10/1開始|農家向けAI『らくらく農園だより』無料テスト募集

らくらく農園だより募集

開催期間:10月1日〜12月31日

らくらく農園だより募集
このテストって誰が応募できてお金かかるの?
対象は自身でECを運営する農家で、レビュー対応に課題を感じフィードバック協力できる方。参加費は無料で、選考のうえ約10名が3ヶ月間の試用に参加します。
本当にスマホのスクショだけで返信文が作れるの?
はい。アプリ不要で専用URLにアクセスし、レビューのスクショを撮るだけ。AIが画像から文字を読み取り約10秒で利用者の人柄を反映した5案を生成します。

産直EC拡大がもたらした「嬉しい悲鳴」と現場の実情

産直ECプラットフォームの普及により、農家が消費者と直接つながる機会は飛躍的に増えています。食べチョク、ポケットマルシェ、メルカリShops、BASEなどを通じて生産者の想いが届きやすくなった一方で、レビューや問い合わせ対応に追われるという新たな負担が顕在化しています。

株式会社矢野経済研究所の調査では、産直ビジネスの国内市場規模は拡大を続け、2030年に4兆1,863億円に達する見込みと報告されています(出典:株式会社矢野経済研究所「産直ビジネスに関する調査(2024年)」2025年3月24日発表)。この成長の恩恵を受ける一方で、小規模・兼業農家は「顧客対応に時間が割けない」「定型文では気持ちが伝わらない」「クレーム対応に不安がある」といった課題を抱えています。

産直EC時代の農家が抱える「嬉しい悲鳴」問題、AI返信で解決へ 画像 2

現場から上がる代表的な声

農作業と顧客対応を両立する難しさは現場でしばしば語られます。夜遅くまで1件ずつ返信文を考える、PCを開かずスマホだけで完結させたい、といった実務上の要求があります。

このような課題に対して、テクノロジーを活用したソリューションがどのように役立つかが注目されています。以下で紹介する「らくらく農園だより」は、まさにその課題を想定して設計された農家向けAIアシスタントです。

産直EC時代の農家が抱える「嬉しい悲鳴」問題、AI返信で解決へ 画像 3

スマホでスクショ1枚、10秒で完成する「らくらく農園だより」の仕組み

Metagri研究所(運営:株式会社農情人)が開始した実証実験サービス「らくらく農園だより」は、スマホでレビューのスクリーンショットを撮るだけで、AIが返信文を自動生成する点が特徴です。アプリダウンロードは不要で、専用URLをタップしてすぐに利用できます。

本サービスは特に次の3点をコア機能としています。

  • スマホで撮るだけ:スクリーンショットを用いることで、コピー&ペースト不要の簡便性を実現。
  • 10秒で生成:AIが画像からテキストを読み取り、利用者の人柄を反映した5パターンの返信文案を高速に提示。
  • アプリ不要:専用URLから利用開始でき、ストレージやアップデートの煩わしさがない。
産直EC時代の農家が抱える「嬉しい悲鳴」問題、AI返信で解決へ 画像 4

具体的な利用シーンとAIの応答例

感謝コメント、質問、クレームなど、種々のレビューに対して誠実で適切な返信案を生成することが意図されています。以下にプレスリリースで提示された3つのケースを原文どおり掲載します。

  1. ケース1:感謝

    購入商品:朝採れ!甘々とうもろこし

    レビュー:「とっても甘いとうもろこしでした!届いてすぐに生で一本、残りは茹でていただきました。家族みんなで大満足です。また来年もお願いします!」

    AIの返信案:「この度は『朝採れ!甘々とうもろこし』にご満足いただけたとのこと、大変嬉しく思います。ご家族皆様で美味しく召し上がっていただけたご様子を伺い、私どもも感動いたしました。温かいお言葉に心より感謝申し上げます。来年もぜひご期待ください。」

  2. ケース2:質問

    購入商品:旬の野菜詰め合わせセット(L)

    レビュー:「旬の野菜詰め合わせ、無事に届きました!おまけの紫色の野菜はなんて名前ですか?おすすめの調理法も知りたいです!」

    AIの返信案:「この度は無事にお野菜が届いたとのこと、大変安心いたしました。おまけの紫色の細長いお野菜は紫いんげんです。素揚げや天ぷらにすると美味しく召上がれますよ。またのご利用を心よりお待ちしております。」

  3. ケース3:クレーム

    購入商品:葉物野菜セット

    レビュー:「葉物野菜セットが指定日に届かず、レタスが少ししなびていました。配送管理を徹底してほしいです。」

    AIの返信案:「この度は、お届けが大幅に遅れ、ご期待に沿えず誠に申し訳ございませんでした。また、レタスがしなびていたとのこと、重ねてお詫び申し上げます。ご指摘いただいた点を真摯に受け止め、再発防止に努めてまいります。」

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無料テストユーザー募集中:応募要項と選考のポイント

「らくらく農園だより」は実証実験フェーズとして、本日より3ヶ月間無料で利用するテストユーザーを募集します。募集は先着ではなく選考が入る場合があり、応募多数の場合は選考によって参加者が決定されます。募集人数は10名程度です。

募集の目的は本サービスの汎用性検証および、農家の実務に沿った改善のためのフィードバック収集です。参加にあたってはフィードバック協力が重要な要件となります。

募集要項(詳細)

募集対象
・自身でECサイトを運営している農家の方
・顧客からのレビューや問い合わせ対応に課題を感じている方
・サービス改善のためのフィードバックにご協力いただける方
募集人数
10名様程度(応募者多数の場合は選考)
参加費用
無料
利用期間
2025年10月1日 〜 2025年12月31日(3ヶ月間)
申込期限
2025年10月31日
申し込み方法
専用ページよりお申し込みください: https://metagri-labo.com/rakuraku-nouen-dayori-beta/
プライバシーポリシー
詳細は以下を参照: https://metagri-labo.com/rakuraku-nouen-dayori-privacy-policy/

開発者プロフィールと運営コミュニティ、問い合わせ先

本サービスの発案・開発はMetagri研究所に所属する有田祥岳(Bunta3)氏によるもので、「農業AIハッカソン2025」にて『トヤマミカン賞』を受賞した成果物です。有田氏はハッカソンでの優勝・入賞歴が多数あり、以下の受賞歴が紹介されています。

  • 大阪24時間AIハッカソン 2024 優勝
  • NocodeCampハッカソン AIRAMP JAPAN賞 受賞
  • NUCBピッチコンテスト 1位

有田氏の活動や考えはnoteで公開されています:https://note.com/bunta3

Metagri研究所は「農業×新技術」を掲げるコミュニティで、2022年3月の活動開始以来、2025年9月時点で1,200名以上が参加しています。生成AIやweb3、メタバースを農業に組み合わせた実験的な取り組みを推進しています。

運営元は株式会社農情人。代表は甲斐雄一郎氏で、提供サービスには農業マーケティング支援、農業×ブロックチェーン企画開発、メタバースコンサルティング、書籍出版などが含まれます。公式サイトと問い合わせ先は以下の通りです。

本文の要点まとめ(試験利用情報一覧)

以下の表はこの記事で示した主要情報を整理したものです。申込期限や利用期間、募集人数、利用条件などを一目で確認できます。

項目 内容
サービス名 らくらく農園だより(農家専用AIアシスタント)
提供元 Metagri研究所(運営:株式会社農情人)
主な特徴 スマホでスクリーンショットを撮るだけ/10秒で5パターン返信案生成/アプリ不要
テスト利用期間 2025年10月1日 〜 2025年12月31日(3ヶ月)
募集人数 10名程度(応募多数の場合は選考)
参加費用 無料
申込期限 2025年10月31日
申込方法 https://metagri-labo.com/rakuraku-nouen-dayori-beta/
プライバシーポリシー https://metagri-labo.com/rakuraku-nouen-dayori-privacy-policy/
出典(市場予測) 株式会社矢野経済研究所「産直ビジネスに関する調査(2024年)」2025年3月24日発表

本稿では、産直EC時代に増える顧客対応負担を軽減するための仕組みと、その実証実験として提示された「らくらく農園だより」の機能、募集要項、開発体制および連絡先を網羅的に紹介しました。申し込みや詳細確認は専用ページおよびプライバシーポリシーのページで行えます。

参考リンク: