10月15日プレオープン 伊豆長岡温泉 すみよし館再生

すみよし館プレオープン

開催日:10月15日

すみよし館プレオープン
いつから営業するの?
試験営業は2025年10月15日から開始、グランドオープンは2026年1月1日の予定です(発表日:2025年10月13日)。プレ期間で運用や入浴時間、衛生管理などの実務確認を行います。
宿泊料金はいくらぐらい?
宿泊は1泊2食付きでお一人様10,000円〜25,000円(2名以上同一料金)。夕食3,300円、朝食1,200円は会場食で提供。部屋の広さや設備で料金が変動し、消費税は別途です。

老舗旅館「伊豆長岡温泉 すみよし館」再生の狙いと経緯

静岡県伊豆の国市・伊豆長岡古奈温泉に所在する老舗旅館「伊豆長岡温泉 すみよし館」が、株式会社雲匯海の主導により再生プロジェクトを開始し、改装工事と運営体制の整備を終えて2025年10月15日から試験営業(プレオープン)を開始することが発表されました。プレスリリースは2025年10月13日 08時30分に株式会社雲匯海(本社:東京都千代田区、東京都知事登録旅行業第3-8469号、代表取締役:李 花冉/北野 忠政)から公開されています。

この再生プロジェクトは、新型コロナウイルス感染症の影響で閉館に至った地域の観光資源を再活用し、地域経済の振興、伝統文化の継承、新たな交流の場の創出、そして多文化共生を通じた持続的な発展を目的としています。雲匯海は「お手頃価格の高級温泉旅館 すみよし館」として再開する方針を示しており、幅広い層が気軽に訪れることができる料金設計と運営体制を整えています。

伊豆長岡温泉 すみよし館 コロナ禍で閉館した老舗旅館再生プロジェクト始動 画像 2

背景にある地域資源と歴史

古奈地区は開湯から約1300年の歴史を持つ由緒ある温泉地であり、すみよし館は狩野川沿いに建ち、約二百匹の錦鯉が泳ぐ水庭や伝統的な建築美で知られてきました。長年にわたり地域を代表する存在として親しまれてきた老舗旅館ですが、コロナ禍で観光需要が急減し、経営環境の悪化から閉館するに至りました。

雲匯海はこの現状を「失われた文化資源の再生」と位置づけ、旅行会社としての観光業の知見と現場経験を宿泊分野にも適用する形で、自社主導の再生に踏み切りました。伊豆地域出身の旅館経営者、当時の社長を含む関係者の意見を採り入れつつ、旅館再生の専門家を交えた計画策定と設備更新を実施しています。

  • 所在地:静岡県伊豆の国市・伊豆長岡古奈温泉
  • 歴史的特長:開湯約1300年、狩野川沿い、水庭に約200匹の錦鯉
  • 事業主体:株式会社雲匯海(本社:東京都千代田区)
  • プレスリリース日:2025年10月13日 08:30
伊豆長岡温泉 すみよし館 コロナ禍で閉館した老舗旅館再生プロジェクト始動 画像 3

改装内容と館内の特徴・温泉施設

改装工事では、伝統的な建築美を維持しつつ設備更新を行い、天然温泉掛け流しの大浴場や檜の桶と陶器の風趣を映す露天風呂など温泉施設の機能と風情を高める改修が実施されました。建物外観や客室からの景色、館内の大浴場と露天風呂は、老舗旅館の雰囲気を保ちながら現代の宿泊者ニーズに応じた快適性を確保しています。

宿泊施設としての基本方針は「お手頃価格の高級温泉旅館」であり、価格帯を抑えつつも温泉・料理・接客の品質を維持するための設備投資と運営設計が行われました。水庭に泳ぐ錦鯉や庭園の景観は保存され、客室や共用空間からの眺めが旅館の魅力の一部として残されています。

伊豆長岡温泉 すみよし館 コロナ禍で閉館した老舗旅館再生プロジェクト始動 画像 4

温泉・浴場の仕様

大浴場は天然温泉の掛け流しであり、泉質や湯量に応じた運用が想定されています。露天風呂は檜の桶と陶器を取り入れた風趣を備え、入浴環境は伝統性と現代的な利便性を両立させる設計とされています。

具体的な浴場利用に関する運用や入浴時間、衛生管理、アメニティの提供方法などは現場運用の段階で整備され、試験営業期間中に実務的な確認を行いながら最終的な運用ルールが確定されます。

大浴場
天然温泉掛け流し。広さ・構成は改装により最適化。
露天風呂
檜の桶と陶器を取り入れた風趣。外気と景観を楽しめる構成。
衛生管理
改装に伴う設備更新と運用マニュアルの整備を実施。
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運営体制・人材配置・サービス方針

運営体制は雲匯海の本社直轄による管理と現場の自律性を両立させる構造で設計されています。宿泊事業の専門家を集めた「宿泊事業本部」を設立し、本社直轄で日々の業務報告や週次巡回を実施することで現場を支援する仕組みを構築しています。

人材面では、総支配人に伊豆出身で温泉旅館経営に精通する専門家を迎え、副総支配人にはコロナ禍で閉館当時に経営を担っていた元社長が再任されます。料理長には調理師会「創誠会」会長を務める料理人が就き、伝統の技と現代の感性を調和させた料理提供を担います。

伊豆長岡温泉 すみよし館 コロナ禍で閉館した老舗旅館再生プロジェクト始動 画像 6

スタッフ構成と多文化共生の取り組み

館内スタッフにはベトナム・中国をはじめとする国際色豊かな人材を配置し、日本語での丁寧な接客を基本に多言語対応を実施します。これにより地域雇用の創出と多文化共生の実践を目指す方針です。

サービス提供の形態については、夕食は「お手軽旅館会席」、朝食は「和定食」を会場食形式で提供し、品質の維持と効率的運営を両立させます。チェックインは事前精算方式を導入し、滞在中の利便性向上と運営効率化を図ります。

  1. 総支配人:伊豆出身、温泉旅館経営の専門家
  2. 副総支配人:旧経営陣の元社長(再任)
  3. 料理長:創誠会会長(調理師会)
  4. 館内スタッフ:多国籍(ベトナム・中国 等)、多言語対応

訪日インバウンド団体の受け入れについては、対象を一等客室10室のみに限定し、東京本社の集中管理の下で運営されます。一方で国内外の個人旅行客、欧米・アジア圏の法人旅行客にも対応できる柔軟な宿泊体制を整備しています。

料金、予約方法、営業スケジュールと関連情報

宿泊料金は1泊2食付きで2名以上同一料金、部屋の広さや設備内容に応じた価格帯としてお一人様10,000円から25,000円を設定しています。食事のみの料金は夕食3,300円、朝食1,200円で、いずれも会場食形式で提供されます。上記料金にはサービス料が含まれ、消費税は別途申し受けます。

チェックインは事前精算方式を採用し、予約管理は本社の旅行事業本部、主要旅行サイト(OTA)および電話予約センターを通じて一元管理します。これにより省力化と利便性の両立を図る運用としています。

営業日程と関連リンク

営業スケジュールは以下のとおりです。試験営業(プレオープン)は2025年10月15日(令和7年10月15日)から開始し、正式開業(グランドオープン)は2026年1月1日(令和8年元旦)に予定されています。

関連リンクとして、すみよし館のパンフレットと公式サイト、ならびに運営会社である株式会社雲匯海の公式サイトが公開されています。予約や詳細な宿泊プランは公式サイトや主要旅行サイトを通じて案内されます。

  • 試験営業(プレオープン):2025年10月15日
  • 正式開業(グランドオープン):2026年1月1日
  • すみよし館 パンフレット:https://www.sumiyoshikan.unwaikai.co.jp/pamphlet
  • すみよし館 公式サイト:https://www.sumiyoshikan.unwaikai.co.jp/
  • 株式会社雲匯海 公式サイト:https://www.unwaikai.co.jp/

要点の整理とデータサマリー

ここまでに示した再生プロジェクトの主要なポイントを表形式で整理します。本表は、事業主体、所在地、歴史、営業日程、料金帯、人材配置、運営方針といった主要項目を一覧化したものです。情報はプレスリリースに基づいて作成しています。

項目 内容
旅館名 伊豆長岡温泉 すみよし館
事業主体 株式会社雲匯海(本社:東京都千代田区、旅行業登録第3-8469号)
プレスリリース日 2025年10月13日 08:30
試験営業開始 2025年10月15日(プレオープン)
正式開業 2026年1月1日(グランドオープン)
所在地 静岡県伊豆の国市・伊豆長岡古奈温泉(狩野川沿い)
歴史的背景 古奈温泉は開湯約1300年。すみよし館は約200匹の錦鯉が泳ぐ水庭を有する老舗旅館
料金(宿泊) 1泊2食付き:10,000円〜25,000円(お一人様、2名以上同一料金)※サービス料込、消費税別
料金(食事のみ) 夕食:3,300円、朝食:1,200円(会場食)
温泉・浴場 天然温泉掛け流しの大浴場、檜の桶・陶器を用いた露天風呂
運営体制 本社直轄の宿泊事業本部による管理。日次報告と週次巡回で現場支援
人材配置 総支配人:伊豆出身の専門家/副総支配人:旧経営陣の元社長/料理長:創誠会会長/スタッフ:多国籍
予約・精算 チェックインは事前精算方式。予約管理は本社旅行事業本部、主要旅行サイト、電話予約センターで一元管理
インバウンド対応 訪日団体は一等客室10室のみ受け入れ(東京本社の集中管理)。個人旅行客や法人需要にも対応可能
関連リンク すみよし館公式:https://www.sumiyoshikan.unwaikai.co.jp/ / 雲匯海:https://www.unwaikai.co.jp/

以上が、発表されたプレスリリースの主要事項の要約と整理です。再生プロジェクトは地域資源の保存と活用、地域経済への寄与、そして多文化共生を軸に据えた事業設計となっており、試験営業期間を経て正式開業に向けた運用の定着を図る計画です。

参考リンク: