10/3-5開催|なか工房の手作りごはん釜が陶芸の森で販売
ベストカレンダー編集部
2025年10月1日 11:30
陶芸の森マーケット出展
開催期間:10月3日〜10月5日

手仕事で紡ぐ信楽焼の新しい息吹 — なか工房のごはん釜と多彩な土鍋群
滋賀県信楽町で親子二代にわたって窯を守る「なか工房」は、手作業によるロクロ成形と独自調合の釉薬、耐熱性に優れた土を組み合わせることで、伝統と現代の生活に適合した器づくりを行っています。特に注目されるのが「ごはん釜丸形」で、火加減を気にせずに炊飯できる設計と、丸形ならではのお米の対流を活かした美味しさが特徴です。
なか工房の製品はすべてロクロで一つひとつ手作りされており、型成形では得られない柔らかく温かみのある造形が見られます。オリジナル配合の釉薬による独特の色合いと、耐熱土(ペタライト)の採用による高い耐久性は、食卓だけでなくアウトドアなど幅広い用途にも対応します。

ごはん釜の主な特徴とラインナップ
ごはん釜は「火加減いらず」で初心者にも使いやすいこと、丸形が内部の対流を生み出しムラなく熱を通す設計であること、そしてロクロ成形による飽きのこない形状と独自色の釉薬が組み合わさった点がポイントです。
サイズや色、価格は以下の通りで、用途や家族構成に合わせて選べます。2合、3合、4合の展開に加え、色は黒・緑・青・白の4色を用意しています。
- サイズ:2合、3合、4合
- 色:黒、緑、青、白(完全オリジナルの薬を使用)
- 価格(税込):2合 10,000円、3合 13,000円、4合 18,500円

素材と機能—耐熱土(ペタライト)と遠赤外線効果による調理性能
なか工房が使用する土は耐熱性に優れたペタライトを含むもので、急激な加熱にも耐える特性を持ちます。これにより、土鍋での煮炊きだけでなく、強火での炒め物やステーキなどの調理にも対応できるとしています。
さらに、土が発する遠赤外線効果と高い保温性により、火を止めた後の余熱でじっくりと熱を通す調理が可能です。結果としてガスや電力の節約につながるエコな調理が期待できます。
- 耐熱土(ペタライト)
- 強火の急加熱に耐える素材。直火での調理範囲が広がる。
- 独自調合釉薬
- 色合いがオリジナルで、染みになりにくく日常使いに適した仕上がり。
- 遠赤外線効果・保温性
- 火を止めても余熱でじっくり加熱が続き、エコな調理が可能。

使いやすさを追求したデザインと日常の扱い
なか工房は「手に取ってくれた方の生活の一部になるような器づくり」を理念に、手になじむ形状や洗いやすさ、釉薬による染み防止など細部に配慮したデザインを行っています。長く使えることを前提にした作りになっており、日常の調理道具としての実用性を重視しています。
形状はロクロ手作りならではの柔らかいラインが特徴で、見た目の温かさと使い勝手を両立させています。アウトドアでの使用や、一人分から家族分まで対応するサイズバリエーションも揃っています。

種類と一点物—土鍋以外の器・雑貨と販売方針
なか工房はごはん釜以外にも、オーソドックスな土鍋、煮込み鍋、蒸し鍋、パエリヤ鍋、片手鍋、ココット鍋、フライパン、ピザパンなど多岐にわたる土鍋類を制作しています。すべてロクロによる手作りで、デザインはオリジナルです。
食器類は父と息子で作風が異なり、父は土の質感を生かした厚手の器、息子は薄手で軽やかでシャープな造形を得意としています。そのためカレー&パスタ皿、平皿、あさがお鉢、輪花鉢、小鉢、片口、豆皿、箸置き、コーヒーカップ、ソーサー、カフェボール、ビアカップ、フリーカップ、ワインカップ、急須、やかん、コーヒーポット&ドリッパーなど多数のラインアップが存在します。
雑貨類も手がけており、時計や花器、薪窯で焼成した酒器やぐい飲みなど一点物が多くあります。これら一点物は実店舗での確認を重視しており、ネットショップには掲載していません。
- 土鍋各種(パエリヤ鍋、常日鍋、煮込み鍋など)
- 食器類(父作・息子作の多彩なライン)
- 雑貨・一点物(時計、花器、薪窯焼成の酒器)

作家プロフィールと工房の歩み
なか工房は中村家の二代に渡る作陶活動を背景に持ちます。父の中村文夫は1949年静岡県浜松市生まれで、1980〜81年にかけてメキシコとアメリカで研修し、1981年にロサンゼルスで展示会を行いました。1990年には国際工芸ビエンナーレ(フランス)に招待出品し、1997年には第3回四日市萬古焼土鍋コンペでグランプリを受賞するなど国内外で活動してきました。
息子の中村周平は1976年信楽生まれで、2006〜2016年に三重県土楽窯で福森雅武氏に師事、2017年に二代目としてなか工房を継承しました。2019年と2021年には個展を開催し、2022年には雑誌「GLOW」で紹介されるなど、個展・展示会での出展歴が多数あります。
- 中村 文夫(父)
- 1949年生まれ。海外研修(メキシコ・アメリカ)、ロサンゼルス展示、国際工芸ビエンナーレ招待、四日市萬古焼土鍋コンペ グランプリ(1997)など。
- 中村 周平(息子)
- 1976年生まれ。土楽窯での修行を経て2017年に二代目。個展多数、雑誌掲載歴あり。

伝統と現代ニーズの接点
近年はライフスタイルの多様化や「おうち時間」に関心が集まり、食器や調理道具に対する意識も変化しています。なか工房では伝統技術を守りつつ、現代の生活に合わせた機能性やデザインを取り入れることで、新たな信楽焼の可能性を模索しています。
作り手の想いを残し、手仕事による価値を伝えることが、工房の当面の方針となっています。

販売情報と実物確認の案内 — セラミック・アート・マーケット出展
なか工房は『第30回セラミック・アート・マーケット in 陶芸の森 2025』に出展し、会期中に製品の販売を行います。開催は令和7年(2025年)10月3日(金)から5日(日)で、販売開始は各日9:00です。最終日の終了時刻は16:30となりますので、時間に注意が必要です。販売開始時間は厳守との案内があります。
会場の詳細およびイベント情報は陶芸の森の公式サイトにて案内されています(https://www.sccp.jp/park/market/)。会場で実物を手に取り、作りや色合い、一点物の確認を行うことが推奨されています。なお、1点物の多くはネットショップに掲載しておらず、実店舗での確認のみ可能です。
- 開催日程:令和7年(2025年)10月3日(金)〜10月5日(日)
- 開催時間:9:00〜17:00(最終日は16:30まで)
- 販売開始時間:各日9:00(時間厳守)
- 会場案内:陶芸の森 セラミック・アート・マーケット(https://www.sccp.jp/park/market/)
なか工房はイベント会場での販売に加え、実店舗およびウェブサイトでの情報発信を行っています。ただし一点物の多くは店舗での確認が必要です。

連絡先と店舗情報
なか工房の所在地・連絡先・オンライン情報は以下の通りです。実物確認や問い合わせはこれらの手段で受け付けています。
項目 | 内容 |
---|---|
工房名 | なか工房 |
所在地 | 滋賀県甲賀市信楽町長野1368 |
TEL / FAX | 0748-82-1424 |
メール | info@nakakoubou.com |
ホームページ | https://nakakoubou.com/ |
https://www.instagram.com/nakakoubou2019/# |
問い合わせは電話またはメールで受け付けられており、製品の仕様や在庫、イベント出展については事前確認を推奨します。

情報のまとめ
以下の表は本記事で紹介した主要項目を整理したものです。商品スペック、価格、開催イベント、連絡先などを一目で確認できます。
項目 | 詳細 |
---|---|
工房名 | なか工房(親子二代) |
所在地 | 滋賀県甲賀市信楽町長野1368 |
電話 / FAX | 0748-82-1424 |
メール | info@nakakoubou.com |
公式HP | https://nakakoubou.com/ |
https://www.instagram.com/nakakoubou2019/# | |
主要商品(ごはん釜) | 丸形ごはん釜(2合・3合・4合) 色:黒・緑・青・白 |
ごはん釜価格(税込) | 2合 10,000円 / 3合 13,000円 / 4合 18,500円 |
素材・特徴 | 耐熱土(ペタライト)使用、独自釉薬、遠赤外線効果、ロクロ手作り |
その他製品 | 土鍋各種、パエリヤ鍋、ココット、フライパン、ピザパン、食器類、雑貨、一点物 |
イベント出展 | 第30回 セラミック・アート・マーケット in 陶芸の森 2025(2025/10/3〜10/5、9:00開始、最終日16:30終了) |
イベント案内 | https://www.sccp.jp/park/market/(陶芸の森 セラミック・アート・マーケット公式) |
以上がなか工房の製品構成、機能、作家情報、販売および連絡先の概要です。手作りによる温かみや耐熱性を活かした器は、調理の用途や好みに応じて幅広く選べる構成となっています。実物確認は店舗やイベント会場で可能であり、特に一点物は現物を確認のうえ選定することが案内されています。
参考リンク: