蔵出し焼き芋かいつかがブランド刷新、2種を定番化へ

かいつかブランド刷新

開催日:9月1日

かいつかブランド刷新
リニューアルはいつから始まるの?
リニューアルは2025年9月より順次実施。発表は2025年9月30日で、ブランド統合・商品名変更・新ロゴ・冷凍焼き芋の新パッケージ投入などが段階的に行われます。
今の「紅天使」はどうなるの?
紅天使は名称を維持。既存の「夢ひらく」は「シルク天使」、「華むらさき」は「むらさき天使」に改称され、後者2種は定番化して新パッケージで販売されます。

ブランド刷新の背景と新スローガンが示す方針

カルビーかいつかスイートポテト株式会社は、2025年9月30日11時00分付の発表で、蔵出し焼き芋かいつかのブランドリニューアルを公表した。新たに掲げるブランドスローガンは「畑生まれ、蔵育ちの感動スイーツ」であり、これを軸にブランド統合、商品名称変更、ブランドロゴの変更を含む大規模な刷新を順次実施する。

発表文では、量販店向けブランドと直販ブランドの一本化を通じて「商品に対する想いやこだわりは、販売チャネルが異なっても変わらない」という理念を再確認すると明記されている。ブランド統合は、これまでのチャネルごとの展開を見直し、消費者に対して一貫したブランドメッセージを発信することを目的としている。

蔵出し焼き芋かいつか ブランドリニューアル                                            紅天使、シルク天使、むらさき天使をシリーズ展開 画像 2

企業理念とスローガンの関係

新スローガン「畑生まれ、蔵育ちの感動スイーツ」は、原料であるさつまいも(畑)での生産から、蔵での熟成や管理を経て生まれる品質の高さと食体験の価値を端的に表している。スローガンには生産から販売に至る一連のプロセスを通じた価値創造が込められている。

今回のリニューアルは、単なるロゴ変更や名称変更に留まらず、製品の流通やパッケージ、ブランドメッセージの統一を図ることで、消費者に対する認知と満足度の向上を目指している点が強調されている。

蔵出し焼き芋かいつか ブランドリニューアル                                            紅天使、シルク天使、むらさき天使をシリーズ展開 画像 3

具体的なリニューアル項目:統合・名称変更・ロゴ刷新

発表されたリニューアル内容は大きく3点に分かれる。まず第一にブランド統合、第二に商品名称の変更、第三にブランドロゴの変更である。各項目について発表文の内容を忠実に整理すると以下の通りである。

  • ブランド統合:量販店向け焼き芋ブランド「ほくほく山KAITSUKA」を現直販ブランド「蔵出し焼き芋かいつか」に統合。
  • 商品名称の変更:既存の3種は「紅天使」「夢ひらく」「華むらさき」だったが、紅天使は名称を維持し、夢ひらくを「シルク天使」へ華むらさきを「むらさき天使」へ変更。シリーズ化を強化する。
  • ブランドロゴの変更:コーポレートカラーである紫色を基調とし、蔵を象徴するシンボルマークを鮮明化。加えて焼き芋の代名詞である「YAKIIMO」の文字をより明確に表示するデザインに変更。

ブランド統合の理由として、商品への想いとこだわりが販売チャネルによって変わらない点を再認識し、ブランド体制を刷新することが挙げられている。これにより、消費者接点が多様化する中でも統一した品質訴求が可能になる。

蔵出し焼き芋かいつか ブランドリニューアル                                            紅天使、シルク天使、むらさき天使をシリーズ展開 画像 4

名称変更の詳細と狙い

従来の3商品はそれぞれ異なるブランド名で展開されていたが、今回のリネーミングはシリーズブランドとしての認知拡大を狙ったものだ。具体的に、既存名称と新名称の対応は以下の通りである。

旧:紅天使
新:紅天使(名称維持)
旧:夢ひらく
新:シルク天使
旧:華むらさき
新:むらさき天使

名称の統一により、シリーズとしてのアイデンティティを強める狙いがある。とくに「天使」という語をシリーズ名に採用することで、統一感と差別化を同時に図る設計となっている。

蔵出し焼き芋かいつか ブランドリニューアル                                            紅天使、シルク天使、むらさき天使をシリーズ展開 画像 5

製品情報:冷凍焼き芋の新パッケージと定番化

リニューアルにあわせ、主力商品のひとつである冷凍焼き芋は新パッケージで発売することが明記されている。パッケージではシリーズブランドとしての統一感を持たせるデザインが採用され、店頭やECでの視認性を高める工夫がなされる。

加えて、これまで期間限定商品として扱われていた「シルク天使(旧:夢ひらく)」と「むらさき天使(旧:華むらさき)」を定番商品化する方針が示された。定番化により、商品供給を安定させ、ファン層の拡大および顧客満足度の向上を狙う。

市場動向と需要変化の数値

発表資料では冷凍市場の動向も示されている。冷凍のおやつ・デザート全体の販売は対前年比106.6%の上昇であるのに対し、焼き芋は対前年比138.7%と大幅に伸長している。購入率と購入個数の双方が拡大している点が確認される。

出典はインテージSCIによる自社推計(インテージSCI 冷凍調理市場)。対象期間は2023年が2023年4月〜2024年3月、2024年が2024年4月〜2025年3月となっている。この数値を踏まえ、冷凍焼き芋の新パッケージ投入とラインナップの定番化は需要に即した戦略である。

紅天使の特徴と企業概要・連絡先情報

「紅天使」はカルビーかいつかスイートポテトの代表的オリジナルブランドであり、同社が50年以上にわたり扱ってきたノウハウと経験の集積から生まれた商品である。主に茨城県産の「べにはるか」を温度管理された貯蔵庫で熟成させ、じっくり焼くことで濃厚な甘さとねっとりした食感を引き出している。

発表では紅天使の位置づけを維持すると明記されており、既存ファンへの継続的な提供と新たな消費者の獲得を同時に図る方針である。熟成・温度管理・焼成といった工程に重点を置いた品質管理が商品の特徴として強調されている。

会社の沿革と現状

カルビーかいつかスイートポテト株式会社は1967年創業のさつまいも専門卸売問屋であり、国内でも最大級の取り扱い量を誇る。オリジナルブランド開発や付加価値の高い商品の提供を通じて「さつまいもの新しい価値を育む」というミッションを掲げてきた。

2020年4月にはカルビーグループに加わり、アグリビジネス強化の中核を担う役割を果たしている。会社の本社は茨城県かすみがうら市、代表取締役社長は安藤 國行が務めている。

コーポレートサイトと公式アカウント

製品情報や企業情報はコーポレートサイトおよび公式Xアカウントで案内されている。公式情報源として下記のURLが公開されているので、詳細や最新情報の確認に利用できる。

  • コーポレートサイト:https://www.calbee-ksp.co.jp/
  • 公式X:https://x.com/calbeekaitsuka

これらの情報は、製品の発売時期やパッケージ変更のタイミング、販売チャネルの切り替えなどを確認する一次情報源として有用である。

リニューアル時期、要点の整理とまとめ表

リニューアルは2025年9月より順次実施されると明記されている。具体的には、ブランドロゴの変更、新パッケージでの冷凍焼き芋の発売、シルク天使とむらさき天使の定番化、既存ブランド統合などが段階的に展開される見込みである。

以下の表で今回のリリースで示された重要事項を整理する。表の後に要点をまとめる文章を付すことで、発表内容を一覧で確認できるようにしている。

項目 内容
発表企業 カルビーかいつかスイートポテト株式会社(本社:茨城県かすみがうら市)
発表日時 2025年9月30日 11時00分
新スローガン 「畑生まれ、蔵育ちの感動スイーツ」
ブランド統合 量販店向け「ほくほく山KAITSUKA」を「蔵出し焼き芋かいつか」に統合
商品名称変更(旧→新) 紅天使→紅天使(継続)、夢ひらく→シルク天使、華むらさき→むらさき天使
ブランドロゴ コーポレートカラーの紫を基調に蔵のシンボルを鮮明化、YAKIIMO表記を明確化
製品パッケージ 冷凍焼き芋を新パッケージで発売。シリーズブランドとしての統一感を付与
商品ラインナップ変更 シルク天使(旧夢ひらく)・むらさき天使(旧華むらさき)を定番化
リニューアル時期 2025年9月より順次実施
市場データ 冷凍おやつ・デザート:前年比106.6%、焼き芋:前年比138.7%(出典:インテージSCI、自社推計)
製品の原料・特徴 茨城県産中心の「べにはるか」を貯蔵庫で熟成。濃厚な甘さとねっとりした食感を実現
会社沿革 1967年創業。2020年4月にカルビーグループに加入。代表取締役社長:安藤 國行
公式情報 サイト:https://www.calbee-ksp.co.jp/、X:https://x.com/calbeekaitsuka

上表は発表内容を要点ごとに整理したものである。今回のリニューアルはブランド統合による一貫したメッセージの発信、商品名称のシリーズ化、ロゴ・パッケージの統一という三つの柱で構成されており、冷凍焼き芋市場の成長を受けた供給体制の強化と認知向上を目的としている。

最後に、本リリースではブランドの根幹である品質管理(熟成、温度管理、焼成)と50年以上の取扱い実績を基盤に、今後は統一されたブランド表現で国内外へと価値を発信していく方針が示されている。発表内容の確認や詳細は公式サイトおよび公式Xで案内されている情報を参照することが推奨される。