エトロの2026春夏「ETRO FLUX」流動するフォルムと色彩

ETRO FLUX発表

開催日:9月29日

ETRO FLUX発表
ETRO FLUXってどんなコレクションなの?
ETRO FLUXは「流れる言語」としての服を追求する2026春夏コレクション。マルコ・デ・ヴィンチェンツォ監修で、フリンジやクロシェ、メタリック生地などを使い、動作と一体化する流動的なフォルムと鮮烈な色彩で物語性を描く内容です。
ショーや発売日はいつ見られるの?
エトロ ジャパンがプレスリリースを出した日時は2025年9月29日23:30で、コレクションは2026春夏のミラノ文脈。ただし一般向けの発売日や公開ショーの具体日程は明記されておらず、公式リンクで続報を確認する必要があります。

エトロの流動する言語――ETRO FLUXが示す表現の枠組み

エトロ(ETRO)が提示する2026年春夏ウィメンズコレクションは、コレクション名のETRO FLUX(エトロフラックス)が示す通り、変容し続ける「言語」としての衣服表現を追求している。プレスリリースは2025年9月29日23時30分にエトロ ジャパンより発表され、コレクション全体はプリントや色彩の絶え間ない動きから着想を得て、動作やしぐさと一体になって流れるフォルムの創出を目指していると明記されている。

創造の中心にはデザイナーのマルコ・デ・ヴィンチェンツォがおり、彼はブランドの歴史的な反骨の自由やサイケデリックな歓びを呼吸するように取り込みながら、物語が自然に形づくられていく過程を見守る立ち位置を取っている。全体のトーンは計算に縛られない「自発性」を称え、装うことそのものを原初的なエネルギーと捉えている。

音楽とショー演出の役割

ショーの演出には「La Niña(ラ・ニーニャ)」の音楽が用いられており、張り詰めた空気と神秘的なリズムが会場全体を包み込む。音楽は視覚的表現に深い余韻を与え、ルックの動きをより強く印象づける役割を担っている。

音の流れと衣服の「流れるフォルム」は相互に補完し合う設計であり、着用者のしぐさに応答する服の揺れや透け感、フリンジの動きなどが視覚と聴覚をつなぐ要素として意図されている。

素材とディテール――細部に宿る流動性

本コレクションは、素材の選定と装飾のディテールによって「流れ」を具現化している。フリルやフリンジ、クロシェ編み、シルキーな光沢のある生地による精密なテーラリングなど、多様な技法が同時に用いられることで、視覚的にも触覚的にも豊かな表現が生まれている。

具体的なピースとディテールの組み合わせは以下の通りで、服単体の造形だけでなく、素材の組み合わせや装飾が動きを際立たせることを狙っている。

  • レザーバイカージャケット:スタッズ付きフリンジで横切る装飾。
  • スエードコート:フリンジのアクセントを配している。
  • プリント:ビーズのフリンジによる光の屈折で幻想的な表情。
  • メタリックジャカード:リズミカルなモチーフが幾重にも重なる。
  • 多色のインレイ:レザーブルゾンに施されたカラフルな嵌め込み。
  • ブロケード:絵画的モチーフが咲き誇るテクスチャ。
  • クロシェ編み、透け感:肌の一部をさりげなく覗かせる演出。
造形表現
液体金属のような渦を描く造形、フィリグリーのような繊細さ。
装飾の意図
包み込み、ねじれながら形づくられる繊細なかたちを視覚化。

アクセサリーと小物の構成

アクセサリーや靴、バッグなど小物もコレクションの流れを補強する役割を果たしている。カメレオンをかたどったジュエリーや植物・動物モチーフのチャームなど、物語性を付与する要素が散りばめられている。

また、レーザーカットを施したレザーのつば広帽、ビーズのスカーフ、ヒールをファブリックで覆った靴、刺繍入りの印象的なストラップ、フリンジが揺れるトートバッグ、柔らかなフォルムにチャームが付いたハンドバッグなど、多彩な小物のラインナップでルックに豊かな表情を与えている。

  • カメレオンモチーフのジュエリー:色彩や光を反射する演出。
  • レーザーカットのレザーハット:精密なカットワークが影を作る。
  • ビーズスカーフ、刺繍ストラップ:手工芸的なテクスチャ。
  • ファブリック覆いのヒール、フリンジ付トート:歩行時の動きを強調。

色彩と視覚的印象――コントラストと爆発する色彩

コレクションの色彩設計は大胆なコントラストと精緻な調和を同時に志向している。フリルの縁やレザーブルゾンのインレイ、ブロケード上の絵画的モチーフなどで色彩が鮮やかに展開され、視覚的なインパクトを生み出している。

一方では重要な役割を持ち、突如として現れることで全体の対比を強める。黒は鮮烈でありながら、触れることさえ躊躇われるほど繊細に扱われ、色彩の爆発を際立たせるための対極として機能している。

  1. 鮮やかな色の爆発:フリル、プリント、インレイでの多彩な色使い。
  2. 黒の役割:コントラストを生むことで他の色彩を際立たせる。
  3. 光と素材による層状表現:メタリック、ビーズ、シルキーな光沢。

このような色彩と素材の組み合わせは、視覚のみならず触覚的期待も喚起し、観る者に終わりなき寄り道を促すように設計されている。

発表情報、カテゴリ、キーワードの整理と要点まとめ

本コレクションに関する発表情報、カテゴリ分け、関連リンク等はプレスリリースに明記されている通り以下の通りである。ここでは事実情報を整理して提示する。

出典としてのリンクは公式の関連リンクが提供されており、より詳細なビジュアルや追加情報は該当ページで確認できる。

発表日時
2025年9月29日 23時30分(エトロ ジャパンによる発表)
コレクション名
ETRO FLUX(エトロフラックス) — 2026春夏ウィメンズコレクション
デザイナー
マルコ・デ・ヴィンチェンツォ(Marco De Vincenzo)
イベント種別
イベント(ミラノコレクションとしての位置づけを含む)
カテゴリ
レディースファッション、シューズ・バッグ
キーワード
エトロ、ETRO、2026春夏、ミラノコレクション、マルコ・デ・ヴィンチェンツォ
関連リンク
https://bit.ly/Etro_SS26woman
項目 内容
タイトル ETRO FLUX(エトロフラックス) — 2026春夏ウィメンズコレクション
発表者 エトロ ジャパン
発表日時 2025年9月29日 23時30分
デザイナー マルコ・デ・ヴィンチェンツォ(Marco De Vincenzo)
主題 変容し続ける「言語」としての服、流動するフォルム、プリントと色彩の動き
主な素材・技法 レザー(レーザーカット)、スエード、メタリックジャカード、ブロケード、クロシェ、ビーズ、刺繍、フリンジ、フリル
代表的なピース スタッズ付きフリンジのレザーバイカージャケット、スエードコート、プリントドレス、レザーブルゾンの多色インレイ
アクセサリー・小物 カメレオンジュエリー、レーザーカットハット、ビーズスカーフ、ファブリック覆いのヒール、フリンジトート、チャーム付きハンドバッグ
演出音楽 La Niña(ラ・ニーニャ)の音楽による神秘的なリズム
カテゴリ レディースファッション、シューズ・バッグ
関連リンク https://bit.ly/Etro_SS26woman
タイプ イベント(ミラノコレクションの文脈を含む)

本稿では、エトロの2026春夏ウィメンズコレクション「ETRO FLUX」における概念、素材・ディテール、色彩設計、発表情報を網羅的に整理した。コレクションは「流れ」と「自発性」を軸に、服と装飾、音楽が互いに作用することで一連の物語性を生み出していることが確認できる。

参考リンク: