KADOKAWA、統合報告書2025公開 IP戦略と育成強化

統合報告書2025公開

開催日:9月30日

統合報告書2025公開
英語版はいつ公開されるの?
英語版はプレスで「2025年10月末公開予定」と明記。日本語版は既にダウンロード可能で、公式IRページから入手でき、海外向け利活用も想定されています。
この報告書で何がわかるの?
経営戦略「グローバル・メディアミックス with Technology」やクリエイター発掘・育成、アニメ・ゲーム事業戦略、ガバナンス強化と5つのマテリアリティ等が確認できます。

KADOKAWAが発表した『KADOKAWA統合報告書2025』の公開情報と公表日時

株式会社KADOKAWAは、2025年9月30日15時31分に、グループの公式ウェブサイトにおいて『KADOKAWA統合報告書2025』を公開しました。公開資料は日本語版が既にダウンロード可能であり、英語版は2025年10月末の公開を予定しています。報告書のダウンロード先はhttps://group.kadokawa.co.jp/media/ir/media-download/1776/851a33da9b8278c5/です。

本社所在地や経営体制などの基本情報もプレスリリースに明記されています。株式会社KADOKAWAの本社は東京都千代田区にあり、代表執行役社長 CEOは夏野剛氏です。グループの事業領域は出版をはじめ、アニメ・実写映像、ゲーム、Webサービス、教育・EdTechなど多岐にわたる総合エンターテインメント企業として位置づけられています。

公開資料の言語対応と入手方法

報告書はまず日本語版が公開され、英語版は別途公開予定である点が明示されています。英語版は2025年10月末に公開予定とされており、グローバルな利活用を見据えた配慮がうかがえます。

報告書はグループ公式サイト内のIR・メディアダウンロードページで提供されており、関係者や投資家、業界関係者、クリエイターや読者・ユーザーが参照できる形で公開されています。関連する企業情報の一覧は公式サイト(https://group.kadokawa.co.jp/)にも掲載されています。

「グローバル・メディアミックス with Technology」を掲げる戦略とIP重視の事業姿勢

KADOKAWAグループは基本戦略として「グローバル・メディアミックス with Technology」を掲げています。これは、グループ最大の資本である「人」を基盤に、作家・クリエイター、読者・ユーザー、取引先と共に多種多様なIP(Intellectual Property)を創出し、テクノロジーを活用して世界へ届け、IP価値の最大化を図るという方針を指します。

報告書では、当該戦略に基づく事業拡大の取り組みや、IPを軸にした価値創出の全体像が説明されています。単に売上を追うだけでなく、IPがもたらす文化的価値や利用者に与える「幸福感や感動」といった非財務的な価値の創出にも言及し、エンターテインメント産業全体の発展へ寄与する視点が示されています。

IP創出を支える「人」とテクノロジーの組合せ

報告書は、IP創出の出発点としてのクリエイター発掘・育成の重要性を強調しています。創作者を見出し才能を伸ばすことが、将来の多様なメディア展開につながるという観点から、採用・育成の取り組みや支援体制、編集・プロデュースのノウハウを具体的に示しています。

また、テクノロジーの活用によって制作や配信の効率化、データに基づくユーザー理解、グローバル展開のためのローカライズやマーケティングが加速される点にも触れています。これによりIPの価値最大化を図る戦略が示されています。

クリエイター発掘・育成、アニメとゲーム事業の具体的施策

報告書は、当社グループの成長をけん引する要素として、まずクリエイターの発掘・育成を挙げています。これは単独の施策にとどまらず、編集、プロデュース、制作、配信、ライセンス管理までを含む一連の価値連鎖の中で実行される取り組みとなっています。

続いて、グローバル・メディアミックス戦略の中核を担うアニメ事業、さらに成長と収益力の向上が期待されるゲーム事業について、それぞれの戦略と具体的施策が説明されています。アニメはIPを複数メディアで展開するための中核的コンテンツ、ゲームは収益化とユーザー接点の強化を両立させる成長領域として位置づけられています。

クリエイター支援の具体例と施策紹介

報告書では、クリエイター発掘・育成に関する具体策として、作家や新人クリエイターを対象とした公募・登用プログラム、編集・制作現場での教育、共同制作によるノウハウ継承といった取り組みを挙げています。これらはIPの原点を強化するための基盤施策です。

さらに、グループ横断のプロジェクトによるメディアミックス展開支援や、テクノロジーを活用したデータ分析・ユーザー理解に基づく作品企画、海外市場を視野に入れたローカライズやマネタイズ施策なども併せて展開されています。

  • 発掘・育成プログラム: 新人作家支援、公募企画、編集部門による育成
  • 制作支援: アニメ制作、映像プロデュース、共同制作体制の整備
  • テクノロジー活用: データ分析・配信最適化、グローバル展開支援ツールの導入
  • 収益化施策: ゲーム内課金やライセンス管理、国際的マーケティング

ガバナンス、社外取締役のメッセージと「マテリアリティ」の策定

報告書では継続的なガバナンス強化の取り組みに関して、社外取締役からのメッセージを発信しています。こうした外部の視点を取り入れることで、経営の透明性や監督機能の強化が図られている点が示されています。

また、当社グループが取り組む5つの「マテリアリティ」を新たに策定し、報告書に掲載したことも明記されています。プレスリリースでは5つの具体的な項目名の列挙は行っていませんが、報告書内で新たに設定されたマテリアリティの存在と、その重要性の説明が行われています。

情報開示とステークホルダーとの信頼関係

KADOKAWAは各事業の成長実現に加え、透明性の高い情報発信を通じてステークホルダーとの信頼関係を強化する姿勢を表明しています。これは投資家向けのIR情報だけでなく、クリエイターやユーザー、取引先など多様な関係者に対する説明責任を包含するものです。

報告書を通じて、同社が世界中の才能とともに多彩なIP創出とIP価値最大化を目指し、継続的な企業価値向上を図っていること、そしてIPを通じて読者やユーザーに感動を届けることを企業目的の一端として掲げている点が改めて提示されています。

ガバナンス強化
社外取締役のメッセージ掲載など外部視点の導入により監督機能を強化。
マテリアリティ策定
5つの重要課題を新たに定め、報告書に掲載(項目名は報告書本体を参照)。
透明性の高い情報発信
IR資料の公開、英語版公開予定などグローバル対応の情報提供。

要点の整理:報告書の核心を表にまとめて閉じる

以下の表は、本プレスリリースで示された『KADOKAWA統合報告書2025』に関する主要な情報を整理したものです。各項目は報告書本体でより詳細に解説されており、グローバルに向けたアプローチ、クリエイター支援、アニメ・ゲーム事業の戦略、ガバナンスとマテリアリティの策定といった観点が含まれます。

項目 内容
報告書名 『KADOKAWA統合報告書2025』
公開日時(日本語版) 2025年9月30日 15時31分
英語版公開予定 2025年10月末(予定)
ダウンロードURL https://group.kadokawa.co.jp/media/ir/media-download/1776/851a33da9b8278c5/
代表者 取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛
本社所在地 東京都千代田区
基本戦略 「グローバル・メディアミックス with Technology」
重点領域 クリエイター発掘・育成、アニメ事業、ゲーム事業、ガバナンス強化、マテリアリティ策定
事業分野(概要) 出版、アニメ・実写映像、ゲーム、Webサービス、教育・EdTech など
公式サイト https://group.kadokawa.co.jp/

報告書は、KADOKAWAグループが持つ人材・クリエイターとの協働による多彩なIP創出と、そのIPをテクノロジーで世界に届けるという戦略を明示しています。投資家や業界関係者、クリエイター、利用者それぞれの視点から必要な情報を確認できる構成になっているため、関心のある各層は公開された報告書本体を参照することで、より詳細な施策や数値、メッセージにアクセスできます。

参考リンク: