学情調査で判明、プレエントリー21社以上が46.1%

プレエントリー増加調査

開催日:9月29日

プレエントリー増加調査
就活生のプレエントリーって本当に増えてるの?
学情のWeb調査(有効回答275件)では、2026年卒の学生で「21社以上」が合計46.1%に達し、前年の39.9%から増加。複数社へのエントリー傾向が目立つ結果です。
この調査って信頼できるの?対象は誰なの?
株式会社学情が2025年8月20日〜9月2日に実施したWebアンケートで、対象はスカウト型就職サイト「Re就活キャンパス」来訪者。有効回答275件で母集団は限定的です。

プレエントリー数が再び増加、21社以上が約46.1%に達した背景

株式会社学情が2025年9月29日10時00分に公表した調査によると、2026年3月卒(修了)予定の大学生・大学院生を対象に実施した「プレエントリー・選考参加」に関するインターネットアンケートで、プレエントリーが「21社以上」と回答した学生の合計が46.1%に達し、前年同時期の調査と比べて増加していることが明らかになりました。調査は2025年8月20日から9月2日までに行われ、有効回答数は275件です。

ここ数年は売り手市場の影響で学生がプレエントリー社数を絞り込む傾向が続いていましたが、今回の調査ではその傾向に歯止めがかかった形となっています。プレエントリーの構成比を見ると、最多回答は「6~10社」の17.1%でしたが、「21社以上」の合計が近年では目立つ増加を示しています。

26卒学生のプレエントリー社数、「21社以上」が5割近くに。選考参加社数は4人に1人が「11~20社」、企業を絞り込む傾向に歯止め 画像 2

プレエントリーの内訳と変化の詳細

プレエントリーした社数の具体的な内訳は以下の通りです。最多は「6~10社」17.1%で、続いて「11~20社」16.4%、「21~30社」14.5%、「51社以上」12.7%となっています。これらの数値を合わせると、21社以上の合計は46.1%に上り、前年同時期の39.9%から増加しました。

学情の発表では、数値は小数点第2位を四捨五入して小数点第1位まで表記しているため、択一式回答の合計が必ずしも100.0%にならない場合がある点についても明示されています。

主な数値(プレエントリー)
6~10社:17.1%
11~20社:16.4%
21~30社:14.5%
51社以上:12.7%
21社以上合計:46.1%(前年同期:39.9%)
26卒学生のプレエントリー社数、「21社以上」が5割近くに。選考参加社数は4人に1人が「11~20社」、企業を絞り込む傾向に歯止め 画像 3

選考参加の実態と学生の満足度

選考参加社数についても前年よりやや多い傾向が見られます。選考参加社数は「11~20社」が25.1%と4分の1を占め、次いで「3~5社」と「6~10社」がそれぞれ20.7%で並びました。合計で「11社以上」が44.6%にのぼり、前年の40.1%から増加しています。

選考に実際に参加した社数に対する学生の満足度は、選考参加社数について「十分だったと思う」と回答した学生が59.3%と、約6割に達しました。一方で「少なかったと思う」と答えた学生は19.6%で、5人に1人は選考参加が不十分だと感じていることが分かりました。

26卒学生のプレエントリー社数、「21社以上」が5割近くに。選考参加社数は4人に1人が「11~20社」、企業を絞り込む傾向に歯止め 画像 4

選考参加の内訳と満足度の詳細

具体的には、選考参加社数の内訳は次のようになっています。11~20社:25.1%、3~5社:20.7%、6~10社:20.7%。この分布から、選考段階でも企業に応募・参加する数がやや増加傾向にあることが示唆されます。

満足度の内訳は、選考参加数に関して「十分だった」が59.3%、「少なかった」が19.6%であり、プレエントリーと選考参加の双方で6割前後が「十分」と回答している点が特徴です。

  1. 選考参加11~20社:25.1%
  2. 選考参加3~5社:20.7%
  3. 選考参加6~10社:20.7%
  4. 選考参加11社以上合計:44.6%(前年:40.1%)
  5. 選考参加数が十分:59.3%/少なかった:19.6%

調査の背景・方法と株式会社学情の事業概要

調査の背景として、就職マーケットにおける売り手市場の継続があります。こうした市場環境下で、学生がプレエントリーや選考参加する企業数をどの程度に抑えているか、あるいは増やしているかを把握するために本調査が行われました。調査タイミングは10月の内定式を前にした時期であり、学生の就職活動状況を一定の精度で反映しています。

調査方法はWeb上でのアンケート調査で、調査期間は2025年8月20日~2025年9月2日、調査機関は株式会社学情、有効回答数は275件です。回答者は、スカウト型就職サイト「Re就活キャンパス(※2025年3月1日より、あさがくナビからブランドリニューアル)」へのサイト来訪者を対象としています。

調査概要(要点)

  • 調査期間:2025年8月20日~2025年9月2日
  • 調査機関:株式会社学情
  • 調査対象:スカウト型就職サイト「Re就活キャンパス」へのサイト来訪者
  • 有効回答数:275件
  • 調査方法:Web上でのアンケート調査
  • 表記について:小数点第2位を四捨五入し小数点第1位までを表記しているため、項目合計が100.0%にならない場合あり

また、株式会社学情は東証プライム上場・経団連加盟企業で、20代・30代の採用支援を中心に事業を展開しています。主なサービスとしては、20代向け転職サイト「Re就活」(会員数260万人、2019年~2024年 東京商工リサーチ調査で20代向け転職サイト第1位)や30代向けサービス「Re就活30」、スカウト型就職サイト「Re就活キャンパス」(会員数60万人、ブランドリニューアルは2025年3月1日)などがあります。

株式会社学情の基本情報
創業:1976年
資本金:15億円
加盟団体:一般社団法人 日本経済団体連合会、公益社団法人 全国求人情報協会、一般社団法人 日本人材紹介事業協会 ほか
主な提供サービス:Re就活(20代向け転職サイト)、Re就活30、Re就活キャンパス(スカウト型就職サイト)等

調査結果の要点を表で整理

ここまでに掲載した調査の主要データを整理すると、学生のプレエントリーや選考参加の人数分布、満足度、調査概要などが分かりやすくなります。以下の表は、本記事で取り上げた主要な数値を一覧にしたものです。

項目 数値・内容
発表元 株式会社学情(発表日時:2025年9月29日 10:00)
調査期間 2025年8月20日~2025年9月2日
調査対象 スカウト型就職サイト「Re就活キャンパス」来訪者
有効回答数 275件
プレエントリー(最多回答) 6~10社:17.1%
プレエントリー(高頻度層) 21社以上合計:46.1%(前年同期:39.9%)
プレエントリー満足度 「十分だったと思う」62.5%
選考参加(最多回答) 11~20社:25.1%
選考参加(内訳) 3~5社:20.7%、6~10社:20.7%
選考参加(高頻度層) 11社以上合計:44.6%(前年:40.1%)
選考参加満足度 「十分だったと思う」59.3% / 「少なかったと思う」19.6%
関連リンク https://service.gakujo.ne.jp/jinji-library/report/250929/

本調査は、スカウト型就職サイト利用者を対象としたWebアンケートであり、有効回答数は275件です。プレエントリーや選考参加の両面で「11社以上」や「21社以上」といった高頻度層が前年より増加している点、そして各項目で6割前後の学生が「十分だった」と回答している点が主要な示唆です。応募側(学生)の行動変化と企業側の採用戦略の両面から、今後の動向を注視する必要があることを示しています。

参考リンク: