4社が提案する『令和型ウェディングパーティ』とは
ベストカレンダー編集部
2025年10月1日 12:54
令和型ウェディングパーティ
開催日:9月30日

ブライダルメディア4社が提示する新しい結婚式の選択肢「令和型ウェディングパーティ」
ウェディングニュース、ハナユメ、みんなのウェディング、トキハナの4社が共同で、従来の「披露宴」という概念にとらわれない新しい結婚式スタイルを発表しました。オリジナルライフ株式会社が公表したプレスリリースは、2025年9月30日20時17分の発表を起点に、今後の式場検索やユーザー体験に直接影響する取り組みを示しています。
この取り組みの名称は「令和型ウェディングパーティ」。ふたりが主役としてゲストと自然体で過ごすパーティ形式を中心に据え、「披露しない」結婚式の選択肢として社会に提示することが目的とされています。9月30日11時時点で、賛同を示した式場数は276件です。

スタイルの特徴と意図
令和型ウェディングパーティは、結婚式を「新郎新婦が披露される場」としてだけではなく、主催者であるふたりがゲストとともに時間を楽しみ、感謝を示す場として再定義するものです。固定観念から解放し、より自由で多様な式のあり方を社会に示すことを狙いとしています。
このスタイルはふたりの主体性を尊重し、演出や進行、参加者の役割について従来の枠に縛られない設計を可能にします。式場側も対応可否をアイコン表示する仕組みを導入し、ユーザーが検索で簡単に該当式場を見つけられるようにする点が大きな特徴です。
- 賛同式場数:276(2025-09-30 11:00時点)
- 検索機能:秋を目途に各媒体の式場検索結果一覧に「令和型ウェディングパーティ対応」アイコンを表示予定
- 目的:従来の披露宴に代わる選択肢を提示し、結婚式の実施率向上に貢献

結婚式をめぐる価値観の変化と調査データ
プレスリリースでは、結婚式に対する価値観の多様化を裏付ける調査結果が複数示されています。若年層において結婚式への憧れは依然として強い一方で、実際に参列することで価値観が変化し、披露や注目されることへの抵抗感や準備負担を考慮するケースが見られると報告されています。
具体的には、高校生新聞の調査で高校生の79%が「結婚するなら結婚式を挙げたい」と回答しています(※1)。一方で株式会社トキハナの「結婚式参列による意識変化に関する調査」では、参列前に「挙げたい」と考えていた人のうち51.6%が参列をきっかけに迷い始めた、または挙げない選択肢を考えるようになったと回答しました(※2)。さらに別のトキハナ調査(※3)では、「主役は自分たちではない」「ゲストが主役」と回答した人が合計で32.7%に上ることが示されています。
- ※1 高校生新聞「高校生の結婚観に関する調査」
- https://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/12042
- ※2 株式会社トキハナ「結婚式参列による意識変化に関する調査」
- https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000114.000027297.html
- ※3 株式会社トキハナ「結婚式スタンスに関する調査」
- https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000139.000027297.html
これらのデータは、結婚式を単純に「挙げる・挙げない」の二択で捉えるのではなく、形式や目的、主役の在り方を見直す必要性を示しています。結果として、「自分たちらしい」選択を促す取り組みの社会的意義が高まっています。
賛同するブライダルメディアと各社のコメント
本取り組みには4つの主要ブライダルメディアが参加しています。各社代表者によるコメントがプレスリリースに掲載され、取り組みの狙いと期待が明示されています。
以下に各社の発言を引用します。役職や氏名も明記されており、取り組みの方向性と背景が具体的に語られています。
- オリジナルライフ株式会社 代表取締役社長 榎本 純
- この10年で結婚式は自由で楽しい場へと大きく進化しました。従来の「披露宴」という言葉では表しきれない新しい在り方も広がっており、今回の取り組みでは「実際に新しい結婚式をつくってきた式場を探しやすくする」ことを目的としています。ウェディングニュースは結婚式の進化を発信し、「結婚したい!」を増やす意向であると述べています。
- トキハナ:代表 安藤 正樹
- 結婚式の変化が社会に十分に伝わっていない点を課題とし、複数メディアと賛同式場が連携することで新たなフォーマットを提示し、社会的コンセンサスの形成を目指すと述べています。
- ハナユメ:ブライダル事業部 部長 千田 光貴
- ハナユメは「一組でも多くのカップルに、’理想の結婚式’のきっかけを」を理念に17年間サービスを提供してきたと説明。今回の共同発信はその理念の体現であり、多様な選択肢の提示が市場の再興につながるよう努めるとしています。
- みんなのウェディング:常務執行役員 春日 啓一
- 世間の結婚式イメージと、業界の多様化の間にギャップがあると指摘。令和型ウェディングパーティという選択肢を明示することで、ユーザーに実際の選択肢を分かりやすく伝えたいとの意図を述べています。
賛同式場と検索アイコンの導入
賛同式場数は報道時点で276件と公表されています。プレスリリースでは、今年の秋を目途に各ブライダルメディアの式場検索結果一覧ページに「令和型ウェディングパーティ対応」アイコンを掲載する予定であることが明記されています。
複数メディアで統一的にアイコンが付与されることにより、ユーザーは従来の形式にとらわれないスタイルを容易に探し出せるようになります。ウェディングニュース側は、特に披露しない結婚式の経験が豊富な会場を検索できる機能を準備しています。
会社情報とウェディングニュースの機能概要
プレスリリースを発表したオリジナルライフ株式会社の会社概要も同資料に含まれています。以下に事業者情報およびウェディングニュースの主な機能を整理します。
- 商号
- オリジナルライフ株式会社(英文社名:ORIGINAL LIFE,INC.)
- 代表者
- 代表取締役社長 榎本純
- 所在地
- 東京都港区赤坂1丁目14-14 WAW赤坂第35興和ビル 510
- 設立
- 2015年4月15日
- URL(会社情報)
- https://www.weddingnews.jp/company
- 事業内容
- ウェディングニュースアプリの運営、ブライダル事業者向けのDX&マーケティング支援
ウェディングニュースはZ世代向けの結婚準備アプリで、24年度実績では約33%の花嫁がアプリをダウンロードしており、結婚準備アプリとしては規模で2番目であると説明されています。プロポーズ前から入籍、新生活、結婚式、ハネムーンまでの新婚生活1年間をナビゲートする点が特徴です。
また提供する主な機能として以下が挙げられています:
- 1万組のカップルの結婚式レポートや先輩花嫁の知恵を基にした独自コンテンツ(48の段取りに沿ったパーソナライズ配信)
- 顔合わせのしおりを30分で作成できる「顔合わせしおりメーカー」
- 結婚式公式LINEを簡単に作れる「結婚式LINEメーカー」
- 両親の結婚式への希望がわかる「両家のあたり前診断」
- プロフィールブックや婚姻届などの無料テンプレート多数
関連リンク(プレスリリース内掲載):
- ウェディングニュース(App):https://app.adjust.com/13wejccq
- ウェディングニュース(Web):https://www.weddingnews.jp/
- 接客DX SaaS「ラクーダウェディング」:https://weddingcloud.jp/top
- インスタグラム(全体アカウント):weddingnews_editor https://www.instagram.com/weddingnews_editor/
この記事の要点整理
以下の表は、本記事で取り上げた発表内容を整理したものです。発表日時、参加メディア、賛同式場数、検索機能導入時期、調査データ、会社概要および関連サービスを項目ごとにまとめています。
項目 | 内容 |
---|---|
発表日時 | 2025年9月30日 20:17(オリジナルライフ株式会社のプレスリリース掲載日時) |
参加ブライダルメディア | ウェディングニュース、ハナユメ、みんなのウェディング、トキハナ |
提唱するスタイル名 | 令和型ウェディングパーティ(「披露しない」結婚式の選択肢) |
賛同式場数(発表時点) | 276(2025-09-30 11:00時点) |
検索機能・アイコン | 各媒体の式場検索結果一覧に「令和型ウェディングパーティ対応」アイコンを掲載予定(今年の秋を目途) |
示された調査データ | 高校生の79%が「結婚式を挙げたい」(高校生新聞)、参列で意識変化が生じる割合51.6%(トキハナ調査)、「ゲストが主役」との回答合計32.7%(トキハナ調査) |
発表主体(会社情報) | オリジナルライフ株式会社(代表 榎本純、所在地:東京都港区赤坂1-14-14、設立:2015年4月15日) |
ウェディングニュースの主な機能 | 新婚生活1年間のナビゲート、1万組のレポート、顔合わせしおりメーカー、結婚式LINEメーカー、両家のあたり前診断など |
関連リンク(抜粋) | https://www.weddingnews.jp/company、https://www.weddingnews.jp/、https://weddingcloud.jp/top |
以上がプレスリリースの主要事項と関連情報の整理です。本発表は結婚式の選択肢を明確に提示し、ユーザーが自分たちに合った式場を見つけやすくするための実務的な一歩として位置付けられます。調査データや各社のコメントは、結婚式に対する社会的な受け止め方が変化していることを示しており、それを踏まえた検索機能の整備は、実際の利用シーンに即した施策といえます。