JCB、Cashmapにオンラインレンディング追加 口座連携で融資提示

Cashmapのオンライン融資

開催日:10月7日

Cashmapのオンライン融資
Cashmapで具体的に何ができるの?
Cashmapに連携した口座データからAIが想定融資条件を自動算出して画面で提示し、そのままCashmap上で融資申込ができます。審査や契約は各事業者が別途行います。
誰が使えるの?申し込みは難しい?
中小企業や個人事業主向けのサービスで、Cashmap利用者が対象。申し込みは画面の導線に沿って進められる設計ですが、最終的な審査や契約手続きは提携事業者側で行います。

JCBが「Cashmap」にオンラインレンディング機能を追加、2025年10月7日提供開始

株式会社ジェーシービー(本社:東京都港区、代表取締役会長兼執行役員社長:二重 孝好、以下:JCB)は、2025年10月7日12時00分付の発表により、中小企業・個人事業主向け資金管理・キャッシュフロー改善ポータル「Cashmap」でオンラインレンディングの提供を開始しました。

このサービス開始により、Cashmap利用者は登録した口座情報をもとに算出された融資貸付条件を画面上で自動表示(レコメンド)され、提示された条件を参考にしてそのままCashmap上から融資の申し込み手続きを行えるようになります。発表は2025年10月7日付で行われています。

JCB、「Cashmap」でオンラインレンディングの提供を開始! 画像 2

Cashmapの現状と今回の機能追加の位置づけ

CashmapはJCBが中小企業および個人事業主向けに提供する資金管理・キャッシュフロー改善ポータルです。複数の金融機関口座やクレジットカード情報を一元管理し、入出金予定やキャッシュフローの見える化を通じて日々の資金管理から改善施策までを支援するサービスとして機能します。

同ポータルは2025年3月からJCBの法人カード会員向けに提供を開始しており、今回のオンラインレンディングはそのキャッシュフロー改善サービスのラインアップ拡充にあたる機能追加です。既存の口座連携や入出金予定管理とシームレスに連携する形で、資金繰り改善の選択肢として融資申し込みの動線を強化します。

JCB、「Cashmap」でオンラインレンディングの提供を開始! 画像 3

提供開始日と対象

提供開始日は2025年10月7日。対象は中小企業および個人事業主を想定したCashmapの利用者です。JCBは法人カード会員への提供を皮切りに段階的にサービスを展開してきましたが、今回の追加により資金調達までを一貫してサポートする体制を整えます。

発表資料には、融資貸付条件のレコメンド画面や融資申込画面のイメージが添付されています。これらの画面により、利用者は金利や返済期間などの提案を視覚的に把握したうえで申し込みを進められます。

オンラインレンディング機能の仕組みと共同開発体制

オンラインレンディング機能は、ユーザーがCashmapに連携した口座情報をもとに融資貸付条件を自動算出・提示する点が最大の特徴です。提示される条件はあくまでレコメンドであり、利用者はそれを参考にいつでもCashmap上から融資申し込み手続きを行えます。

算出にあたっては、2025年5月にJCBと業務提携を発表している株式会社オリエントコーポレーション(オリコ)およびマネーフォワードエックス株式会社(マネーフォワードエックス)が共同開発したAI与信審査モデルを活用しています。これにより、口座データや取引実績をもとにした与信評価の自動化・高精度化を図る狙いがあります。

利用の流れ(画面遷移と処理の概要)

オンラインレンディングの基本的な流れは以下の通りです。画面上で見やすく提示される導線に従って申し込みが可能です。

  1. Cashmapに複数の金融機関口座やクレジットカード情報を連携する。
  2. 連携情報をもとにシステムが取引データや入出金予定を解析する。
  3. AI与信審査モデルが解析結果を踏まえ、想定される融資貸付条件を自動算出して提示(レコメンド)する。
  4. 提示された条件を確認し、利用者が申し込みを決定した場合はCashmap上で申し込み手続きを進める。
  5. 申し込み後の審査や契約手続きは、各事業者の審査プロセスに沿って行われる。

この流れは、ユーザーが日常的にCashmapで管理している口座データを活用するため、資金ニーズの発生時点で迅速に融資検討ができる点が特徴です。

共同開発パートナーと関連情報、利用時のポイント

オンラインレンディング提供に先立ち、JCBは2025年5月にオリコおよびマネーフォワードエックスと法人向け事業で業務提携を発表しています。今回の機能では、両社が共同開発したAI与信審査モデルを採用し、与信審査プロセスの自動化と精度向上を図っています。

プレスリリース本文では具体的な与信アルゴリズムの詳細や審査基準の個別項目については記載されていませんが、口座データや取引実績に基づいて提示条件が算出される仕組みであることが明示されています。ユーザーは提案を確認したうえで申し込みを行い、その後の審査結果に応じて契約へ進む流れになります。

関連する公表資料とイメージ

プレスリリースでは、以下の関連情報が示されています。これらの資料はサービスの位置づけや提携関係を確認するための参考になります。

  • Cashmapの初期提供に関するプレスリリース(2025年3月公表): https://www.global.jcb/ja/press/2025/202503041300_card.pdf
  • JCBとオリコ、マネーフォワードエックスの業務提携に関するプレスリリース(2025年5月公表): https://www.global.jcb/ja/press/2025/202505081000_card.pdf

また、発表文中には融資貸付条件のレコメンド画面イメージおよび融資申込画面のイメージが添付されている旨が記載されており、実際の操作イメージを視覚的に確認できる構成になっています。

要点の整理

以下は本記事で取り上げた発表内容を整理した表です。提供開始日、対象、主要機能、共同開発体制など、発表に含まれる全ての主要事項を網羅しています。

項目 内容
発表日 2025年10月7日 12時00分
提供開始日 2025年10月7日
提供事業者 株式会社ジェーシービー(JCB)
本社・代表 本社:東京都港区、代表取締役会長兼執行役員社長:二重 孝好
対象ユーザー 中小企業・個人事業主(Cashmapの利用者、JCB法人カード会員への提供は2025年3月開始)
主な機能 口座連携に基づく融資貸付条件の自動算出・提示(レコメンド)、Cashmap上での融資申し込み
共同開発パートナー 株式会社オリエントコーポレーション(オリコ)、マネーフォワードエックス株式会社
技術的要素 オリコ・マネーフォワードエックスが共同開発したAI与信審査モデルを活用
参考資料 https://www.global.jcb/ja/press/2025/202503041300_card.pdf
https://www.global.jcb/ja/press/2025/202505081000_card.pdf

本記事ではJCBの発表内容をもとに、Cashmapに追加されたオンラインレンディング機能の提供開始、機能の概要、共同開発体制、および関連資料を整理しました。口座連携データを活用して提示される融資条件と、Cashmap上からの申し込みという一連の流れが今回のサービス追加の中核に位置しています。