管理職は“罰ゲーム”か 上司代行を説く新刊発売
ベストカレンダー編集部
2025年9月30日 20:44
上司が足りない発売
開催日:9月30日

管理職が「罰ゲーム」と呼ばれる現実とその背景
株式会社Hajimariは2025年9月30日17時35分付で、仲真良広氏・高橋睦史氏共著の書籍『上司が足りない 管理職候補をどう育てるか』が、株式会社日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)より同日発売されることを発表しました。本稿では本書の主張と書誌情報、著者の経歴、そして企業が直面する管理職育成の実態を整理して紹介します。
本書が伝えようとする問題意識の核は、現在の職場における「管理職への拒否感」です。プレスリリースでは「管理職は罰ゲーム」との表現を用い、Hajimariや外部調査のデータを基に、若手を中心に管理職を避ける傾向が強まっている点を指摘しています。原因としては業務・責任の過大化、報酬や評価への不満、および管理業務に対するネガティブなイメージ(ストレス増、業務過多など)が挙げられています。

調査データの要点
プレスリリース内で明示された主要調査結果は以下の通りです。調査は企業規模や対象を限定したものが含まれており、管理職志向の低下を複数の角度から確認しています。
- 「管理職の実態に関するアンケート調査」:自社実施のインターネット調査(2023年4月実施、対象:企業規模300名以上の一般社員、有効回答数1,116名)。この調査で「一般社員の7割以上が『管理職にはなりたくない』と考えている」結果が示されています。
- 「管理職に関する意識調査」:QIQUMOを利用したインターネット調査(2024年12月実施、対象:ビジネスパーソン700名、有効回答数700名)。Hajimariの調査でも管理職に対するネガティブなイメージが上位を占めることが確認されています。
こうした状況下で本書は、企業が管理職候補を育てるための実践的解決策として「上司代行」サービスに注目しています。上司代行とは、外部や社内の専門家が一時的に上司の役割を担い、候補者にとっての安全な学びと経験の場を提供する取り組みです。本書はその現場知見をもとに、管理職像の再定義や育成手法の具体案を提示します。

本書の構成と主要テーマ:実例を通じた育成の提示
『上司が足りない 管理職候補をどう育てるか』は、序章から事例章までを通じて、現場での実践に裏打ちされた知見を展開しています。プレスリリースは目次を全文掲載しており、本書がどのような問題を扱い、どのような順序で解決へ導くかが明確です。
目次は以下の通りで、各章は社会背景の整理から、具体的な組織・個人事例の提示、そして管理職が評価されるべき理由へとつながります。
- はじめに
- 管理職は、「罰ゲーム」?
- 第1章 なぜ若者は管理職を〝回避〞するのか? ―社会的背景と若手社員の本音―
- 第2章 今、企業が求める管理職像とは
- 第3章 若手社員が「管理職をやりたい」と感じる仕掛け
- 第4章 ベンチャー企業で働くBさんの例(20代後半女性)―若手社員中心の組織での管理職育成
- 第5章 プロダクトマネージャーQさんの例(20代後半女性)―開発部門の管理職育成
- 第6章 女性管理職の少ない職場で働くRさんの例(40代半ば女性)―深刻な人事課題を抱える組織での管理職育成
- 第7章 老舗企業に勤める若手リーダーたち(30~40代)―若手管理職が育ちにくい組織での管理職育成
- おわりに 管理職はもっと評価されるようになる
上記構成からわかるのは、本書が理論だけでなく、具体的な人物事例を用いて多様な組織での実践可能性を検証している点です。特に第4〜7章では、年齢・性別・業種が異なる複数のケースを取り上げ、育成手法の差異と共通点を示しています。
著者紹介と現場発のメッセージ
著者は仲真良広氏と高橋睦史氏。プレスリリースには両氏の略歴と、書籍に込めたメッセージが記載されています。ここでは両氏の経歴と本書に対する考えを整理します。
仲真良広(なかま よしひろ):2006年に外資系ヘッドハンティンググループに入社し、当時最年少コンサルタントリーダーとして活躍。2008年2月に独立し株式会社グローアップを設立。2013年にはスカウト型Webサービス『キミスカ』をリリースし、現在は多くの学生が登録するサービスへ成長しています。2022年より株式会社Hajimari執行役員として「メンタープロパートナーズ」「人事プロパートナーズ」「ファイナンスプロパートナーズ」「intee」などを管掌しています。
- 主な経歴
- 2006年 外資系ヘッドハンティンググループ入社、2008年 株式会社グローアップ設立、2013年 『キミスカ』リリース、2022年 Hajimari執行役員就任
- 役職(Hajimari内)
- メンタープロパートナーズ、人事プロパートナーズ、ファイナンスプロパートナーズ、intee管掌
高橋睦史(たかはし あつし):立教大学経営学部卒業後、JAC Recruitmentに入社し転職エージェントとして成果を上げた後、2020年11月にHajimariへ入社。新規事業立ち上げや「メンタープロパートナーズ」の事業責任者を務め、MVP/VPで全社表彰を受けています。若手リーダーの学びと繋がりを促進するコミュニティも主宰しています。
- 主な経歴
- 立教大学経営学部卒、JAC Recruitment勤務、2020年 Hajimari入社、メンタープロパートナーズ事業責任者
- 実績
- 新規事業立ち上げ、全社表彰(MVP/VP)など
両氏はそれぞれの現場経験をもとに「管理職候補の育成スピードを上げながら事業成長を実現するにはどうすべきか」という問いに取り組んだと述べています。上司代行という実務的な手法に焦点を当て、候補者が実際にリーダーシップを発揮できる場を設計することを提案しています。
発売情報・購入方法・Hajimariの事業概要
書籍の基本情報は以下の通りです。販売元は株式会社日本能率協会マネジメントセンターで、全国の書店およびネット書店で購入できます。プレスリリースは購入リンクも明示しています。
具体的な書誌情報と購入リンクは次のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | 上司が足りない 管理職候補をどう育てるか |
著者 | 仲真 良広、高橋 睦史 |
発売日 | 2025年9月30日(火) |
価格 | 1,870円(税込) |
出版社 | 株式会社日本能率協会マネジメントセンター(JMAM) |
頁数 | 248ページ |
判型 | 四六 |
ISBN | 97848005936 |
購入リンク |
また、プレスリリースは発信元である株式会社Hajimariの会社情報と事業内容も記載しています。同社は2015年2月26日に設立され、代表取締役は木村直人氏です。所在地は〒150-0043 渋谷区道玄坂一丁目16番10号 渋谷DTビル6階/9階で、会社ホームページはhttps://www.hajimari.inc/です。
Hajimariの事業ラインナップは以下の通りです。人材マッチングやキャリア支援、地方創生支援など多様なサービスを展開しており、今回の書籍執筆陣も同社事業と密接に関連した経験を有しています。
- ITプロパートナーズ(IT起業家・フリーランスと成長企業のマッチング)
- 人事プロパートナーズ(即戦力人事と成長企業の業務委託マッチング)
- マーケティングプロパートナーズ(マーケティング領域のプロ人材マッチング)
- ファイナンスプロパートナーズ(経理財務人材と成長企業のマッチング)
- intee(スキルアップ型キャリア支援サービス)
- TUKURUS(地方創生・スタートアップ向け開発支援サービス)
要点の整理表(この記事のまとめ)
以下の表は本稿で扱った重要事項を整理したものです。書籍情報、調査の要旨、著者情報、Hajimariの概要を一目で確認できます。
分類 | 内容 |
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書名 | 上司が足りない 管理職候補をどう育てるか |
著者 | 仲真 良広、高橋 睦史 |
発売日/発表日時 | 2025年9月30日(発売)、プレスリリース発表:2025年9月30日 17:35 |
価格・頁数・判型 | 1,870円(税込)、248ページ、四六判 |
出版社 | 株式会社日本能率協会マネジメントセンター(JMAM) |
ISBN | 97848005936 |
主な調査結果 | ・2023年4月自社調査(企業規模300名以上、一般社員1,116名):一般社員の7割以上が管理職になりたくないと回答。・2024年12月QIQUMO調査(ビジネスパーソン700名):管理職に対するネガティブイメージが上位。 |
購入リンク | Amazon、楽天ブックス(プレスリリース内のURLを参照) |
発信元(会社情報) | 株式会社Hajimari(設立:2015年2月26日、代表:木村直人、所在地:渋谷区道玄坂1-16-10 渋谷DTビル6階/9階、https://www.hajimari.inc/) |
本稿はプレスリリースの全情報を本文に沿って整理して紹介しました。管理職育成の課題と、その解決手段として提示される「上司代行」や実際の育成事例がまとめられた本書は、経営者や人事担当者、管理職候補にとって参考となる構成になっています。書籍は全国書店および主要ネット書店で購入可能です。