LayerX、福島広造をCOOに選任 賞与最大6か月導入
ベストカレンダー編集部
2025年10月1日 09:42
バクラク新体制と賞与導入
開催日:10月1日

LayerX、新体制で「バクラク」の成長加速を目指す
株式会社LayerXは2025年10月1日付で経営体制を変更し、福島広造(ふくしま・こうぞう)を上級執行役員 COO 兼 バクラク事業CEOに選任しました。あわせて、AI等の利活用によって向上した生産性を従業員へ還元する目的で、新たに査定結果に応じて月額給与の最大6か月分を支給する賞与制度を導入します。
LayerXはミッションとして「すべての経済活動を、デジタル化する。」を掲げ、AIクラウドサービス「バクラク」を中心に複合的な事業を展開しています。今回の役員選任と報酬制度改定は、事業拡大と人材確保の両面を見据えた戦略的な変更と位置づけられます。

バクラク事業の現状と位置づけ
バクラクはAIエージェントを活用したバックオフィス向けのクラウドサービスで、稟議や経費精算、請求書の受取・発行、法人カードの管理などを自動化・効率化します。導入実績はスタートアップから大企業まで累計15,000社以上に達しており、勤怠管理など人事領域にも事業を広げています。
同サービスは組織の業務プロセスをAIで補完することで、生産性向上とコスト削減を狙う企業ニーズに応えています。LayerXはこれを足がかりに、他事業とのシナジーを図りながら非連続的な成長を追求する考えです。
- 導入企業数:15,000社以上
- 主な機能:自動判定、入力補助、稟議・経費精算、請求書処理、法人カード管理
- 拡張領域:勤怠管理などの人事領域への展開

新COO・福島広造──経歴と声明
新任の福島広造はITコンサルティング会社を経てボストン コンサルティング グループ(BCG)に入り、企業変革やテクノロジー領域を担当しました。2015年にはラクスル株式会社に参画し、取締役COOおよびRAKSUL事業CEOを務め、その後BCGに戻りマネージングディレクター&パートナーとしてAI領域を担当してきました。
2025年10月1日付けでLayerXの上級執行役員COO兼バクラク事業CEOに就任しています。選任理由としては、BCGでの企業変革・AI領域の知見と、ラクスルでの事業変革・成長牽引の実績が挙げられています。

福島広造のコメント(抜粋)
福島はコメントの中で、2025年を「Enterprise AIの幕開けの年」と表現し、インターネットやスマートフォンの登場に匹敵するパラダイムシフトを目の当たりにしたと述べています。自身のキャリアを「ALL-IN」するとし、LayerXを日本のAI変革の震源地と位置づける意向を示しました。
また、LayerXの行動指針である「Bet AI」に共感し、2025年9月の資金調達を踏まえ事業展開と人材採用を加速するタイミングであることから、自らの次の10年のキャリアをLayerXに賭ける決意を表明しています。北極星として掲げる目標は「2030年にARR1,000億」です。
- 氏名
- 福島広造(ふくしま・こうぞう)
- 新役職
- 上級執行役員 COO 兼 バクラク事業CEO(2025年10月1日付)
- 主な経歴
- ITコンサル→BCG(企業変革・テクノロジー担当)→ラクスル(取締役COO・RAKSUL事業CEO)→BCG(マネージングディレクター&パートナー、AI領域担当)
新報酬制度の内容と狙い
LayerXは2025年10月から新たな報酬制度を導入します。これは2025年9月に発表した資金調達および経営体制の変更と整合するもので、採用力強化とAI等の利活用により得られる生産性向上を社員に還元することを目的としています。
新制度の主なポイントは、報酬原資の拡充と成果に直結する賞与制度の新設です。報酬原資は最大で約10%程度拡充される見込みで、成果や役割に応じた配分を行う「Pay for Performance」の原則に基づく運用が予定されています。
賞与制度の具体的内容
新たに導入される賞与制度では、査定結果に応じて月額給与の最大6か月分を支給することが明記されています。これにより、個人および全社のパフォーマンスが事業成果に直結する仕組みを強化することが狙いです。
制度の目的は、AI等による生産性の向上を適切に報酬へ反映させ、社員の報酬を増やすと同時に企業の競争力を高めることです。LayerXはこの好循環が、少子化や人口減少が進む日本社会における課題解決にも寄与すると説明しています。
- 報酬原資拡充:最大約10%を確保し、採用強化と高生産性社員への還元を実施
- 賞与の上限:査定に応じて最大6か月分の賞与を支給
- 評価原則:Pay for Performance(成果・役割に応じた配分)
組織体制と会社概要
今回の発表では、新経営体制の主要ポジションとして以下が明示されています。役職名のみが列挙されていますが、組織運営上の重要ポジションとして業務横断の責任を担うことが想定されます。
- CAO : Chief Administrative Officer
- CBO : Chief Business Officer
- VPoP : VP of Product
- CISO : Chief Information Security Officer
LayerXの会社概要は次のとおりです。設立は2018年8月で、代表取締役CEOは福島良典、代表取締役CTOは松本勇気です。本社は東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア5階に所在します。
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | 株式会社LayerX |
設立 | 2018年8月 |
代表者 | 代表取締役CEO 福島良典 / 代表取締役CTO 松本勇気 |
所在地 | 東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア5階 |
コーポレートサイト | https://layerx.co.jp/ |
採用サイト | https://jobs.layerx.co.jp/ |
事業サイトとしては、バクラク(https://bakuraku.jp/)、Ai Workforce(https://getaiworkforce.com)、三井物産デジタル・アセットマネジメント(https://corp.mitsui-x.com/)、オルタナ(ALTERNA)(https://alterna-z.com/)が挙げられています。問い合わせはhttps://layerx.co.jp/contactで受け付ける旨が公開されています。
また、今回のリリースでは使用可能なプレス素材として画像ファイルのダウンロードが可能であること、ビジネスカテゴリは「システム・Webサイト・アプリ開発」、キーワードには「LayerX」「バクラク」「AIエージェント」「福島広造」「SaaS」「経営」「人事」「役員」「報酬」などが含まれています。
今回の発表が示すポイントの整理
今回の発表は、経営体制の強化、人材獲得競争への対応、AIの活用による生産性向上を社員に還元する新たな報酬設計という三点が主軸です。これらは2025年9月の資金調達と連動して実行される施策群であり、具体的な施策として賞与制度の導入と報酬原資の拡充が明示されています。
また、福島広造の選任は外部での企業変革経験とAI領域での知見を組織に取り込む狙いがあり、バクラク事業の非連続な成長を推進する役割が期待されています。
項目 | 要約 |
---|---|
新役員 | 福島広造:上級執行役員 COO 兼 バクラク事業CEO(2025年10月1日付) |
報酬制度改定 | 報酬原資を最大約10%拡充、査定に応じて月額給与の最大6か月分を賞与として支給(2025年10月導入) |
目的 | 採用力強化、生産性向上の成果を社員に還元し企業競争力を高めること |
主要事業 | AI SaaS「バクラク」、Fintech事業、Ai Workforce事業 等 |
設立 | 2018年8月 |
代表 | 代表取締役CEO 福島良典 / 代表取締役CTO 松本勇気 |
上の表は本リリースで示された主要な事実を整理したものです。リリースは、新体制と報酬制度の導入により事業成長と人材投資の両面を強化することを主眼としています。報酬制度の詳細な運用や評価基準、各給与パターンの具体的なレンジについては、LayerXのCompanyDeckを参照する旨が明記されています。
この記事は公表されたプレスリリースの内容を整理して伝えるものであり、発表された事実に基づいて記述しています。