10月19日限定公開|中山恒三郎家の書院と諸味蔵見学
ベストカレンダー編集部
2025年9月30日 18:39
中山恒三郎家公開
開催期間:10月19日〜10月19日

中山恒三郎家――川和地域の暮らしと商いを伝える旧家の歩み
横浜市都筑区川和町にある中山恒三郎家は、江戸時代から続く旧家であり、長年にわたり地域の商業や文化を支えてきました。家業としては酒類販売、荒物雑貨や呉服織物の取扱いを中心に、明治期には醤油の醸造、煙草や塩の販売、製糸業など多角的な事業を展開してきた歴史があります。
商業活動と並んで、菊栽培にも力を入れ、明治時代末には約1,500種の菊を育てたと伝えられています。自宅に設けた菊園「松林圃(しょうりんぽ)」で開催された観菊会には皇族や各界の著名人が訪れ、「川和の菊」として広く知られる存在となりました。現在、同家に残された膨大な資料は横浜開港資料館と横浜市歴史博物館で整理・保管作業が進められています。
敷地内には複数の蔵や建造物が現存しており、2018年(平成30年)には書院と店蔵が横浜市認定歴史的建造物に指定されました。指定建造物とともに、諸味蔵(もろみぐら)、麹室(こうじむろ)、八号蔵(はちごうぐら)といった構成要素も地域の歴史を伝える資産として保全・活用されています。

公開イベントの内容と日時――通常非公開部分を含む年に一度の機会
公開は令和7年10月19日(日)に実施されます。公開時間は10:00から15:00までで、入場は無料、指定時間内に直接会場へ訪れる方式です。通常非公開である中山家の書院内部を見学できるほか、諸味蔵では民俗資料の整理作業の様子も公開されます。
公開施設ごとの詳細は下記の通りです。見学可能部分と外観のみの公開が混在しているため、訪問前に確認しておくとよいでしょう。

公開日時と会場
- 日時:令和7年10月19日(日)10:00公開開始、15:00公開終了
- 会場:中山恒三郎家(横浜市都筑区川和町890)
- 入場料:無料。下記時間内に直接会場へお越しください。

公開施設と見学内容
- 書院(横浜市認定歴史的建造物)
- 内部の見学が可能です。建築的特徴や内部構成を間近で確認できます。
- 諸味蔵
- 民俗資料と整理作業の公開。地域資料の整理過程や保存の現場を見学できます。
- 店蔵、麹室、八号蔵
- 外観のみの見学となります。2018年に認定された建造物を外側から観察できます。

主催・共催・後援・協力体制とアクセス案内
本公開は(有)中山松林甫が主催し、(公財)横浜市ふるさと歴史財団、横浜開港資料館、横浜市歴史博物館、横浜都市発展記念館が共催しています。後援は横浜市都市整備局と都筑区、地域の町内会や学校・ガイド団体が協力しています。
詳細な団体構成は下記の通りです。地域と博物館が連携して資料整理と公開を行っている点が特徴です。
- 主催:(有)中山松林甫
- 共催:(公財)横浜市ふるさと歴史財団、横浜開港資料館、横浜市歴史博物館、横浜都市発展記念館
- 後援:横浜市都市整備局、都筑区
- 協力:川和町内会、川和連合町内会、川和小学校ふれあい郷土館、都筑をガイドする会

会場へのアクセス
公共交通機関での来場が案内されています。現地に駐車場は用意されていないため、公共交通機関を利用した移動が推奨されています。
- 横浜市営地下鉄グリーンライン川和町駅・出口2を出て徒歩約10分
- 東急バス(市03系統・市43系統)、横浜市営バス(73系統):川和団地下バス停下車徒歩約2分
会場付近に駐車場はありません。自家用車での来場は避け、公共交通機関を利用してください。

問い合わせ先と関連資料の整理状況
現在、同家に残る史料は横浜開港資料館および横浜市歴史博物館で整理作業が進められています。これらの資料は地域史や家業史、民俗資料として重要な位置づけにあります。
問い合わせ先は下記の通り記載されています。横浜市歴史博物館は休館中の扱いとなっているため、電話での問い合わせ対応時間に注意してください。
問い合わせ先 | 電話番号 | 受付時間・休館日 |
---|---|---|
横浜市歴史博物館(休館中) | 045-912-7777 | 9:00~17:00 月曜休(祝日の場合は翌平日) |
さらに詳しい情報は横浜開港資料館のイベント案内ページにも掲載されています。関連リンクは記事末のまとめ表にも記載しています。
公開イベント要点の整理
本章では、この記事で触れた開催日時、会場、公開内容、主催等を表形式で整理します。会場アクセスや問い合わせ先もまとめていますので、来場を検討する際の確認にお役立てください。
項目 | 内容 |
---|---|
イベント名 | 令和7年度 中山恒三郎家公開(中山恒三郎家の公開) |
主催 | (有)中山松林甫 |
共催 | (公財)横浜市ふるさと歴史財団、横浜開港資料館、横浜市歴史博物館、横浜都市発展記念館 |
後援 | 横浜市都市整備局、都筑区 |
協力 | 川和町内会、川和連合町内会、川和小学校ふれあい郷土館、都筑をガイドする会 |
日時 | 令和7年10月19日(日)10:00~15:00(公開開始10:00、公開終了15:00) |
会場 | 中山恒三郎家(横浜市都筑区川和町890) |
入場料 | 無料(指定時間内に直接会場へ) |
公開施設 | 書院(内部見学)、諸味蔵(民俗資料・整理作業公開)、店蔵・麹室・八号蔵(外観のみ) |
アクセス | 横浜市営地下鉄グリーンライン川和町駅出口2から徒歩10分。東急バス(市03・市43)/横浜市営バス(73):川和団地下バス停下車徒歩2分。駐車場なし。 |
問い合わせ | 横浜市歴史博物館(休館中) TEL:045-912-7777(9:00~17:00、月曜休・祝日の場合は翌平日) |
関連リンク | 横浜開港資料館 イベント案内ページ |
備考 | 敷地内の書院・店蔵は平成30年(2018)に横浜市認定歴史的建造物に指定。資料整理は横浜開港資料館と横浜市歴史博物館で実施中。 |
この記事は、令和7年9月30日付で公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団が発表した告知に基づいて作成しました。公開日は令和7年10月19日、見学は無料で実施されます。会場へは公共交通機関での来場が案内されていますので、移動手段を事前に確認のうえ訪れることが望まれます。