10月6日万博登壇:LUNDATTE木村が語る知財戦略
ベストカレンダー編集部
2025年9月29日 13:49
万博で示す知財戦略
開催日:10月6日

万博の舞台で語られる“スタートアップの知財”——LUNDATTE代表 木村千瑛が登壇
男性向け腸活下着「腸いいパンツ」を展開する株式会社LUNDATTE(以下LUNDATTE)の代表、木村千瑛が2025年10月6日、大阪・関西万博のプログラム「明日を変える知財のチカラ」に登壇者兼ファシリテーターとして出演します。プレスリリースは株式会社LUNDATTEによるもので、発表日時は2025年9月29日13時00分です。
木村は第一セッション(14:15〜15:10)において登壇者兼ファシリテーターを務め、創業初期からの知財戦略について自身の経験をもとに紹介します。セッションは万博会場EXPOメッセ(WASSE)で行われ、特許庁などが主催するプログラムの一環として開催されます。

登壇の位置づけと役割の詳細
この登壇は単なる事例紹介にとどまらず、ファシリテーターとして登壇者間の議論を引き出し、参加者に実務的なヒントを提供する役割が期待されています。木村は米国留学中にファッション業界での商標トラブルを学んだ経験を持ち、創業前から知財の重要性を認識していた点が強調されます。
発言は、創業段階からの防衛的・攻めの知財施策(商標登録、意匠登録、特許出願など)についての具体的な手法や判断基準に触れる予定であり、スタートアップ経営者や事業開発担当者にとって即時の実行に繋がる内容が想定されます。
スタートアップを脅かす知財リスクの現状と統計的裏付け
プレスリリースは、スタートアップが直面する知財リスクの重要性を数値で示しています。特許庁の調査(令和3年度)によれば、設立前から知財戦略を持つ企業は製造業で約46%、情報通信業ではわずか14%に留まります。この数字は、業種によって知財に対する準備状況に大きな差があることを示しています(出典:特許庁「スタートアップが直面する知的財産の課題に関する調査研究報告書(令和3年度)」)。
スタートアップは資金・人員の制約から、商標や意匠を後回しにして事業を進める場合が多く、その結果として模倣や侵害による事業継続の危機に直面する事例が報告されています。商標については「早い者勝ち」が基本原則であり、国外企業による先取り登録などのリスクも存在します。
リスクの具体例と対策の必要性
リスクの具体例としては、以下のような事象が挙げられます。
- 国内外で同一または類似のブランド名が先に登録され、使用できなくなる。
- 意匠やデザインの模倣によって市場での差別化が失われる。
- 特許権の侵害訴訟や差し止め要求が発生し、販売停止や訴訟費用が業績に大きな影響を与える。
上記のようなリスクを避けるため、創業段階から専門家に相談し、出願や登録を進めることが重要だとプレスリリースは指摘しています。特に海外展開を視野に入れる企業は、国ごとの商標制度や先願主義のリスクを踏まえた早期対策が求められます。
LUNDATTEの取り組み:腸活×下着という未開拓領域での知財戦略と製品特性
LUNDATTEは「腸活×ファッション」をテーマに、冷えや腸の不調をケアする男性向けハイウエストボクサーパンツ〈腸いいパンツ〉を企画・製造・販売するD2Cブランドです。製品の特徴やこれまでの成果、知財対応について詳細に説明します。
代表の木村は米国留学中に商標トラブルの知見を得たことをきっかけに、創業前から知財を意識しました。社名「LUNDATTE」と商品名「腸いいパンツ」は既に商標登録を完了し、意匠登録も済ませています。さらに独自構造に関しては特許出願中で、創業段階から防衛と攻めの両面を見据えた体制を構築しています。
製品の技術的・デザイン的特徴
〈腸いいパンツ〉の主な仕様と意匠・特許に関する現状は以下の通りです。
- 構造
- 縫い目やウエストゴムを排した無縫製、ウエストゴムなしの独自構造で、体への締め付けを抑えつつ高い伸縮性を実現。
- 機能性
- 冷えや腸の不調に配慮した設計で、体の内側からサポートすることを目指す。
- 意匠・特許の状況
- 意匠登録済み。特許は出願中(特許出願中である旨を明記)。
- 製品形態
- ハイウエストボクサーパンツ、リバーシブル機能あり。D2Cでの企画・製造・販売。
これまでに700枚を販売しており、特に体格の大きな国内在住の外国人(特にフランス人)からも支持を得ています。スポーツウェアや新たなファッションアイテムとしての受容も確認され、今後は北米展開も視野に入れているとプレスリリースは伝えています。
万博セッションの構成と参加者背景——知財を活かす女性経営者たちの議論
プログラム名は「明日を変える知財のチカラ」で、開催日時は2025年10月6日(月)13:30〜18:30(全4セッション)です。会場は大阪・関西万博会場EXPOメッセ(WASSE)。主催は特許庁、近畿経済産業局、INPIT、日本弁理士会です。詳細は主催者情報ページ(https://www.inpit.go.jp/blob/expo2025/)で案内されています。
本イベントは国内外で知的財産を活用する女性経営者によるトークイベントで、登壇者による経験共有やディスカッションを通じて、知財を活かした経営戦略や事業展開のヒントを提供することを目的としています。
参加者の背景とプログラムの狙い
登壇者には、経済産業省の女性起業家支援プログラムである「LED関西」「RED TOKYO」、および「Giraffes JAPAN」などに関わった経験を持つ起業家や実践者が含まれます。彼女たちはビジネスコンテストやアワードでの受賞歴を有し、社会課題解決を軸に事業を展開してきた実績があります。
各登壇者は自身の取り組みと知財の関わりを具体的に紹介し、参加者は事業創造や海外展開の観点から実務的な示唆を得ることが期待されます。LUNDATTEの木村は第一セッション(14:15〜15:10)で登壇者兼ファシリテーターとして、議論を活性化させる役割を担います。
まとめ:事実を整理した一覧表と最後の要約
以下に、本記事で取り上げた主要な事実と数値を表形式で整理します。内容を整理することで、イベント情報とLUNDATTEの知財戦略が一目で把握できるようにしました。
項目 | 内容 |
---|---|
発表元 | 株式会社LUNDATTE(プレスリリース発表日時:2025年9月29日13時00分) |
登壇者 | 木村千瑛(LUNDATTE代表) |
イベント名 | 明日を変える知財のチカラ(大阪・関西万博プログラム) |
開催日時 | 2025年10月6日(月)13:30〜18:30(木村は第一セッション14:15〜15:10) |
会場 | 大阪・関西万博会場EXPOメッセ(WASSE) |
主催 | 特許庁、近畿経済産業局、INPIT、日本弁理士会 |
LUNDATTEの製品 | ハイウエストボクサーパンツ〈腸いいパンツ〉(無縫製・ウエストゴムなし・リバーシブル、特許出願中、意匠登録済) |
販売実績 | これまでに700枚を販売 |
ターゲット市場の反応 | 国内在住の体格の大きな外国人(特にフランス人)からの支持あり。スポーツウェアや新たなファッションアイテムとしての評価。 |
今後の展開 | 北米(北米展開)を視野に入れたブランド展開 |
調査出典 | 特許庁「スタートアップが直面する知的財産の課題に関する調査研究報告書(令和3年度)」https://www.jpo.go.jp/resources/report/sonota/startup/document/index/startup_r3_hokoku_youyaku.pdf#page=9 |
関連リンク | https://www.inpit.go.jp/blob/expo2025/ |
この記事では、LUNDATTE代表・木村千瑛が大阪・関西万博のセッションで示す知財戦略と、その背景にある市場課題、製品の技術・デザイン面での特徴、そして今後の展開方針までを整理しました。特許庁の調査が示すように、創業前後の知財対応には企業規模や業種により差があり、早期の対応が事業継続性を左右する可能性があります。LUNDATTEの事例は、未開拓領域である「腸活×ファッション」に対して知財で備えながら事業を進める一例として、今後の議論にとって示唆を与えるものです。
参考リンク: