスメラルダ農園など)

史上初の同年W優勝の意義
コーヒー業界には、エスプレソを中心とするバリスタ競技と、ペーパードリップやサイフォンなどを対象とするブリューワーズ競技という二つの異なる技術領域の大会がある。どちらも日本国内での優勝は世界大会への出場権を伴い、異なる抽出技術と味の表現が問われる。
同じ年に、同一企業から両競技の優勝者が出ることはこれまでに例がなく、サザコーヒーは2009年以降、特にパナマ ゲイシャの買い付けと品質表現に注力してきたことが結果につながったと評価される。

JBC(バリスタ)とJBrC(ブリューワーズカップ)の決勝の経緯とルール詳細
両大会は日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)主催で、会場はいずれも東京ビッグサイトで行われた。バリスタ競技は9月25日に決勝が実施され、本間啓介選手が優勝した。ブリューワーズカップは9月27日に決勝が行われ、飯髙亘選手が優勝した。
各競技の優勝者はそれぞれ世界大会の日本代表となる。バリスタ優勝者は2026年10月23日〜25日にパナマで開催されるSCA主催のWorld Barista Championship(WBC)に、ブリューワーズカップ優勝者は2026年6月25日〜27日にベルギー・ブリュッセルで開催されるWorld Brewers Cup(WBrC)に出場予定である。

ジャパン バリスタ チャンピオンシップ(JBC 2025)の内容
JBCの決勝では、本間選手が3種類のエスプレッソを4人の審査員に提供し、香り、味、見た目の美しさ、ミルクビバレッジ、シグニチャードリンク、プレゼンテーションといった項目で評価された。
使用した豆にはパナマ ゲイシャ(ジャンソン農園)やエチオピア シダマが含まれており、特にゲイシャは華やかな香りと滑らかな口当たりで高評価を得た。決勝の模様は以下の配信で閲覧可能である。
- JBC 2025 決勝(YouTube配信)
- バリスタ競技の公式ルール(SCA):公式ルール(PDF)
- バリスタ競技の主要評価項目
- ・エスプレッソ(香り、味、見た目など)
- ・ミルクビバレッジ(ミルクとコーヒーのバランス)
- ・シグニチャードリンク(エスプレッソと他の食材の組合せ)
- ・プレゼンテーション(専門的説明と技術の表現)

ジャパン ブリューワーズ カップ(JBrC 2025)の内容
JBrC決勝では、飯髙選手が2種類の競技の合計得点で優勝を勝ち取った。審査は3人の審査員が行い、提供されたコーヒーの味わいが評価基準となる。
ブリューワーズカップは主にフィルターコーヒーに相当する「ブリュー(抽出)」技術を競うもので、競技は主催者が指定する豆を用いて抽出だけで評価する「コンパルサリーサービス」と、選手が持参する豆を用いて抽出とプレゼンテーションを行う「オープンサービス」の合算で判定される。
- JBrC 2025 決勝(YouTube配信)
- ブリューワーズカップの公式ルール(SCA):公式ルール(PDF)
- ブリューワーズカップの競技構成
- ・コンパルサリーサービス:主催者指定の同一豆で評価(審査員は抽出方法の情報なし)
- ・オープンサービス:選手持参の豆を使用し、抽出とプレゼンテーションで評価
使用豆「パナマ ゲイシャ」とサザコーヒーの長年の取り組み
今回の両優勝で用いられたのはパナマ ゲイシャ種のコーヒーである。ゲイシャ種は2004年にパナマの品評会「Best of Panama」においてエスメラルダ農園が発表したことをきっかけに世界的に注目を集めた。特徴は華やかな香りの多さで、ジャスミンのようなフローラルノート、白桃のようなフルーティーさ、ベルガモットのような柑橘的果実味が評価される。
サザコーヒーは2009年以降、エスメラルダ農園のゲイシャを中心に世界のパナマゲイシャオークションでの買い付けを継続しており、複数年にわたる入札記録が公表されている。
- Best of Panama 2017
- Best of Panama 2018
- Best of Panama 2019
- Best of Panama 2020
- Best of Panama 2021
- Best of Panama 2022
- Best of Panama 2023
- Best of Panama 2024
- ゲイシャの味わいの特徴
- ・香りの強さ(ジャスミンなどのフローラルノート)
- ・果実の甘さ(白桃など)
- ・柑橘類の風味(ベルガモットなど)
優勝記念企画「ゲイシャまつり」と実施店舗・問い合わせ先
サザコーヒーは、JBCおよびJBrCの優勝を記念して、2025年10月3日から5日まで(インターネット店は別日程)にかけて、優勝で使用したパナマゲイシャをふんだんに使用した「ゲイシャまつり」を開催する。店舗ごとに振る舞い価格とされた特別提供を行う予定である。
会場となる主な店舗は以下の通りである。各店舗で提供内容や在庫状況は異なるため、事前の確認が望ましい。
- サザコーヒー本店(茨城県ひたちなか市)
- サザコーヒー筑波大学店(茨城県つくば市)
- サザコーヒーKITTE丸の内店(東京都千代田区)
- インターネット店(開催日は別途案内)
開催期間の詳細は公式サイトでの告知が予定されているため、最新情報は以下の関連リンクで確認できる。関連する情報源としてサザコーヒーの公式サイトを参照することができる。
関連リンク:http://www.saza.coffee/index.php
大会出場歴と選手の経歴
飯髙亘選手は以前にWorld Brewers Cup 2024(米国シカゴ)で2位を経験しており、国際大会での実績を持つ。今回のJBrC優勝により、2026年のWorld Brewers Cup出場が決定している。
本間啓介選手はJBC 2025優勝により、2026年にパナマで開催されるWorld Barista Championshipに日本代表として出場する。
まとめ:本記事の要点一覧
以下の表は、本記事で示した主要な事実を整理したものである。個別の日時・場所・選手名・使用豆・今後の出場大会などを一覧で確認できる。
項目 | 詳細 |
---|---|
発表元・発表日時 | サザコーヒー、2025年9月29日 07:16 |
JBC 2025(ジャパン バリスタ チャンピオンシップ) | 決勝:2025年9月25日、会場:東京ビッグサイト、優勝:本間啓介、使用豆:パナマ ゲイシャ(ジャンソン農園等)、今後:WBC 2026(パナマ、2026年10月23日〜25日) |
JBrC 2025(ジャパン ブリューワーズ カップ) | 決勝:2025年9月27日、会場:東京ビッグサイト、優勝:飯髙亘、使用豆:パナマ ゲイシャ、今後:WBrC 2026(ベルギー・ブリュッセル、2026年6月25日〜27日) |
優勝記念イベント | ゲイシャまつり:2025年10月3日〜5日(実店舗)、インターネット店は別日程、対象店舗:本店、筑波大学店、KITTE丸の内店 他 |
使用豆の特徴 | パナマ ゲイシャ:華やかな香り(ジャスミン)、白桃のような甘み、ベルガモットの果実味。エスメラルダ農園のゲイシャは特に香りが強い |
関連配信・ルール資料 | JBC配信:YouTube、JBrC配信:YouTube、WBCルール:PDF、WBrCルール:PDF |
サザコーヒーの所在地・連絡先 | 〒312-0000 茨城県ひたちなか市共栄町8-18、電話 029-274-1151、代表 鈴木太郎(文責:サザコーヒー) |
公式サイト | http://www.saza.coffee/index.php |
以上がプレスリリースに基づく事実の整理である。優勝選手名、開催日、会場、今後の世界大会出場予定、使用豆の特性、優勝記念イベントの開催日程と実施店舗、ならびに関連する配信や公式ルール資料へのリンクをすべて含めてまとめた。
参考リンク: