カシワバラ、賃貸管理会社を完全子会社化 管理3,695戸獲得

賃貸管理事業の子会社化

開催日:9月30日

賃貸管理事業の子会社化
なんでカシワバラは賃貸管理会社を買ったの?
賃貸管理事業へ本格参入して建物管理から賃貸オペレーションまでのワンストップ体制を構築し、リフォームや仲介など既存事業とのシナジーで収益基盤を拡充するためです。
子会社化で管理戸数はどれくらい増えるの?
取得した株式会社賃貸経営サポートの管理戸数は3,695戸(2025年8月末時点)。これによりグループの物件管理規模が一気に拡大し、運用・修繕の一体提供が可能になります。

賃貸管理事業の完全子会社化――取得の概要と時系列

2025年9月30日、株式会社カシワバラ・コーポレーションは、建物の賃貸管理事業を展開する株式会社賃貸経営サポートの全株式を取得し、同社を完全子会社化しました。この事実はカシワバラ・コーポレーションより2025年10月1日付で公表されています。

取得に関する数値・日付は明確に公表されており、賃貸経営サポートの管理戸数は3,695戸(2025年8月末時点)であることが資料に示されています。カシワバラグループ側は、これにより賃貸管理分野へ本格参入すると説明しています。

カシワバラ・コーポレーションが賃貸管理事業を展開する「株式会社賃貸経営サポート」を完全子会社化し、総合建物管理サービスを強化 画像 2

発表日と取得日

・取得日:2025年9月30日

・発表日(公表日):2025年10月1日 10時00分

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取得の目的と位置づけ

カシワバラ・コーポレーションは従来よりインフラメンテナンス、マンション大規模修繕、内装リフォーム・リノベーション、建築事業などを中心に事業を展開してきました。今回の賃貸経営サポートのグループ参画により、従来の建物管理を超える「総合建物管理事業」への進化を図ると説明しています。

また、仲介事業やリフォーム・修繕といった関連事業との連携により、グループ全体でのシナジー効果を期待すると明記されています。あわせて、グループ全体の収益基盤拡充を目指すことも示されています。

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株式会社賃貸経営サポートの事業内容と管理実績

株式会社賃貸経営サポートは2011年5月設立の企業で、本社は大阪市中央区南船場に位置します。事業内容は主に賃貸管理、建物維持管理、マンション管理で、Webサイトはhttps://www.chintai-ks.com/です。

同社は大阪府を中心に賃貸物件を管理しており、管理戸数は3,695戸(2025年8月末時点)と公表されています。地域密着での賃貸管理ノウハウと、日常的な維持管理業務の実績が今回の子会社化の重要な要素とされています。

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会社概要(登記上の基本情報)

社名
株式会社賃貸経営サポート
設立年月
2011年5月
所在地
大阪市中央区南船場3-1-8 南船場ドリームビル2F
事業内容
賃貸管理、建物維持管理、マンション管理
管理戸数
3,695戸(2025年8月末時点)
URL
https://www.chintai-ks.com/

カシワバラ・コーポレーションとグループの全体像

カシワバラ・コーポレーションは1949年創業、塗装を中心としたインフラおよび建物の維持・保全事業を核に成長してきた企業です。本社は東京(東京都港区)と岩国(山口県岩国市)にあり、代表取締役は柏原伸介氏です。

事業領域はインフラメンテナンス、マンション大規模修繕、建築、内装リフォーム・リノベーション等に及び、石油化学プラント塗装のメンテナンスなど業界内で高い実績を持っています。海外展開も進めている点が特徴です。

カシワバラ・コーポレーション 基本情報

創立
1949年3月
代表者
代表取締役 柏原伸介
事業内容
インフラメンテナンス、マンション大規模修繕、建築、内装リフォーム・リノベーション事業等
本社所在地(東京)
東京都港区港南1-2-70 品川シーズンテラス18F
岩国本社
山口県岩国市山手町1丁目5番16号
URL
https://www.kashiwabara.co.jp/
ブランドステートメント
「世界を、広く、たくましく。」

グループ各社と提供サービスの全体像

カシワバラグループは土地探しから建築工事、管理までをトータルで提供可能な体制を整えています。各社が役割分担を行いながら、住まいに関わるサービスを幅広く提供しています。

プレスリリースに示されたグループ構成は以下のとおりで、各社の専門性を生かした連携が想定されています。

  • 株式会社カシワバラ・コーポレーション(修繕メンテナンス・建築・内装リフォーム): https://www.kashiwabara.co.jp/
  • 株式会社カシワバラ・アシスト(住宅購入資金サポート): https://www.kashiwabara-assist.co.jp/
  • 株式会社カシワバラ・グラウンド(不動産の開発): https://www.kashiwabara-ground.co.jp/
  • 株式会社カシワバラ・デイズ(建物管理): https://www.kashiwabara-days.co.jp/
  • 株式会社東京組(戸建て注文住宅の設計・建築): https://tokyogumi.co.jp/
  • 株式会社日本の窓(木製サッシの企画・開発・製造・販売及び輸入): https://nipponnomado.jp/
  • 株式会社緒方建築事務所(建築設計)
  • PT.Kashiwabara Engineering Indonesia(インドネシア/ジャカルタ/建築・修繕・メンテナンス): https://www.kashiwabara-ei.co.id/
  • LTC Coatings(S) Pte Ltd.(シンガポール/建築、修繕、メンテナンス): https://www.ltccoatings.sg/
  • Vindes Engineering Pte Ltd(シンガポール/プラント足場組立事業、メンテナンス事業): https://www.vindes.com.sg/
  • 株式会社オリジナルテクスト(コミュニケーションデザイン): https://originaltext.jp/
  • 株式会社カシワバラ・ハンズ(宿泊施設等の開発): https://www.kashiwabara-hands.co.jp/
  • 株式会社小椋組 (大型物件の解体): https://www.oguragumi.jp/
  • 株式会社カシワバラ・コネクト(通信サービスの提供): https://www.kashiwabara-connect.co.jp/
  • 株式会社カシワバラ・パートナー(保険の提供): https://www.kashiwabara-partner.co.jp/
  • 株式会社カシワバラ・コンパス(資材の調達): https://www.kashiwabara-compass.co.jp/
  • 株式会社カシワバラ・サイト(固定資産管理)

事業統合の意義と期待される連携領域

賃貸管理事業を擁したことで、カシワバラグループは「建物の維持・修繕」だけでなく「賃貸オペレーション」まで含めたワンストップの提供が可能になります。これにより物件オーナー向けの管理提案や入居者対応、現地の維持管理まで一貫したサービス提供が想定されます。

具体的な連携領域としては、仲介事業、リフォーム・修繕、建物管理と賃貸管理の連動、保険や資材調達、通信サービスとの組み合わせが挙げられます。これらは既存のグループ各社が持つサービスと密接に関係するため、統合後の運用次第では相互補完の効果が出る可能性があります。

期待されるシナジーの例

  1. 賃貸管理で得られる入居者ニーズをリフォーム・リノベーション事業へフィードバックし、付加価値向上を図る。
  2. 建物の修繕・保守計画をグループ内で一体的に管理することで、コスト効率と品質管理を向上させる。
  3. 保険や資材調達、通信サービスなどのグループ内サービスを組み合わせたパッケージ提案により、収益基盤を多角化する。

要点の整理(表)と締めくくり

以下の表に、本件に関する主要な事実を整理してまとめます。表の後に簡潔なまとめの文章を付記します。

項目 内容
取得企業(親会社) 株式会社カシワバラ・コーポレーション
被取得企業(子会社) 株式会社賃貸経営サポート
取得日 2025年9月30日
公表日 2025年10月1日 10時00分
賃貸管理戸数 3,695戸(2025年8月末時点)
賃貸経営サポート 設立 2011年5月
賃貸経営サポート 本社所在地 大阪市中央区南船場3-1-8 南船場ドリームビル2F
カシワバラ・コーポレーション 創立 1949年3月
カシワバラ・コーポレーション 代表 代表取締役 柏原伸介
関連URL(代表) https://www.kashiwabara.co.jp/、https://www.chintai-ks.com/

以上の通り、カシワバラ・コーポレーションによる株式会社賃貸経営サポートの完全子会社化は、賃貸管理事業をグループ内に取り込むことにより総合建物管理サービスの強化を図る施策です。取得日、管理戸数、各社の基本情報などは公表資料に基づいて整理しました。

記事では発表内容を事実として整理して伝えています。関係各社の提供情報や公表資料をもとに、事業統合後の事業領域や期待される連携についても整理しました。

参考リンク: