スーパーのスイーツ、約3割が週1回以上購入 トクバイ調査

おいしいもの総選挙2025

開催期間:9月8日〜9月30日

おいしいもの総選挙2025
スーパーのスイーツってどれくらい買われてるの?
調査では約7割が月1回以上、約3割が週1回以上購入。週2回以上が10.8%、週1回が20.6%で、約6割が1人分200円未満。50.2%は自分へのご褒美として購入しています。
『トクバイ おいしいもの総選挙2025』っていつ投票できるの?
投票期間は2025年9月8日〜9月30日で、中間発表は9月17日。結果発表と表彰式は2025年11月中旬に予定されており、公式サイトから投票できます。

消費者の購買頻度と「プチ贅沢」としての位置づけ

チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」を運営する株式会社くふうカンパニーは、2025年9月5日から9月8日の期間に、家計簿サービス「Zaim」ユーザーと「トクバイ」ユーザーを対象にインターネット調査を実施し、合計6,136名の有効回答を得ました。本調査はスーパーマーケットでのスイーツ購入習慣を明らかにすることを目的としています。

調査結果によると、スーパーマーケットでスイーツを「月1回以上」購入する人は約7割、さらに「週1回以上」購入している人は約3割に達しました。具体的には「週2回以上」が10.8%、「週1回程度」が20.6%で、合わせて約31.4%が週1回以上の購入頻度であることが示されています。日常の買い物のついでに、あるいは意図的にスイーツを選ぶ消費行動が定着している実態がうかがえます。

【トクバイ調査】約3割がスーパーマーケットのスイーツを週1回以上購入。自分へのご褒美「プチ贅沢」需要でこだわり商品も続々 画像 2

購入理由の内訳と価格帯の実情

購入理由は複数回答で集計され、最も多かったのは「自分へのご褒美・プチ贅沢」で50.2%にのぼりました。次いで「ストレス発散、気分転換」が37.1%、「他の買い物のついでに買ってしまう」が32.9%、「特売や割引がある」が29.0%、「専門店やコンビニよりも安い」が20.3%となっています。スーパーマーケットは日常消費と接点が深いため、消費者の“ちょっとした贅沢”需要を取り込んでいることが示唆されます。

価格面では、1人分の購入価格が「100円〜150円未満」と回答した人が25.5%、「150円〜200円未満」が25.3%で、合わせて約6割が200円未満の価格帯で購入していることが示されました。手頃な価格帯が“罪悪感の少ないご褒美”としての需要を支えていると考えられます。

  • 購入頻度:「月1回以上」約70%、「週1回以上」約30%(週2回以上10.8%、週1回20.6%)
  • 購入理由上位:自分へのご褒美(50.2%)、ストレス発散(37.1%)、ついで買い(32.9%)
  • 価格帯:「100円〜150円未満」25.5%、「150円〜200円未満」25.3%、約6割が200円未満
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スーパーマーケット側の開発方針:見た目・価格・季節感が軸

スーパーマーケット各社はスイーツの品ぞろえを強化しており、生活者の「目に入る」「手に取ってもらえる」商品設計を重視しています。くふうカンパニーが実施した「トクバイ おいしいもの総選挙 2025」エントリー企業22社へのアンケート(n=22、2025年8月18日~25日)では、商品開発で重視するポイントとして、1位が「見た目の美しさ・華やかさ」、2位が「価格(安さ、コストパフォーマンス)」、3位が「季節感・旬の食材を使うこと」となりました。

回答の自由記述には「手に取りやすい価格で味もほかのメーカーに負けないおいしさが必要」「専門店とほぼ同レベルの味を、スーパーで買える至福の時間として提供したい」といった意見が並び、スーパーマーケットの商品開発は見た目と味、そして価格バランスの両立を目指していることが明確です。

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専門性の取り込みとカテゴリー拡大の動き

編集長の竹下浩一郎(小売・流通業界専門メディア「リテール・リーダーズ」)は、スーパーマーケットのスイーツが「自分へのご褒美」として習慣化できる名物商品の開発に注力していると指摘します。和菓子分野では『おはぎ』が定番化した経緯があり、その次のヒット商品、いわゆる“ポストおはぎ”を狙った和菓子開発が進んでいます。

洋菓子分野ではデリカ部門やインストアベーカリーでのドーナツ、タルト、マフィン、プリン、杏仁豆腐など種類を増やす動きが見られます。特にプリンは素材や製法にこだわり、名物商品化を目指すケースが増えています。また、日配カテゴリー(比較的安価で手に取りやすいプリンやケーキ)を強化する企業も多く、コンビニスイーツの進化が影響している面もあるとされています。

企業側が重視するポイント(上位)
1位 見た目の美しさ・華やかさ
2位 価格(安さ、コストパフォーマンス)
3位 季節感・旬の食材を使うこと
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「トクバイ おいしいもの総選挙 2025」と出展スイーツの地域展開

「トクバイ 全国スーパーマーケット おいしいもの総選挙 2025」は、全国のスーパーマーケットが自慢の惣菜やスイーツをエントリーし、生活者投票で評価を競う企画です。2025年は4回目の開催で、合計381商品がエントリーしました。投票期間は2025年9月8日から9月30日までで、中間発表は2025年9月17日に行われ、結果発表と表彰式は2025年11月中旬に予定されています。

大会にエントリーした商品には、地域限定で販売されているスイーツも多く含まれます。以下はプレスリリースで紹介された出展商品の一覧と販売チェーン、販売エリアの詳細です。

  • 十勝のつぶ姫 つぶあんおはぎ(イオン) 販売エリア:埼玉、群馬、千葉、東京、神奈川、茨城、栃木、山梨、新潟、富山、石川、福井、長野、岐阜、静岡、愛知、三重、滋賀、京都、奈良、大阪、和歌山、兵庫、鳥取、岡山、島根、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知
  • 真面目マフィン(ランドロームフードマーケット) 販売エリア:千葉、茨城
  • 至福のふわふわ生ドーナツ・4種セット(フレスタ) 販売エリア:広島、岡山、山口
  • バナナをまるごと1本!チョコバナナクレープ(エコスグループ) 販売エリア:東京、埼玉、神奈川、千葉、茨城、栃木、福島
  • 月見里 みたらし団子 7粒入(ナガヤ各店) 販売エリア:静岡
  • まるごと「メロンケーキ」(ノムラストアー可部店) 販売エリア:広島
  • フレッシュ丸ごと桃ゼリー(鮮ど市場) 販売エリア:熊本
  • 北海道産生クリーム 盛り過ぎロール(マミーマートグループ) 販売エリア:埼玉、千葉、東京、栃木、群馬

このほかにも全国各地から多彩な商品がエントリーしており、生活者が味・見た目・コストパフォーマンスなどの観点で投票を行います。投票ページおよび詳細は「トクバイ おいしいもの総選挙 2025」の公式サイトで公開されています(https://oishiimono.tokubai.co.jp)。

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調査概要、トクバイおよびくふうカンパニーの情報

本調査の概要は次の通りです。調査テーマは「スーパーマーケットのスイーツ」、調査エリアは全国、対象者は「Zaim」ユーザーと「トクバイ」ユーザー合わせて6,136名、調査期間は2025年9月5日(金)〜9月8日(月)、調査方法はインターネット調査です。回答者の属性や集計方法の詳細は公表資料に基づきます。

トクバイについては、2013年にサービスを開始して以降、食品スーパーマーケットをはじめとする小売店のチラシや買い物情報を掲載するWebサービス・アプリとして運営されています。2025年1月時点で掲載店舗数は約70,000店舗、30〜50代の女性を中心に月間1,600万人以上が利用しています(https://tokubai.co.jp/)。

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くふうカンパニーの沿革と運営サービス

運営会社である株式会社くふうカンパニーは、もともと2012年に「株式会社 Zaim」として設立されました。2025年1月1日付で「株式会社くふうAIスタジオ」と「株式会社ロコガイド」が合併し、「株式会社くふうカンパニー」に社名変更しています。主要事業はチラシ・買い物情報サービス「トクバイ」、家計簿アプリ「Zaim」および日常生活関連サービスの企画・開発・運営などです。

会社所在地は〒108-0073 東京都港区三田1−4−28 三田国際ビル23階であり、運営体制やWEBサイトURL等に変更はないとされています。企業の詳細は公式の会社概要ページ(https://kufu.co.jp/company/kufucompany/)で確認できます。

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記事の要点整理

以下の表は、本記事で紹介した主要な調査結果と関連情報を整理したものです。数値や日付、主な調査項目、選挙関連の日程と出展商品の情報などをまとめています。

項目 内容
調査実施期間 2025年9月5日〜9月8日(インターネット調査)
回答者数 6,136名(Zaimおよびトクバイユーザー)
購入頻度 月1回以上:約70%、週1回以上:約30%(週2回以上10.8%、週1回20.6%)
購入理由上位 自分へのご褒美(50.2%)、ストレス発散(37.1%)、ついで買い(32.9%)、特売(29.0%)、専門店より安い(20.3%)
購入価格帯 100〜150円未満:25.5%、150〜200円未満:25.3%、約6割が200円未満
スイーツに求める要素 安さ・コスパ重視:56.5%、季節感:31.1%(その他に見た目・味への期待)
小売側の開発重視点(エントリー企業調査) 1位 見た目の美しさ・華やかさ、2位 価格、3位 季節感(n=22)
トクバイ おいしいもの総選挙 2025 エントリー数:381商品、投票期間:2025年9月8日〜9月30日、中間発表:9月17日、結果発表:2025年11月中旬
主な出展商品(抜粋) 十勝のつぶ姫 つぶあんおはぎ(イオン:広域販売)、真面目マフィン(ランドローム:千葉・茨城)、至福のふわふわ生ドーナツ(フレスタ:広島等)、ほか多数
運営会社 株式会社くふうカンパニー(旧:株式会社 Zaim、合併による社名変更:2025年1月1日)、所在地:東京都港区三田1−4−28 三田国際ビル23階
参考リンク トクバイ公式:https://tokubai.co.jp/、トクバイ おいしいもの総選挙:https://oishiimono.tokubai.co.jp

本記事では、スーパーマーケットにおけるスイーツ購買の頻度・理由・価格帯と、スーパーマーケット側の開発方針、ならびに「トクバイ おいしいもの総選挙 2025」の概要と出展商品の地域展開をまとめました。日常の買い物の回遊性を活かした“プチ贅沢”需要が定着し、価格・見た目・季節感を両立させた商品開発が一層進むことが伺えます。

参考リンク: