尾道・福山で58日開催 ひろしま国際建築祭2025開幕

ひろしま国際建築祭開幕

開催期間:10月4日〜11月30日

ひろしま国際建築祭開幕
どんなイベントなの?
広島・福山・尾道の7会場で2025年10月4日〜11月30日の58日間開催される建築祭。プリツカー受賞者から若手まで23組が出展し、展示・トーク・ワークショップ等を通じて建築文化を発信します。
行く前に気をつけることは?
会場ごとに公開時間や休館日が異なり、屋外展示は天候で変更の可能性あり。鑑賞パスポートは現地で販売されないためチケットぴあ購入後の引換など、公式サイトで事前確認を推奨します。

広島・福山・尾道を舞台に初開催、58日間にわたる建築祭が開幕

一般財団法人神原・ツネイシ文化財団は、2025年10月4日(土)に〈ひろしま国際建築祭2025〉を開幕しました。本イベントは2025年10月4日から11月30日までの58日間、広島県福山市と尾道市の7会場を中心に開催され、世界的に活躍する建築家から若い世代の作家まで総勢23組が出展します。

本建築祭は「建築」を通じて未来の街づくりを提案し、こどもの感性を育み、地域活性化を促進するとともに、名建築を未来へ継承することをミッションに掲げ、初回となる2025年以降は3年に一度の継続開催を予定しています。主催は一般財団法人神原・ツネイシ文化財団(広島県福山市、代表理事:神原勝成)です。

開催期間
2025年10月4日(土)- 11月30日(日)
主催
一般財団法人神原・ツネイシ文化財団
会場
広島県福山市・尾道市の7会場(詳細は下記参照)
公式サイト
https://hiroshima-architecture-exhibition.jp
建築の一大イベント『ひろしま国際建築祭2025』本日開幕! 画像 2

尾道での展示群:プリツカー受賞者から体験型展示まで

尾道エリアでは、安藤忠雄設計の尾道市立美術館を核に、プリツカー賞受賞の日本人建築家を紹介する大規模展示や、リノベーションホテルを舞台とした体験型展示、街中に点在する小さな建築プロジェクトまで多様なプログラムが展開されています。

各展示は会場ごとに公開時間や休館日が設定されているため、訪問前に公式サイト等で最新の情報を確認することが推奨されます。また、屋外展示については天候により展示時間等が変更になる場合がある旨の案内があります。

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尾道市立美術館:『ナイン・ヴィジョンズ|日本から世界に跳躍する9人の建築家』

尾道市立美術館(設計:安藤忠雄)では、建築界の“ノーベル賞”と称されるプリツカー建築賞を受賞した日本人建築家8組9名に焦点を当てる展示が行われます。出展建築家は丹下健三、槇文彦、安藤忠雄、妹島和世・西沢立衛/SANAA、伊東豊雄、坂 茂、磯崎新、山本理顕です。

展覧会の公開時間は09:00-17:00(入館は16:30まで)。休館は月曜(ただし月曜が祝日の場合は火曜休)で、会場所在地は広島県尾道市西土堂町17-19(千光寺公園内)です。尾道で展示される『紙のログハウス』(坂 茂)などの屋外設置物も含め、建築の思想と実作の両面から日本建築の魅力に迫ります。写真掲載等のクレジットは©Tatsuya Tabiiがあります。

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LOG(リノベーションホテル):『Architecture Voice from LOG|「建築の声」を聞く』

LOGは1960年代の建物をインドの建築ファーム、スタジオ・ムンバイがリノベーションしたカフェ・ギャラリー併設のホテルで、体験型展示が行われます。出展はスタジオ・ムンバイ(ビジョイ・ジェイン)やUMA/design farmなどです。

公開時間は11:00-17:00(最終受付16:30まで)で無休。来場時は1Fショップ(受付)までお越しください。会場住所は広島県尾道市東土堂町8-28です。

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尾道のまちなかと小さな建築プロジェクト

長坂常によるONOMICHI LLOVE HOUSE(東土堂町)の『OPEN LLOVE HOUSE|尾道「半建築」展』は、長坂氏が再生した空き家を文化交流拠点として公開するもので、展示期間は10/4-10/13と11/22-11/30に分かれます。公開時間は10:00-17:00(最終入場16:30まで)です。

また、尾道本通り商店街にある築90年の元銀行を会場に写真家・高野ユリカが尾道の古建築や街の風景を撮影した写真展『うつすからだと、うつしの建築』が10/4-11/3開催(公開時間10:00-18:00、毎週水曜休)。さらに、ONOMICHI U2前オリーブ広場には中山英之×モルテン設計の移動型キオスク『風景が通り抜けるキオスク』が10:00-17:00に屋外展示されています(鑑賞パスポート不要・無料)。

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福山での主要展示と移動型キオスクの展開

福山エリアでは神勝寺 禅と庭のミュージアムを中心に、古建築と現代建築が混在する広大な敷地を活かした展示群が展開されています。ここでは環境や社会との結びつきを探る試みや、戦後日本建築を代表する丹下健三の自邸再現プロジェクトの予告展などが見どころです。

各会場は入場時間や休館日が異なるため、会場ごとの開館情報に注意して回る計画を立てるとよいでしょう。屋外展示や移動型キオスクは天候等により予定が変更される可能性があります。

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神勝寺 禅と庭のミュージアム:『NEXT ARCHITECTURE|建築でつなぐ新しい未来』

神勝寺(広島県福山市沼隈町上山南91)では、『NEXT ARCHITECTURE』として藤本壮介、石上純也、川島範久、VUILD/秋吉浩気、Clouds Architecture Officeらが出展します。会場は7万坪を超える敷地に古建築から現代建築までが点在する特異な環境です。

公開時間は9:00-17:00(最終入場16:30まで)、無休での公開となっています。藤本壮介による瀬戸内海を舞台とする構想展示や、将来福山で再現を計画している丹下健三自邸の1/3模型など、多角的な内容が展示されます(模型=森美術館所蔵、写真クレジット©Tatsuya Tabii)。

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丹下健三自邸の再現・予告展と関連展示

『建築文化再興プロジェクト「成城の家」の写し ―丹下健三自邸の再現・予告展』は、1953年に設計された丹下健三の成城自邸(現存せず)を、瀬戸内海を見下ろす丘に再現するプロジェクトの予告展示です。模型は1:3での展示が行われ、来場者に計画の意図や歴史的背景を伝えます。

公開時間は9:00-17:00(最終入場16:30まで)、無休です。併設される展示や関連プログラムも含めて、近代から現代への継承の視点で構成されています。

福山の移動型キオスクとインフォメーションの運用

神勝寺会場では堀部安嗣×ウッドワン設計の移動型キオスク『つぼや』が9:00-17:00で公開され、売店としてお茶のテイクアウト販売も行われます。さらに、福山駅周辺に設けられる移動型キオスク『雲が降りる』(石上純也×常石造船×ツネイシカムテックス)も設置され、建築祭巡りの拠点としての役割を担う予定です。

ただし、石上純也氏のキオスク『雲がおりる』は海外制作の輸送遅延(台風等の天候影響)により到着が遅れており、到着予定が判明次第改めて案内すると明記されています。到着までの間、JR福山駅南口に仮設のインフォメーションセンターを設置します。なお、石上氏による説明会が10月6日(月)10:00-10:30にJR福山駅南口で行われます(場所:広島県福山市三之丸町30-1)。

プログラム、入場・鑑賞パスポート、主催者情報およびお問い合わせ

会期中は各種のトークイベント、建築家による講演会、親子向けワークショップ、建築にまつわる映画上映など、多岐にわたるプログラムが実施されます。各プログラムの詳細や参加方法は公式サイトで案内されます。

鑑賞パスポートに関する注意事項として、会場のインフォメーション・センターでは鑑賞パスポートの販売は行っていません。チケットぴあで購入した方は、インフォメーション・センターで鑑賞パスポートとの引き換えを行う必要があります。

開催プログラムの概要と参加方法

建築家によるトークイベントやワークショップ、上映などは会期中に順次実施されます。対象や参加費等は各プログラムごとに異なりますので、参加を希望する場合は公式サイトの詳細ページで事前に確認してください。会場によっては定員制や事前申込が必要なプログラムもあります。

屋外展示は天候等により公開時間や実施内容が変更されることがあります。屋外での展示やキオスクは、天候に左右される旨が公式発表に明記されています。

主催者情報とお問い合わせ先

本建築祭の主催である一般財団法人神原・ツネイシ文化財団は、常石グループ(広島県福山市)が地域活性化と豊かな市民生活の実現を目的として設立した財団です。常石グループは海運、造船、物流、商社・エネルギー、環境、ライフ&リゾート等の分野で地域社会と連携しつつ、2025年にグループ社会貢献推進部を新設し、地域貢献活動を強化しています。

一般来場者向けの問い合わせは公式サイトのお問い合わせフォームを通じて、報道関係の問い合わせは下記の連絡先が案内されています。

一般来場者お問い合わせ
公式ホームページのお問い合わせフォーム(https://hiroshima-architecture-exhibition.jp
報道関係者お問い合わせ
『ひろしま国際建築祭2025』事務局(一般財団法人神原・ツネイシ文化財団 内)
メール:pr@kambara-tsuneishi-foundation.jp(担当:守田美奈子)

本記事の要点まとめ

以下は本記事で触れた主要情報を表形式で整理したものです。会期、会場、主な出展者、公開時間、問い合わせ先など、訪問前に確認したい項目を一目で把握できます。

項目 内容
開催名称 ひろしま国際建築祭2025
開催期間 2025年10月4日(土)- 11月30日(日)
主催 一般財団法人神原・ツネイシ文化財団
会場(主な7会場) 尾道市立美術館、LOG、ONOMICHI LLOVE HOUSE、まちなか文化交流館「Bank」、ONOMICHI U2前オリーブ広場、神勝寺 禅と庭のミュージアム、後山山荘 ほか(広島県尾道市・福山市)
代表的な出展建築家・作家 丹下健三、槇文彦、安藤忠雄、妹島和世・西沢立衛(SANAA)、伊東豊雄、坂 茂、磯崎新、山本理顕、藤本壮介、石上純也、堀部安嗣、ほか合計23組
主な展示・プログラム プリツカー賞受賞者紹介展示、丹下健三自邸再現予告展、藤本壮介の瀬戸内構想、移動型キオスク複数、写真展、トーク・ワークショップ・映画上映 等
公開時間の例 尾道市立美術館 09:00-17:00(入館16:30まで)/LOG 11:00-17:00(最終受付16:30)/神勝寺 9:00-17:00(最終受付16:30)等(会場により異なる)
鑑賞パスポート インフォメーション・センターでは販売なし。チケットぴあで購入した方は引換が必要。
注意事項 屋外展示は天候等により変更の可能性あり。石上純也氏の移動型キオスクは輸送遅延のため到着が遅れており、到着日が判明次第案内。仮設インフォメーションセンターをJR福山駅南口に設置。
公式サイト https://hiroshima-architecture-exhibition.jp
報道窓口 メール:pr@kambara-tsuneishi-foundation.jp(担当:守田美奈子)

以上が〈ひろしま国際建築祭2025〉の主要情報の整理です。各展示の詳細、プログラムの予約や最新の運営情報は公式サイトを参照してください。