10月3日開始:N高が『リミットゼロ ブレイカーズ』と実践型コラボ授業

N高×ブレイカーズ授業

開催期間:10月3日〜12月19日

N高×ブレイカーズ授業
この授業って誰が参加できるの?
通学コースのN高グループ生徒が対象で、α(基礎)/β(発展)両クラスで実施。期間は2025年10月3日〜12月19日で、クラスごとに異なる課題に取り組みます。
授業では具体的に何が学べるの?
αはオリジナルキャラクターやモンスターの立案・イラスト制作とプレゼン、βは認知向上を狙ったマーケティング戦略の立案・施策原案作成。実務家の講評で実践力を鍛えます。

ゲーム開発現場とつながる探究学習──N高グループと『リミットゼロ ブレイカーズ』の協働

学校法人角川ドワンゴ学園のN高等学校・S高等学校・R高等学校(以下、N高グループ)は、2017年から継続しているオリジナルの探究学習プログラム『プロジェクトN』の一環として、2025年10月から開発中のアニメーションアクションRPG『リミットゼロ ブレイカーズ(LIMIT ZERO BREAKERS)』とのコラボ授業を実施します。授業は2025年10月3日(金)から12月19日(金)まで行われ、通学コースのαクラス(基礎)とβクラス(発展)それぞれで異なる学習テーマを設定します。

この取り組みは、ゲームの企画・制作・マーケティングに関わる実務者と高校生が直接対話する機会を設け、キャラクター制作やマーケティング施策の立案とプレゼンテーションを通じて、21世紀型スキルやICTリテラシー、プロジェクト運営能力を実地で磨くことを目的としています。協力企業として株式会社KADOKAWAが国内マーケティング・プロモーションを担当し、開発はVIC GAME STUDIOS、パブリッシングはNCSOFTが担っています。

実施期間
2025年10月3日(金)〜12月19日(金)
対象クラス
通学コース α(基礎クラス)/β(発展クラス)
協力企業
VIC GAME STUDIOS、NCSOFT Corporation、株式会社KADOKAWA
注記
授業内容ならびに講評者に関する情報は、2025年9月30日時点の情報。変更の可能性あり。
N高グループが『リミットゼロ ブレイカーズ』とコラボ授業 高校生がオリジナルキャラクターの考案からマーケティング戦略の提案まで実施 画像 2

αクラス:オリジナルキャラクター・モンスター創造プロジェクトの構成

αクラス(基礎クラス)では、高校生がゲームユーザーにとって魅力的なオリジナルキャラクターやモンスターを考案し、イラストを制作して発表します。制作したビジュアルと設定を、発表用スライドにまとめてプレゼンテーションを行う形式です。

授業ではKADOKAWAゲーム事業局在籍の関係者によるゲスト講演・ゲスト講評を受けるほか、優秀作品には開発元のVICからのテキスト講評も交えられます。実務家の視点を取り入れた批評によって、単なるアイデアの提示にとどまらない実践的なアウトプット作成が期待されます。

N高グループが『リミットゼロ ブレイカーズ』とコラボ授業 高校生がオリジナルキャラクターの考案からマーケティング戦略の提案まで実施 画像 3

αクラスの具体的な講師・講評体制

このプロジェクトのゲスト講師および講評陣は、ゲーム制作や編集の現場で活動する専門家が中心です。授業を通して、絵作りだけでなく、キャラクターの設定やゲーム内での役割といった要素を実務目線で検討します。

下記はαクラスにおける担当者一覧です。制作物の評価には複数の立場からのフィードバックが用意されています。

  • ゲスト講師:宮元 恵美(株式会社KADOKAWA)
  • ゲスト講評:熊谷 美恵(株式会社KADOKAWA)
  • テキスト講評:ハン ソクジュン(株式会社VIC GAME STUDIOS)、嵯峨 寛子(『週刊ファミ通』編集長)
  • 協力会社:株式会社KADOKAWA

αクラスの制作物と評価方法

αクラスの最終提出物は、キャラクターやモンスターのイラストを含む発表用スライドです。スライドにはデザインだけでなく、キャラクターのバックストーリー、ゲーム内での立ち回りやスキル想定などの設定情報を含めることが想定されています。

講評はゲスト講師・開発側・編集側の複数の視点から行われ、優秀作品にはVICからの講評文が付与されます。評価を受ける過程で、高校生は表現力と論理的説明力の両方を訓練します。

  1. キャラクター/モンスター案の立案
  2. イラスト制作と設定書の作成
  3. 発表用スライドの編集
  4. ゲスト講師へのプレゼンテーションと講評受領

βクラス:マーケティング戦略立案プロジェクトの構成

βクラス(発展クラス)では、『リミットゼロ ブレイカーズ』の認知度向上を目標に、マーケティング戦略の立案から施策原案の作成、最終的なプレゼンテーションまでを実施します。授業は実務家による講演や講評を交え、企画立案力とチームでのプロジェクトマネジメント能力を高める構成です。

授業の最終段階では、戦略に基づいた施策原案を作成し、KADOKAWAの代表者やマーケティング担当者に向けてプレゼンテーションを行います。実務関係者への直接提案を通じて、企画の現実適合性や伝達力を検証する機会が提供されます。

βクラスの講師・講評体制

βクラスでは広告代理店やKADOKAWAの経営層、マーケティング担当者などが講演・講評を行います。学外のクリエイティブディレクターによる実践的な視点が授業に取り入れられます。

以下はβクラスで予定されている登壇者と講評者の一覧です。

  • ゲスト講師:桜町 元(株式会社博報堂ケトル クリエイティブディレクター)
  • ゲスト講評:夏野 剛(株式会社KADOKAWA 取締役 代表執行役社長 CEO)
  • テキスト講評者:長谷川 友洋(株式会社KADOKAWA)、西川 仁朗(株式会社KADOKAWA)、桜町 元(株式会社博報堂ケトル)
  • 協力会社:株式会社KADOKAWA

βクラスの制作物と評価基準

βクラスの制作物は、マーケティング戦略に関する発表用スライドと、戦略に合わせた施策の原案(企画書・プロモーション案など)です。実現可能性や創造性、費用対効果の見通しなど多面的な視点で評価されます。

評価者はKADOKAWAの経営層やマーケティング担当者で、提案内容は実際のプロモーション施策へとつながる可能性があるため、学生側は実務的な視点を交えた提案準備が求められます。

  1. 市場分析とターゲット設定
  2. マーケティング戦略の立案(KPI・予算感の想定)
  3. 施策原案の作成(広告、SNS企画、コラボ施策等)
  4. 対外プレゼンテーションと講評受領

『リミットゼロ ブレイカーズ』の概要とプロジェクトN・N高グループの背景

『リミットゼロ ブレイカーズ(LIMIT ZERO BREAKERS)』はアニメーションアクションRPGで、対応プラットフォームはApp Store、Google Play、PC(Steam/PURPLE)です。開発はVIC GAME STUDIOS、パブリッシングはNCSOFTが担当し、国内マーケティング・プロモーションに株式会社KADOKAWAが関与しています。コピーライト表記は©2025 VIC Game Studios Co.,Ltd.NCSOFT Corporation.KADOKAWA CORPORATION.All Rights Reserved.です。

公式のオンライン窓口として、以下のリンクが公開されています。ゲームの最新情報や公式アカウントは制作・運用側の発表を確認する形となります。

『プロジェクトN』はPBL(Project Based Learning)を取り入れた探究学習で、中高生が答えのない課題に対して解決を図る過程でプレゼンテーションやディスカッションを重ねる実践型のカリキュラムです。学習成果はプレゼン資料やプロトタイプなどの制作物として具現化され、ITスキルやプロジェクト運営能力の習得を目指します。

評価面でも『プロジェクトN』は一定の実績があり、学習法が評価されて「2020年度グッドデザイン賞」を受賞、キャリア教育の取り組みが評価され「キャリア教育アワード2021」を受賞しています。プロジェクトNの詳細は公式サイト(https://nnn.ed.jp/project-n/)で紹介されています。

N高グループの概要
本校:N高等学校(沖縄県うるま市、校長:奥平博一)、S高等学校(茨城県つくば市、校長:吉井直子)、R高等学校(群馬県桐生市、校長:奥平博一)。
特徴
インターネットと通信制高校の制度を活用した“ネットの高校”。VRやAIを活用したオンライン学習環境と、多彩な課外授業を提供。
生徒数
32,716名(2025年6月末時点)
公式リンク
Webサイト:https://nnn.ed.jp/

学習機会と社会連携の具体例

N高グループでは大学受験対策やプログラミング、イラスト、小説、ゲーム、ファッション、料理、美容などの多様な課外授業がオンラインで提供されています。加えて、宿泊型の職業体験や企業・自治体と連携した課題解決型学習プログラムも実施しています。

今回のように実際のゲーム開発プロジェクトと連携した授業は、学生が産業界のプロセスや要求に触れながら自らのアウトプットを磨く機会を提供する点で、PBL的学習の典型例となります。

項目 内容
プロジェクト名 『リミットゼロ ブレイカーズ』コラボ授業(プロジェクトN)
実施期間 2025年10月3日(金)〜12月19日(金)
対象 通学コース α(基礎クラス)、β(発展クラス)
αクラス 内容 オリジナルキャラクター・モンスターの考案、イラスト制作、発表用スライドによるプレゼン
αクラス 講師・講評 ゲスト講師:宮元 恵美(株式会社KADOKAWA)、ゲスト講評:熊谷 美恵(株式会社KADOKAWA)、テキスト講評:ハン ソクジュン(VIC)、嵯峨 寛子(週刊ファミ通編集長)
βクラス 内容 マーケティング戦略の策定、施策原案の作成、発表用スライドでのプレゼン
βクラス 講師・講評 ゲスト講師:桜町 元(博報堂ケトル)、ゲスト講評:夏野 剛(KADOKAWA 取締役 代表執行役社長 CEO)、テキスト講評:長谷川 友洋、西川 仁朗、桜町 元
開発・パブリッシャー等 開発:VIC GAME STUDIOS、パブリッシング:NCSOFT、国内マーケティング協力:株式会社KADOKAWA
対応プラットフォーム App Store、Google Play、PC(Steam/PURPLE)
公式リンク 公式サイト、公式X、公式YouTube、Steam(記事中のリンク参照)
N高グループ情報 生徒数32,716名(2025年6月末時点)、N高(沖縄)、S高(茨城)、R高(群馬)

以上が今回のコラボ授業の主な内容と関係者、実施体制の整理です。授業は実務家の講演や講評を交えながら進行し、学生は具体的な制作物や企画書を通じて実践的なスキルを磨きます。授業内容や講評者は2025年9月30日時点の情報であり、変更の可能性があります。

参考リンク: