ルイ・ヴィトン復刻『モントレ』限定188本を発表

モントレ復刻限定発売

開催日:10月6日

モントレ復刻限定発売
値段と限定数はどれくらい?
価格は税込8,503,000円、限定188本(製品コードW0YG11)。ケースバックに「1 of 188」刻印が入り、コレクター向けの極めて希少なリリースです。
いつどこで買えるの?オンラインで買えるの?
発表日は2025-10-06。購入方法や店頭入荷は公式サイトや直営ブティックの案内に従うため、ルイ・ヴィトン公式サイトおよび主要ブティックの情報を確認して下さい。

復刻されたメゾン初の腕時計「ルイ·ヴィトン モントレ」とその限定性

2025年10月6日、ルイ・ヴィトン ジャパン株式会社はメゾン初の腕時計を復刻した限定エディション「ルイ·ヴィトン モントレ」を発表しました。報道発表には写真クレジットとして©Thomas Legrand、©Régis Grolay、©Getty Imagesが明記されており、製品は188点の限定生産であることが明確に示されています。

この新作は、1980年代後半に発表されて以来コレクターやファッション関係者の間で高い評価を受けてきたオリジナルの「LV I」および「LV II」を再解釈したモデルで、メゾンのウォッチメイキングを担う「ラ·ファブリク·デュ·タン ルイ·ヴィトン」によって、当時のデザインコードを尊重しつつ現代的な技術と仕上げでよみがえらせています。製品コードはW0YG11、価格は8,503,000円(税込)です。

  • 発売発表日:2025年10月6日 18時40分(ルイ・ヴィトン ジャパン発表)
  • 限定数:188点
  • 製品コード:W0YG11
  • 価格:8,503,000円(税込)
  • 公式情報:https://jp.louisvuitton.com
【ルイ·ヴィトン】メゾン初の腕時計を復刻した限定エディション「ルイ·ヴィトン モントレ」を発表 画像 2

1988年の原点 ── ガエ·アウレンティによるオリジナルデザインの系譜

ルイ·ヴィトンが初めて腕時計「LV I」と「LV II」を発表したのは1988年であり、当時メゾンは建築家や芸術家との協働を通じて革新的なプロダクトを打ち出してきました。オリジナルの両モデルは、パリのオルセー美術館改修プロジェクトなどで知られるイタリア人建築家ガエ·アウレンティがデザインを手掛け、ペブルシェイプやラグレスのフォルムを特徴とした大胆な造形で注目を集めました。

当時のモデルは、それぞれ異なる素材と機能で個性を示していました。以下にオリジナルの特徴を整理します。

LV I(1988年発表)
サイズは40mm。ホワイトゴールドまたはイエローゴールドをベースに、ラグレスのペブルシェイプケースを採用。鉄道の線路を想起させるダイヤルデザインに日付、GMT、ワールドタイム機能を備え、12時位置には懐中時計へのオマージュとしてのクラウンを配置していました。
LV II(1988年発表)
よりコンパクトな37mm。耐傷性に優れた画期的なセラミック素材を採用し、ブラックとグリーンの2色展開。日付、時刻表示に加えアラーム機能を搭載していました。

この2作は当時の先進的なデザイン感覚を体現し、愛称として「モントレ(montre)」という語が用いられたこともあり、コレクター間での人気を確立しました。復刻版「ルイ·ヴィトン モントレ」は、これらのルーツを受け継ぎつつ、現代的な解釈を加えて再提示しています。

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グラン·フー エナメルの製作工程とケース、ムーブメントの詳細

復刻モデルのダイヤルには、オリジナルのグラフィックな文字盤を想起させるホワイトのグラン·フー エナメルが採用されています。報道資料ではこの素材を採る理由として、耐久性、高品質な仕上げ、卓越した光沢感、色の安定性が挙げられており、何世代にもわたって鮮やかな色を保つ特性が評価されています。

グラン·フー エナメルダイヤルの制作は非常に手間がかかる工程であり、合計で約20時間を要することが明かされています。以下は工程の要点です。

  1. エナメルパウダーの不純物検査を顕微鏡で行い色調調整を実施。
  2. ホワイトゴールドのダイヤルベースにファイバーグラスで下地処理を施す。
  3. 極細ブラシで薄いベース層を塗布し、800-900°Cで焼成する工程を繰り返す。全体として4層の重ね塗りとその都度の焼成を行う。
  4. 最終の仕上げでは文字盤をグラスペーパーで研磨し、720°Cでの焼成を10回繰り返すことで、オパールのような光沢と深みを生み出す。
  5. カラーごとのスタンピング工程は1色あたり複数回にわたり、460°Cで4回、その後600°Cで4回の工程を経るなど精密な調整が重ねられる。

これらの高温焼成や重ね塗りの工程では破損リスクが高く、失敗すれば最初からやり直す必要があるため、熟練職人の経験とタイミング管理が不可欠です。

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ムーブメントとケース:ラ·ファブリク·デュ·タンによるサヴォアフェール

オリジナルが搭載していたクォーツキャリバーに代わり、復刻版「ルイ·ヴィトン モントレ」には自社製自動巻きムーブメントキャリバーLFT MA01.02が搭載されています。外観と同様に内部の仕上げにも細心の注意が払われ、サーキュラーグレイン、サンドブラスト、マイクロサンドブラストなどの仕上げ技術が投入されています。

ムーブメントとケースの主な仕様は次のとおりです。

項目 仕様
ムーブメント名 キャリバーLFT MA01.02(自動巻き機械式)
直径 / 厚さ(ムーブメント) 23 mm / 5.4 mm
機能 時・分・秒
振動数 28,800 回 / 時(4Hz)
パワーリザーブ 45時間
石数 26
ローター 18Kピンクゴールド製(V字型の切り込みなどメゾンのデザインコードを採用)
ケース素材 / サイズ 18Kイエローゴールド / 直径39 mm、厚さ12.2 mm
ガラス 反射防止コーティングされたサファイアクリスタル
防水 50 m
ケースバック クローズドケースバックに「1 of 188」の刻印(クイックリリースストラップシステム搭載)
ストラップ / バックル ブラックカーフレザー / 18Kイエローゴールド製ピンバックル

ケースは「ラ·ファブリク·デ·ボワティエ ルイ·ヴィトン」で手作業により製作、磨き上げられており、12時位置のクラウンには懐中時計の意匠を継承したデザインと、クル·ド·パリのテクスチャーが施された細部が特徴です。ラグレスのペブルシェイプはオリジナルの美学を忠実に再現しつつ、現代の着用感と仕上げが追求されています。

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価格、製品仕様の要点とまとめ表

ルイ·ヴィトン モントレ(W0YG11)は、伝統的なクラフツマンシップと現代的なムーブメント技術を組み合わせた限定モデルです。エナメルダイヤル、18Kイエローゴールドケース、自社製自動巻きムーブメントを備え、限定188点という希少性が価格に反映されています。

以下の表は本記事で触れた主要な情報を整理したものです。製品の基本的な仕様、限定数、価格、主要素材などを一目で確認できます。

項目 内容
製品名 ルイ·ヴィトン モントレ
製品コード W0YG11
価格 8,503,000円(税込)
限定生産数 188点
ケース素材 18Kイエローゴールド
ケース寸法 直径39 mm、厚さ12.2 mm
ダイアル グラン·フー エナメル(ホワイト)、18Kホワイトゴールドプレート
ムーブメント キャリバーLFT MA01.02 自動巻き(直径23 mm、厚さ5.4 mm)
振動数 / パワーリザーブ 28,800 回 / 時(4Hz) / 45時間
石数 26
防水 50 m
ストラップ ブラックカーフレザー、18Kイエローゴールド製ピンバックル
刻印・特記事項 ケースバックに「1 of 188」刻印、クイックリリースストラップシステム

今回の「ルイ·ヴィトン モントレ」は、オリジナルに対する敬意を示しつつ、現代的な精度と素材を取り入れて再構築された限定モデルです。エナメルの手作業による高温焼成工程や、ラ·ファブリク·デュ·タンによるムーブメントとケースの精緻な仕上げといった要素が、製品の価値を支えています。詳細は公式サイト(https://jp.louisvuitton.com)で確認できます。

参考リンク: