10月29日開始、Central JapanがSWITCH2025へ8社出展して東南アジア進出を支援

Central Japan出展

開催期間:10月29日〜10月31日

Central Japan出展
Central JapanはSWITCHで何を狙ってるの?
東南アジア市場への本格進出と資金調達の機会創出を狙ってる。現地VCや企業との商談や拠点設立支援、個別メンタリングを通じて技術・サービスを国際発信するためだ。
どんなスタートアップがCentral Japanブースに出るの?
選抜された8社は秘密計算(Acompany)、クリエイター向け出版プラットフォーム(DouDouDoujin)、アグリテック(Happy Quality)、抗体開発(iBody)、動作解析(playbox)、陸上養殖(ストラウト)、環境コンサル(ウェイストボックス)、デジタルツイン×IoT(ZeroOne)と多様な領域をカバーする。

Central JapanがSWITCH2025で示す狙いと開催概要

2025年9月30日10時10分付の発表によると、ジェトロ名古屋は内閣府の拠点都市事業の一環として、2025年10月29日から31日にかけてシンガポールで開催される「Singapore Week of Innovation & Technology 2025(SWITCH2025)」において、Central Japanブース(ブース:N07 Central Japan)を出展します。今回のSWITCHはシンガポール建国60年とSWITCH開催10年のW周年にあたる大規模な回であり、東南アジア最大級のイノベーション・スタートアップの場として位置づけられます。

出展はジェトロ名古屋が中心となり、今年6月に拠点拡大したCentral Japan Startup Ecosystem Consortiumと連携して行われます。今回の出展により、Central Japan地域のスタートアップが東南アジア市場へのアプローチ、現地VCやパートナーとの商談機会、拠点設立や資金調達の可能性を模索する場を提供することが目的とされています。

開催日程と会場、公式情報

SWITCH2025の会期は2025年10月29日(水)~31日(金)、会場はMarina Bay Sands, Sands Expo & Convention Centreです。Central JapanブースはN07(JETRO Nagoya・Hamamatsu)に配置されます。

イベントは世界中のリーダー、起業家、クリエイター、アクセラレーター、投資家等が一堂に会する場で、スタートアップがソリューションをアピールし、参加者とのネットワーキングを行う機会を提供します。公式情報は下記のサイトで案内されています:
https://www.switchsg.org/

選抜プロセスと採択スタートアップ—8社の事業内容を詳述

中央日本地域からの出展企業は、東南アジア展開の実現可能性や将来性、事業の独自性・優位性・技術力、プロダクト・サービスの魅力等を評価する審査を経て選抜されました。審査基準は海外展開の実効性と国際市場での競争力に重点が置かれています。

選抜された8社は、Central Japanブースでの展示を通じて現地パートナーや投資家と接点を持ち、昨年の出展事例で見られた資金調達や海外企業との協業につながる成果を目指します。以下に採択8社の概要をアルファベット順に示します。各社の登録や外部認定、参加プログラムの情報も明記します。

株式会社AcompanyJ-Startup Central認定企業

データの計算過程を秘匿化する秘密計算技術を活用し、企業が安心してデータやAIを利用できる環境を構築します。高度な分析を可能にするソリューションを提供し、プライバシー保護とデータ活用の両立を目指しています。

URL:https://acompany.tech/

DouDouDoujin株式会社東南アジアビジネス展開支援プログラム参加

漫画を起点に個人クリエイター同士が共創し、ボイスコミックやゲームへ展開する新出版モデル「C to C to C(Creator to Creator to Consumer)」を推進します。二次創作を収益化できるプラットフォームを提供し、クリエイター経済圏の拡大を図ります。

URL:https://next.doudoudoujin.com/about/service

株式会社Happy QualityJ-Startup Central認定企業、東南アジアビジネス展開支援プログラム参加

青果物の栽培技術確立とアグリテック開発、販路開拓を統合した事業を展開します。誰でも安定した高品質な作物を生産できるシステムを農業従事者に提供し、作物の全量買取を通じて農業人口の大幅増加を目指しています。

URL:https://happy-quality.jp/

iBody株式会社J-Startup Central認定企業

独自の抗体作製技術により、既存技術では作製が困難な抗体を作成します。製薬企業や診断薬企業向けに高機能な抗体開発の受託研究や共同研究を提供し、バイオ医薬・診断領域での価値創出を図ります。

URL:https://www.ibody.co.jp/

株式会社playbox東南アジアビジネス展開支援プログラム参加

「人の動きを計算可能にする」技術を軸に、人や組織の意思決定を支援します。スポーツ分野向けにAIカメラと解析プラットフォームを開発・提供し、パフォーマンス向上や戦略立案のためのデータ活用を促進します。

URL:https://www.play-box.ai/

株式会社ストラウト

地域の遊休資産を活用した陸上養殖事業を展開します。養殖運用技術とAI・IoTを融合させることで、効率的で安定した養殖モデルを構築し、地域資源の有効活用と食産業の持続性向上を目指します。

URL:https://www.s-trout.com/

株式会社ウェイストボックスJ-Startup Central認定企業

気候変動を中心とした環境コンサルティングを提供します。企業の排出量把握、カーボンフットプリント算定、環境価値創出などを通じ、脱炭素化に向けた取り組みを支援します。

URL:https://wastebox.net/

株式会社ZeroOneJ-Startup Central認定企業

デジタルツイン×IoTによる空間モニタリング「ZEKOO」を展開します。製造現場の安全と生産性の向上を支援するソリューションを提供し、現場の見える化と運用最適化を図ります。

URL:https://zeroone-1.com/

現地での支援体制と取り組みの背景

Central Japanの出展は単なる展示にとどまらず、現地でのビジネスチャンスの創出を目的とした包括的な支援が組み込まれています。特に、採択企業のうち3社は愛知県とシンガポール国立大学が連携する「東南アジアビジネス展開支援プログラム」に参加し、現地有識者による個別メンタリングや現地企業・VCとの面談機会を受けます。

ジェトロ名古屋は、Central Japan Startup Ecosystem Consortiumと連携し、現地での商談創出や投資家との接点の提供、現地市場の理解を深める支援を行います。前年の出展実績では、出展を契機に資金調達を達成した企業や海外企業との協業に至った事例があり、今回の2年目の出展ではさらに規模を拡大してより多くのマッチングを図る意向です。

Central Japan Startup Ecosystem Consortiumの構成と役割

Central Japan Startup Ecosystem Consortiumは、一般社団法人中部経済連合会、名古屋大学、愛知県、名古屋市、浜松市等からなるコンソーシアムです。令和7年6月には新たに岐阜県、三重県、静岡県が参画し、内閣府より「第2期スタートアップ・エコシステム グローバル拠点都市(広域都市圏型)」として選定されています。

広域産学官金が連携し、地域のスタートアップ・エコシステム形成に向けた活動を展開しており、今回のSWITCH出展はその国際発信の一環です。コンソーシアムの情報は以下から確認できます:
URL:https://central-startup.jp/
LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/central-japan-startup-ecosystem/

関連支援と連携機能、問い合わせ先

ジェトロ名古屋は、今回のSWITCH出展以外にも、スタートアップ・エコシステムの海外発信、日本最大級のインキュベーション施設であるSTATION Aiでの支援、海外渡航プログラムなどを通じて、企業の海外展開を支援しています。これらの支援は政府の「スタートアップ育成5か年計画」に沿った取り組みの一部です。

ジェトロの組織的な支援体制は、東京・大阪の本部、約50の国内拠点、世界70以上の海外事務所、経済産業研究所のネットワークを活用し、イノベーション創出や中小企業の海外展開支援などを行っています。詳細はジェトロのスタートアップ支援ページで確認できます:
https://www.jetro.go.jp/theme/innovation/startup_menu.html

問い合わせ先

本件の問い合わせ先は以下の通りです。ジェトロ名古屋(担当:佐久間、亀多)にて対応します。

要点の整理

以下の表に、本記事で触れた主要事項を整理します。表は出展の基本情報、採択企業一覧、関連プログラム・組織、連絡先を含んでいます。

項目 内容
プレスリリース発表 JETROスタートアップ課(ジェトロ名古屋)/発表日:2025年9月30日 10:10
イベント名 Singapore Week of Innovation & Technology 2025(SWITCH2025)
会期・会場 2025年10月29日(水)~31日(金)/Marina Bay Sands, Sands Expo & Convention Centre
Central Japanブース N07 Central Japan(JETRO Nagoya・Hamamatsu)
主催・共催 ジェトロ名古屋(出展運営)/共催:Central Japan Startup Ecosystem Consortium
Central Japanコンソーシアム構成 一般社団法人中部経済連合会、名古屋大学、愛知県、名古屋市、浜松市等。令和7年6月に岐阜県、三重県、静岡県が参画(内閣府選定のグローバル拠点都市)。
採択スタートアップ(8社)
  • 株式会社Acompany(秘密計算、https://acompany.tech/)
  • DouDouDoujin株式会社(C to C to C出版モデル、https://next.doudoudoujin.com/about/service)
  • 株式会社Happy Quality(アグリテック、https://happy-quality.jp/)
  • iBody株式会社(抗体作製技術、https://www.ibody.co.jp/)
  • 株式会社playbox(人の動き解析、https://www.play-box.ai/)
  • 株式会社ストラウト(陸上養殖、https://www.s-trout.com/)
  • 株式会社ウェイストボックス(環境コンサル、https://wastebox.net/)
  • 株式会社ZeroOne(ZEKOO、https://zeroone-1.com/)
東南アジアビジネス展開支援プログラム参加企業 DouDouDoujin株式会社、株式会社Happy Quality、株式会社playbox(合計3社)
公式サイト・参考 SWITCH公式:https://www.switchsg.org//Central Japan:https://central-startup.jp/
問い合わせ ジェトロ名古屋(担当:佐久間、亀多)/HP:https://www.jetro.go.jp/jetro/japan/nagoya//E-mail:NAG@jetro.go.jp

本稿では、ジェトロ名古屋がCentral Japan Startup Ecosystem Consortiumと連携してSWITCH2025へ出展し、東南アジア市場への足がかりを作るために選抜した8社の事業内容、出展の意図、支援プログラム、コンソーシアムの構成や連絡先等の情報を整理して紹介しました。