東京ドームシティの『FUN』がNFCで進化 モンスターラボが実装支援
ベストカレンダー編集部
2025年9月30日 14:15
FUN機能リニューアル
開催日:9月30日

東京ドームシティの体験を中心に再設計された『FUN』とは
2025年9月30日11時00分、株式会社モンスターラボジャパン(以下、モンスターラボ)は、東京ドームが運営するエンターテインメントシティ『東京ドームシティ』のスマートフォンアプリ『東京ドームシティアプリ』内で提供されるデジタルロイヤリティプログラム『FUN』のリニューアル実装支援を担当したことを発表しました。本リリースはモンスターラボ側による発表であり、リニューアルの狙いと具体的な仕組み、モンスターラボの関与範囲が明示されています。
『東京ドームシティアプリ』は、イラストマップ、店舗やアトラクションの検索、お得なクーポン、チェックイン機能などを備え、東京ドームシティの来場体験を向上させるためのアプリです。アプリの詳細は公式ページ(https://www.tokyo-dome.co.jp/app/)で案内されています。今回リニューアルされた『FUN』は、来場体験と報酬の接続を再設計し、来訪者の体験価値を起点に据えたロイヤリティプログラムへと進化しました。
設計思想の概要
モンスターラボはロイヤリティプログラムを単なるポイント蓄積機能ではなく、来場者や施設が享受する体験の一部として捉え直しました。これにより、顧客の行動や利用シーンに根ざした施策設計を行い、プロトタイピングを繰り返して効果検証を実施しています。
具体的にはプロダクトストラテジストが全体設計・監修を行い、UIデザイナーやアートディレクターが初期段階から参加することで、デジタルUIと現地POPなどのオフライン表示物を一体で設計。顧客体験(CX)を中心に据えた施策が実現されています。
NFCタグ導入によるシームレスな来場体験の実装
今回の最大の技術的特徴は、NFCタグを活用したチェックイン方式の導入です。施設利用時に来場者がスマートフォンをNFCタグにかざすだけで『FUN』が付与される仕組みを採用しました。GPSベースの位置検知と比べて直感的で反応が早く、誤検知が起こりにくい点が強調されています。
NFC導入により、来場体験の記録精度が向上し、利用シーンに即したポイント付与が可能になりました。これにより来場者はより『FUN』を貯めやすくなり、東京ドームシティ内での行動が具体的な価値につながる仕組みになっています。
NFCの運用とユーザー体験の具体例
導入後の典型的なユーザーシナリオとしては、来場→アトラクションや店舗利用時にNFCタグにスマートフォンをかざす→『FUN』が付与される→貯まった『FUN』をチケットや限定イベント招待などのリワードに交換、という流れです。行動と報酬の結びつきが明確である点が特徴です。
運用面では、NFCタグの設置場所や誘導POP、アプリ内の案内UIを統合的にデザインすることで、来場者が迷わずスムーズに利用できる導線設計が行われています。プロトタイプ検証を通じて反応速度や誤操作を改善し、実際の来場シーンに適した実装が進められました。
モンスターラボの参画範囲と提供した具体サービス
モンスターラボは、東京ドームシティ全体の顧客体験価値向上を目的とした戦略構想から要件定義、デザイン、開発、運用支援まで幅広く参画しています。今回の『FUN』リニューアルはその一環として実行されました。
参画内容は以下の通りで、企画段階から開発、プロモーションに至る一連の支援をカバーしています。
- 『東京ドームシティアプリ』の要件定義、UX/UIデザイン、開発
- アジャイル開発手法によるプロジェクト伴走
- アプリ利用促進のための体験設計および販促マテリアル制作(デジタルとオフラインの統合デザイン)
- グロースフェーズにおける各種機能の改善施策の立案・企画・実行
設計プロセスと関係者の役割
プロダクトストラテジストがプログラム全体の設計と監修を担当し、UIデザイナーやアートディレクターが初期段階から参加して、アプリUIと店頭POPの統合的なデザインを行いました。プロトタイピングを通じた検証フェーズを複数回実施し、ユーザーシナリオに基づく改善を重ねることで、現場での使い勝手とシステム要件を両立させています。
開発はアジャイル手法で進行し、短期間でのフィードバックループを回すことで、リリース後の改善サイクルに速やかに反映できる体制を整えています。支援実績の詳細は支援実績ページ(https://monstar-lab.com/work/tdc2)で確認できます。
関連情報と会社概要、まとめ表
本リリースで言及されている関連情報は以下の通りです。参考プレスリリース(2024年9月18日付)のリンクも案内されています。モンスターラボ及び東京ドームの公式URLも併せて掲載します。
- 『東京ドームシティアプリ』:https://www.tokyo-dome.co.jp/app/
- 支援実績(モンスターラボ):https://monstar-lab.com/work/tdc2
- モンスターラボ公式:https://monstar-lab.com/
- 参考プレスリリース(2024年9月18日付):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000135.000040073.html
以下に、本記事で伝えた主要な情報を表形式で整理します。
項目 | 内容 |
---|---|
発表日 | 2025年9月30日 11:00 |
発表者 | 株式会社モンスターラボジャパン |
対象サービス | 『東京ドームシティアプリ』内のデジタルロイヤリティプログラム『FUN』 |
リニューアルの主な特徴 | ・来場体験を起点にした再設計 ・NFCタグによるチェックインでのポイント付与 ・プロダクト戦略とデザインの統合による体験設計 ・チケットや限定イベント招待などへのポイント交換 |
モンスターラボの提供範囲 | 要件定義、UX/UIデザイン、開発、アジャイル伴走、体験設計、販促マテリアル制作、グロース施策の立案・実行 |
東京ドーム側(会社情報) | 所在地:東京都文京区後楽1-3-61 代表者:代表取締役社長 COO 長岡 勤(ながおか つとむ) URL:https://www.tokyo-dome.jp/、https://www.tokyo-dome.co.jp/ |
モンスターラボ(会社情報) | 所在地:東京都渋谷区広尾1-1-39 恵比寿プライムスクエアタワー4F 代表者:代表取締役社長 鮄川 宏樹(いながわ ひろき) URL:https://monstar-lab.com/ |
以上が、モンスターラボが支援した『東京ドームシティアプリ』の『FUN』機能リニューアルに関する要点の整理です。NFCを活用したシームレスな来場体験設計や、デザイン主導のプロダクト構築、アジャイルな開発体制により、東京ドームシティでの体験価値を高める取り組みが実施されています。
参考リンク: