競技プログラマー就職ランキング2025 Googleが4年連続首位
ベストカレンダー編集部
2025年9月30日 18:06
AtCoder就職ランキング
開催日:9月30日

競技プログラマーの就職志向を示す最新ランキング:Googleが4年連続首位
AtCoder株式会社は2025年9月30日11時00分に、競技プログラマーを対象とした「AtCoder 競技プログラマー就職企業人気ランキング2025」を実施した結果を公表しました。本調査はAtCoderIDを保有する競技プログラマーを対象に行われ、学生・社会人の双方を含む回答者の集計に基づいています。
調査の中で最も注目される結果は、学生・社会人ともにGoogleが1位となった点です。Googleは2021年・2023年・2024年の調査に続き、今回で4回連続の首位を維持しました。この結果は、高い報酬や成長可能な職場環境、優秀な先輩エンジニアの存在といった要素が競技プログラマーの就職先選定において重要視されていることを示しています。

レーティング別の傾向
プレスリリースでは、AtCoderレーティング別のランキングについて「以下のとおりです」と記されています。レーティング別のランキングは集計の切り口として提示され、レーティングの高い層に特有の志向が読み取れる設問設計となっています。
調査全体を通じた傾向として、AtCoderのレーティングが高い競技プログラマーほど「既に競技プログラマーが入社している」企業を志望する傾向が上位に上がる点が確認されています。このことは、同業出身者の存在が就職先選定に影響を及ぼしている可能性を示唆しています。

なぜその企業を選ぶのか:志望理由と重視点の分析
調査では学生・社会人ともに、就職希望企業の選定理由として上位にランクインした項目が一致しています。上位4位は前回調査と同様の顔ぶれで、競技プログラマーが重視する価値観が継続していることが分かります。
具体的には、次の4項目が上位に挙がっています。
- 成長できる環境
- 給与や賞与が高い
- 優秀な先輩(エンジニア)がいる
- 福利厚生制度が充実している
これらは報酬面だけでなく、専門性の向上やキャリア形成、職場の制度面を含めた総合的な職場価値を重視する傾向を示しています。また、人間関係に関しては、学生が6位、社会人が5位に「社員の人間関係が良い」がランクインしており、職場の人間関係も就職先選定に影響を与えている点が確認されました。
レーティング別の傾向を踏まえると、特に高レーティングの競技プログラマーは「既に競技プログラマーが入社している」企業を重視する傾向が強くなっています。これは同様の経験やスキルセットを持つ先輩の存在が、入社後の活躍やキャリア形成に寄与すると考えられていることを示唆します。

志望業種・職種の上位傾向:ソフトウェア・インターネット・電子機器が上位
業種別では、学生・社会人ともに上位3位は前年に続き「ソフトウェア」「インターネット」「電子・電気機器」が並びました。これらの業種は競技プログラマーの専門性や興味に直結しやすく、技術力を活かす職場が多いことが志望理由に合致しています。
職種別の上位では、学生・社会人ともに上位5位までが昨年・一昨年と同様の顔ぶれとなり、安定した人気を示しています。上位5位の職種は次の通りです。
- システムエンジニア
- ソフトウェアエンジニア
- 研究職
- Webエンジニア
- データサイエンティスト
これらの職種は、問題解決能力やアルゴリズム設計・実装力が直接活かせる領域であり、競技プログラミングで培った技能が評価されやすい分野であると整理できます。

上位10位についての表記
プレスリリースでは「希望業種(上位10位)」および「希望職種(上位10位)」という表記がありますが、本文中で明示されたのは上位3位(業種)と上位5位(職種)までです。上位10位までの内訳については、公開された文書の記載に従って上記の情報を伝えます。
調査結果の詳細な上位10位のランキングについては、該当の公表資料を参照することで、より細かい順位や企業名の一覧を確認できます。

調査の方法と参加者の構成、AtCoderの事業概要
本調査の実施概要は以下の通りです。調査期間は2025年8月、調査方法はAtCoder Beginner Contest 419の参加登録時点での聴取となっています。回答は参加登録時に取得されたもので、イベント参加に伴う応募者の意向をその時点で反映したものです。
- 調査期間
- 2025年8月
- 調査方法
- AtCoder Beginner Contest 419の参加登録時に聴取
- 有効回答者数
- 1179名(学生735名、社会人398名、その他46名)
また、プレスリリースの注記として「①就職企業人気ランキング」は「AtCoder」を除いた得票数2以上の企業を記載している旨が明記されています。これは集計時に母数が非常に小さい企業の順位付けを避け、一定以上の支持を得た企業のみをランキングに含めるという基準を示すものです。
AtCoder株式会社自身の事業概要も併せて発表資料に記載されています。AtCoderは日本最大の競技プログラミングコンテストサイトを運営しており、参加登録者数や定期コンテストの参加人数などの統計が示されています。
- AtCoder参加登録者数(総数)
- 811,393人(うち日本人329,372人)
- 定期コンテスト参加者数
- 毎週開催の定期コンテストには約12,000人が挑戦
また、AtCoderは採用・育成関連のサービスも展開しています。具体的には、コンテスト参加者の成績を8段階でランク付けする「AtCoderランク」を用いた転職・求職支援サービス『AtCoderJobs(https://jobs.atcoder.jp/)』や、IT人材のプログラミングスキルを可視化する検定『アルゴリズム実技検定・PAST(https://past.atcoder.jp/)』を提供しています。
公式サイトへのリンクはプレスリリースにも示されており、AtCoderの主要サービスの入口として https://atcoder.jp/ が紹介されています。

調査要点の一覧とまとめ
以下の表に、本プレスリリースで示された主要ポイントを整理しました。調査の目的・期間・回答者数・主な結果・AtCoderの事業情報など、記事で触れたすべての情報を網羅的にまとめています。
項目 | 内容 |
---|---|
プレスリリース発表者 | AtCoder株式会社(代表取締役社長:高橋直大) |
発表日時 | 2025年9月30日 11時00分 |
調査名 | AtCoder 競技プログラマー就職企業人気ランキング2025 |
調査期間 | 2025年8月 |
調査方法 | AtCoder Beginner Contest 419の参加登録時に聴取 |
有効回答者数 | 1179名(学生735名、社会人398名、その他46名) |
就職企業人気ランキング(総括) | 学生・社会人ともに1位はGoogle(4回連続の首位) |
就職希望企業の上位選定理由 | 成長できる環境/給与や賞与が高い/優秀な先輩(エンジニア)がいる/福利厚生制度が充実している(学生・社会人とも上位4位) |
人間関係の重視度 | 学生は6位、社会人は5位に「社員の人間関係が良い」がランクイン |
レーティング別の傾向 | レーティングが高いほど「既に競技プログラマーが入社している」企業を重視 |
希望業種(上位) | ソフトウェア/インターネット/電子・電気機器(学生・社会人ともに上位3位) |
希望職種(上位5位) | システムエンジニア、ソフトウェアエンジニア、研究職、Webエンジニア、データサイエンティスト |
AtCoderの主な事業指標 | 参加登録者数811,393人(日本人329,372人)、定期コンテスト参加者は約12,000人/週 |
関連サービス | AtCoderJobs(https://jobs.atcoder.jp/)、アルゴリズム実技検定・PAST(https://past.atcoder.jp/) |
注意事項 | 「就職企業人気ランキング」はAtCoderを除いた得票数2以上の企業を記載 |
参照リンク | https://atcoder.jp/ |
以上が本プレスリリースの要点を整理した内容です。調査はAtCoderの参加登録時点での意向を基にしたもので、学生・社会人それぞれの志向やAtCoderレーティング別の傾向が示されています。詳細なランキングの個別企業名や順位の完全一覧については、公開されている公表資料を参照するとより具体的な内訳を確認できます。
参考リンク: