栗山民也演出『明日を落としても』兵庫で開幕
ベストカレンダー編集部
2025年10月11日 21:50
舞台『明日を落としても』開幕
開催期間:10月11日〜10月16日
開館20周年を刻む舞台『明日を落としても』、10月11日に兵庫で開幕
兵庫県立芸術文化センターの開館20周年記念公演として、舞台『明日を落としても』(読み:あすをおとしても)が2025年10月11日(土)に開幕しました。公演情報は株式会社サンライズプロモーションが発表しており、発表日時は2025年10月11日 18時30分です。本作は阪神・淡路大震災から30年の節目にあたり、過去と現在を織り交ぜて人々の記憶と日常の尊さを描きます。
演出を務めるのは栗山民也。栗山は当センターに縁の深い演出家であり、1995年6月25日~7月1日に上演したソフト先行事業『GHETTO/ゲットー』や、2005年11月15日~20日に新国立劇場との共同制作で上演した開館記念公演『母・肝っ玉とその子供たち ―三十年戦争年代記』の演出を手掛けてきました。今回もセンターのプロデュース作品として、脚本家・ピンク地底人3号が立ち上げた物語を栗山が演出しています。
開幕日の現場と写真クレジット
本作の開幕に伴う撮影は飯島 隆が担当しています。プレスリリース内では撮影クレジットが複数回繰り返し記載されており、舞台写真や稽古場の記録は飯島によるものです。
撮影クレジット(プレスリリース記載のまま):
- 撮影:飯島 隆
- 撮影:飯島 隆
- 撮影:飯島 隆
- 撮影:飯島 隆
- 撮影:飯島 隆
- 撮影:飯島 隆
- 撮影:飯島 隆
- 撮影:飯島 隆
- 撮影:飯島 隆
- 撮影:飯島 隆
- 撮影:飯島 隆
物語の舞台設定と筋書き — 六甲山麓の桐野旅館に宿る記憶
物語は2025年の年明け間もない冬
二人の関係は1995年の震災以前に遡ります。当時25歳だった雄介は旅館の仕事に迷いがあり、兄の健人(尾上寛之)、義姉・京子(田畑智子)、従業員の拓次(春海四方)らに心配されていました。17歳のひかるは母・真美(富田靖子)に甘えながら将来を見いだせずにおり、無鉄砲で生意気な面を持っていました。雄介はひかるにボクシングを教えながら互いに影響を与え合います。
作品は過去(1990年代)と現在(2025年)の二つの時間軸を行き来し、震災当時に赤ん坊だった姪・遥(川島海荷)が30歳になった姿や、当時の旅館を知る丈一(酒向 芳)との再会を通して雄介が記憶を反芻していく様を描きます。記憶の中で繰り返される〈もし〉や葛藤を抱えながらも、雄介の止まっていた時間が静かに動き出します。
- 作品の軸
- 震災の事実そのものだけでなく、日常の挨拶や何気ないやり取りを通して「日常の尊さ」を見つめ直す点に重心を置いています。
- 描写の特徴
- 過去と現在の会話や体温が直接伝わる会話劇の形式で、ときに暖かな笑いを誘う瞬間も挟み込みつつ、静かな感情の揺らぎを重ねます。
キャスト・クリエイターと彼らの言葉
主要キャストと役名、そして演出・脚本の情報は下記の通りです。出演陣は劇中でそれぞれの年代や関係性を表現し、過去と現在を繋ぐ役割を担っています。
| 役名 | 俳優 |
|---|---|
| 桐野雄介(旅館社長) | 佐藤隆太 |
| 神崎ひかる(元アルバイトの青年) | 牧島 輝 |
| 遥(雄介の姪) | 川島海荷 |
| 丈一 | 酒向 芳 |
| 健人(雄介の兄) | 尾上寛之 |
| 拓次(従業員) | 春海四方 |
| 京子(健人の妻) | 田畑智子 |
| 真美(ひかるの母) | 富田靖子 |
創作陣は以下の通りです。
- 作:ピンク地底人3号
- 演出:栗山民也
栗山民也(演出)からの言葉
栗山は東京稽古を終え、兵庫での舞台稽古を経て公演に臨む心境を述べています。1995年の震災直後の街で上演した『GHETTO/ゲットー』や、その後のグランドゼロの場所に新劇場が立ち上がり開館記念で上演した作品群と、自身の関わりを振り返りながら、慰霊と未来への眼差しで作品を立ち上げた経緯を説明しています。
栗山は、劇場と人々の熱が繋がることで本作が生まれたと語り、明日の初日に向けて追憶の物語を上演する意義を示しています。
佐藤隆太・牧島 輝のコメント
佐藤は自らが演じる雄介について「忘れられない過去と向き合いながら前に進もうと葛藤する人間味ある人物」と説明しています。栗山の演出によりキャラクターが深く愛され、繊細かつ想像を超える角度のアプローチを受けていることを語り、舞台空間で観客が登場人物の息遣いを直接感じ取ることの重要性を強調しています。
牧島はひかるの性格を「動きや言葉がまっすぐで嘘がなく、自分に正直」と表し、稽古でピンク地底人3号から俳優に向けて「葛藤を持ってほしい」と言われた経験を挙げています。30年前の出来事が被災者にとっては最近の記憶であることに対する覚悟と重さを述べ、観客にとって希望や前進のきっかけになることを願う意向を示しました。
上演スケジュール、チケット情報、関連イベント
本作は兵庫と東京の二会場で上演されます。兵庫公演は開館20周年記念公演としての位置づけで、東京公演はEX THEATER ROPPONGIでの上演となります。公演日程、会場、チケット価格、関連イベントを以下にまとめます。
なお、バックステージツアーは舞台スタッフのガイド付き舞台見学ツアーで定員100名・要申込とされていますが、プレスリリースでは受付終了と明記されています。その他、アフタートークやスペシャルトークの開催情報も公表されています。
| 区分 | 兵庫公演 | 東京公演 |
|---|---|---|
| 会場 | 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール | EX THEATER ROPPONGI |
| 日程 | 2025年10月11日(土)~16日(木) | 2025年10月22日(水)~27日(月) |
| チケット料金 | 一般 8,500円、U-25 2,500円(全席指定/税込) | S席 10,000円、A席 8,500円、U-25 3,500円(全席指定/税込) |
| 一般発売日 | 2025年7月19日(土)10:00~ | 2025年8月30日(土)10:00~ |
| 関連イベント | ★アフタートーク(登壇:佐藤隆太、牧島 輝) ■スペシャルトーク(登壇:佐藤隆太、牧島 輝、田畑智子、ピンク地底人3号) ◆バックステージツアー(定員100名・要申込)※受付終了 | ★アフタートーク(10月24日(金)13:00:佐藤隆太、牧島 輝、酒向 芳、春海四方、富田靖子) ★アフタートーク(10月26日(日)13:00:佐藤隆太、牧島 輝、川島海荷、尾上寛之、田畑智子) |
お問い合わせ先は会場ごとに指定されています。兵庫公演は芸術文化センターチケットオフィス(電話:0798-68-0255、受付時間10:00~17:00、月曜休 ※祝日の場合は翌日)、東京公演はサンライズプロモーション(電話:0570-00-3337、平日12:00~15:00)です。
本作の主催・制作・協力および後援情報も明示されています。後援は兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会、(公財)神戸市民文化振興財団。主催は兵庫県、兵庫県立芸術文化センター。東京公演の主催はテレビ朝日とサンライズプロモーションです。制作はサンライズプロモーション、制作協力にパソナグループ、企画製作は兵庫県立芸術文化センターが担当しています。
オンライン情報と連絡先
公式サイトとX(旧Twitter)のアカウントが公表されています。公式サイトはhttps://asuoto2025.com、Xアカウントは@asuoto2025です。詳細情報や最新の公演情報、登壇者の追加発表などは公式サイトとXでの告知を参照する必要があります。
制作・撮影クレジットの整理も明記されており、制作はサンライズプロモーション、制作協力はパソナグループ、企画製作は兵庫県立芸術文化センター、撮影クレジットは飯島 隆が複数回記載されています。
この記事の要点まとめ表
以下の
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 明日を落としても(読み:あすをおとしても) |
| 作 | ピンク地底人3号 |
| 演出 | 栗山民也 |
| 主要出演 | 佐藤隆太、牧島 輝、川島海荷、酒向 芳、尾上寛之、春海四方、田畑智子、富田靖子 |
| 兵庫公演 会場・日程 | 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール/2025年10月11日~16日 |
| 東京公演 会場・日程 | EX THEATER ROPPONGI/2025年10月22日~27日 |
| チケット料金 | 兵庫:一般 8,500円、U-25 2,500円/東京:S席 10,000円、A席 8,500円、U-25 3,500円(全席指定・税込) |
| 一般発売日 | 兵庫:2025年7月19日 10:00~、東京:2025年8月30日 10:00~ |
| 問い合わせ | 兵庫:芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255(10:00~17:00 月曜休)/東京:サンライズプロモーション 0570-00-3337(平日12:00~15:00) |
| 主催・制作等 | 主催:兵庫県、兵庫県立芸術文化センター(東京公演:テレビ朝日、サンライズプロモーション)/制作:サンライズプロモーション/制作協力:パソナグループ/企画製作:兵庫県立芸術文化センター |
| 後援 | 兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会、(公財)神戸市民文化振興財団 |
| 公式サイト・SNS | 公式サイト https://asuoto2025.com / X(旧Twitter) @asuoto2025 |
| 撮影クレジット | 撮影:飯島 隆(プレスリリース内で複数回記載あり) |
本記事では兵庫県立芸術文化センターの開館20周年記念公演として上演される舞台『明日を落としても』に関する発表内容を忠実に整理しました。公演の背景、あらすじ、出演者のコメント、スケジュールやチケット情報、問い合わせ先、制作クレジットなど、プレスリリースに記載された情報をすべて含めてまとめています。