AIで物件写真を自動加工 AI-propがクラウド連携開始

物件写真AIクラウド公開

開催日:9月30日

物件写真AIクラウド公開
使い方はどうすればいいの?
初期設定でAI加工の開始時間と納品先の外部サーバー(例:Googleドライブ)を指定すれば、以降は写真をアップロードしておくだけで指定時刻にAIが自動で加工して同じサーバーへ納品します。
料金はどれくらいかかるの?
定額プラン利用者向けオプションが月額12,500円(スタンダード)/25,000円(プレミアム)。従量課金は1枚あたり12.5円〜150円、専門チーム仕上げは別途+50円/枚です。

物件写真のワークフローを変える——AI-propが「物件写真AIクラウド」を公開

2025年9月30日 10時30分、A-LEADS HOLDINGS PTE.LTD.(本社:10 Anson Road #31-10 International Plaza, Singapore/営業拠点:A-LEADS Japan株式会社/開発拠点:A-LEADS IT Cambodia Co.,Ltd.、代表取締役:橋本元秀、以下「エイリーズ」)は、AI物件写真加工サービス『AI-prop(AIプロップ)』のオプションサービスとして、物件写真AIクラウドをリリースしました。

本サービスは、自社スタッフや提携カメラマンが撮影した物件写真を外部サーバー(例:Googleドライブ)にアップロードしておくだけで、指定した時間にAIが自動で加工を行い、加工済み画像を同じ外部サーバーへ納品するというシンプルな仕組みを持ちます。加工は曇天の空を青空に差し替える処理や、明るさ・ホワイトバランス・水平垂直の補正など、物件写真制作で求められる編集を中心に自動化する点が特徴です。

【不動産関連AI】物件写真を外部サーバーに保存して待つだけ。AIが指定時間に自動できれいに加工します。AI-propが物件写真AIクラウドサービスをリリース。 画像 2

導入の流れと利用条件—設定は最小限で運用は自動

物件写真AIクラウドは導入手順が明快です。初期設定でAI加工の開始時間やダウンロード先の外部サーバーを指定すると、その後は自社スタッフが撮影した写真を外部サーバーにアップロードしておくだけで自動処理が行われます。

現在はGoogleドライブが標準対応ですが、他の外部サーバーにも対応可能とされています。利用を検討する際はウェブから申し込みのうえ、対応サーバーの確認や個別の設定が行えます。

  • 初期設定:AI加工開始時間と納品先(外部サーバー)を指定
  • 運用:自社スタッフが写真を外部サーバーに毎日アップロード
  • 処理:指定時間にAIが自動で加工、完了画像を外部サーバーへ再納品
  • 利用開始:加工済み画像は納品後すぐに物件広告等に使用可能
【不動産関連AI】物件写真を外部サーバーに保存して待つだけ。AIが指定時間に自動できれいに加工します。AI-propが物件写真AIクラウドサービスをリリース。 画像 3

AI-propの機能詳細と技術的な特徴

AI-propは、過去に同社が運営する物件撮影サービス『部屋フォトたのも!』で加工した実績300万枚以上をもとに、物件写真加工に特化したAIを開発しています。これにより、人手で行っていた編集に比べ処理時間を大幅に短縮し、1度に1〜100枚のバッチ処理が可能です。

AIエンジンの主要なポイントとしては、処理速度の短縮、一定水準の自動品質、そしてプロによる仕上げとの組み合わせが挙げられます。AI単体での加工精度は約90%とされ、より高品質を求める場合は専門チームによるチェックと仕上げを追加することができます(オプション)。また、AIによる物件写真加工は特許出願中です。

【不動産関連AI】物件写真を外部サーバーに保存して待つだけ。AIが指定時間に自動できれいに加工します。AI-propが物件写真AIクラウドサービスをリリース。 画像 4

AIによる主な加工項目

物件写真AIクラウドで提供される編集・加工内容は以下の通りです。いくつかはベータ機能として提供されており、順次機能拡張が進められています。

ホワイトバランス調整
室内の色味を自然に整え、家具や壁の色が正確に表現されるよう補正します。
明るさとコントラスト調整
露出の最適化により暗部・明部のバランスを整え、物件の見栄えを改善します。
水平垂直調整
壁や窓の歪みを補正し、写真の構図を整えます。
レンズの湾曲調整(ベータ)
超広角レンズの歪みを補正する機能(ベータ版)です。
青空加工(ベータ)
曇天や単調な空をより魅力的な青空へ差し替える処理(ベータ版)です。
個人情報のぼかし加工(近日公開予定)
物件内に映り込んだ表札や個人情報を自動でぼかす機能。追加1枚50円の予定です。
画像サイズの拡大(ベータ・無料)
画像の解像度拡大機能(ベータ)、テスト提供中は無料で利用可能です。
ファイルサイズ変更/ウォーターマーク挿入(無料)
広告用途に合わせたファイルサイズの変更、ロゴやウォーターマーク挿入を無料で提供します。

料金体系と契約形態

物件写真AIクラウドは、AI-propの定額制プランのオプションサービスとして提供されます。定額プラン利用者向けのオプション料金、そして従量課金の目安が案内されています。

定額制プランのオプション料金は、定額制スタンダードプラン利用者向けが月額12,500円(税別)、定額制プレミアムプラン利用者向けが月額25,000円(税別)となっています。申し込みは同社ウェブから行います。

料金項目 金額(税別) 備考
定額プラン向けオプション(スタンダード) 月額12,500円 AI-prop定額制スタンダードプラン利用者向け
定額プラン向けオプション(プレミアム) 月額25,000円 AI-prop定額制プレミアムプラン利用者向け
AIのみの物件写真加工(従量) 1枚あたり12.5円〜150円 契約内容に応じて変動
AI+専門チームでの加工 1枚あたり+50円 品質チェックおよび仕上げ作業をフロー化
個人情報ぼかし(予定) 追加1枚50円 公開時に適用予定

ボリュームパックや各種月額定額制プランも用意されており、利用枚数に応じた料金体系を選べます。なお、ロゴ挿入や画像サイズ変更は無償で提供されています。

処理速度と精度

同社は、従来数分〜数十分かかっていた物件写真の加工作業を、AI導入により1枚あたり数秒で完了できると説明しています。AI単体での加工精度は約90%を想定しており、より高い品質が必要な場合は専門チームの追加作業を組み合わせることで対応可能です。

また、既に自社の撮影サービス『部屋フォトたのも!』の納品フローにAI加工を導入しており、同フローで60%の作業時間短縮を実現しています。AIによる物件写真加工は特許出願中で、今後の機能追加や安定化が見込まれます。

撮影サービス『部屋フォトたのも!』との連携と撮影プラン詳細

AI-propと姉妹サービスである『部屋フォトたのも!』(https://photo.tanomo.asia/)は、低単価・高品質の物件撮影を不動産会社向けに提供しています。両サービスは連携しており、撮影からAI加工、納品までを一貫して行うことが可能です。

『部屋フォトたのも!』は、超広角一眼レフを用いたプロ/セミプロカメラマンによる撮影を標準とし、撮影エリアや料金プランが細かく設定されています。撮影とAI加工を組み合わせることで、撮影から広告用素材の納品までのワークフローを効率化できます。

撮影エリア・料金・納期(部屋フォトたのも!)

撮影エリアは主に以下の都市が対象です:東京23区、横浜市、川崎市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、芦屋市、西宮市、尼崎市、福岡市。福岡市のみ特別価格が提示されています。

撮影料金(税別)は次の通りです。年間契約の発注数に応じて単価が下がります。撮影は外観・内観合わせて標準で外観10枚・内観20〜25枚程度を想定しています。

発注形態 1件あたり料金(税別) 備考
単発(1件) 4,500円 広角一眼レフ使用、プロ/セミプロが撮影
月間20-49件の年間契約 3,500円 年間契約による割引適用
月間50件以上の年間契約 2,500円(※福岡市は2,000円) 大量発注に応じた優遇価格

VR(360度パノラマ写真)撮影もオプションで提供され、こちらは1件あたりの提供枚数や料金が異なります(単発4,000円、月間50件以上2,000円など)。納期は年間契約で17時までの発注で翌3-4営業日、単発発注で17時までの発注で翌4-5営業日が目安です。オプションの画像加工を選択した場合は、加工内容によって追加日数がかかる場合があります。

サービスの対象と補足情報

AI-propおよび物件写真AIクラウドの主な対象ユーザーは不動産会社で、サービス対象エリアはグローバルとなっています。リリース時点では日本語・英語対応が用意されています。

同社はAIによる自動加工のほか、無料の編集ツールを提供しており、ユーザー自身で微調整を行うこともできます。100%のクオリティを求める場合は専門チームによる丸ごと写真加工(有料)を選択することで、人手による仕上げを受けられます。

補足:主要リンクと問い合わせ先

サービスの詳細や申し込みは以下のリンクから確認できます。AI-propのトップページと部屋フォトたのも!のトップページが案内されています。

  • AI-prop(AIプロップ):https://ai-prop.com
  • 部屋フォトたのも!:https://photo.tanomo.asia/
本記事で紹介した主な項目のまとめ
項目 内容
発表日 2025年9月30日 10:30
発表企業 A-LEADS HOLDINGS PTE.LTD.(代表取締役:橋本元秀)
サービス名 AI-prop(AIプロップ)・物件写真AIクラウド(オプション)
主な提供機能 ホワイトバランス、明るさ・コントラスト、水平垂直補正、レンズ歪み補正(ベータ)、青空加工(ベータ)、個人情報ぼかし(近日)、画像サイズ変更、ウォーターマーク挿入(無料)
対応サーバー 現在はGoogleドライブを標準対応。その他サーバーも対応可能(要相談)
料金(オプション) 定額プラン向けオプション:月額12,500円(スタンダード) / 月額25,000円(プレミアム)。従量課金はAIのみ1枚あたり12.5円〜150円、AI+専門チームは+50円/枚
対象ユーザー 不動産会社向け。サービス対象はグローバル(リリース時は日本語・英語対応)
姉妹サービス 部屋フォトたのも!(撮影エリア:東京23区ほか主要都市。撮影料金は単発4,500円〜、年間契約で割引)
技術的特記事項 加工速度は従来の数分〜数十分から数秒へ短縮、AI単体の精度は約90%、特許出願中

以上が、A-LEADS HOLDINGSが発表した『AI-prop』のオプションサービス「物件写真AIクラウド」に関する詳細な説明です。導入にあたっては、対応サーバーや契約形態、加工のベータ機能の有無などを確認のうえ、既存の撮影ワークフローと組み合わせて活用することで、物件広告制作の効率化を図ることができます。

参考リンク: