11月1日開始 バードウォッチングウィークで毎日eBird投稿
ベストカレンダー編集部
2025年10月1日 18:56
バードウォッチングウィーク
開催期間:11月1日〜11月7日

秋の渡りと身近な観察を促す「バードウォッチングウィーク」キャンペーン
公益財団法人日本野鳥の会は、2025年11月1日(土)から7日(金)をバードウォッチングウィークとし、世界規模の市民科学プロジェクトであるeBirdへの観察情報投稿を促進するキャンペーン「バードウォッチングウィーク! 毎日eBirdに投稿しよう」を実施します。本リリースは2025年10月1日14:00に発表されました。
秋から冬にかけては木の葉が落ち、野鳥の姿が見つけやすくなるうえ、ガンやカモなど渡ってくる水鳥も観察しやすくなる季節です。家の周囲、公園、身近な緑地や水辺での観察を通じて、スマートフォンやPCからeBirdにチェックリストを投稿することが呼びかけられています。掲載写真のクレジットは Macaulay Library/© Yann Muzika となっています。

キャンペーンの目的と配慮
キャンペーンは、eBirdへのチェックリスト数の増加を目指すとともに、観察データを生態学的調査や保全に活用する基盤を強化することを目的としています。期間中に継続して投稿することで、地域や季節の変化を反映したデータの充実に寄与します。
投稿・観察にあたっては、地域のルールや自然環境への配慮が重要です。餌付けや不用意な接近を避け、野鳥の行動を妨げない観察を推奨します。観察記録は科学的な価値を持つため、正確な日時、場所、観察方法の記録が求められます。

eBirdとは:市民が参加する世界最大の野鳥観察データベース
eBird(イーバード)は、米国コーネル大学鳥類学研究室(Cornell Lab of Ornithology)が運営する市民科学プロジェクトであり、2002年に開発されました。世界中のバードウォッチャーが観察を共有するプラットフォームとして機能し、調査研究や保全活動に活用されるデータを蓄積しています。
2025年9月現在、eBirdのグローバル利用者数は110万人を超え、チェックリスト(観察リスト)の総数は1億件を超えています。日本国内での利用者は約10,000人を超え、2021年11月からは日本語版が公開され、(公財)日本野鳥の会がコーネル大学と協働で運営しています。

eBirdの特徴と利用方法
eBirdは専用のスマートフォンアプリ(eBirdモバイル)やウェブサイトから利用でき、観察した鳥をチェックリスト形式で保存・共有できます。蓄積されたデータは検索機能や可視化ツールで参照でき、見たい鳥が見られる場所や人気スポット、季節変動を調べることができます。
- 主な機能
- ・チェックリストの作成・投稿(日時・場所・観察時間を記録)
- ・検索・マップ表示(観察事例や出現頻度を参照)
- ・データのダウンロードと非営利目的での利用(研究・教育・保全での活用が可能)
eBirdの日本語版は、サントリーホールディングス株式会社のメインスポンサー支援と、カールツァイス株式会社の協賛により、日本野鳥の会が運営しています。誰でも参加できる点が市民科学としての特徴であり、地域の専門家や多数のユーザーの協働によって成り立っています。

参加方法・賞品・ワークショップの詳細
本キャンペーンの参加期間は2025年11月1日(土)~7日(金)です。期間中、いつでも好きな時間に観察を行い、スマートフォンの「eBirdモバイル」もしくはeBirdのウェブサイトからチェックリストを投稿することで参加が完了します。初めて利用する方のためのPDFガイド「これを読めばわかる!eBird&Merlinの使い方」(PDF/1.2MB)も用意されています。
キャンペーンでは投稿数や継続性に応じて参加賞が用意されています。該当者が多数の場合は抽選での選出となります。
参加賞の内容
① サントリー特別賞
- 対象:期間中にチェックリストを15件以上投稿した方
- 当選者数:10名(該当者多数の場合は抽選)
- 賞品:サントリーホールディングス提供のステンレス製真空タンブラー「クマタカ」(薮内正幸イラスト)
- 協力:薮内正幸美術館
② 日本野鳥の会賞
- 対象:11月1日~7日の7日間、毎日チェックリストを投稿した方
- 当選者数:10名(該当者多数の場合は抽選)
- 賞品:日本野鳥の会オリジナルグッズ「卓上カレンダー2026」と「今治タオルハンカチ・よるの野鳥」のセット
キャンペーン後のワークショップ
キャンペーン終了後の2025年11月8日(土)には、コーネル大学鳥類学研究室のeBirdサイエンスチームスタッフを講師としたワークショップを開催します。題目は「世界最大の市民科学プロジェクトeBirdのデータ解析と、保全・科学研究への活用」です。
ワークショップの開催概要は以下の通りです。
- 日時:2025年11月8日(土)13:30~16:40
- 会場:立教大学池袋キャンパス DB01(14号館地下教室)
- 講師:Tom Auer氏、Matt Strimas-Mackey氏(コーネル大学鳥類学研究室 eBirdサイエンスチーム)
- 参加費:無料
ワークショップでは、eBirdデータの解析手法や、推定個体数マップなどの「ステータス&トレンド」を例にとり、データをどのように科学研究や保全活動に応用できるかを紹介する予定です。詳細と申し込み方法は日本野鳥の会の案内を参照してください。
主催・運営体制、協力企業と利用上の注意
本キャンペーンは公益財団法人日本野鳥の会(事務局:東京都、会長:上田恵介、会員・サポーター数:約5万人)が実施・運営します。eBirdの日本語版はコーネル大学鳥類学研究室と(公財)日本野鳥の会の協働によるもので、サントリーホールディングス株式会社がメインスポンサー、カールツァイス株式会社が協賛しています。
日本野鳥の会の組織概要は以下のとおりです。代表は理事長・遠藤孝一、所在地は〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル、公式URLは https://www.wbsj.org/ です。
- 主催・運営
- 公益財団法人 日本野鳥の会(会員・サポーター 約5万人、会長:上田恵介)
- 協力・提供
- サントリーホールディングス株式会社(メインスポンサー)、カールツァイス株式会社(協賛)、薮内正幸美術館(賞品協力)
- 写真クレジット
- Macaulay Library/© Yann Muzika
投稿データは原則として非営利目的であれば調査研究や教育、自然保護活動などに利用可能です。観察時には野鳥や自然環境への配慮を忘れずに、正確な記録の作成を心がけてください。
項目 | 内容 |
---|---|
キャンペーン名 | バードウォッチングウィーク! 毎日eBirdに投稿しよう |
期間 | 2025年11月1日(土)~7日(金) |
主催・運営 | 公益財団法人 日本野鳥の会(事務局:東京都、会長:上田恵介) |
参加方法 | eBirdモバイルアプリまたはeBirdウェブサイトからチェックリストを投稿 |
参加条件(賞対象) | ・チェックリストを15件以上投稿(サントリー特別賞対象)・7日間毎日投稿(日本野鳥の会賞対象) |
賞品 | ・サントリー特別賞:ステンレス製真空タンブラー「クマタカ」(10名、協力:薮内正幸美術館)・日本野鳥の会賞:卓上カレンダー2026+今治タオルハンカチ(10名) |
ワークショップ | 日時:2025年11月8日 13:30~16:40/会場:立教大学池袋キャンパスDB01/講師:Tom Auer, Matt Strimas-Mackey(コーネル大学)/参加費:無料 |
eBirdの主旨・実績 | コーネル大学運営の市民科学プロジェクト。2025年9月時点で利用者110万人、チェックリスト1億件超。2002年開始、2021年11月より日本語版公開。 |
問い合わせ・詳細 | 日本野鳥の会 公式サイト:https://www.wbsj.org/ |
写真クレジット | Macaulay Library/© Yann Muzika |
この記事では、バードウォッチングウィークの日時、参加方法、賞品、ワークショップ、eBirdおよび主催団体の情報を整理して紹介しました。観察データは研究や保全に資するため、正確な記録を心がけつつ身近な場所での観察を続けることで、地域生態系の理解や保護に貢献できます。詳細や申込方法は日本野鳥の会の公式ウェブサイトをご確認ください。
参考リンク: