SBIとレオスひふみ、12月1日合併予定と株式交換の要点

SBIGAMとレオス合併

開催日:12月1日

SBIGAMとレオス合併
自分のレオスひふみ株はどうなるの?
合併が承認されれば2025年12月1日付でレオスひふみ株はSBIGAM株に交換されます。交換比率は1株→0.36株で、端数は現金精算や買増・買取制度で対応。最終売買日は11月26日です。
臨時株主総会で承認されなかったらどうなるの?
臨時株主総会で承認が得られなければ合併は実行されず現状維持になります。承認が条件のため否決時は手続きが中止され、必要に応じ追加の開示や案内が行われます。

両社の統合でめざす資産運用事業の再編と顧客重視の戦略

2025年9月30日、SBIグローバルアセットマネジメント株式会社(以下SBIGAM)とSBIレオスひふみ株式会社(以下レオスひふみ、以下両社)による吸収合併契約が取締役会で決議され、同日中に合併契約が締結されました。合併の効力発生日は2025年12月1日(予定)とされています。

SBIグループは顧客中心主義の下、これまでも国内株式の売買手数料無料化など先進的なサービスを提供してきました。今回の合併は、グループの資産運用事業を一元的に統括し、商品戦略の棲み分けによる情報伝達の効率化、管理部門の重複削減など合理化を進めることを目的としています。これにより、グループ全体の競争力強化と受益者利益の最大化を図る構えです。

SBIグローバルアセットマネジメント株式会社とSBIレオスひふみ株式会社の合併契約締結に関するお知らせ 画像 2

スケジュールと上場・株式交換に関する重要日程

本合併は、両社それぞれが2025年11月下旬に開催予定の臨時株主総会での承認を条件としています。合併の効力発生日は2025年12月1日を予定しており、その直前の重要な取扱いとしてレオスひふみ普通株式の上場廃止が予定されています。

東京証券取引所における上場廃止は2025年11月27日付、最終売買日は2025年11月26日となります。レオスひふみ株式を保有する株主は、効力発生日である2025年12月1日付でSBIGAM株式と交換されます。交換比率等の詳細は下記の割当ての内容をご確認ください。

SBIグローバルアセットマネジメント株式会社とSBIレオスひふみ株式会社の合併契約締結に関するお知らせ 画像 3

今後の手続きと臨時株主総会

両社は2025年11月下旬にそれぞれ臨時株主総会を開催予定で、これらの株主総会で合併が承認された場合にのみ合併が実行されます。株主に関わる権利関係や株式の取扱いは、株主総会の承認を前提とした法的手続きに基づき処理されます。

承認が得られなかった場合、合併は無効となります。また、合併に伴う情報開示や追加の開示事項が生じた場合は速やかに公表される予定です。

SBIグローバルアセットマネジメント株式会社とSBIレオスひふみ株式会社の合併契約締結に関するお知らせ 画像 4

合併方式と株式の割当て(交換比率・端数処理・単元未満株)

本合併は、SBIGAMを吸収合併存続会社、レオスひふみを吸収合併消滅会社とする吸収合併方式で実施されます。レオスひふみの株式1株につき、SBIGAM株式0.36株を割当て交付することが決定されています(本合併比率: 1→0.36)。

ただし、基準時(合併の効力発生日直前)においてレオスひふみが保有する自己株式のうち5,968,700株(2025年9月30日現在)については、株式の割当ては行わないことになっています。交付する株式総数は、普通株式35,101,764株とされていますが、これは特定期間(2025年4月1日〜2025年5月31日)に行使された新株予約権により発行された56,800株を加味した数値です。

吸収合併存続会社 吸収合併消滅会社 本合併に係る割当比率
SBIグローバルアセットマネジメント(SBIGAM) SBIレオスひふみ 1 → 0.36

単元未満株式の取り扱いと端数処理

本合併によりSBIGAMの単元未満株式(100株未満)を保有することになるレオスひふみ株主には、以下の制度を利用できることが案内されています。

  • 単元未満株式の買増制度(1単元=100株への買増し請求)
  • 単元未満株式の買取制度(1単元未満の株式の売却請求)

金融商品取引市場では単元未満株式の売却はできない点、また一部の証券会社では単元未満株式での売買取り扱いがある点についても明記されています。さらに、1株に満たない端数部分については会社法第234条等に基づき、端数分に相当する金額を現金で支払う処理が行われます。

合併の目的・背景、会計処理、業績への影響

SBIグループとしては、資産運用事業の競争力を高めるためにグループ内の連携強化と運営効率化を進める狙いがあります。具体的には商品戦略上の棲み分けによる情報伝達の緊密化、管理部門の重複削減等が挙げられます。これにより「顧客中心主義」の実現と受益者利益の最大化を目指すと説明されています。

会計処理の概要としては、本合併は共通支配下の取引に該当する見込みであると明示されています。2026年3月期以降の業績への影響については現在精査中であり、開示が必要となった場合は速やかに公表される予定です。

株主優待制度の継続予定

レオスひふみでは今期より株主優待制度を開始していますが、合併後もSBIGAMが引き続き株主優待制度を実施する予定とされています。優待の具体的内容については決定次第公表されます。

株主に関するその他の取り扱いや、今後の開示については、必要に応じて追加情報が提供されることになっています。

当事会社の概要と関連情報(組織・沿革・グループ構成)

レオスひふみ(証券コード:165A)は、2003年に創業した資産運用会社レオス・キャピタルワークスの持株会社として2024年4月1日に設立されました。設立以降、グループ各社を通じて投資信託などの運用や関連事業を展開しています。

プレスリリースには、当該会社の財務数値等について注記があり、単位は百万円で記載されること、レオスひふみの2023年3月期および2024年3月期の数値はレオス・キャピタルワークスの経営成績・財政状態を基に記載している点が明記されています。

レオスひふみのグループ
  • レオス・キャピタルワークス株式会社:投資信託ひふみシリーズ等の運用および投資顧問業務
  • レオス・キャピタルパートナーズ株式会社:ベンチャー投資事業
  • フィナップ株式会社:金融経済教育事業
  • 株式会社Kiffy:寄付プラットフォーム運営

詳細は以下の適時開示および動画が案内されています。動画および適時開示資料には合併の目的・背景、具体的説明が含まれます。

  • 動画:https://www.youtube.com/watch?v=b9twrtHwGnY
  • 適時開示(TDnet):https://ssl4.eir-parts.net/doc/165A/tdnet/2691985/00.pdf
  • 関連ページ:https://www.sbirheoshifumi.rheos.jp/information/news/2025/sbi_sbi.html

要点の整理

以下の表は、本記事で示した合併の主要事項を分かりやすく整理したものです。日程、割当比率、株式取り扱い、会計処理見込み、株主関連制度などをまとめています。

項目 内容
合併当事会社 存続会社:SBIグローバルアセットマネジメント(SBIGAM) / 消滅会社:SBIレオスひふみ
取締役会決議日 2025年9月30日
合併効力発生日(予定) 2025年12月1日
臨時株主総会 両社ともに2025年11月下旬開催予定(承認が条件)
レオスひふみ上場廃止 上場廃止:2025年11月27日(最終売買日:2025年11月26日)
株式交換比率 レオスひふみ 1株 → SBIGAM 0.36株
自己株式の取扱い 基準時にレオスひふみが保有する自己株式5,968,700株は割当対象外
交付予定株式数 SBIGAM普通株式 35,101,764株(新株発行を想定)
単元未満株・端数処理 買増制度・買取制度を利用可能。1株未満端数は現金で精算
会計処理 共通支配下の取引に該当する見込み
業績への影響 2026年3月期以降の影響は現在精査中。必要に応じ追加開示予定
株主優待 レオスひふみの株主優待制度は合併後もSBIGAMで継続実施予定(内容は決定次第公表)

以上が合併契約に関する主な内容の整理です。合併手続きの進捗や関連情報、詳細な数値や資料は、上記の適時開示資料および両社の公式情報をご確認ください。

参考リンク: