性格データで紹介を定着させるRefcome開始

人手不足の現実に応える新たなリファラル採用の仕組み

ウィルグループは、2025年10月8日 10時00分付のリリースにおいて、株式会社ウィルオブ・パートナーが提供するクラウドサービス「Refcome（リフカム）」に、性格データを活用したリファラル採用サービスを新たに開始したことを公表しました。少子高齢化による労働力人口の減少が続く中、従来の採用チャネルだけでは必要な人材を確保できない企業が増えています。

厚生労働省の推計では、2020年から2030年にかけて労働力人口が約440万人減少すると見込まれており、採用手法の多様化と効率化が急務となっています。そうした課題の解決策として、同社は「紹介が続く仕組み」を目指したサービスを打ち出しました。

リファラル採用が抱える具体的な課題

リファラル採用は、紹介による採用コスト削減や入社後のミスマッチ軽減といった利点がありますが、導入企業が直面する課題も明確です。代表的な課題としては「紹介が生まれにくい」「紹介者の人脈に偏りが生じて人材の同質化が進む」「制度設計が難しく成果に結びつかない」といった点が挙げられます。

こうした課題に対して、今回のサービスは性格データを組み合わせた仕組み化により再現性と多様性を両立させることを狙っています。紹介の発生そのものを促進すると同時に、組織の多様性維持や適材適所の実現も視野に入れた設計です。

性格データを軸にしたサービス内容と利点

本サービスは、リファラル採用の立ち上げ支援を行う「Refcome」と、性格適性検査「ミツカリ適性検査」のデータとノウハウを組み合わせた協業により提供されます。株式会社ミツカリが開発・運営する適性検査のデータを活用することで、人的な勘や経験則に依存しない仕組みづくりを可能にしています。

サービスは導入から制度定着までをワンストップで支援し、性格データに基づく分析を用いて採用プロセスに具体的な介入を行います。以下に主な機能とプロセスを整理します。

• 協力者の特定：リファラル採用に協力的な社員の性格を分析し、協力傾向のある社員を特定して効果的なアプローチを促す。
• ターゲットリストの作成：募集ポジションごとに在籍社員の過去の勤務先リストを作成し、紹介候補者への的確なアプローチを支援する。
• 制度設計から定着支援まで：社内説明会やポスター作成など社内広報を含む伴走支援により、制度が文化として根付くように支援する。

性格データを活用することで、次のようなメリットが期待できます。

1. リファラル採用の再現性向上：協力的な社員の共通項を把握することで、導入の成功を属人的な要素に依存しない形にできます。
2. 多様性の確保：候補者と組織とのマッチ度を性格データで可視化し、偏りを最小化しながら多様な人材の採用と配置を可能にします。
3. 社内でのデータ活用促進：採用に直結する利用目的があることで検査受検率が上がり、取得したデータを配置・育成・チームビルディングなど人事施策へ横展開できます。

Refcomeの特徴と提供体制、料金体系

Refcomeはリファラル採用に特化したクラウドツールとコンサルティングサービスを組み合わせた提供形態です。導入企業に専属担当者が深く関与し、制度設計から運用、社員向け周知・促進まで一貫して支援する点が特徴です。

サービスサイトは https://willof-partner.co.jp/ にて公開されています。導入実績や支援内容を踏まえて、企業ごとの課題に応じた最適な運用設計が行われます。

Refcomeが提供する強み

支援実績

大手企業からベンチャー、官公庁に至るまで850社以上の採用支援実績があり、多様な企業で得た知見を活かした支援が可能です。

専属プロフェッショナルによる伴走

導入から社内定着まで専属担当者が関与し、社員説明会や社内広報素材（記事・ポスター）作成、入社後の早期戦力化支援まで幅広く対応します。

柔軟な料金体系

固定費型サービスにより安定的に成果を出すプランや、初期費用0円で導入可能な成果報酬型など、企業の予算や状況に合わせた料金プランを提供します。

上記の支援により、単発の施策で終わらせることなく、制度を社内文化へと定着させることを目指しています。性格データの導入により、紹介の母数を増やしつつ、採用後の定着や配置の最適化も狙います。

提供企業情報と協業体制の詳細

本サービスは株式会社ウィルオブ・パートナー（本社：東京都新宿区新宿三丁目1番24号 京王新宿三丁目ビル3階、代表取締役社長：清水 巧）が提供します。同社は「個と組織の意志をつなぐパートナー」をミッションに、リファラル採用に特化したクラウドツールRefcomeの開発・運営を行っており、2014年1月に設立されました。

サービス提供にあたっては、性格適性検査「ミツカリ適性検査」を開発・運営する株式会社ミツカリとの協業により、検査データの解析ノウハウを組み合わせています。協業によって、適性検査の結果をリファラル採用の具体的な運用と結び付けることが可能になっています。

• 提供開始日（発表）: 2025年10月8日 10時00分
• 提供企業: 株式会社ウィルオブ・パートナー（代表：清水 巧）
• 協業企業: 株式会社ミツカリ（ミツカリ適性検査）
• サービスサイト: https://willof-partner.co.jp/

導入企業は、採用に関する外部チャネルの依存を下げると同時に、社内の人材データを活用してより精度の高い採用・配置を行うことが期待されます。性格データを入口にしたデータ駆動の人事施策は、採用だけでなく配置や育成、チームビルディングにも波及効果をもたらします。

要点まとめ

以下の表に本プレスリリースで示された主要項目を整理しました。導入の背景、サービスの構成、期待される効果、提供体制などを一覧で確認できます。

本件は、少子高齢化が進む日本の労働市場において、紹介を単発で終わらせずに継続的に発生させるための仕組みづくりを目指す取り組みです。性格データという定量的な指標を活用することで、導入の再現性と採用後の適正配置を両立させ、多様性を損なわずに企業の人材戦略を支援する構成となっています。