アクリート、Digital Platformerと販売契約 9/30にECONOSEC出展
ベストカレンダー編集部
2025年9月29日 18:42
販売契約と共同出展
開催期間:9月30日〜10月1日

アクリートとDigital Platformerが描く連携の枠組みと契約の要点
2025年9月29日16時00分に発表されたリリースにより、株式会社アクリート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:株本 幸二、以下「アクリート」)は、Digital Platformer 株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:松田 一敬、以下「Digital Platformer」)と販売基本契約を締結しました。本契約は、アクリートが提供する最先端のAIサービス群をDigital Platformerが非独占的に販売することを明確に定めています。
契約に基づく取引では、Digital Platformerが自社の顧客基盤や既存製品・システムと組み合わせてアクリート製品を提供することが想定されており、アクリートは販売代理店としての問い合わせ対応やサポート業務を提供する役割を担います。両社の役割分担は、顧客への導入支援や技術サポートを含む実務的な協業体制を意図したものです。

販売形態とサポート体制の詳細
本契約は非独占的販売契約であるため、Digital Platformerは他の販売経路と併行してアクリート製品を販売できます。これにより、両社は既存のチャンネルや新規チャネルを活用しつつ、顧客ニーズに合わせた柔軟な提供が可能となります。
アクリートは、Digital Platformerからの製品や技術に関する問い合わせに対して、販売代理店としての支援を行います。支援内容には、導入に関する技術的な説明、運用上の助言、必要に応じた連携調整などが含まれるとされています。
- 契約形態
- 非独占的な販売基本契約
- 主要な役割
- Digital Platformer:販売・顧客提案、アクリート:販売代理店向けサポート
- 販売対象
- アクリートが取扱うAIサービス群および連携製品
提供される製品群—ダークウェブ診断からANOTHER AIまで
本契約によりDigital Platformerが販売する製品は、大きく分けて2系統です。1つはCyber Security Deep Blue Globalによる「ダークウェブ診断サービス」、もう1つはAccrete ANOTHER AIとして提供される複数のAIプロダクト群です。いずれも海外(シンガポール)の関連事業者が絡む製品であり、サイバーセキュリティとAI解析の両面で企業向けに活用が可能です。
以下に、各製品の構成と用途を具体的に示します。製品名、提供主体、および想定される活用分野を明記しています。
- Cyber Security Deep Blue Global 「ダークウェブ診断サービス」(VisionTech Pte. Ltd., シンガポール)
脅威インテリジェンス(Threat Intelligence)を活用する「Threat Intelligence-led」サービスです。ダークウェブ上の情報収集・分析を行い、その結果に基づくセキュリティ対策を顧客に提供します。企業の情報漏洩リスクや脆弱性の早期発見、ならびに侵害の兆候検知に役立ちます。
- Accrete ANOTHER AI(CustintCo Pte. Ltd., シンガポール)
ANOTHER AIは3つのプロダクトで構成され、ヘルスケア、HR、信用リスクなど多様な用途での活用が想定されます。
- ビデオアナリティクス
rPPG(remote Photoplethysmography)技術を用いて顔画像から非接触で心拍数や呼吸数などの生体情報を推定します。肌の色の微細な変化を分析することで、ヘルスアセスメントなどに応用されます。
- ボイスアナリティクス
音声の韻律分析により、メンタルヘルス状態・性格・適性を推定します。業務適性評価やメンタルヘルスの初期スクリーニング用途などが想定されます。
- デジタルフットプリント
個人の電子メールアドレスや携帯電話番号からデジタルフットプリントを収集し、行動や関連性を解析します。信用リスクアセスメントやID検証の補助データとして利用可能です。
- ビデオアナリティクス
製品 | 提供元 | 主要技術・特徴 | 想定用途 |
---|---|---|---|
ダークウェブ診断サービス | VisionTech Pte. Ltd.(SG) | Threat Intelligence-led、ダークウェブ収集・分析 | 情報漏洩リスク把握、セキュリティ対策提案 |
Accrete ANOTHER AI(ビデオ) | CustintCo Pte. Ltd.(SG) | rPPGによる非接触生体情報推定 | ヘルスアセスメント、医療・介護の予備診断補助 |
Accrete ANOTHER AI(ボイス) | CustintCo Pte. Ltd.(SG) | 韻律分析でメンタル・性格解析 | HRアセスメント、メンタルヘルススクリーニング |
Accrete ANOTHER AI(デジタルフットプリント) | CustintCo Pte. Ltd.(SG) | メール・携帯情報から行動データを収集 | 信用リスクアセスメント、ID検証補助 |
製品の活用領域と期待される効果
これらのサービスは「ヘルスアセスメント」「HRアセスメント」「信用リスクアセスメント」といった用途での導入が想定されています。企業の従業員健康管理や採用・配属の適性判断、個人向けの信用評価など、多面的な利用が可能です。
さらに、ダークウェブ診断による脅威インテリジェンスはセキュリティ運用の強化に直結し、ANOTHER AIの分析機能は組織のリスク管理や人材管理の高度化に資することが期待されます。
ECONOSEC JAPAN 2025で提示する連携モデルと展示内容
アクリートとDigital Platformerは、2025年9月30日(火)および10月1日(水)の10:00から17:00に開催される「ECONOSEC JAPAN 2025」に共同出展します。主催は株式会社時事通信社で、コンサルティング会社、法律事務所、サイバーセキュリティ関連企業、研究機関などが出展する総合展示会です。
出展においては、アクリートのANOTHER AIとDigital PlatformerのDID(分散型ID)・VC(検証可能な資格情報)を組み合わせ、生成AIの進化に伴い「人間の信用」が揺らいでいる課題に対して、DID/VCを用いた信頼担保のアプローチを紹介します。具体的には、AIによる属性推定や行動分析とブロックチェーン基盤の検証可能証明書を連携させることで、デジタルの信頼性を高める試みを提示する予定です。
出展の狙いと提示するソリューション
出展では以下の要素を組み合わせたデモや説明を行うとされています:ANOTHER AIによる生体・音声・デジタルフットプリント解析、ダークウェブ診断による脅威可視化、Digital PlatformerのDID/VCによる検証基盤。これらを組み合わせることで、AIによる判定結果の信頼性を補強し、企業が求めるセキュリティとコンプライアンスに適合する運用モデルを示す意図があります。
出展時間は両日とも10:00〜17:00で、現地では具体的な連携事例や技術的説明が行われる予定です。来場者は展示会の出展情報を通じて、導入の第一歩となる相談や技術仕様の確認が可能です。
両社の事業概要と技術的背景
株式会社アクリートは東証グロース(4395)に上場しており、代表取締役社長は株本 幸二です。所在地は東京都千代田区神田小川町3-28-5 axle御茶ノ水3階301、設立は2014年5月、資本金は463,424千円(2025年7月現在)。主たる事業はA2P-SMS配信サービスで、法人向けSMS配信事業の先駆けとして2010年よりサービスを提供しています。URLはhttps://www.accrete-inc.com/です。
アクリートは長年のSMS配信の知見と自社開発の大規模配信プラットフォームにより、高品質・高安定性・高セキュリティを求める用途に対応しています。これまでにLINE(現LINEヤフー)、DeNA、グリー、ミクシィ、カカクコム(食べログ)など多数の企業と取り組んできた実績があります。
- 株式会社アクリート
- 上場市場:東証グロース(4395)
- 代表者:代表取締役社長 株本 幸二
- 所在地:東京都千代田区神田小川町3-28-5 axle御茶ノ水3階301
- 設立:2014年5月
- 資本金:463,424千円(2025年7月現在)
- 事業:A2P-SMS配信サービス
- URL:https://www.accrete-inc.com/
Digital Platformerは2020年4月24日に設立され、代表取締役CEOは松田 一敬、所在地は東京都千代田区麴町5-3-23 日テレ四谷ビル5F、資本金は100,000千円です。事業内容はデジタル地域通貨や分散型ID発行SaaSの開発・提供・導入支援、ブロックチェーンを活用した金融プラットフォームのシステム開発、デジタル化推進コンサルティングなどです。URLはhttps://digitalplatformer.co.jp/です。
同社はトーカナイズドデポジットを実装・運用した国内のブロックチェーン先駆者であり、自己主権型ID(SSI)を基盤とするDIDやVCを活用して真正性の担保を行うほか、GDPR準拠のマルチパーティ計算(MPC)技術を採用してデータプライバシーを強化する取り組みを展開しています。
技術連携の意味合い
アクリートのAI製品群とDigital PlatformerのDID/VC、ブロックチェーン基盤は補完的な関係にあります。AIが生成する属性情報や評価結果を、DID/VCで担保することで、生成AIの進化によるデジタル上の信頼性低下という課題に対する解決策を提示する狙いが確認できます。
また、量子耐性セキュリティ技術にも触れられており、来るべき量子時代における暗号・認証の強化という観点からも連携は重要です。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に対して、安全性と信頼性を両立させる提案が重視されています。
連携のポイント整理
以下に、本記事で取り上げた主要事項を表形式で整理します。本表は契約内容、提供製品、両社の要点、展示会情報、問い合わせ先を一目で確認できるように構成しています。
項目 | 内容 |
---|---|
プレス発表日時 | 2025年9月29日 16:00 |
契約当事者 | 株式会社アクリート(提供側)/Digital Platformer 株式会社(販売側) |
契約形態 | 販売基本契約(非独占) |
販売・提供製品 | Cyber Security Deep Blue Global「ダークウェブ診断サービス」(VisionTech Pte. Ltd., SG)、Accrete ANOTHER AI(CustintCo Pte. Ltd., SG:ビデオアナリティクス、ボイスアナリティクス、デジタルフットプリント) |
主な用途 | ヘルスアセスメント、HRアセスメント、信用リスクアセスメント、サイバー脅威可視化 |
展示会 | ECONOSEC JAPAN 2025(2025年9月30日・10月1日、10:00〜17:00)共同出展 |
アクリート 会社情報 | 上場:東証グロース(4395)、設立:2014年5月、資本金:463,424千円、所在地:東京都千代田区神田小川町3-28-5、URL:https://www.accrete-inc.com/ |
Digital Platformer 会社情報 | 設立:2020年4月24日、資本金:100,000千円、所在地:東京都千代田区麴町5-3-23 日テレ四谷ビル5F、URL:https://digitalplatformer.co.jp/ |
問い合わせ先(広報) | 株式会社アクリート 広報担当 E-mail:pr@accrete-inc.com |
関連リンク・ダウンロード | 関連リンク:https://www.accrete-inc.com/、プレスリリース素材(画像ダウンロード可) |
本記事は、発表資料に含まれる全ての主要情報を整理して伝えることを目的としています。契約内容、提供製品の構成と用途、両社の事業的背景、そしてECONOSEC JAPAN 2025での共同出展に関する詳細を網羅的に掲載しました。お問い合わせは表中の広報メールアドレスにご連絡ください。
キーワードとしてリリースに記載のあった語句は以下の通りです。
- ダークウェブ
- セキュリティ
- 顔画像
- ヘルスケア
- メンタルヘルス
- 性格
- サイバー
- フットプリント
- DID
- AI
参考リンク: