PROCOLLAにリソース登録&山積み機能を実装

PROCOLLA新機能追加

開催日:9月30日

PROCOLLA新機能追加
PROCOLLAの新機能って何ができるの?
工程ごとに物量・投入数・歩掛・金額・進捗をDBに登録でき、山積み表示で作業負荷の偏りや資材不足を可視化。Excel再入力が不要になり、AIで見積書から自動登録することで精度向上も期待できます。
今すぐ使えるの?イナズマ線はいつリリースされるの?
リソース登録機能と山積み・山崩し機能は発表日(2025-09-30)に実装され既に利用可能。イナズマ線機能は10月初旬リリース予定で、導入時は過去データ整備と入力ルールの統一が効果的です。

現場の負担を減らす設計──PROCOLLAにリソース管理と山積み可視化が追加

2025年9月30日 08時00分、株式会社Arent(本社:東京都港区、代表取締役社長:鴨林広軌、東証グロース:5254)は、AIクラウド工程管理システムPROCOLLA(プロコラ)に新機能として「リソース登録機能」「山積み・山崩し機能」を実装したと発表しました。

今回のアップデートは、現場で継続して指摘されてきた「工程表の精度不足」「リソース配分の煩雑さ」を解消することを目的としています。加えて、工程の進捗状態を可視化する「イナズマ線機能」が10月初旬にリリース予定である点も明記されています。

【新機能追加】AIクラウド工程管理システム『PROCOLLA』にリソース登録機能と山積み・山崩し機能を実装 画像 2

発表の背景と現場が抱える具体的な課題

建設現場では、Excelや手作業による数量再計算が負担となっており、工程日数の変更があるたびに山積みやリソース配分を手直しする必要がありました。計画作成が経験や勘に依存し、個人のノウハウに属人化していることも問題視されています。

このような課題は、手戻りの発生や工程遅延、コスト超過の判断が後手に回る要因となり得ます。今回のPROCOLLAの新機能は、これら現場起点の課題に対する具体的な改善策を提供します。

【新機能追加】AIクラウド工程管理システム『PROCOLLA』にリソース登録機能と山積み・山崩し機能を実装 画像 3

リソース登録機能の詳細と現場での使われ方

リソース登録機能では、各工程に対して物量、投入数量、歩掛、金額、進捗率を登録できます。登録された情報は自動的にデータベース(DB)に蓄積され、以降はデータを根拠とした工程表作成が可能になります。

入力画面は直感的に設計されており、数量や歩掛を入力するとその内容が即時にDBへ反映されます。結果として従来必要だったExcelへの再入力作業が不要になり、誰でも同じ基準で工程表を作成できるようになります。

現場の入力フローと効果

実務上は、見積書や過去の実績データを参照しながら、担当者が各工程に対して数値を登録します。入力は即時反映されるため、変更が発生した際の手戻りが減少します。

また、データの蓄積により属人的な経験則ではなく過去データを根拠とする判断が可能になるため、工程の標準化や再利用が進み、現場の計画の安定性が高まります。

  • 登録可能項目:物量、投入数量、歩掛、金額、進捗率
  • 入力の特徴:直感的なUI、即時DB反映
  • 導入効果:Excel再入力不要、基準の統一、工程作成の効率化

山積み・山崩し機能で工程全体のバランスを可視化

山積み・山崩し機能は、登録されたリソース情報を基に山積みグラフ(山積み表示)を自動生成します。工程の変更があると、変更後の山積みが即座に再描画され、工程全体のバランスが一目で把握できます。

この機能により作業負荷の偏りやリソース不足の早期発見が可能になり、手戻りのない管理が実現されます。視認性の高い表示により、担当者間での意思共有も容易になります。

山積み表示の利点と運用上の留意点

山積み表示は、個々の工程にどれだけのリソースが割かれているかを視覚化します。これにより、人員や資機材の配分の偏りを速やかに検知でき、調整の優先順位や影響範囲を判断しやすくなります。

運用面では、リソース登録の正確性が可視化の精度に直結します。初期導入時には過去データの整備や入力ルールの統一を行うことで、機能の効果を最大化できます。

  1. 自動表示:登録リソースを基に山積みを自動生成
  2. 即時再描画:変更後の山積みが瞬時に更新される
  3. 異常検知:作業負荷の偏りやリソース不足を可視化

全社での利活用、AI活用、他システム連携の要点

管理側の課題として、各現場の工程データが担当者ごとに属人化しているため、全社での共有・分析が困難である点が挙げられていました。人員配置やリソース負荷の偏りが見えにくく、工程遅延やコスト超過の早期把握が難しいという点も問題になっていました。

今回の機能追加により、リソース登録データはDBに蓄積され、各現場のナレッジが組織資産として蓄えられます。これにより標準化と再利用が可能になります。山積み・山崩し機能は全体最適のマネジメントを支援し、人員負荷の偏りを早期発見する手段を提供します。

AIアシスタントとデータ活用

PROCOLLAにはAIアシスタント機能があり、見積書などの書類からリソースを自動で登録することができます。これにより、入力作業の省力化が図られると同時に、過去工程データにリソース情報が含まれることでAI活用時の精度向上にも寄与します。

過去データが整備されるほど、AIによる推定や自動登録の精度は向上します。組織内のナレッジが蓄積されれば、次のプロジェクトで利用可能な知見として活用できます。

他システムとの連携ニーズ

今回の機能追加を背景に、以下のシステム連携ニーズが想定されています。これらの連携により、業務フローのさらなる自動化と可視化が可能になります。

原価情報システムとの連携
自動工程表作成のためのコストデータ連携。
日報管理システムとの連携
実績登録の省力化と現場データのリアルタイム反映。
プロジェクト管理システムとの連携
タスクステータスの可視化による進捗管理の強化。
BIMデータとの連携
進捗ステータスの3D可視化による工程理解の深化。

デモ動画と問い合わせ先

今回リリースされた「リソース登録機能」「山積み・山崩し機能」の操作イメージは、デモ動画で確認できます。製品サイトで詳細情報や動画、プレスリリース素材(画像ファイルのダウンロード)も用意されています。

製品サイトへのリンクは以下です。問い合わせはサイト経由で可能です。

  • PROCOLLA 製品サイト:https://procolla.com/
  • コーポレートサイト:https://arent.co.jp/
  • お問い合わせ:info@arent3d.com

企業情報と今回発表の整理

発表元の株式会社Arentは「暗黙知を民主化する」をミッションに、建設業界のDXを推進する企業です。事業はクライアントと協働するDX事業と、自社SaaSを展開するプロダクト事業の二本柱で構成されています。

同社はRevit向けプラグイン群「Lightning BIM」シリーズをはじめ、近年のM&Aにより「PlantStream®」「BUILD一貫シリーズ」「現場ナビ工程」「申請くんfシリーズ」などの製品をグループに加えています。これらの製品群と合わせて、工程管理領域の機能強化を進めています。

項目 内容
発表日 2025年9月30日 08時00分
発表企業 株式会社Arent(本社:東京都港区、代表取締役社長:鴨林広軌、東証グロース:5254)
対象製品 AIクラウド工程管理システム PROCOLLA(プロコラ)
追加機能 リソース登録機能、山積み・山崩し機能(イナズマ線機能は10月初旬リリース予定)
リソース登録で扱う項目 物量、投入数量、歩掛、金額、進捗率(すべて各工程に登録可能)
主な効果 Excel再入力不要、工程表作成の標準化、リソース配分の可視化、手戻り削減
AI活用 見積書等からの自動リソース登録、過去データによる精度向上
連携ニーズ 原価情報、日報管理、プロジェクト管理、BIMデータとの連携
関連リンク https://procolla.com/、https://arent.co.jp/
会社概要(抜粋) 会社名:株式会社Arent
所在地:東京都港区浜松町2−7−19 KDX浜松町ビル
代表者:代表取締役社長 鴨林広軌
設立:2012年7月2日
資本金:8億11百万円
事業内容:建設業界を中心としたDXコンサルティング、システム開発、システム販売
お問い合わせ info@arent3d.com

上表は本記事で触れた発表の主要事項を整理したものです。PROCOLLAの今回の機能強化は、現場レベルでの入力負荷軽減と、組織的なデータ活用を両立することを目指しています。リソースデータの蓄積と可視化が進むことで、工程管理の精度が高まり、全社的なナレッジ化が期待されます。

参考リンク: