万博クラゲ館で開催 生成AIで描く未来のまちWS

みんなで彩るいのち

開催期間:9月12日〜9月19日

みんなで彩るいのち
このワークショップって何やったの?
参加者が生成AIで作った線画に色を塗り、協力して「2050年の未来のまち」を描く体験型の塗り絵ワークショップ。9/12・13・19に全47回で延べ476名が参加し、社員が運営に携わった。
AIで作った絵って著作権や安全性は大丈夫なの?
線画はハロみん公募の435案を基にAdobe Fireflyで生成。プロンプトは社内限定ChatGPTで作成し、法務やクリエイティブ担当の倫理・著作権チェックや類似画像検索で多角的に確認済み。

未来のまちをみんなで描いた3日間 ― 「みんなで彩る いのちのアート」ワークショップの全貌

株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:森田 英嗣)は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)で協賛しているシグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」において、体験型プログラム「みんなで彩る いのちのアート ~2050年の未来のまちを描くワークショップ~」を2025年9月12日、13日、19日の3日間にわたり実施しました。プレスリリースは2025年9月30日 14時00分に公開されています。

ワークショップは計47回開催され、合計476名が参加しました。対象は子どもから大人まで幅広い世代で、参加者は「2050年のいのちを高める未来のまち」をテーマに、生成AIで制作した線画アートに自由に色を塗り、協力して一つの作品を完成させました。会場では日立ソリューションズの社員がボランティアスタッフとして来場者対応にあたり、クラゲ館の魅力やワークショップの趣旨を伝えました。

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)で、未来のまちを描く体験型ワークショップを開催 画像 2

開催の構成と参加者の反応

ワークショップは3日間で合計47回実施され、延べ476名が参加したことから、多世代が共同で創作する場として盛況となりました。参加者の感想は多岐にわたり、子どもの自由な発想に大人が刺激を受けたという声や、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)について考えるきっかけになったという意見が寄せられています。

具体的な参加者の声としては、以下のようなコメントがありました。

  • 「楽しかった。未来を想像して描いた絵がすごかった」
  • 「子どもの自由な発想と未来のまちのワクワクが合わさってよいワークショップだった」
  • 「これからの未来もこんな風にワクワクドキドキするものにみんなでしていければと思った」
  • 「大人も時間を忘れて楽しめた」

大学生へのインタビューでは、「作品作りを通してSXについて考えるきっかけとなり、一人ひとりの行動が未来を創っていくと感じた」という意見があり、ワークショップが参加者の意識変容に寄与した様子がうかがえます。

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)で、未来のまちを描く体験型ワークショップを開催 画像 3

ワークショップの運営と実施データ

ワークショップの運営は日立ソリューションズが主導し、準備段階から当日の運営まで社員がボランティアとして関わりました。会場はクラゲ館の展示空間を活用し、来場者が自由に塗り絵を楽しめる環境を整備しました。

以下の表は本ワークショップの基本データを整理したものです。詳細な回数や参加者数などは運営側の発表に基づきます。

項目 内容
実施日 2025年9月12日、13日、19日
実施回数 47回
参加者数(延べ) 476名
会場 シグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」
テーマ 2050年のいのちを高める未来のまち
主催/協賛 株式会社日立ソリューションズ(協賛:クラゲ館)
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)で、未来のまちを描く体験型ワークショップを開催 画像 4

生成AIを活用したアート制作のプロセスと多角的なチェック体制

本ワークショップで使用した線画アートは、日立ソリューションズが運営するオープンなコミュニティ「ハロみん」やSNSを通じて公募した435件の未来のアイデアをもとに、生成AIによって制作されました。具体的には、画像生成AIのAdobe Fireflyを用いてイラストを生成し、ワークショップ用の線画を準備しました。

制作過程では、単に生成AIを用いるだけでなく、プロンプト(AIに指示するテキスト)生成から画像生成までの各フェーズで、法務担当者やクリエイティブ担当者によるチェックを実施しました。学習データの取り扱いに関しては、制作パートナーであるHakuhodo DY ONEの協力のもと、学習データの共有範囲を社内に限定したChatGPTを使ってプロンプトを生成しています。

チェックとガバナンスの具体的手順

生成AIを使ったクリエイティブ制作においては、セキュリティと著作権に関するリスクを管理することが重要です。日立ソリューションズは以下の多角的な確認手順を実行しました。

  1. ハロみんやSNSで公募したアイデア(435件)を基にプロンプトを作成
  2. 学習データの共有範囲を限定した社内仕様のChatGPTを利用してプロンプト生成(Hakuhodo DY ONE協力)
  3. Adobe Fireflyでの画像生成
  4. 法務担当者、クリエイティブ担当者による内容確認および倫理チェック
  5. インターネット上で類似画像が存在しないかの画像検索による確認

これらの工程を経ることで、生成AI活用に伴う著作権やセキュリティ上の懸念に対する多面的な対応を図っています。

AURORAの実践:スポーツを通じた協創と多様性の発信

日立ソリューションズのパラスポーツチームは、ワークショップと並行して大阪・関西万博の各種プログラムに参加し、企業の枠を超えた協創の実践を行いました。AURORAの選手は、クラゲ館の関連イベントや外部主催イベントに登壇・出展しています。

具体的な参加事例として、ミズノ株式会社主催の「咲州スポーツフェス2025」への参加や、クラゲ館のシグネチャープログラム「Inclusive JAM “We are ALL MINORITIES!!!”」への登壇が挙げられます。

咲州スポーツフェス2025(2025年8月21日)への参加

2025年8月21日、ミズノ株式会社が主催する「咲洲スポーツフェス2025」にAURORAがブース出展しました。会場はMIZUNO ENGINE(ミズノエンジン)および咲洲モリーナ(西尾レントオール株式会社)で、地域活性化と子どもたちのスポーツ体験をコンセプトにしたイベントです。

当社のブースではメダルの展示やレーザーライフル射撃体験を実施し、AURORAの久保恒造選手が来場した子どもたちと交流しました。スポーツを通じた体験支援を通じて、地域社会や教育と企業活動の接点を生み出す場となりました。

Inclusive JAM “We are ALL MINORITIES!!!”(2025年7月27日)への登壇

2025年7月27日、クラゲ館の学びと遊びテーマウィーク公式プログラムの一環として、多様性と共生をテーマにしたトークイベント「Inclusive JAM “We are ALL MINORITIES!!!”」が開催されました。日立ソリューションズからはAURORAの新田佳浩選手と岸澤宏樹選手が登壇し、共生社会の可能性について発信しました。

このプログラムはクラゲ館を担当する中島さち子氏(株式会社steAm 代表取締役)の理念「創造性・多様性・共創を重視した学びのあり方」と連動しており、障がいを越えて挑戦し続ける選手たちの姿を通じて、多様性や共創の意義を示しました。イベント情報は公式プログラムページにも掲載されています:
https://theme-weeks.expo2025.or.jp/program/detail/67be8aa6ae720.html

DX・SXを掲げる日立ソリューションズの取り組みとコミュニティ活動

日立ソリューションズは2024年度から「DX by AX toward SX」をスローガンに掲げ、AIの活用を通じたDXの加速と持続可能な企業経営や社会の実現を目指しています。本ワークショップはSXの視点から、多様ないのちのつながりや環境との共生、テクノロジーと人間の調和について考える機会を提供しました。

また、社内外の協創を促すオープンなコミュニティ「ハロみん」を運営し、今回の線画アート制作のアイデア公募(435件)やコミュニティ活動を通じて、仲間とともに未来を創る取り組みが行われています。ハロみんの詳細は以下のページで確認できます:
https://future.hitachi-solutions.co.jp/community/

サステナビリティ関連の情報公開

日立ソリューションズグループは、人的資本経営やAI活用の取り組みを含めた情報開示を強化しています。具体的には「サステナビリティ・アクションブック2025」を2025年10月3日に公開予定です。関連情報は同社のサステナビリティページで公開されています:
https://www.hitachi-solutions.co.jp/company/sustainability/

さらに、クラゲ館への協賛に関する詳細は企業サイト内のプレスリリースで確認できます:
https://www.hitachi-solutions.co.jp/company/press/news/2024/1008_2.html

まとめと要点の整理

本記事で紹介したワークショップや関連活動の要点を以下の表にまとめます。ワークショップの実施日、参加人数、生成AIの使用とチェック体制、AURORAの活動、ハロみんや公開資料の公開日など、主要な情報を整理しています。

項目 内容
発表企業 株式会社日立ソリューションズ(取締役社長:森田 英嗣)
発表日時 2025年9月30日 14時00分
ワークショップ名 みんなで彩る いのちのアート ~2050年の未来のまちを描くワークショップ~
実施日 2025年9月12日、13日、19日
実施回数/参加者数 47回/延べ476名
主な制作手法 生成AIによる線画制作(Adobe Firefly使用)、プロンプトは社内限定のChatGPTで作成(Hakuhodo DY ONE協力)
アイデアソース ハロみんやSNSで公募した435件の未来のアイデア
チェック体制 法務、クリエイティブ担当による倫理・著作権チェック、画像検索による類似性確認
AURORAの関連活動 咲州スポーツフェス2025(2025年8月21日)出展、Inclusive JAM(2025年7月27日)登壇
サステナビリティ情報 サステナビリティ・アクションブック2025 公開予定日:2025年10月3日
関連リンク クラゲ館プログラム:https://theme-weeks.expo2025.or.jp/program/detail/67be8aa6ae720.html
ハロみん:https://future.hitachi-solutions.co.jp/community/
サステナビリティ:https://www.hitachi-solutions.co.jp/company/sustainability/

以上が、日立ソリューションズによる大阪・関西万博でのワークショップ実施と関連活動の概要です。生成AIと人の創造性や倫理的配慮を組み合わせることで、来場者参加型の展示や協創の場が実現され、SXの観点から多様ないのちや共生について考える契機が提供されました。

参考リンク: