10月28日開催｜日本地域コンテンツ大賞2025 ノミネート47作発表

地域の魅力を照らす──日本地域コンテンツ大賞2025が15周年で迎えた転換点

一般社団法人日本地域コンテンツ振興協会は、節目となる第15回「日本地域コンテンツ大賞2025」において、ノミネート47作品を決定したと2025年10月10日13時30分に発表しました。今回のアワードは、地域情報誌やフリーペーパー、Webメディア、動画など多様なメディアを通じて地域の魅力を国内外へ発信している取り組みを顕彰することを目的としています。

本年は全国から合計577媒体のエントリーが寄せられ、地域の個性と創意にあふれた作品群が揃いました。第15回という区切りの年にあたり、本アワードの最高位賞はこれまでの「大賞」から新たに『内閣府地方創生担当大臣賞』へ改称され、今回がその改称後初の開催となります。

制度的な位置づけと目的

本アワードは、地域メディアが果たす「文化・経済・人の交流をつなぐ架け橋」としての役割に光を当て、その価値を社会に可視化することを目指しています。地域の課題解決や魅力発信を通じて、地方創生への具体的な貢献を促進することが重要な趣旨です。

さらに、授賞式を通じて全国の地域メディア、媒体社、自治体、企業のネットワークを強化し、連携により新たな交流や共創の機会を創出することも大きな目的の一つです。賞の名称変更や15周年の節目は、地域発信のさらなる社会的評価を図る契機と位置付けられています。

ノミネート47作品の全容 ― 部門ごとの紹介

本項では、発表された全47作品を部門ごとに列挙し、各部門の位置づけと特色について整理します。ノミネートは「各部門都道府県順、国コード順」で整理されています。

以下に示す各部門ごとの作品は、地域の生活文化、観光、教育、企業広報、デジタルコンテンツ、アニメ・ゲームなど多彩な切り口で地域を伝えるものです。

地方創生部門

地域の歴史や暮らしを深掘りし、地域振興へとつなげる作品が並びます。紙媒体や地域限定の刊行物が目立ち、ローカルアイデンティティの形成に寄与する内容が評価対象です。

ノミネート作品は以下の6点です。

• 東川町 「写真の町」40周年誌　ちいさな町の、おおきな歩み
• 青森の暮らし
• kawagoe premium
• ちょっとだけ、楽しい暮らしがあるところ
• 地元人
• 樂

観光庁長官賞部門

観光振興に直結する情報発信を対象とする部門です。訪日客向け情報や地域の魅力を広く伝えるWebメディアが名を連ねています。

ノミネート作品は次の4点です。

• marumura.com
• Japanese STATION
• ZOOM JAPON
• jSnow

観光部門

地域の観光資源を発掘・紹介し、観光誘客の実務に寄与するコンテンツが対象です。地域ガイドやライフスタイルに結びつくメディアが含まれます。

ノミネート作品は以下の6点です。

• 新宿plus
• やまなしStyle
• 富士吉田市総合ガイド・富士吉田市グルメガイド
• しまね十九
• すさき手帖
• Pomodoro

隈研吾特別賞部門

建築や地域デザイン、文化的価値の視点を重視する部門で、隈研吾氏の思想に通じる地域づくりや表現を評価します。誌面の企画力や編集視点も重要な要素です。

ノミネート作品は次の6点です。

• JP01特別号ゼロワンエリア ＜富良野市＞
• 季刊あおもりのき
• sees magazine
• sprout! 2025 SUMMER ISSUE
• 人生を耕すためのライフスタイルマガジン　耕Life
• ONE ANSWER　ようこそ、長崎のミュージアムへ

企業誌部門

企業が発信する媒体の中でも、地域に根ざした情報発信や地域と企業の関係構築に寄与する誌面を対象としています。編集企画力と地域貢献度が問われます。

ノミネート作品は以下の6点です。

• Cho-co-tto
• Bspoken スーツオヤジ図鑑
• 北陸ジェネレーション
• 瀬戸マーレ
• HERES
• けんせつ姫

ライフスタイル部門

生活者視点での地域の魅力や日常の豊かさを伝えるメディアが対象です。読者の暮らしに寄り添う情報の提示がポイントです。

ノミネート作品は次の6点です。

• ピースなじかん
• 月刊fu
• こせい
• スポエール
• めぐる、
• Junior Soccer Magazine VAMOS

デジタル部門

Webや映像などデジタル技術を活用して地域を伝えるコンテンツを対象とします。オンラインでの拡散力や多言語対応なども審査の観点になります。

ノミネート作品は以下の6点です。

• おかわりきたみ
• 日本一の湖のほとりにある街の話
• 滋賀のママによる ママのためのオンラインニュース シガマンマ
• 「３４３６２」／島根県雲南市　移住定住促進PR動画
• Beneath the Surface – Discover Okinawa with Hilton
• JAPANDIGEST　WEB

MIE(Magazine in Education)部門

教育的な視点で誌面を制作し、学びや地域理解を深める取り組みを対象とする部門です。学生や若年層への発信力が重視されます。

ノミネート作品は次の6点です。

• Yellow!
• あっちこっちば
• re@lize
• Time in nature
• colors
• 香川と四国をオモシロ知的に遊ぶフリーマガジン　interest

アニメ（漫画）・ゲーム部門

地域の魅力発信に寄与するアニメや漫画、ゲームなどのメディアを対象とした部門です。今年度は該当する作品が選出され、映像作品の社会的影響力も評価対象となっています。

ノミネート作品は以下の1点です。

• ゆるキャン△ SEASON３

なお、本年度はビジネスモデル部門に該当作品がありませんでした。

授賞式の開催詳細と視聴方法

受賞作品は、10月28日に開催される授賞式で発表されます。授賞式は会場参加とオンライン配信の両方で実施されるハイブリッド形式です。

授賞式の概要は次のとおりです。会場では国内外で活躍する著名な方々が表彰授与者として登壇し、各受賞者の功績を讃える形式で進行します。

名称

日本地域コンテンツ大賞2025　授賞式

日時

2025年10月28日（火）14時00分～16時30分

会場

二十五世観世左近記念観世能楽堂

形式

会場とオンラインのハイブリッド形式

オンライン視聴はYouTubeによるライブ配信で行われます。配信URLは以下の通りです。

• アワード公式URL: https://award.jnsca.jp/
• 授賞式YouTube配信: https://youtube.com/live/kPFK2XHXb90?feature=share

審査体制、後援・協賛、問い合わせ先

受賞選定は、コンテンツ発信の専門家や地方創生の現場に精通した有識者で構成された審査委員会による厳正な審査で行われました。審査では地域への貢献度、発信力、企画性、持続性など多角的な観点が評価基準となっています。

本アワードは、各省庁などの後援を得て開催されます。協賛企業も多数存在し、審査および授賞式運営を支えています。

• 後援: 内閣府／外務省／経済産業省／農林水産省／観光庁／総務省／全国農業協同組合連合会
• 協賛: Kambara Art Studio株式会社、神原インターナショナル株式会社、神原ヘルスブリッジ株式会社、総合商研株式会社

本件に関する問い合わせは、一般社団法人日本地域コンテンツ振興協会 日本地域コンテンツ大賞 事務局が窓口となります。連絡先は以下のとおりです。

Mail

award@jnsca.jp

協会公式HP

https://jnsca.jp

この記事の要点まとめ

ここまでに記載した主要な情報を表形式で整理します。発表日時、会場、エントリー数、ノミネート数、後援・協賛、視聴方法、問い合わせ先などを一括して確認できます。

以上が「第15回 日本地域コンテンツ大賞2025」のノミネート発表と授賞式に関する整理です。授賞式当日には改称後初の最高位賞である内閣府地方創生担当大臣賞をはじめ、各部門の受賞が発表されます。