楽天、NFTチケット特化の新リセール『みんなのチケット』

みんなのチケット刷新

開催日:9月30日

みんなのチケット刷新
今持ってるRakuten NFTのチケットはどうなるの?
既にRakuten NFTで購入したNFTチケットは移行後も「みんなのチケット」の個人間マーケットで引き続き出品可能。資産性は維持されるが、ウォレット管理や出品手続きの詳細は公式案内で確認しておくと安心です。
本当に偽造や不正転売は防げるの?
ブロックチェーンで所有者情報や取引履歴が改ざん困難に記録されるため抑止効果は高い。一方で秘密鍵管理や本人確認、プラットフォーム運用の対策も不可欠で完全無欠ではありません。

ブロックチェーンで再構築されたチケット流通──「みんなのチケット」の狙いと特徴

楽天グループ株式会社は2025年9月30日12時34分に、ユーザー向けNFTマーケットプレイス「Rakuten NFT」を、ブロックチェーン技術を活用したチケットリセールプラットフォーム「みんなのチケット」へ本日刷新したと発表しました。新プラットフォームは、デジタルチケットとしての「NFTチケット」を中心に据え、チケットの1次販売から2次流通までをオンライン上で完結させることを目指しています。

プラットフォームの核となるのは、ブロックチェーンにより取引履歴や所有者情報が記録されるNFTの特性です。データ自体に履歴が残り改ざんが困難であるため、偽造や不正転売への抑止効果が期待できます。さらに、2次流通時に主催者や関係者へロイヤリティーを還元する仕組みを導入することで、より健全で持続可能なチケット流通を図る設計になっています。

プラットフォームの主要機能と運用方針

「みんなのチケット」では、NFTチケットの2次流通における出品価格は原則として出品者が自由に設定できます(注1)。これは需要に応じた価格形成を認める一方で、価格の急激な変動を抑制するため、一部のチケットには上限または下限を設定する場合があるという留意点も明記されています。

加えて、不正対策の観点からブロックチェーンの透明性を活用するとともに、ロイヤリティー還元の自動化により主催者や関係者の収益機会を確保します。これにより、チケットの売買が行われた際の利益配分が明確になり、公平性の向上を図る狙いが示されています。

取り扱い対象
NFTチケットを用いたスポーツ、音楽等のエンターテインメント全般のチケット流通
価格設定
基本的に出品者が自由に設定(ただし一部チケットで上限/下限を設定する場合あり:注1)
不正抑止
ブロックチェーンにより取引履歴・所有情報を透明/改ざん不能に記録
ロイヤリティー
2次流通時に主催者および関係者に還元される仕組みを導入

移行の経緯とRakuten NFTとしての歩み

今回の刷新は、従来の「Rakuten NFT」サービスを発展させる形で実施されました。Rakuten NFTは2022年にNFTマーケットプレイスおよび販売プラットフォームとしてサービス提供を開始し、2024年にはNFTチケット機能の提供を開始しています(注2)。この経緯を踏まえ、既存の機能をチケットリセールに特化して再編したのが「みんなのチケット」です。

これまでの取り組みでは、楽天エコシステムとの連携が進められてきました。具体例としては、プロ野球の「東北楽天ゴールデンイーグルス(楽天イーグルス)」やサッカーの明治安田J1リーグ「ヴィッセル神戸」の公式チケットリセールにNFTチケットを導入した実績があります。これらの導入事例を基に、販売チャネルや利用者の安全性を強化する設計へと進化させています。

移行後の取り扱い(既存NFT所有者への対応)

プレスリリースは、これまでRakuten NFTを通じて購入したNFTが「みんなのチケット」内の「個人間マーケットプレイス」にて引き続き出品可能であることを明示しています(注2)。ユーザーが既に保有しているNFTチケットの資産性を損なわない配慮が行われています。

この点は、既存ユーザーの利便性維持と透明性の確保という観点で重要です。既購入NFTが移行後も流通可能であることにより、新プラットフォームへ円滑に参加できる仕組みが整えられています。

公開情報、サービス開始日、問い合わせ先と実運用の現状

プラットフォームのサービス刷新日としてプレスリリースには2025年9月30日(火)と記載されています。発表自体は同日12時34分に行われています。発表資料の末尾には、2次流通リセール中のチケット情報のURLや問い合わせ窓口も提示されています。

関連する公式情報は以下の通りです。公式ウェブサイトやSNS、問い合わせ窓口を通じて詳細情報やサポートが提供されます。なお、チケット流通状況のスナップショットは「※2025年9月30日(水)時点」として提示されています。

項目 内容
サービス刷新日 2025年9月30日(火)
発表日時 2025年9月30日 12時34分
公式HP https://nft.rakuten.co.jp/
公式X https://x.com/Minnano_Ticket
問い合わせ https://nft.faq.rakuten.net/s/ask

2次流通中の具体的なチケット情報(参照URL)

リリースは、2025年9月30日時点での2次流通リセール中チケットとして、楽天イーグルスおよびヴィッセル神戸のリンクを示しています。これらはプラットフォーム上で現在出品・取引が行われているチケットの一例として参照可能です。

なお、プレスリリース内の表記においてはサービス刷新日が「火曜日」とされている一方で、スナップショット注記は同日を「水曜日」と表記している箇所があり、日付表記の表現に差異がある点が確認できます。

利用上の手順と注意点、仕組みの整理

「みんなのチケット」利用時に想定される基本的な流れは、以下のとおりです。これにより、NFTチケットの購入から再出品、ロイヤリティーの分配までがどのように処理されるかを理解できます。

  1. 1次販売:主催者が発行したNFTチケットがプラットフォーム上で販売される。
  2. 所有と記録:購入者の所有情報および取引履歴がブロックチェーンに記録される。
  3. 2次流通(出品):保有者が不要になったNFTチケットを個人間マーケットプレイスで出品可能(出品価格は基本的に自由、ただし一部に上限/下限あり)。
  4. 取引完了と分配:取引が完了した際、ロイヤリティーが主催者・関係者へ還元される設計。

技術的には、ブロックチェーンに記録された不可変性により履歴の信頼性が担保されますが、ユーザー側ではウォレット管理やアクセス情報の取扱いに関して一定の注意が必要です。例えば、秘密鍵やアカウント情報の管理不備による第三者アクセスのリスクはユーザー責任となるため、適切なセキュリティ対策が重要です。

また、出品価格設定が自由である一方、リリースに記載された注記(注1)に基づき、急激な価格変動を抑えるためにプラットフォーム側で価格上限・下限を設定する場合があることを理解しておく必要があります。これは市場の安定化と不当な価格操作の抑止を目的とした運用方針です。

整理項目 内容
プラットフォーム名 みんなのチケット(Rakuten NFTから刷新)
運営 楽天グループ株式会社
発表日時 2025年9月30日 12:34
サービス刷新日 2025年9月30日(火)
主要機能 NFTチケットを用いた1次販売と2次流通のオンライン完結、取引履歴のブロックチェーン記録、ロイヤリティー還元
価格設定 原則出品者が自由に設定(ただし急激な変動抑制のため一部に上限/下限を設定する場合あり:注1)
主要導入事例 東北楽天ゴールデンイーグルス、ヴィッセル神戸の公式チケットリセール導入実績
公式情報 HP: https://nft.rakuten.co.jp/ / 公式X: https://x.com/Minnano_Ticket
問い合わせ https://nft.faq.rakuten.net/s/ask

以上がプレスリリースの主要内容の整理です。ブロックチェーンを活用したNFTチケットは、偽造対策や取引履歴の透明性といった技術的メリットを持ちつつ、出品者の価格自由度や主催者へのロイヤリティー還元といった運用面の設計も明示されています。サービス刷新により、楽天エコシステムの枠を超えたエンタメ分野全般への提供拡大が示唆されており、公開されたリンクや問い合わせ窓口から詳細確認が可能です。