アウタープレーン、メジャーナイン移管で再始動へ 改善と今後の計画

メジャーナイン移管

開催日:10月3日

メジャーナイン移管
パブリッシャーが変わって何が変わるの?
メジャーナイン移管で「ユーザーとの対話」を重視する運営に。短期でキャラ入手やUI改善、バトルパス改編などを行い、長期的には塔の拡張や毎月のキャラ調整で遊びやすさを高める予定です。
具体的なアップデートやイベントの予定っていつあるの?
ロードマップでは10月に温泉やハロウィン復刻、11月に2.5周年のアウフェス&覚醒実装、12月にシーズン4とクリスマス復刻など段階的に実施される予定です。

「アウタープレーン」が選んだ新たな伴走者:メジャーナインとの協業の背景

ターン制RPG『アウタープレーン』は、独創的な世界観と戦略的なバトルシステムで二次元文化ファンから注目を集めてきたが、約2年間の既存パブリッシャーとの契約を終了し、2025年10月3日付でパブリッシャーをメジャーナイン(Major9)へと移管することが発表された。メジャーナインはパブリッシング未経験の企業である点が注目されるが、その選択には明確な理由がある。

メジャーナインは2008年に音楽を中心としたエンターテインメント企業として創業し、2023年より広告・マーケティング・ゲームパブリッシングへと事業領域を拡大したマルチエンターテインメント企業だ。グローバルゲームマーケティングの専門性を基盤に、「ユーザーとの対話」を戦略の核に据えている点が、今回の協業のポイントとなっている。

メジャーナイン(Major9)代表的な方針
ユーザーとの対話を重視し、コミュニティに実際に参加することで改善点を把握・実行することを目標としている。
関係者のコメント
メジャーナイン本部長のイ・ドアム氏は「サブカルチャーゲーム市場は競争が激化している。真摯なコンテンツとユーザーとのコミュニケーションが競争力になる」と述べ、VAGAMESと協力して定期的なユーザー対話を行う計画を示した。
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短期的アップデートと即時改善点:コア体験の再構築

開発を担うVAGAMES(ブイエーゲームズ)は、ゲームの核となる楽しみを阻害する要素を大胆に改善する方針を示した。特にキャラクター獲得や成長、UI/UXの利便性に関する短期的な改修が中心となる。

VAGAMESのヒョン・ムンスPDは、コンテンツが増える一方で整理が不十分だった点を振り返り、ショップやイベント通貨の整理、挑戦コンテンツのまとめて掃討できる機能追加などを具体的な改善項目として挙げている。

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キャラクター獲得システムの刷新

これまで攻略に必要な主要キャラクターが課金に強く依存していた問題に対し、入手機会の拡大が図られる。

具体的な変更点は以下の通りで、短期間での獲得スピード向上を狙う内容になっている。

  • 「ドッペルゲンガーダンジョン」の入場回数増加
  • 欠片収集による未所持キャラクター取得の導入
  • キャラクター超越スピードを半分に短縮(設計目標)
  • 約9日間の欠片収集でキャラクター2体を獲得可能な見込み
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バトルパス・成長関連の改編

バトルパス購入時に恒常キャラクターを1体獲得できる仕組みの導入、アジトの「シンクロルーム」のリソース消費軽減、スキルブックの合成・分解システム導入など、成長と収集の楽しみに集中できるよう調整される。

これらは課金要素の見直しを含め、プレイヤーが成長過程をより実感しやすくすることを目的としている。

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中長期ロードマップとコンテンツ拡張の方針

VAGAMESは長期のユーザーに向けた既存コンテンツの質的改善と拡張に注力する方針を示している。単発型コンテンツの強化、継続的なバランス調整、そして新規挑戦コンテンツの追加がプランに含まれる。

毎月のキャラクターバランス調整や高難度コンテンツの拡張など、継続的な改善路線が示されている点は長期サービスを視野に入れた戦略といえる。

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拡張・改善予定の主な項目

項目 内容
エレメンタルタワー 100階まで拡張
飛天の塔 難易度拡張予定
挑戦コンテンツ 年内に新規挑戦コンテンツ追加検討、成長キャップ拡張
キャラクターバランス 毎月2〜3体を目安に継続的リバランス

これらの施策は、新規プレイヤーにとって参入障壁を下げつつ、既存の長期ユーザーにも新たな目標や編成の幅を提供することを目指している。

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ユーザーとの対話強化と2025年下半期ロードマップ

パブリッシング移管後の方向性として、メジャーナインとVAGAMESは「ユーザーとの対話」を中核に据えると明言している。開発者レターやライブ配信、ユーザー懇談会などの定期実施、さらに東京ゲームショウ(TGS)を皮切りにオフラインでの接点拡大を行う計画だ。

オフラインイベントではグッズ配布を含む直接的な交流を通じて、グローバルユーザーとの接触機会を増やす考えだとされている。加えて、UI/UX改善やIP関連コンテンツ(セルアニメーション等)、PVE/PVP/BMに関する協議も継続的に実施するという。

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2025年下半期アップデートロードマップ(主要項目)

  1. 夏限定キャラクター「青雲の志・エンバー」実装(延期分の実施)
  2. 人気イベント「メルシャフェスティバル」復刻、好きなデミキャラクター1体獲得の機会提供
  3. 10月:温泉イベント・ハロウィンイベント復刻
  4. 11月:2.5周年記念「アウフェス」開催、限定キャラクター「グノーシス・ビエラ」登場
  5. 11月:新「覚醒システム」実装(初期対象は配布キャラクター「ベロニカ」)
  6. 12月:ストーリーシーズン4第1章開幕、新たな物語展開
  7. 12月:クリスマスイベント復刻、「聖夜の祝福ダイアン」復刻および人気キャラクターの新限定バージョン追加

これらは移管後の再始動に合わせたスケジュールで、公表されたロードマップに沿って各種調整が進められる予定だ。

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ビジネスモデル(BM)設計の方針

メジャーナインは売上最大化よりもユーザーにとってのメリットを重視するBMの設計を目指している。具体策として衣装価格の引き下げ、低価格のデイリーパッケージ導入、超越パッケージの価格や天井の引き下げ議論などが挙げられている。

イ・ドアム氏は「1日コーヒー1杯程度の価格でライトユーザーも楽しめる構成にし、ヘビーユーザーにも合理的なBMを提供することを目標としている」と述べている。これは長期的なユーザー維持と健全な収益構造の両立を目指したアプローチと読める。

関係者・素材情報と記事のまとめ

本件に関する代表的な関係者や素材は以下のように整理されている。プレスリリース内では画像素材のダウンロードも可能であり、商品・サービス分類は「商品サービス」、ビジネスカテゴリは「スマートフォンゲーム」「スマートフォンアプリ」としている。

主要関係者
メジャーナイン本部長:イ・ドアム氏(Major9)
開発会社VAGAMES:ヒョン・ムンスPD(プロデューサー)
VAGAMES関連:ソン・ボムソクCEO(表記あり)
素材・カテゴリ・キーワード
種類:商品サービス
ビジネスカテゴリ:スマートフォンゲーム、スマートフォンアプリ
キーワード:ゲーム、アウタープレーン、スマートフォンゲーム、ゲームアプリ、RPG、美ジュアル物語RPG
要点 詳細
パブリッシャー移管 既存パブリッシャーとの契約終了後、メジャーナイン(Major9)と協業を開始(2025年10月3日発表)
メジャーナイン概要 2008年設立、音楽中心→2023年から広告・マーケティング・ゲームパブリッシングへ事業拡大。ユーザー対話重視
短期改善 キャラ獲得システム刷新、バトルパス改編、シンクロルームの消費軽減、スキルブック合成分解、UI/UX改善(ショップ通貨整理、一括掃討機能等)
長期計画 エレメンタルタワー100階化、飛天の塔難易度拡張、新挑戦コンテンツ、成長キャップ拡張、月2〜3体のリバランス
2025下半期ロードマップ 青雲の志・エンバー実装、メルシャフェス復刻、10月イベント復刻、11月アウフェス&覚醒実装(ベロニカ対象)、12月シーズン4開始&クリスマス復刻
BM方針 売上優先ではなくユーザー利益重視。衣装価格引き下げ、低価格デイリーパッケージ、超越パッケ価格調整検討
ユーザー対話施策 開発者レター、ライブ配信、ユーザー懇談会、TGSなどのオフラインイベント強化

移管は単なるパブリッシャー交代にとどまらず、開発側と新パブリッシャーが緊密に連携し、ユーザーとのコミュニケーションを軸に据えたサービス運営を打ち出す試みである。本記事では、短期から長期までの改善方針、ロードマップ、BM設計の考え方、関係者情報を整理した。今後のアップデートや実装状況は、開発チームとメジャーナインが公開する定期的なコミュニケーションを通じて順次共有される予定である。