10月16日開幕、下北沢で聴く読書体験展
ベストカレンダー編集部
2025年10月2日 14:00
読書、諦めなくてもいいかも展
開催期間:10月16日〜10月19日
読書の形が変わる時代背景と本展の目的
文部科学省が発表した2023年度「国語に関する世論調査」によれば、1か月に1冊も本を読まない人が6割を超えており、読書離れが進行していることが示されています。そうした状況の一方で、働き方や生活環境の変化により「読みたくても読めない」人々が増えていることも、最近の書籍の話題や社会的関心の高まりから窺えます。
オトバンクは、創業者の「祖父のように目の不自由な人も読書を楽しめる世の中にしたい」という思いを出発点とし、オーディオブックを通じて文字を読むことが難しい人や時間が取れない人にも本との接点を作ることを目指しています。今回の展示会は、そうした背景のもとで「読書、諦めなくてもいいかも」と感じられるきっかけを来場者に提供することを目的としています。
注記:掲載している「オーディオブック書籍ラインナップ数No.1」という表記は、※1の調査に基づくものです。※1. 日本マーケティングリサーチ機構2023年11月調べ。日本語オーディオブック書籍ラインナップ数調査。
下北沢で行われる展示会の全容:会場・日時・入場情報
本展示会は、2025年10月16日(木)から10月19日(日)まで、東京・下北沢のBONUS TRACK GALLERY 1(世田谷区代田二丁目36番15号)で開催されます。開催時間は11:00〜21:00(最終日である10月19日は11:00〜18:00)です。入場は無料で、事前申込は不要となっています。
会場はオーディオブックの体験に適した環境を用意しており、会場内で実際に「聴く読書」を体験できるブースや、オーディオブック利用者の声を紹介するコーナー、朗読ライブを行うスペースなどが設けられます。来場者は展示を通じて、ライフスタイルに合わせた新しい読書の選択肢を確認できます。
展示内容の詳細
展示では実際にイヤホンやヘッドホンで試聴できるブースを設置し、10冊のオーディオブックを試聴できます。また、利用者の体験談を紹介する「ユーザーボイス」コーナーを通じて、視覚に頼らない読書の実例や、日常生活の中でオーディオブックを取り入れた事例が紹介されます。
当日会場内では朗読ライブの実施も予定されており、展示とイベントが連動してオーディオブックの魅力を伝える構成になっています。出展内容は下記のとおりです。
- オーディオブック体験ブース:「本の屋根の下」で10冊のオーディオブックを試聴可能。
- ユーザーボイス:読書を取り戻した体験や、聴く読書を通じて本を楽しむようになった人たちの実際の声を展示。
- 朗読ライブ:ギャラリー内で定期的に実施予定。
会期中の主な特別企画と参加方法
会期中には来場者が参加できるトークイベントやワークショップなどの特別企画が用意されています。参加には各イベントのPeatixページからの申し込みが必要なものがありますが、展示の閲覧自体は申込不要です。
主な企画は以下の通りです。
- オープニングイベント「みんなで”読書”を語る夜」
日時:10月16日(木)19:00〜20:30。
内容:読書やオーディオブックをテーマに来場者が語り合うトークイベント。出演は、audiobook.jp配信ポッドキャスト番組「オーディオブックカフェ」のMCであるF太さん(株式会社福ねこ取締役)と鳥井弘文さん(株式会社Wasei 代表)。
申込ページ:https://peatix.com/event/4601190 - ワークショップ「ショートショートを書いてみよう! 聴いてみよう!〜田丸雅智とつくる、耳で楽しむ物語〜」
日時:10月18日(土)13:30〜15:30。
内容:現代ショートショートの第一人者・田丸雅智氏による創作ワークショップ。参加者はショートショートの発想法や書き方を学び、オリジナル作品を制作する。書き上げられた作品の中から田丸氏とaudiobook.jpがそれぞれ1作ずつ選出し、その場でプロの声優が朗読する特別企画を実施。
申込ページ:https://peatix.com/event/4601249 - その他:ギャラリー内での朗読ライブを実施予定(日時は会場にて案内)。
audiobook.jp の現状とサービス詳細
audiobook.jp は株式会社オトバンクが運営するオーディオブック配信サービスで、2007年に開始した配信サービス(FeBe)を経て、2018年3月より現行サービスとして提供されています。2024年2月には会員数が300万人を突破しました。
オトバンクは「聞き入る文化の創造」「目が不自由な人へのバリアフリー」「出版文化の振興」を事業の柱に掲げ、500社以上の出版社と提携し、オーディオブック配信のほかオンラインブックガイド「新刊JP」を通じた書籍プロモーション事業も展開しています。企業情報および事業内容は公式サイトで確認できます(https://www.otobank.co.jp/)。
サービスの仕様と料金
サービス名称は「audiobook.jp」。聴き放題プランは月額1,330円(税込)で、入会から2週間は無料で利用できます。個別購入も可能で、単行本とおおむね同価格帯(1,200円~1,500円)の配信が中心となっています。会員登録や購入はWebサイトや各種アプリから行えます。
主なリンクは次の通りです。サイト:https://audiobook.jp/、App Store:https://app.audiobook.jp/ios、Google Play:https://app.audiobook.jp/android。利用環境の広がりとともに、オーディオブックは紙や電子書籍に続く第3の書籍形式として認知が進んでいます。
オーディオブックの定義と日常での利用場面
オーディオブックとは、ナレーターや声優が書籍を朗読した「聴く本」です。耳だけで情報や物語を受け取れる特性から、視力低下や視覚障がい、ディスレクシアなど文字を直接読むことが難しい人にとってのバリアフリー手段となります。
また、移動中や運動中、家事の合間など、手を使えない・目を使えない状態でも読書が可能となるため、多様な生活シーンに適しています。スマートフォンやワイヤレスイヤホンの普及、定額聴き放題型プランの導入といった要因により利用者は増加傾向にあります。
- 想定される利用シーン
- 通勤・通学の移動時間、ランニングや運動中、家事をしながら、長時間の移動や運転中(ながら利用の際は安全配慮が必要)、視覚的な読書が難しい場面。
- 普及の背景
- スマートフォンやイヤホンの普及、サブスクリプションモデルの浸透、制作・配信インフラの整備など。
オーディオブック制作やおすすめ作品の紹介をまとめた解説ページも用意されています(参考:「まるわかり!オーディオブック」 https://bit.ly/3Xg8mFJ)。
要点の整理
ここまでに示した展示会の主要情報とサービス要旨を下表にまとめます。表は開催日時、会場、入場情報、展示・イベントの概要、audiobook.jpのサービス仕様・問い合わせ先を含めた整理です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催名 | 読書、諦めなくてもいいかも展(オーディオブック展示会) |
| 主催 | 株式会社オトバンク(audiobook.jp運営) |
| 開催日時 | 2025年10月16日(木)〜10月19日(日)11:00〜21:00(最終日19日は11:00〜18:00) |
| 会場 | BONUS TRACK GALLERY 1(東京都世田谷区代田二丁目36番15号) |
| 入場料 | 無料、申込不要(展示の閲覧) |
| 主な展示内容 | オーディオブック体験ブース(10冊試聴)、ユーザーボイス展示、朗読ライブ |
| 主なイベント |
|
| audiobook.jp サービス概要 | 聴き放題プラン 月額1,330円(税込、入会後2週間無料)。個別購入(1,200円〜1,500円が中心)。会員数300万人(2024年2月時点)。サイト:https://audiobook.jp/ |
| 問い合わせ | オトバンク 広報室 メール:pr@otobank.co.jp ポッドキャスト制作事業問い合わせ:https://forms.gle/ugzAfGaSy3upahxh9 会社:https://www.otobank.co.jp/contact/ |
| 備考 | オーディオブック書籍ラインナップ数No.1(※1)。※1. 日本マーケティングリサーチ機構2023年11月調べ(日本語オーディオブック書籍ラインナップ数調査)。 |
以上が展示会の開催概要と、audiobook.jp/株式会社オトバンクによるオーディオブック提供の要点です。展示会では実際に耳で本を試すことで、日常の中に取り入れられる読書の選択肢を具体的に確認できます。
参考リンク: