『えんとつ町のプペル』新作ファンド、募集開始から3.6億円突破

プペルファンド募集開始

開催期間:10月7日〜3月26日

プペルファンド募集開始
出資するとどんな特典があるの?
全出資者にデジタル出資証明書が送られます。さらに100口以上で西野亮廣と隣席で映画を観る権利、200口以上でポスタータイプの個別出資証明書が付与されます。投資は分配対象ですが手数料や元本割れのリスクがある点に注意が必要です。
募集はいつまで?早く締め切ることはあるの?
募集は2025年10月7日開始で最長2026年3月26日までですが、募集総額4億8,000万円に到達した時点で早期に締切ります。現在(2025/10/08 15時時点)は3.6億円の調達で、一口は50,000円からです。

観客が“作り手”に回る仕組みが動いた:調達状況と成立までの経緯

ミュージックセキュリティーズ株式会社が運営する事業投資型クラウドファンディング「セキュリテ」において、2025年10月7日に募集を開始した「映画 えんとつ町のプペル 約束の時計台ファンド」が、2025年10月8日 15時の時点で3.6億円の調達額に達したことが公表されました。募集開始から短期間での到達であり、同社によればこれは国内の事業投資型クラウドファンディングにおける最高調達額を更新する数字です(当社調べ)。

本ファンドは、株式会社CHIMNEY TOWN(代表取締役:西野亮廣)が手掛ける長編アニメーション映画「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」の制作・宣伝・公開に必要な資金の一部を、一般の投資家から募集する仕組みです。募集期間は最長で2026年3月26日までと定められており、募集総額に達した時点で募集を締切る方式が採られています。

募集開始からのタイムライン

募集開始日:2025年10月7日。調達状況の更新時点:2025年10月8日 15時。現時点の調達額:3億6,000万円。募集上限:4億8,000万円(最大募集総額)。

短期間での高額調達は、前作「えんとつ町のプペル」が示した実績と、関係するファンコミュニティの強さが背景にあるとみられます。前作は国内で196万人の観客動員、興行収入27億円を記録しており、本作はその認知度やファン資産を活かした展開を見据えています。

ファンドの構造と具体的条件(出資額・手数料・償還見込み)

本ファンドは、出資者が投資対象の事業の成果に応じて分配を受ける事業投資型クラウドファンディングの枠組みで設計されています。事業投資型クラウドファンディングとは、一般の個人や法人からインターネットを通じて直接事業へ投資を募り、事業の成果に応じた分配金を投資家に支払う仕組みです。貸付型や不動産型は含みません。

出資には所定の取扱手数料がかかり、金融機関への振込手数料等が別途必要となる場合があるほか、出資金の元本が割れる等のリスクがあることが明記されています。詳細は匿名組合契約説明書で確認する必要があります。

項目 内容
ファンド名 映画 えんとつ町のプペル 約束の時計台ファンド
募集金額(最大) 4億8,000万円
現時点の調達額(2025年10月8日 15時時点) 3億6,000万円
募集期間 2025年10月7日開始、最長で2026年3月26日まで(募集総額到達で締切)
一口金額 50,000円(内訳:出資金48,000円、取扱手数料2,000円)
資金使途 映画「えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」の製作費及び広告宣伝費
目標償還率 112.2%(事業計画売上を達成した場合の目標、源泉徴収前、将来の分配を保証するものではない)

手続き・手数料・リスクに関する注意点

出資に際しては所定の取扱手数料が発生します。上記一口金額内で取扱手数料が2,000円とされている点は明記されていますが、振込手数料などは別途発生する可能性があります。

また、目標償還率112.2%は現時点での事業計画に基づく目標であり、将来の分配金を保証するものではありません。出資金の元本が割れるリスクも存在するため、ファンドの匿名組合契約説明書等の書類でリスク要因を確認する必要があります。

プロジェクトの背景・事業のポイントと展開予想

本プロジェクトはテーマとして「待つ」の普遍性を掲げ、遠く離れた存在の“帰還”を信じる希望を描く作品となる予定です。初作は国内で196万人の観客を動員し、興行収入27億円を記録。これにより築かれた認知度とファンコミュニティが強力なIP(知的財産)資産として存在します。

ファンドでは映画本編の製作・宣伝に必要な資金を募る一方で、公開以降の収益を見据えた10年間の事業計画を立てており、配信、書籍・グッズ、イベント等の二次展開も視野に入れて収益化を図る計画が示されています。

  • テーマ性:「待つ」の普遍性、希望の表現。
  • 初作の実績:196万人の観客動員、興行収入27億円。
  • 事業計画:公開後の配信、グッズ、書籍、イベントなど二次展開を含む10年間の計画。
想定される収益の流れ
劇場興行収入、配信ライセンス料、物販・書籍収益、イベント収益など複数の収益経路を組み合わせて償還を目指す構成が想定されています。
IP資産の活用
前作で形成されたブランド力とファンベースを活かした二次展開が重要な要素となります。

出資者への特典

本ファンドに出資した投資家に対する提供物として、出資口数に応じた特典が設けられています。特典はデジタル出資証明書の送付を基本に、一定口数以上の出資で追加の特典が付与されます。

以下が特典の内訳です。

  • 全出資者:デジタル出資証明書の送付
  • 100口以上出資の方:西野亮廣と隣の席で映画を一緒に観る権利
  • 200口以上出資の方:出資者ごとの個別出資証明書(ポスタータイプ)の送付

運営会社・代表のコメントと問い合わせ先

本ファンドの発起人である株式会社CHIMNEY TOWN代表、西野亮廣氏(キングコング)からは、事業投資型クラウドファンディングを通じて「観客が作り手側になる」未来を迎えたいという趣旨のコメントが発表されました。西野氏は、現代の観客が作品に対して単に受け手であるだけでなく“役割”を求めていると述べ、投資という形で制作に関わることで「映画の作り手」になってもらうことを意図しているとしています。

西野氏はさらに、本手法が次世代のクリエイターにとって「お金はないけれど想いはある」という人たちの選択肢になればよいとし、『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』でその扉を開きたい旨を表明しています。コメントの最後には、出資を受ける以上は責任と覚悟を持って完遂するという決意が示されています。

運営会社
ミュージックセキュリティーズ株式会社(第二種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1791号)
所在地
東京都千代田区丸の内二丁目5-1 丸の内二丁目ビル1階
代表・連絡先(代表)
電話番号:03-5948-7301
公式サイト・関連リンク

要点の整理(本文で触れた主要情報の一覧)

以下の表は、本記事で取り上げたファンドの主要な事実を一覧化したものです。出資検討や詳細確認の際の参照用として、募集金額、調達状況、出資単位、資金使途、目標償還率、募集期間、特典、リスクの有無などを整理しています。

項目 内容(記事での記載)
発表日 2025年10月8日 15時00分(プレスリリース日時)
募集開始日 2025年10月7日
現時点の調達額(報告時点) 3億6,000万円(2025年10月8日 15時時点)
募集上限 4億8,000万円(最大募集総額)
募集期間(最長) 2026年3月26日まで(募集総額到達で締切)
一口金額 50,000円(出資金48,000円、取扱手数料2,000円)
資金使途 映画「えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」の製作費及び広告宣伝費
目標償還率 112.2%(事業計画売上達成時の目標、源泉徴収前、保証ではない)
特典 全出資者:デジタル出資証明書。100口以上:西野氏と隣席で映画を観る権利。200口以上:ポスタータイプ個別出資証明書。
リスク・注意点 所定の取扱手数料、振込手数料の可能性、出資元本が割れるリスク、目標償還率は保証値ではない。詳細は匿名組合契約説明書で確認。
運営会社 ミュージックセキュリティーズ株式会社(第二種金融商品取引業者)
発起人(制作) 株式会社CHIMNEY TOWN(代表:西野亮廣)

以上が本ファンドに関する公表情報の整理です。出資を検討する場合は、ファンドページや匿名組合契約説明書、運営会社の公開情報を確認のうえリスクを理解した上で判断することが求められます。

参考リンク: