10月10日発売　岡山新名物「キビダン」歴史を味わう土産

吉備路の伝説を持ち帰る菓子として登場した「キビダン」

岡山・吉備路を拠点に活動するアップデート吉備路は、古代吉備王国の古墳や鬼伝説をテーマにした新商品「キビダン」を発表しました。プレスリリースは2025年10月8日 10時10分の発信で、商品は2025年10月10日に発売されます。

「キビダン」は、岡山名物の伝統菓子であるきびだんごを史実や伝説の世界観と結びつけ直し、「歴史ロマンを味わう」お土産として再定義したものです。企画を手掛けるアップデート吉備路は、古墳にまつわる商品群（古墳珈琲、古墳カードなど）を展開しており、今回の新作はその流れの延長に位置づけられます。

吉備路と鬼伝説の結びつき

岡山といえば「桃太郎」の物語がよく知られますが、その原型の一つとされるのが吉備路に伝わる鬼退治の伝説です。勇者・吉備津彦命と鬼・温羅（うら）の戦いは、現在も鬼ノ城や吉備津神社、造山古墳・作山古墳などの史跡として残り、歴史ファンや観光客の関心を集めています。

「キビダン」は、この土地に伝わる物語性をビジュアルや同梱物で表現することで、単なる食べ物を越えた「知る」「訪れる」きっかけを提供することを意図しています。

老舗とクリエイターが組む、伝統の味と新しい物語

製造は明治十四年創業の老舗和菓子店、山脇山月堂が担当します。同店が作るきなこをまぶしたやわらかなきびだんごの味わいをベースに、アップデート吉備路が企画・デザインを付加して商品化しました。

製品では素材の風味と保存性を両立させる設計がなされ、消費者にとって親しみやすい形のきびだんごを提供します。製造と企画の明確な分担により、伝統の味に物語性を融合させています。

製造と味わいの詳細

商品は香ばしいきなこ風味のきびだんごで、柔らかい食感と上品な甘みを特徴とします。原材料やアレルギー表示についての詳細はパッケージ表記に準じますが、材料は和菓子の基本に忠実な構成です。

製造元：株式会社山脇山月堂（岡山市）／企画・販売：アップデート吉備路（岡山市）。製造の確かな経験に基づく品質管理が行われています。

パッケージとしおりで伝える物語

パッケージデザインは、アップデート吉備路が推進する地域ブランド「こふん王国」の人気キャラクター「ハニワ」を採用しています。イラストは岡山県在住の漫画家・イラストレーター、みや中みえ氏が担当しました。

パッケージには古墳や鬼伝説をモチーフにした遊び心あるビジュアルを配し、同梱のしおりでは鬼伝説の名場面を4コマ漫画で紹介します。この4コマでは矢と石の攻防や鯉と鵜の追いかけなどの場面がコミカルに描かれ、食べるだけでなく伝説に触れられる構成です。

販売拠点と流通方針、クラウドファンディングの取り組み

「キビダン」は賞味期限が短い特性から、まずは吉備路エリア限定での販売が実施されます。店舗での手渡し販売を中心に、地域来訪者に向けた需要を優先する方針です。

並行して、将来的なEC販売を視野に入れた準備も進めています。ただし、現段階では賞味期限等の理由から全国展開は限定的で、製造・物流の体制を整える段階にある旨がリリースに明記されています。

取扱店舗（販売場所・所在地）

発表された取扱店舗は下記の通りです。いずれも岡山県総社市周辺の観光拠点で、吉備路観光の流れの中で購入できるよう配慮されています。

• 吉備路もてなしの館（岡山県総社市宿418）
• 吉備路観光案内センター（岡山県総社市三須825-1 サンロード吉備路内）
• 国分寺観光案内所 くろひめ亭（岡山県総社市上林1046 備中国分寺内）

これらの場所は造山古墳・作山古墳、吉備津神社、鬼ノ城など吉備路の主要史跡を巡る経路上にあります。

EC化とクラウドファンディングの進行

アップデート吉備路は自社ECサイトの整備を進め、将来的には「古墳珈琲」など他の商品とあわせて全国販売体制を整える計画です。現在、その準備資金を募るためにクラウドファンディングに挑戦中と明記されています。

クラウドファンディングは地域密着型プラットフォーム『晴れフレ岡山』上で実施中で、プロジェクトページは下記URLになります。募集期限は2025年10月13日までです。

https://readyfor.jp/projects/kibidan/

製品情報と関連情報の整理

以下では「キビダン」に関する主要データを表形式で整理します。発売日、価格、内容、企画・製造の担当、取扱店舗、クラウドファンディング期限、関連サイトやSNSなど、記事内で触れた情報を漏れなく網羅します。

表の下には短いまとめとして、アップデート吉備路が目指す方向性と現時点の流通方針について再確認する文章を付けます。

まとめとして、アップデート吉備路は古代吉備王国に根ざす史跡と伝説を消費体験と結びつける方向で活動しており、「キビダン」はその具体的な取り組みの一つです。地域限定での販売を行う一方、クラウドファンディングによる資金調達を通じて将来的なEC販売を目指す計画が明記されています。

本文中の情報は、発表されたプレスリリースに基づいて整理しています。各種の問い合わせや最新の販売状況、在庫等については公式サイトおよびクラウドファンディングのプロジェクトページを参照してください。