10/28開幕 TIFF/NFAJ ブラジル映画週間、名作6作を一挙上映

ブラジル映画週間

開催期間:10月28日〜11月2日

ブラジル映画週間
いつどこでやるの?
10月28日〜11月2日に国立映画アーカイブ長瀬記念ホール(OZU/2階)で開催。国立映画アーカイブと東京国際映画祭など共催の特集上映で、チケットや回ごとの詳細は公式HPで確認してください。
どんな作品が観られるの?
シネマ・ノーヴォの代表作(グラウベル・ローシャ『黒い神と白い悪魔』『アントニオ・ダス・モルテス』)、ウォルター・サレス『セントラル・ステーション』、2024〜25年の話題作や音楽ドキュメンタリーを含む全6作品を上映。

ブラジル映画の時代をたどる特集上映 — TIFF/NFAJ クラシックス ブラジル映画週間

国立映画アーカイブは、2025年10月28日(火)から11月2日(日)まで、東京国際映画祭(TIFF)およびLINHAS CULTURAL PRODUCTIONSとの共催により、特別上映企画「TIFF/NFAJ クラシックス ブラジル映画週間」を開催します。文化庁の発表(2025年10月1日 16時00分)に基づき、本企画は日本とブラジルの外交関係樹立130周年にあわせ、1960年代から近年にいたるまでのブラジル映画の秀作を紹介するものです。

今回のラインナップは6プログラム(6作品)で構成され、ブラジル映画の歴史的潮流から現代の評価作まで幅広く取り上げられます。会場は国立映画アーカイブの長瀬記念ホール OZU[2階]で、上映には英語字幕付きの作品も含まれます。以下に本特集の狙いと背景、上映作品、開催概要を整理してお伝えします。

【国立映画アーカイブ】上映企画「TIFF/NFAJ クラシックス ブラジル映画週間」開催のお知らせ 画像 2

歴史的背景:シネマ・ノーヴォから現代作へ

1960年代に台頭した映画運動「シネマ・ノーヴォ」は、ブラジル映画を世界に知らしめた重要な潮流です。本企画では、その代表的作家であるグラウベル・ローシャの作品が取り上げられ、当時の思想と美学がどのように映画表現に結実したかを観客に示します。

さらに、1990年代以降のブラジル映画の国際的評価の高まりにも着目し、ウォルター・サレスの『セントラル・ステーション』(1998)や、近年の映画祭で注目を集める作品群も上映します。これにより、過去から現在へと続く映画制作の系譜と多様性を概観できる構成となっています。

【国立映画アーカイブ】上映企画「TIFF/NFAJ クラシックス ブラジル映画週間」開催のお知らせ 画像 3

注目作品と各作品の見どころ

本特集は6作品を計6プログラムとして上映します。それぞれの作品は制作年と監督名を明記し、作品ごとの背景や本企画での位置づけを示します。以下で作品リストと見どころを具体的に解説します。

作品の一部には英語字幕が付され、また日本での劇場公開に先だって特別上映される作品も含まれています。作品情報は公式チラシおよび国立映画アーカイブ発表の内容に基づいてまとめています。

上映作品一覧とポイント

上映される全6作品は、以下の通りです。製作年、監督名、英語字幕の有無、配給情報など可能な限り正確に記載します。

  • 『黒い神と白い悪魔』(1964、監督:グラウベル・ローシャ) — シネマ・ノーヴォの代表作の一つ。
  • 『アントニオ・ダス・モルテス』(1969、監督:グラウベル・ローシャ) — 同監督による重要作で、1960年代のブラジル映画の核心を示す作品。
  • 『セントラル・ステーション』(1998、監督:ウォルター・サレス) — 国際的評価を得た出世作。
  • 『カザ・ブランカ』(2024、監督:ルシアーノ・ヴィジガル) — 近作としてラインナップ、英語字幕付(ENG)。
  • 『ブルー・トレイル』(2025、監督:ガブリエル・マスカロ) — 2025年ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した作品、英語字幕付(ENG)。
  • 『ビトゥーカ ミルトン・ナシメント フェアウェルツアー(仮題)』(2025、監督:フラヴィア・モラエス) — ブラジル音楽をテーマにしたドキュメンタリーで、日本での劇場公開に先がけた特別上映。共同配給:リアリーライクフィルムズ/バルミラムーン、英語字幕付(ENG)。

上記のうち、ENG表記のある作品は英語字幕付きでの上映です。年代的には1960年代の古典から2024〜2025年の最新作まで含まれており、世代を横断するプログラム構成となっています。

作家と作品の読み取り方

グラウベル・ローシャはシネマ・ノーヴォを代表する作家であり、『黒い神と白い悪魔』(1964)と『アントニオ・ダス・モルテス』(1969)は、その思想と映像表現を理解するための中核的作品です。これらは社会的・政治的な文脈を映像化した作例として重要視されています。

ウォルター・サレスの『セントラル・ステーション』は、国際的な評価を得てブラジル映画の存在感を改めて印象づけた作品です。一方、ガブリエル・マスカロらによる近年の作品群は、現代ブラジルの多様性や新しい語法を示し、音楽を扱うドキュメンタリーもブラジル文化理解の一助となります。

開催概要と利用案内 — 会場・主催・チケット情報

本特集の開催概要は以下の通りです。会期、会場、主催・協賛などの公式情報を明確に示します。問い合わせやチケットの確認方法も記載しますので、参加を検討する際の参照資料としてご利用ください。

なお、チケットの詳細や上映スケジュールの細部は国立映画アーカイブの公式ページにて案内されています。上映時間や前売りの有無、座席指定などは公式情報を必ずご確認ください。

主催・協賛と会場

企画名:TIFF/NFAJ クラシックス ブラジル映画週間(英題:TIFF/NFAJ Classics: Brazil Film Week)

会期:2025年10月28日(火)-11月2日(日)

会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU[2階]

主催:国立映画アーカイブ、東京国際映画祭、LINHAS CULTURAL PRODUCTIONS

協賛:駐日ブラジル大使館、ギマランイス・ホーザ文化院

問い合わせ先・チケット情報

問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

ホームページ:https://www.nfaj.go.jp/film-program/tiff-nfaj-classics202509/

チケットの販売方法や価格、各回の開始時刻については、上記HPまたは上映会チラシで詳細が案内されています。公式情報に基づく確認を推奨します。

要点整理(まとめ)

以下の表は、本記事で扱った企画の主要事項を一目で確認できるよう整理したものです。本企画は1960年代から近年までのブラジル映画を一挙に紹介する構成で、歴史的作品と近年の国際的評価作を併せて上映する点が特徴です。

項目 内容
企画名 TIFF/NFAJ クラシックス ブラジル映画週間(英題:TIFF/NFAJ Classics: Brazil Film Week)
主催 国立映画アーカイブ、東京国際映画祭、LINHAS CULTURAL PRODUCTIONS
協賛 駐日ブラジル大使館、ギマランイス・ホーザ文化院
会期 2025年10月28日(火)-11月2日(日)
会場 国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU[2階]
上映作品(6作品)
  1. 『黒い神と白い悪魔』(1964、グラウベル・ローシャ)
  2. 『アントニオ・ダス・モルテス』(1969、グラウベル・ローシャ)
  3. 『セントラル・ステーション』(1998、ウォルター・サレス)
  4. 『カザ・ブランカ』(2024、ルシアーノ・ヴィジガル) — ENG
  5. 『ブルー・トレイル』(2025、ガブリエル・マスカロ) — ENG
  6. 『ビトゥーカ ミルトン・ナシメント フェアウェルツアー(仮題)』(2025、フラヴィア・モラエス) — 共同配給:リアリーライクフィルムズ/バルミラムーン、ENG
英語字幕 『カザ・ブランカ』『ブルー・トレイル』『ビトゥーカ〜』は英語字幕付(ENG)。その他は公式案内を参照。
問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
情報ソース 国立映画アーカイブ発表(文化庁告知、2025年10月1日 16時00分)および上映会チラシ
公式URL https://www.nfaj.go.jp/film-program/tiff-nfaj-classics202509/

本稿は国立映画アーカイブの発表資料(文化庁掲載、2025年10月1日 16時00分)および上映会チラシに基づき作成しました。上映スケジュール、チケット販売状況、字幕の有無などは最新の公式案内を確認してください。

参考リンク: