横浜市メタバース第2弾 子ども発案の焼き菓子を販売

メタバースでお菓子づくり

開催日:10月4日

メタバースでお菓子づくり
誰が参加できるの?
対象は小児がんなど病気と向き合う子どもたち(治療中・経験者・きょうだい含む)で、オンラインで自宅や病院から参加できます。今回の参加者は13名でした。
考案したお菓子って買えるの?
買えます。商品は「メタバースで子どもたちが考えた焼き菓子セット」として横浜スイーツ&カフェ専門学校のECで予約販売(10/8〜10/14正午)、発送は10/16以降です。

メタバースを通じた“居場所”づくり――第2弾は「お菓子づくり」で交流を深める

横浜市デジタル統括本部は、病気と向き合う子どもたちが安心して過ごせる「新たな居場所」をメタバース空間で提供する取り組みを進めている。プレスリリースは2025年10月9日付で発表され、令和7年度(2025年度)に実施している一連の交流事業の一環として、メタバース交流企画の第2弾を実施したことを明らかにした。

今回の第2弾は「お菓子づくり」をテーマに、横浜スイーツ&カフェ専門学校の協力を得て行われた。メタバース上で子どもたちがアイデアを出し合い、そのアイデアを実際の焼き菓子として形にする試みであり、創造力がリアルな成果物へと結実する体験を通じて、参加者同士の交流を図る狙いがある。

小児がんなど病気と向き合う子どもたちの“新たな居場所”づくり  ~横浜市メタバース交流企画第2弾~ 画像 2

イベントの基本情報

開催日時は令和7年10月4日(土)15:00~16:00で、参加者は合計13名。対象は小児がん等の病気と向き合う子どもたちで、参加方法は自宅や病院・施設からのオンライン参加で行われた。

イベントでは、メタバース空間に設けられた会場でお菓子づくりに関するレクチャーを受け、グループで相談して焼き菓子の味やトッピングを考案する。各グループが考案したオリジナル焼き菓子は後日、協力校の学生が実際に製作し、参加者へプレゼントされる。また、同専門学校のウェブサイトでも販売される予定となっている。

開催日
令和7年10月4日(土)15:00~16:00
対象
小児がん等の病気と向き合う子どもたち(治療中、経験者、そのきょうだいを含む)
参加者数
13名
参加方法
オンライン(自宅・病院・施設から参加)
小児がんなど病気と向き合う子どもたちの“新たな居場所”づくり  ~横浜市メタバース交流企画第2弾~ 画像 3

プログラムの流れと参加者体験の詳細

当日のプログラムは、メタバース空間での講義とグループワーク、アイデアの決定という流れで進行した。講師役は専門学校の関係者が務め、焼き菓子の基本やトッピングの組み合わせ、食品衛生に関する簡単な説明などが行われた。

参加者はグループに分かれて相談し、味・形・トッピングなどを具体化していく。グループでの相談は何度でも行える形式で、オンラインで繰り返し参加することで居場所感の醸成を図ることが重視された。

小児がんなど病気と向き合う子どもたちの“新たな居場所”づくり  ~横浜市メタバース交流企画第2弾~ 画像 4

焼き菓子の製作と販売スケジュール

グループで考案されたオリジナル焼き菓子は、横浜スイーツ&カフェ専門学校の学生が実際に製作する。完成した品は参加者へプレゼントされるとともに、一般向けに販売される予定である。

販売に関する具体的日程は以下のとおりと発表されている。予約受付期間は10月8日(水)から10月14日(火)正午まで、発送は10月16日(木)以降に行われる。購入希望者は同校のECサイトから申し込みが可能で、商品は「メタバースで子どもたちが考えた焼き菓子セット(商品+送料)」として販売される。

  • 予約受付期間:2025年10月8日(水)~10月14日(火)正午
  • 発送開始日:2025年10月16日(木)以降
  • 販売窓口:横浜スイーツ&カフェ専門学校 ONLINE SHOP(ECサイト)
小児がんなど病気と向き合う子どもたちの“新たな居場所”づくり  ~横浜市メタバース交流企画第2弾~ 画像 5

これまでの取り組みと連携体制

横浜市が実施しているメタバース交流事業は、今回の「お菓子づくり」以前にも複数回の試行・実施がある。これらの事例は、対象者の交流促進やオンライン環境での居場所形成に向けたノウハウ蓄積に役立っている。

以下に過去の主な取り組みを示す。参加人数や実施日、内容などの具体的データが公開されており、いずれも参加者同士のコミュニケーション活性化を目的としている。

  1. YOKOHAMAスペースアドベンチャー
    実施日:令和6年8月21日(2024年8月21日)
    参加者:18名
    内容:メタバースによる試行交流。チームで協力してクイズやパズルを行い、共同作業を通じて交流を深めた。
  2. LUNARCRAFT(ルナクラフト)ワークショップ
    実施日:令和7年7月29日(2025年7月29日)
    参加者:23名
    主催:横浜市とJAXA宇宙教育センターの共催
    内容:月に関する特別授業の後、5~6人のグループで「ルナクラフト」(「マインクラフト」をプラットフォームにJAXA宇宙教育センターが開発した教材)を用いた探索・建築を実施し、参加者同士のコミュニケーションを促進した。
  3. メタバースでおしゃべり会 ~夏の思い出~
    実施日:令和7年8月22日(2025年8月22日)
    参加者:5名
    内容:参加者同士の対話を中心としたアットホームな交流会。クイズやたき火を囲んだトークセッションなどを通じて気軽なコミュニケーションを行った。

これらの取り組みには、教育機関や宇宙教育団体など外部の協力が含まれており、メタバースというデジタル空間を活用することで、地理的・身体的制約を越えた交流の可能性を追求している点が特徴である。

補足情報と定義

プレスリリースでは、用語や統計に関する注記も示されている。小児がんの定義や、過去の診断件数などが明記されており、取り組みの背景を理解するための情報が提供されている。

※1 小児がんの定義
小児期(一般的に15歳未満)にかかる、さまざまな「がん」の総称。令和2年(2020年)にがんと診断された0歳から14歳の人数は全国で2,080人、横浜市で49人と報告されている。
※2 対象の範囲
小児がんの治療中の子、経験者、そのきょうだいを含む。
※3 LUNARCRAFTの説明
「マインクラフト」をプラットフォームとしてJAXA宇宙教育センターが開発した、月世界を体感し探査・開拓できる教材。

問い合わせ先、関連情報とメディア素材

本事業に関する問い合わせ先は横浜市医療局がん・疾病対策課長であり、担当者の氏名と連絡先がプレスリリースにて示されている。広報資料や関連リンクも用意されており、関心を持つ第三者が詳細を確認できる体制が整っている。

また、プレスリリース内で使用された画像ファイルや素材はダウンロード可能と記載されており、報道や広報での利用が想定される。

問い合わせ先
医療局 がん・疾病対策課長 三室 直樹 Tel 045-671-2957
関連リンク(プレスリリース本体)
横浜市プレスリリース(PDF)
ダウンロード
プレスリリース内で使われている画像ファイル等の素材をダウンロード可能

要点の整理(今回の記事で伝えた事項の一覧)

以下の表は、本稿で扱ったプレスリリースの主要項目を整理したものだ。日付・人数・実施方法・連携先・販売スケジュールなど、事実関係をひと目で確認できるようにまとめている。

項目 内容
プレスリリース発表日 2025年10月9日 09時00分(横浜市デジタル統括本部)
企画名(第2弾) メタバースでお菓子づくり(横浜スイーツ&カフェ専門学校協力)
開催日時 令和7年10月4日(土)15:00~16:00
対象 小児がん等の病気と向き合う子どもたち(治療中・経験者・きょうだい)
参加方法 オンライン(自宅・病院・施設から参加)
参加者数 13名
学生による製作 グループ案を専門学校の学生が実際に製作し、参加者へプレゼント
販売(EC) 予約受付:10月8日~10月14日正午、発送:10月16日以降、横浜スイーツ&カフェ専門学校 ONLINE SHOP
過去の主な取組 YOKOHAMAスペースアドベンチャー(令和6年8月21日、参加18名)、LUNARCRAFTワークショップ(令和7年7月29日、参加23名)、メタバースでおしゃべり会(令和7年8月22日、参加5名)
問い合わせ 医療局 がん・疾病対策課長 三室 直樹 Tel 045-671-2957
関連資料 プレスリリース(PDF)

以上のとおり、横浜市のメタバースを活用した交流事業は、オンライン上の活動と現実世界での成果物(学校による焼き菓子製作)を組み合わせることで、参加者にとっての実感のある居場所づくりを図っている。プレスリリースには、今回の企画の具体的な運営方法、スケジュール、過去事例、問い合わせ先、関連資料の提供など、実施に関する必要な情報が網羅されているため、関係者や関心のある第三者が確認できる構成になっている。

参考リンク: