ChatSenseがOutlook連携β版を提供開始、メールをAI学習に活用
ベストカレンダー編集部
2025年9月30日 18:00
Outlook連携β版開始
開催日:9月30日

Outlook上のメールが企業内AIの“知恵”になる仕組み — β版リリースのポイント
2025年9月30日、株式会社ナレッジセンスは、法人向け生成AIサービス「ChatSense(チャットセンス)」において、AIエージェントの「追加学習(RAG)」機能に対する新しい連携として、Outlook連携機能のβ版をリリースしました。本リリースは同日付で一部の追加学習利用中の顧客に対して提供が開始されます。Outlook上のメールややり取りの内容をChatSenseの学習ソースに取り込み、AIが社内の最新データに基づいて回答できるようにするのが狙いです。
本β版の導入希望は、営業担当者経由、もしくは以下の問い合わせページから受け付けています。問い合わせ先は、https://chatsense.jp/contact?utm_source=235です。記事中で紹介する機能詳細や利用条件、セキュリティに関する説明はすべて本リリースの内容に基づいています。

リリース日時と対象範囲
リリース日は2025年9月30日 11時31分。本機能は同日、追加学習機能を利用中の一部顧客へ提供される予定です。段階的に提供範囲を拡大することが示されており、導入希望の企業は営業担当または問い合わせフォームを通じて申し込む形式になっています。
Outlook連携は一度設定すると自動的に最新のOutlookデータを学習ソースとして参照し続ける設計です。連携の解除も可能であり、運用上の柔軟性を保ちながら最新情報に基づく回答を実現します。
なぜOutlook連携が求められるのか — 背景と課題
企業では業務に関するやり取りや重要な知見がメールに蓄積されるケースが多く、特に大企業ではナレッジの継承や検索性が課題になっています。ナレッジセンスが提供するChatSenseは、東証プライム上場企業を含む500社以上で導入されており、こうした企業の知的活動を迅速化することをミッションとしています。
高齢化や退職に伴うノウハウの流出、散在する情報の検索困難性など、ナレッジマネジメントの課題を抱える企業ほど、メールなどの社内データを自動的に学習させる仕組みが有効です。Outlook連携は、これらメールベースのナレッジをAIに取り込み、検索・活用可能にするための重要なステップと位置付けられます。
RAG(追加学習)と幻覚(ハルシネーション)対策
ChatSenseが提供する「追加学習(RAG)」は、アップロードや連携した社内データをもとにChatGPTが回答できるようにする機能です。本連携ではOutlookを学習ソースに選択することで、メールの内容を参照した回答が可能になります。
また、ChatSenseでは回答に対して必ず参照元を提示する仕組みを備えており、AIの誤回答や「幻覚(ハルシネーション)」を判別しやすくしています。参照元の明示は、社内データに基づく回答の信頼性を担保するための重要な機能です。
Outlook連携機能の詳細 — できること、注意点
プレスリリースで明示されたOutlook連携機能の主な特徴は以下の通りです。導入後はOutlook上のメールや添付ファイルなどを学習ソースとしてAIが参照できるようになり、情報の最新性と回答精度の向上、運用コストの削減が期待されます。
設定は簡便で、一度連携すればChatSense側でOutlookの最新状態を自動更新して反映する設計です。もちろん連携解除も可能なため運用ポリシーに合わせた管理が可能です。
- Outlook上のファイルと簡単に連携 — メール本文ややり取りデータをChatSenseの学習ソースに取り込めます。
- 自動更新 — 一度の連携設定後は、常にOutlook上の最新状態に基づいてAIが回答します。
- 参照元提示で信頼性を担保 — AIが回答する際、参照したソースを必ず表示するため幻覚を検出しやすい設計です。
- 多様な社内データ連携 — Outlook以外にもBox、SharePoint、OneDrive、Teams、Slack、Google Driveなどとの連携が可能です。
セキュリティと利用範囲
ChatSenseは法人利用におけるセキュリティ機能を重視しており、管理者によるアクセス制御や制限機能を備えています。BoxやOneDrive等のストレージと安全に連携できる設計で、学習データは当該企業専用に利用され、他社の学習データとして転用されることはありません。
提供プランはエンタープライズ、スタンダード、無料のスタータープランなどがあり、共通機能としてチャット内容をAIの学習から守る機能が全プランで利用可能です。独自のプロンプト共有機能やメンバー一括管理、フォルダ&ドラッグ整理機能など、法人利用に適した独自機能を備えています。
ChatSenseのサービス概要と会社情報
ChatSenseはナレッジセンスが提供する、セキュリティを強化した法人向けのChatGPTサービスです。コスト面の優位性と法人向けの利便性を両立しており、業務効率化およびDX推進に向けたソリューション提供を主軸としています。
主な特徴として、初期費用が無料で最低利用期間の縛りがない点が示されています。企業が試用しやすい導入モデルを採用しており、無料で利用可能な範囲も広く設計されています。ChatSenseの詳細や追加学習機能の導入情報は、紹介ページで確認できます(https://chatsense.jp/function/on-your-data?utm_source=235)。
- 会社名
- 株式会社ナレッジセンス
- 本社所在地
- 東京都港区六本木七丁目18番18号 住友不動産六本木通ビル2階
- 代表者
- 代表取締役CEO 門脇 敦司
- 設立
- 2019年4月10日
- 事業内容
- 「ChatSense」および生成AIテストサービス「Ozone」などの企画・運営、生成AIを活用したDX戦略コンサルティング、社内外向けソリューション開発
関連リンクと追加情報
本リリースに関連する公式リンクは以下です。製品ページやブログで機能の詳細や技術的な解説が公開されています。
まとめ — 機能の要点整理
以下の表に、本リリースで示された主要なポイントを整理しました。Outlook連携のβ版導入によって、企業はメールに蓄積された情報をAIに活用させることで、検索性および回答精度の向上を図れます。セキュリティ面では学習データの専有利用や管理者による制御が明確に打ち出されています。
項目 | 内容 |
---|---|
発表企業 | 株式会社ナレッジセンス |
発表日 | 2025年9月30日 11:31 |
対象サービス | ChatSense(法人向け生成AIサービス) |
新機能 | Outlook連携(AIエージェントの追加学習にOutlookデータを利用)β版 |
提供開始 | 2025年9月30日より一部の追加学習利用中顧客へ提供(段階的拡大予定) |
主な特徴 | メール本文や添付の連携、自動的な最新化、参照元提示による信頼性担保、連携解除可能 |
連携可能な他サービス | Box、SharePoint、OneDrive、Teams、Slack、Google Drive など |
セキュリティ | 学習データは該当企業専用の利用、管理者制御やアクセス制限機能あり |
導入形態 | エンタープライズ/スタンダード/スタータープラン(初期費用無料、最低利用期間の制約なし) |
問い合わせ | https://chatsense.jp/contact?utm_source=235 |
最後に、ナレッジセンスは企業のDX加速と生産性向上を目的にChatSenseや関連サービスを提供しており、生成AIの活用を通じて業務の効率化を支援しています。本稿は同社が発表したプレスリリースの内容を忠実に整理したものであり、導入検討や技術的な詳細は公式ページや担当窓口で確認することが推奨されます。
参考リンク: