2026年5月、歌舞伎町で『獨道中五十三驛』上演決定 宙乗りの大歌舞伎
ベストカレンダー編集部
2025年10月10日 09:42
獨道中五十三驛上演
開催日:5月1日
歌舞伎町で新たな歌舞伎体験──『獨道中五十三驛』が2026年5月に上演
Bunkamuraは、新宿・歌舞伎町で行う大型歌舞伎シリーズ「歌舞伎町大歌舞伎」の第二弾として、三代猿之助四十八撰の内『獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)』を2026年5月にTHEATER MILANO‑Za(東急歌舞伎町タワー6階)で上演すると発表しました。出演は市川中車と市川團子の二人で、従来の歌舞伎の枠組みを踏襲しつつ、宙乗りや早替りといった見せ場を多数設けた大スペクタクル公演となります。
この上演は、歌舞伎の伝統的な演目を現代の舞台装置や演出で再提示する試みの一環です。舞台は新宿・歌舞伎町という都市の文脈と交差させるかたちで組まれており、地域と演劇の接続、観客との距離感を意識したプログラム編成がなされています。上演日時やチケット情報の詳細は公式発表に従って確認が必要です。
上演の見どころと出演者
『獨道中五十三驛』は、ひとりの旅芸人が五十三の宿場を巡る物語を、役替わりや宙乗りなどの演出で魅せる長編歌舞伎です。今回は市川中車と市川團子がタイトルロールを担い、伝統技法と身体表現を融合させたダイナミックな舞台を展開します。
演出面では速いテンポの場面転換(早替り)や空中演出(宙乗り)を多数取り入れるとのことで、視覚的なスペクタクル性が強調されます。観客は古典的な物語の再発見と、現代的な舞台技術の両方を体験することができます。
- 演目: 三代猿之助四十八撰より『獨道中五十三驛』
- 出演: 市川中車、市川團子
- 会場: THEATER MILANO‑Za(東急歌舞伎町タワー6階)
- 上演時期: 2026年5月
冬から新年にかけての音楽・コンサートラインナップ
Bunkamuraは2026年1月の新春に『PGF生命 presents ニューイヤー・ミュージカル・コンサート 2026』を開催します。会期は2026年1月2日(金)から4日(日)まで、会場は東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)です。毎年恒例となっているこのコンサートは、世界で活躍するミュージカル歌手が集い、名曲の数々を披露するイベントです。
今回の出演陣には、2年連続出演となるジョン・ロビンス(John Robbins)が含まれます。2025年の公演で豊かな表現力と深い歌声が評価され、再び客席を包み込むようなパフォーマンスが期待されます。また、ブロードウェイのディーバとして知られるキャロライン・ボウマン(Caroline Bowman)が初来日し、幅広いレパートリーでミュージカルの名曲を歌唱します。スポンサー表記として『PGF生命 presents』の冠が付されています。
開催情報と構成の概要
会期: 2026年1月2日(金)〜4日(日)
会場: 東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)
- 出演予定: ジョン・ロビンス(2年連続出演)、キャロライン・ボウマン(初来日)ほか
- 内容: ミュージカルの名曲を中心としたコンサートプログラム
- 主催/協賛: 『PGF生命 presents』表記
展覧会・育成プログラム・ワークショップの展開
Bunkamuraは展覧会や人材育成プログラム、ワークショップなど多角的な活動も発表しています。2025年末から2026年にかけて、デザインや写真、俳優育成の領域で複数の重要なプログラムが予定されています。
例えば、デンマークの椅子デザイナー、ハンス・ウェグナーの大回顧展『織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ』は、2025年12月2日(火)から2026年1月18日(日)までヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F)で開催されます。早割券は2025年10月15日(水)より販売開始となり、大学・高校生を対象にした【早割ペアチケット for student】も用意される点が特徴です。ウェグナーのデザイン哲学や家具に対する考え方に触れる貴重な機会です。
日本上陸の大規模展と写真展
2026年7月4日(土)から8月26日(水)まで同じくヒカリエホールにて、『まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険』が開催されます。本展は1950年代から現代に至る日本の女性写真家たちの仕事を総覧する大規模な巡回展の日本開催版であり、アルル国際写真フェスティバルで高く評価された展覧会を拡大しての凱旋です。
写真のみならず、インスタレーション、コラージュ、映像等を含む多様な表現を横断的に紹介し、約200点の作品を展示する予定です。写真史と美術史の交点に位置する展示構成が意図されています。
俳優育成とワークショップの詳細
俳優育成プログラム「コクーン アクターズ スタジオ」では第2期の特別ワークショップに関する全講師が発表されました。常任講師による基礎レッスンに加え、以下の多彩なゲスト講師が参加します。
- 黒田育世
- 身体表現の専門家としての視点を提供します。
- 野村萬斎
- 狂言の技術と身体表現に関する指導を行います。
- 行定勲
- 映画監督としての演出論やカメラワークに関するレクチャーを担当します。
- 六本木康弘
- アクション指導を行う講師で、10月に実施するワークショップの体験・見学チケットが現在販売中です。
これらのワークショップは俳優として現場で役立つ実践的なスキルを学ぶことを目的に構成されています。申し込みやチケット販売に関する最新情報は公式ページで確認する必要があります。
育成・賞の取り組みと過去のレポート
Bunkamuraは次世代育成を目的とする取り組み「Discover Future Stars」の一環として、オフィシャルサプライヤーの支援を受けた『未来の巨匠コンサート2025』等を継続的に実施しています。同プログラムは若い才能の発掘と育成を目指し、文化・芸術を通じた学びと機会の提供を行っています。
9月に実施された『未来の巨匠コンサート2025』には松井秀太郎と鳥羽咲音が出演し、そのレポートが公開されています。こうした公演やレポートは、出演者の現在地や将来の展望を示すとともに、若手への支援の具体例として位置づけられます。
また、第35回Bunkamuraドゥマゴ文学賞の受賞者として川内有緒が選ばれ、受賞作は『ロッコク・キッチン 浜通りでメシを食う』です。川内有緒は受賞の言葉を「美味しいスープを煮込んでいます」と題して寄せており、作品が生まれる背景や執筆の動機、受賞を知った時の心境などを綴っています。
関連リンクと情報源
公式情報および詳細はBunkamuraの公式サイトおよび各種SNSで案内されています。以下は公式で案内されているリンクです。
- Bunkamuraホームページ
- X(旧Twitter): @Bunkamura_info
- Facebook: bunkamura.official
- Instagram: bunkamura_info
- note: Bunkamura
- YouTube: BunkamuraChannel
- Bunkamura Challenge
今回の発表内容の要点整理
ここまでで触れた各イベントと取り組みを表に整理します。主要な公演・展覧会・プログラムの日時、会場、主な出演・特徴をまとめました。下の表は発表された全項目を網羅しています。
| 項目 | 日時 | 会場 | 主な内容・出演 |
|---|---|---|---|
| 歌舞伎町大歌舞伎 第二弾『獨道中五十三驛』 | 2026年5月 | THEATER MILANO‑Za(東急歌舞伎町タワー6階) | 市川中車、市川團子/宙乗り・早替りを含む大スペクタクル歌舞伎 |
| ニューイヤー・ミュージカル・コンサート 2026 | 2026年1月2日〜4日 | 東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階) | ジョン・ロビンス(2年連続)、キャロライン・ボウマン(初来日)/ミュージカル名曲集 |
| 織田コレクション ハンス・ウェグナー展 | 2025年12月2日〜2026年1月18日 | ヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F) | ハンス・ウェグナー回顧展/早割券は10月15日販売開始、学生向け早割ペアあり |
| まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険 | 2026年7月4日〜8月26日 | ヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F) | 約200点の作品/写真に加えインスタレーション、コラージュ、映像を展示 |
| 未来の巨匠コンサート2025(レポート公開) | 2025年9月(公演) | (詳細はレポート参照) | 松井秀太郎、鳥羽咲音出演/若手育成プログラム「Discover Future Stars」関連 |
| コクーン アクターズ スタジオ 第2期 特別ワークショップ | 2025年度(随時実施) | (ワークショップ会場および開催日程は別途案内) | ゲスト講師: 黒田育世、野村萬斎、行定勲、六本木康弘等/六本木康弘の10月ワークショップは体験・見学チケット販売中 |
| 第35回Bunkamuraドゥマゴ文学賞 | 受賞発表(2025年度) | 受賞作発表および受賞者コメント公開 | 受賞者: 川内有緒/受賞作『ロッコク・キッチン 浜通りでメシを食う』、受賞の言葉掲載 |
以上が今回の発表内容の要点です。各公演・展覧会・ワークショップについては、最新のスケジュールやチケット販売情報をBunkamuraの公式サイトおよび公式SNSでご確認ください。