日銀会合を前に7割が検討 住宅ローン借り換え現状

住宅ローン借り換え検討増

開催期間:9月11日〜9月25日

住宅ローン借り換え検討増
金利が上がりそうだけど、今すぐ借り換えすべき?
全員が即刻借り換えすべきではありません。借り換えの有利不利は新金利と手数料、残り返済期間で変わるため、月々負担や総返済額を試算し、FPに相談して判断するのが安全です。
借り換えと繰上返済、どっちが得になるの?
借り換えは低金利で月々・総返済を減らす効果、繰上返済は元本を減らして利息を節約する効果がある。得失は利差・手数料・手元資金で変わるので具体的な試算が必要です。

日銀の利上げ観測を背景に住宅ローン利用者の行動が変化

2025年10月3日10時、株式会社Wizleapが発表した全国アンケートの結果は、10月末に予定される日銀の金融政策決定会合を前に、住宅ローン利用者の間で金利上昇への警戒感とそれに伴う家計防衛行動が広がっていることを示しています。調査は2025年9月11日から9月25日に実施され、回答者は20歳〜60歳以上の男女200人(インターネット調査)です。

調査結果では、住宅ローン利用者の74.0%が借り換えを意識していると回答し、金利上昇を見越した返済負担の見直しが現実的な選択肢として浮上していることが明らかになりました。さらに、今後2年以内に金利が上がると予想する人は76.5%にのぼり、金利見通しと家計動向が連動していることが分かります。

日銀の利上げ観測で住宅ローン利用者の7割が「借り換えを検討」 〜全国アンケート調査で家計防衛意識の高まりが明らかに〜 画像 2

金利不安の程度と行動意欲

金利上昇に対する不安の有無を尋ねたところ、「多少感じている」が51.0%、「強く感じている」が38.0%で、合計89.0%が何らかの不安を抱えていると回答しました。これは金利環境の変化が家計計画に直接的な影響を与えていることを示しています。

行動面では借り換えや繰上返済への関心が高く、借り換えに関しては「すでに行った/検討中」が合計で25.5%に達する一方、「興味はあるが行動していない」が48.5%と最も多い回答でした。繰上返済については「余裕があればしたい」が64.5%で最多となっています。

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借り換え・繰上返済の具体的な動機と割合

借り換えを検討する理由は複数回答で集計され、主な理由は「金利上昇リスクを避けたい」が100件95件68件

借り換えの状況別内訳は以下の通りです。これにより、「検討の段階」にある層が大きく、実際の行動(借り換え手続きや完了)まで至っている人は相対的に少ない点が読み取れます。

  • すでに借り換えを行った:5件(2.5%)
  • 現在検討中:46件(23.0%)
  • 興味はあるが行動していない:97件(48.5%)
  • 検討していない:52件(26.0%)
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繰上返済に関する意向

繰上返済については「余裕があればしたい」が129件(64.5%)と多く、家計に余裕が出れば繰上返済を選択したいという意向が強いことが示されました。一方で「予定はない」が39件(19.5%)、「積極的に実施したい」が32件(16.0%)という割合でした。

これらの結果からは、金利上昇リスクを避けつつも、手元資金の確保と将来負担軽減のバランスを取ろうとする行動傾向が読み取れます。借り換えと繰上返済は目的やタイミング、費用対効果が異なるため、個々の家計状況に応じた検討が重要になることが想定されます。

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調査詳細とマネーキャリア(Wizleap)の提供サービス

本調査の概要は以下の通りです。調査主体は株式会社Wizleap、調査名は「住宅ローン金利に関するアンケート」、調査期間は2025年9月11日〜9月25日、調査人数は200人(インターネット調査)です。年齢は20歳〜60歳以上、男女を対象としています。

調査に関する詳細はWizleapおよびマネーキャリアの各種サービスと連動しており、住宅ローンに関する情報発信や相談窓口を通じて、借り換えや返済計画の検討サポートを提供しています。

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マネーキャリアのサービスと関連事業

Wizleapが運営する「マネーキャリア」は、資産形成やライフプラン、保険の見直しなどの相談が可能なオンラインプラットフォームです。オンラインマネーセミナーの開催や相談機能により、スマートフォン一つでお金の学びと相談が受けられます。

主なサービスは以下の通りです。各サービスは金融事業者向けの業務効率化や募集人支援にもつながる設計です。

MCマーケットクラウド
保険共同募集の効率化と成約率改善を目的とした案件配信システム。100社以上の保険代理店との共同募集実績をもとに、専門家スコア機能・分析機能を備えています。URL:https://marketcloud.money-career.com/
MCエキスパートクラウド
募集人の業務品質向上とAIによる業務効率化を実現する顧客管理システム。有料版ではレポート機能とAI自動化機能を提供し、募集人の業務時間の最大化を目指します。

また、マネーキャリアは住宅ローン関連の情報ページや相談窓口も公開しています。住宅ローン相談のまとめページや借り換えの相談ページへは以下のURLからアクセス可能です。

  • 住宅ローンに関するFP相談窓口:https://money-career.com/article/1325
  • 住宅ローンの借り換えに関するFP相談窓口:https://money-career.com/article/1041
  • マネーキャリア: https://money-career.com/
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会社概要と組織情報

調査主体である株式会社Wizleapの概要は以下の通りです。設立は2017年2月10日、資本金は3億5,000万円、従業員数は70名(2025年4月時点)です。本社所在地は東京都渋谷区神宮前2-34-17 住友不動産原宿ビル19Fで、代表取締役は谷川昌平です。

事業内容は「マネーキャリア」を中心としたお金の相談プラットフォーム事業、MCマーケットクラウドなどの案件配信システム、金融事業者向けコンサルティング事業などを展開しています。企業の公式URLは https://wizleap.co.jp/ です。

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専門家のコメントと本文のまとめ

マネーキャリア認定FPの井村那奈氏(1989年生まれ)は、金融機関での資産形成相談経験を経て2022年にWizleapへ参画した専門家です。井村氏は今回の調査について、住宅ローン利用者の多くが金利上昇に強い不安を抱えており、返済額や総返済負担を抑えたいという家計防衛意識が借り換えや繰上返済への関心を高めていると指摘しています。

井村氏のコメントは、調査結果の数値と整合し、教育費や老後資金といった将来の支出に備えるために計画的な対応が重視されているという見解です。こうした見方は、金利動向が家計行動に与える影響を定量的に示す本調査の趣旨に沿ったものです。

以下に、本記事で取り上げた主要な調査結果や関連情報を表形式で整理します。数値と項目を一目で確認できるようにまとめています。

項目 内容
プレスリリース発表日時 2025年10月3日 10時00分
調査期間 2025年09月11日〜2025年09月25日
調査対象・方法 20歳〜60歳以上の男女、200人、インターネット調査
借り換えを「すでに行った/検討中」 25.5%
繰上返済を「積極的に行いたい」 16.0%
金利上昇に強い不安を感じる人 38.0%
金利上昇を多少〜強く感じている合計 89.0%(多少51.0%+強く38.0%)
今後2年以内に金利は上がると予想 76.5%(はい:153件、いいえ:7件、わからない:40件)
借り換えの意識割合 74.0%(興味あり・検討中・実施済等含む)
借り換えを検討する主な理由(上位) 金利上昇リスク回避:100件、月々の返済減少:95件、総返済額減少:68件
調査主体 株式会社Wizleap(マネーキャリア運営)
Wizleap 会社情報 設立:2017年2月10日、資本金:3億5,000万、従業員数:70名(2025年4月時点)、所在地:東京都渋谷区神宮前2-34-17 住友不動産原宿ビル19F、代表:谷川昌平、URL:https://wizleap.co.jp/
サービスURL等 マネーキャリア:https://money-career.com/、MCマーケットクラウド:https://marketcloud.money-career.com/、相談ページ:https://money-career.com/article/1325、借り換え相談:https://money-career.com/article/1041

本記事では、Wizleapが実施した住宅ローン利用者200人への全国アンケートの結果を基に、借り換えや繰上返済の検討状況、金利上昇に対する不安の度合い、そして同社が提供するサービスや事業概要を整理して紹介しました。調査は日銀会合を控えた時期に実施されており、金利見通しが家計の意思決定に影響を及ぼしている様子が数値で示されています。