干し芋残渣を活かしたGREEN DOLCE第2弾、4種発売
ベストカレンダー編集部
2025年10月1日 20:35
GREEN DOLCE第2弾発売
開催日:10月1日

干し芋の未利用素材を“スイーツ”に仕立てたGREEN DOLCE第2弾の全容
ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を運営する株式会社クラダシは、2025年10月1日より、干し芋加工で発生する未利用部分(干し芋残渣)を原料に用いたスイーツブランド「GREEN DOLCE」第2弾の販売を開始した。原料は「金の干し芋」で知られる日興フーズ株式会社の加工過程で生じる残渣をペースト化したもので、見た目の都合で廃棄されがちな素材を有効活用している。
売り場はクラダシの自社ECサイト「Kuradashi」(https://kuradashi.jp/)と「au PAYマーケット Kuradashi店」(https://wowma.jp/user/92667791)。販売開始日は2025年10月1日。今回の取り組みは、単に商品の供給にとどまらず、売上の一部を社会貢献団体へ寄付する仕組みも取り入れ、食べることが社会貢献につながる体験を提供することを目指している。

4種の新作スイーツ — パティシエ監修で仕上げたラインナップ
第2弾で登場するスイーツは、テリーヌ、タルト、ブリュレ、バターサンドの全4種類。いずれも干し芋残渣をベースにしたペーストをふんだんに使い、素材の甘みと香りを生かした味わいに仕上げている。商品開発にはConstellation.の加藤皓史シェフとMOKA CHOCOLATE & Factoryの小清水圭太シェフが参加した。
以下に各商品の特徴と価格、内容量を示す。すべて税込価格での表示である。
- ①ぎゅっと濃厚 おいもメープル塩バターテリーヌ
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価格:3,500円(税込)/内容量:1本。干し芋の濃厚な甘みを主役に、メープルの香りと塩バターのコクを加えたテリーヌ。とろけるような口どけと、豊かな余韻が特徴で、1本で満足感のある仕立て。
製法と風味設計により、干し芋本来の甘さを生かしつつ、メープルと塩バターが味に奥行きを与えるバランスを追求している。
- ②こんがり焼いた おいもとチーズのタルト
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価格:3,780円(税込)/内容量:6個入り。きび砂糖で炊いた優しい甘みのさつまいもクリームと、濃厚なバスクチーズを2層にしたタルト。薄焼きのタルト生地はサクッとした食感で全体を引き締める。
食感のコントラストと、優しさと濃厚さ、香ばしさが同時に楽しめる構成になっている。
- ③パリッととろける 大人のおいもブリュレ
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価格:3,980円(税込)/内容量:6個入り。表面を香ばしくキャラメリゼしたパリッとした食感を破ると、さつまいもの風味が立つなめらかなクリームがとろりと広がる。
バニラとラム酒を効かせた“大人仕様”のデザートで、甘さのなかに落ち着いた香りが寄り添う。
- ④コクうまバターとシナモン香る おいもバターサンド
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価格:2,980円(税込)/内容量:6個入り。ほんのりシナモンが香るサブレに、フランス産ホワイトチョコ入りのバタークリームと、さつまいもを生かしたクリームの2種をサンド。サクッとほろっと崩れる繊細な食感が特徴。
バターのコクとおいもの自然な甘みを活かした、食べやすく深みのある味わいを目指している。
- 販売開始日:2025年10月1日(水)
- 販売場所:Kuradashi公式サイト(https://kuradashi.jp/)、au PAYマーケット Kuradashi店(https://wowma.jp/user/92667791)

たまプラーザでの試食・店頭販売イベントの詳細
発売に合わせて、実際に味を確かめられる試食イベントと数量限定の店頭販売が行われる。試食は2025年10月17日(金)および18日(土)の両日、14:00から18:00にたまプラーザテラスの店舗で提供される予定で、店頭販売は10月17日(金)14:00から開始されるが、数量限定でなくなり次第終了する。
イベント会場および店舗の所在地は以下の通りである。店頭での実提供商品と販売対象も明記されているため、来場前に確認すると利用しやすい。
開催日時 | 試食時間 | 販売開始 | 開催場所 |
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2025年10月17日(金)・18日(土) | 14:00〜18:00(両日) | 2025年10月17日(金)14:00〜(数量限定・なくなり次第終了) | Kuradashiたまプラーザ テラス店(神奈川県横浜市青葉区美しが丘1-1-2 たまプラーザ テラスゲートプラザ 1階) |
- 試食提供予定商品:「こんがり焼いた おいもとチーズのタルト」、「コクうまバターとシナモン香る おいもバターサンド」
- 販売予定商品:GREEN DOLCE第2弾スイーツ4種(店頭販売は数量限定)

試食と店頭施策の目的と運営
試食イベントは、EC販売とあわせて直接顧客の反応を得る場として設定されている。実際に口にしてもらうことで、干し芋残渣を素材に用いたスイーツの魅力を伝える狙いがある。
当日は限定販売も行うため、ECでの購入が難しい来店客に向けた販売機会を確保し、地域での認知拡大を図る施策となる。提供時間や販売数量は前述の通りで、無くなり次第終了となる点に注意が必要である。

取り組みの背景とクラダシのサステナビリティ方針
クラダシはミッションに「ソーシャルグッドカンパニーでありつづける」を掲げ、ビジョンに「日本で最もフードロスを削減する会社」を置いている。GREEN DOLCEはその一環として、食品製造・加工過程で発生する端材や未利用素材を受賞歴のあるパティシエの手でスイーツへと転換するサステナブルなブランドである。
第1弾は2025年5月に酒粕やワインの澱(おり)を用いた焼き菓子5種を展開し好評を得た。第2弾では秋の味覚として需要の高い干し芋に着目し、加工時に発生する残渣を再活用する形で4種の商品化を実現した。
干し芋残渣の状況と活用の意義
乾燥工程などで発生する干し芋残渣は、本来の甘みや風味に問題がない場合でも、外観を整えるために廃棄されることがある。資料によれば、国内干し芋生産量の約9割を占める茨城県では、年間約2,000トンもの干し芋残渣が発生しているとされる(出典:茨城大学 環境報告書2024)。
こうした未利用素材をペースト化して商品化することは、原料の付加価値向上や廃棄削減に直結する。クラダシはこのプロセスを通じて、かくれたフードロスの削減と素材の新たな利用機会の創出を目指している。
企業情報・代表コメント・累計実績の整理
GREEN DOLCEブランドマネージャーの吉岡恵氏は、今回の第2弾について次のように述べている。
「5月にご好評いただいた第1弾に続き、第2弾として、この季節にぴったりの干し芋の未利用部分を活用した商品を開発いたしました。同じ干し芋ペーストを使いながらも、4つの商品それぞれで全く異なる味わいや食感をお楽しみいただけます。いずれも素材の風味を生かした繊細な味わいに仕上げておりますので、ぜひ普段のホッと一息つく時間に、また、いつものおやつとしてもGREEN DOLCEをご購入いただけますと幸いです。今後は、この商品をきっかけに素材の価値向上と認知拡大を図り、原料の卸売り事業も展開することで、より規模の大きなフードロス削減に貢献してまいります。」
株式会社クラダシの主要情報は以下の通りである。設立は2014年7月、本社所在地は東京都品川区上大崎3丁目2-1 目黒センタービル 5F。代表取締役社長CEOは河村晃平氏。サービスや基金のリンクも公開されている。
- Kuradashi(ソーシャルグッドマーケット):https://www.kuradashi.jp/
- クラダシ基金:https://www.kuradashi.jp/fund
- 冷凍宅配弁当「Dr.つるかめキッチン」:https://tsurukame-kitchen.com/
- 企業サイト:https://corp.kuradashi.jp/
また、クラダシが公表する2025年6月末時点の主な累計実績は以下の通りである。
- フードロス削減量:29,627トン
- 経済効果:144億1,471万円
- CO2削減量:78,541t-CO2
- 支援総額:168,849,985円
これらの数値は、Kuradashiが展開する事業の社会的インパクトを示す指標として公開されている。
項目 | 内容 |
---|---|
発売日 | 2025年10月1日(水) |
販売場所 | Kuradashi公式サイト(https://kuradashi.jp/)、au PAYマーケット Kuradashi店(https://wowma.jp/user/92667791) |
商品ラインナップ(価格・内容量) |
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試食・店頭販売イベント | 試食:2025年10月17日(金)・18日(土)14:00〜18:00。店頭販売:10月17日(金)14:00〜(数量限定、なくなり次第終了)。場所:Kuradashiたまプラーザ テラス店(神奈川県横浜市青葉区美しが丘1-1-2) |
原料・協力先 | 日興フーズ株式会社の干し芋残渣をペースト化して使用。商品開発協力:Constellation. 加藤皓史シェフ、MOKA CHOCOLATE & Factory 小清水圭太シェフ。 |
背景と意義 | 干し芋の加工時に発生する残渣は大量に存在(茨城県で年間約2,000トンの発生と報告)。未利用素材を商品化することでフードロス削減と素材価値の向上を図る。 |
企業情報・実績 | 株式会社クラダシ(設立:2014年7月、本社:東京都品川区、代表:河村晃平)。2025年6月末時点の累計実績:フードロス削減量29,627トン、経済効果144億1,471万円、CO2削減量78,541t-CO2、支援総額168,849,985円。 |
関連リンク | 企業サイト:https://corp.kuradashi.jp/、Kuradashi:https://www.kuradashi.jp/、出典(干し芋残渣の参考):茨城大学 環境報告書2024 https://www.ibaraki.ac.jp/m/corporate/environment/ |
今回のGREEN DOLCE第2弾は、見た目の都合で廃棄されがちな干し芋の未利用部分に着目し、プロの手で価値を付与して商品化したものだ。ECでの購入、あるいは10月17日・18日のたまプラーザでの試食・店頭販売を通じて、その味わいと取り組みの意義を確認することができる。クラダシはこの取り組みを通じ、素材の新たな利活用とフードロス削減を継続的に進める方針である。
参考リンク: