箱が皿に変わるbeakx、JAPAN PACKで最優秀賞
ベストカレンダー編集部
2025年10月8日 18:48
beakx最優秀賞受賞
開催期間:10月7日〜10月10日
「箱から皿へ」──beakxが示した包装の新しい役割
奥村印刷株式会社が発表した新製品beakx(ビークス)は、箱がそのまま皿になる機能を持たせたパッケージであり、従来の包装の枠を超える高付加価値性を示した製品です。2025年10月7日から10日にかけて東京ビッグサイトで開催された展示会「JAPAN PACK 2025」にて披露され、包装資材関連カテゴリーでJAPAN PACK AWARDS 2025 最優秀賞を受賞しました。
本章ではまず、beakxの基本構造と機能を整理します。beakxは、奥村印刷の特許取得済み技術である折り紙食器「beak」を応用し、パッケージ本体に「ミシン目」と「折り曲げ用スジ」を施すことで、使用者が箱を展開すると簡単に皿として使える構造となっています。糊やハサミを使わずに組み立てられる点が、日常利用や緊急時における実用性を高めています。
主な技術的特徴とその意義
技術面での最大の特長は、紙の反発力を利用した独自のロック機構(特許取得済み)です。これにより、組み立てた皿構造が頑丈に保持され、外れにくい設計となっています。組み立てに工具を必要としないため、配布先や現場での利便性が高い点が評価されました。
また、原料と製造工程にも配慮があり、原料にはFSC森林認証紙を採用し、本社のクリーンルームにおいて再生エネルギー100%の電力で製造されています。環境配慮と品質管理が両立した生産体制は、製品の社会的評価を高める重要な要素です。
- 折り紙食器技術(beakの応用)
- ミシン目・折り曲げ用スジによる展開機能
- 紙の反発力を使ったロック機構(特許取得済み)
- FSC認証紙採用、クリーンルームで再生エネルギー100%の電力による製造
受賞の評価点と社会的意義
JAPAN PACK AWARDS 2025の審査委員会が評価したポイントは主に三つあります。まず1点目に、独自技術の革新性。beakxは類似製品がほとんど存在しない領域での新規性を示し、包装資材としての付加価値を大きく高めています。2点目に、SDGsや防災という観点での社会貢献性。3点目に、製造時の環境配慮とトレーサビリティです。
特に災害対応の文脈では、beakxが「食品+皿」として機能する点が注目されました。備蓄の際にレトルト食品と組み合わせることで洗い物が不要になり、水資源の節約につながります。これにより避難所や被災地域での食事提供の効率化が期待できます。
- 審査評価(要点)
- 独自のロック機構による組み立てやすさと堅牢性(特許取得済み)
- 災害時の備蓄食と組み合わせて用いることで、水の使用を抑える社会的インパクト
- FSC認証紙と再生エネルギー100%の製造による環境配慮
- 市場での新規性・差別化
SDGs・防災・環境配慮の具体的側面
製品設計における環境配慮として、原料にFSC森林認証紙を採用していること、また製造がクリーンルームで行われ、電力を再生エネルギー100%で賄っていることが明記されています。これらは環境負荷低減の観点で明確な根拠を示す要素です。
防災への寄与という観点では、皿不足や洗浄資源の制約が課題となる場面で、beakxが備蓄物資の一部として機能することで実利的な効果が見込まれます。包装と食器を一体化する発想は、備蓄物の輸送効率や配布時の簡便性にも寄与します。
展示会での発表と企業からの発表内容
beakxの受賞は、JAPAN PACK 2025(会期:2025年10月7日~10日、会場:東京ビッグサイト)での発表を通じて公表されました。奥村印刷は東7ホールのブース番号7-122で出展し、展示は10日まで行われました。受賞の発表と授賞式は10月8日に実施され、授賞式では開発担当者である取締役常務執行役員の山田秀生氏が登壇しています。
展示会での活動内容、ブース位置、会期などの情報は以下の通りです。企業側は展示会期間中の製品紹介を通じて来場者にbeakxのデモンストレーションを行い、技術的説明や用途提案を行っていました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展示会名 | JAPAN PACK 2025 |
| 会期 | 2025年10月7日(火)~10月10日(金) |
| 会場 | 東京ビッグサイト(国際展示場) |
| 当社ブース | 東7ホール 7-122(展示は10日まで) |
| 授賞日 | 2025年10月8日(授賞式) |
報道関係者向けの連絡先とプレス素材
プレスリリース中には報道関係者向けの問い合わせ先として、奥村印刷 コミュニケーションプロデュース本部 担当:藤枝 鋼至郎(副本部長)の連絡先が明記されています。住所、メール、電話番号が提供されており、報道や取材の調整に対応する体制が整えられています。
- 担当:藤枝 鋼至郎(副本部長)
- 住所:〒114-0005 東京都北区栄町1-1(王子本社)
- Eメール:beakx@okum.jp
- 電話:070-6573-7346
また、プレスリリース素材として使用されている画像ファイルのダウンロード提供がある点も明記されています。製品ページへの関連リンクも提供されており、追加の技術資料や画像取得が可能です。
開発者のコメントと奥村印刷の事業背景
開発責任者である奥村印刷 取締役常務執行役員の山田秀生氏は、beakxの発想が「パッケージを、単なる容器ではなく、生活インフラの一部にできないか」という観点から始まったと述べています。山田氏は、日本が直面する災害リスクとSDGsへの関心を踏まえ、紙パッケージに新たな使命を持たせることができたと受賞にあたって説明しています。
奥村印刷は1947年(昭和22年)設立の総合印刷会社で、出版印刷、商業印刷、パッケージ、ディスプレイ、イベント、ノベルティなど幅広い事業を展開しています。2022年12月にはクリーンルームを設置し、折り紙食器beakの製造を開始するなど、革新的製品開発に注力してきた企業背景があります。
- 会社概要(主な項目)
- 会社名:奥村印刷株式会社
- 設立:昭和22年9月3日(1947年)
- 本社所在地:〒114-0005 東京都北区栄町1番1号
- 代表者:奥村文泰
- 事業内容:商業印刷、出版印刷、事務印刷、企画・編集・デザイン、WEB・システム制作、SP関連事業
- 製品ページ:https://www.okum.net/beak/
企業の技術蓄積と生産インフラが、beakxのような新製品の実現を支えている点が確認できます。特許取得済みの技術やクリーンルームでの製造体制は、品質と信頼性の担保につながります。
情報整理:beakxの要点と関連データ
ここまで述べた内容を、主要項目ごとに表形式で整理します。表は受賞情報、製品特性、展示会情報、企業連絡先といった重要なデータを一目で確認できるように構成しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | beakx(ビークス) |
| 受賞 | JAPAN PACK AWARDS 2025 包装資材関連カテゴリー 最優秀賞 |
| 授賞日 | 2025年10月8日(授賞式) |
| 展示会 | JAPAN PACK 2025(2025年10月7日~10日) 東京ビッグサイト |
| 展示ブース | 東7ホール 7-122(展示は10日まで) |
| 技術的特徴 | 折り紙食器beakを応用/ミシン目・折り曲げ用スジ/紙の反発力を利用したロック機構(特許取得済み) |
| 社会的効果 | 災害時の備蓄食+皿としての機能/洗い物不要で水資源節約/SDGsに配慮した素材と製造 |
| 素材・製造 | FSC森林認証紙採用/クリーンルームで再生エネルギー100%の電力で製造 |
| 開発責任者 | 取締役常務執行役員 山田秀生(奥村印刷株式会社) |
| 報道窓口 | 奥村印刷 コミュニケーションプロデュース本部 担当:藤枝 鋼至郎(副本部長) Eメール:beakx@okum.jp/電話:070-6573-7346 住所:〒114-0005 東京都北区栄町1-1(王子本社) |
| 関連リンク/素材 | 製品ページ:https://www.okum.net/beak/ プレスリリース素材(画像)ダウンロードあり |
| キーワード(プレス資料記載) | beakx、皿になるパッケージ、折り紙食器 パッケージ、高付加価値 包装資材、災害時 食器 不要、レトルト食品 皿、電子レンジ対応 紙皿、ピクニック、小ロット オリジナル 印刷、パッケージ 差別化 アイデア |
上の表は本プレスリリースの要素を網羅的に整理したものであり、製品の特徴、受賞情報、企業連絡先、関連リンクなどを含みます。展示会や受賞の事実、技術的根拠、環境配慮の要素が明示されていることから、beakxは包装資材としての新規性と社会的有用性を備えた製品であると整理できます。
プレスリリース本文中に記載されたすべての情報を元に、受賞理由、技術の概要、展示会情報、連絡先、企業概要、関連リンク、ダウンロード素材の有無までを包括的に整理しました。追加の詳細や取材の申し込みは、提供されている報道窓口の連絡先を通じて対応が可能です。
参考リンク: