高知の小さな工房が作る1年仕込みシュトーレンの理由

1年仕込みシュトーレン発売

開催日:10月13日

1年仕込みシュトーレン発売
どこが他のシュトーレンと違うの?
カゴノオトのシュトーレンは市販のドライフルーツや添加物を使わず、生産者直送の旬果実を月ごとに仕込み1年かけて熟成させる点が最大の特徴で、素材の個性と時間を味わいの中心に据えています。
どうやって買えるの?値段はどれくらい?
販売は主に予約制で対面・オンライン両方を実施。プレスでは1本約1万円と明示され、特に1年前からの予約購入者や季節イベントでの対面購入が多く案内されています。

風景を素材に刻む――高知の小さな菓子工房が選んだ〈1年仕込み〉という道

高知県に拠点を置く小さな菓子工房〈カゴノオト〉は、2025年10月13日付のプレスリリースで、1年かけて仕込むシュトーレンを中心にした取り組みの現状を公表しました。報告日時は2025年10月13日 12時00分で、工房の公式サイトは https://www.kagonote.com/ です。

同工房のシュトーレンは、「1年かけた四万十の旬でつくるシュトーレン」と名付けられ、製法と素材選定に特徴があります。生産者から直接仕入れた果物を用い、市販のドライフルーツや食品添加物を使わずに、時間をかけて味を育てる点が最大の特徴です。

風景に恋をした小さな菓子工房〈カゴノオト〉が生み出す、“1年を誇りに思えるシュトーレン”――誰もやらない1年仕込みで売上前年比186%を達成‼ 画像 2

出発点は「風景」に対する恋慕

工房の出発点は、四季の移ろいを映す地域の風景でした。朝早くから畑に立ち作物と向き合う生産者の営みを見続ける中で、その手仕事と土地の味わいを菓子に刻みたいという発想が生まれています。

そのため〈カゴノオト〉は、素材の個性を活かすことを最優先にし、現場を訪れて生産者の声を聞き、素材の状態や扱い方を直接確認しながらひと月ごとに仕込みを進めます。この姿勢が「1年仕込み」という選択につながっています。

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時間を懸けることの思想的背景

創業者は東日本大震災を契機に東京から高知へ移住し、都会と地方の両方の時間感覚を得た経験を持ちます。その経験から「効率化一辺倒では見えなくなる価値」に立ち戻り、個々の1年や日々の営みに敬意を払う菓子作りを志向しています。

こうした考えは単なるノスタルジーではなく、製法選択にも反映されており、保存料や味の補強を目的とした添加物に頼らず、素材を信じて熟成や仕込みの時間をかけることに重きを置いています。

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製法の実際――素材から仕込み、熟成までの詳細

〈カゴノオト〉のシュトーレンは、12種類の素材を1年かけて仕込み、クリスマス時期に焼き上げる工程をとります。素材の多くは地域の生産者から直接仕入れられ、素材ごとに異なる処理を行うことで味を凝縮させます。

具体的には、柚子は粗糖に漬け込み3か月かけて皮へ甘みを浸透させ、コクのある味わいに仕上げます。ブルーベリーやいちごはセミドライにして水分を抜き、味を濃縮したうえで煮込む工程を経ます。こうした工程をひと月ごとに分けて進め、12種類をそろえてからまとめて仕上げます。

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工程を示す一覧

  • 原材料調達:地域の生産者から直接仕入れ
  • 素材ごとの前処理:柚子は粗糖漬け(3か月)、果実類はセミドライ加工
  • 月単位の仕込み:1年を通して各素材を順次仕込む
  • 最終仕上げ:12種類の素材を用い、クリスマス時期に焼き上げる
  • 販売形態:予約販売を中心に、対面販売・オンライン販売も実施

シュトーレン自体は保存食的性格を持ち、熟成させることで味わいがまとまっていく菓子です。〈カゴノオト〉はこの性質を生かし、時間を通じて素材同士の味が連なっていく体験を重視しています。

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食品添加物や既製品を使わない理由

市販のドライフルーツや化学的な添加物を使えば短時間で安定した商品を作ることは可能です。しかし工房は、素材本来の力を信じ、手間をかけることでしか出せない味わいと物語性を重視しています。結果として通常よりも時間と労力を要する製法となっています。

この考え方は、消費者に対して「今年の時間を振り返る」機会を提供することにもつながります。商品を通じて食べる人が『今年もよくやった』と自身の1年を振り返る瞬間を意図的に生み出そうとしています。

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販売・顧客動向と2025年上半期の業績

プレスリリースによると、2025年上半期の売上は前年同期比で186%を記録しました。シュトーレンの売上が大きな牽引役ですが、季節のタルトや焼菓子といった日常的な商品群も好調で、総合的な伸びにつながったと説明されています。

伸びを支えた要因として、地域イベントや都市部での対面販売の増加により新たな顧客接点が生まれ、オンラインと口コミが相乗して認知が拡大したことが挙げられています。対面で出会った顧客が1年仕込みのシュトーレンの趣旨に共感し、予約へつながるケースが増えたことも報告されています。

風景に恋をした小さな菓子工房〈カゴノオト〉が生み出す、“1年を誇りに思えるシュトーレン”――誰もやらない1年仕込みで売上前年比186%を達成‼ 画像 8

販売と顧客接点の戦略

  1. 予約販売を基軸に据える(1年前からの予約購入者が中心)
  2. 季節商品や焼菓子で日常的な接触を維持
  3. 地域イベント・都市部での対面販売を通じて新規顧客を獲得
  4. オンラインと口コミで工房訪問や注文を拡大

また、工房の田園風景にひかれて県内外から訪れる顧客が増え、実店舗や工房を直接訪れる機会が売上拡大に寄与しています。これらの活動が、リピーターの増加と新規顧客の獲得を両立させる構図を作っています。

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評価と公的な選出、そして取材対応に関する案内

こうした取り組みは外部からの評価も受けており、昨年発表したプレスリリースがPR TIMES「プレスリリースアワード2025」の101選に選出されています。該当ページは PR TIMES の選考結果ページに掲載されています(https://prtimes.jp/pressreleaseawards/2025/best101/best101_015/)。

プレスリリースには取材に関する一節も含まれており、関心を持ったメディア等からの取材は歓迎されていることが明記されています。具体的な取材希望や問い合わせは工房の公式サイト(https://www.kagonote.com/)を通じて行う流れです。

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受賞の位置付けと関係者への感謝

プレスリリースは、受賞を工房単独の成果ではなく、生産者や顧客、関係者の協力の結果と位置付けています。選定は取り組みが外部評価に値することを示す一つの指標として紹介されています。

文面では、地道な取り組みを継続してきた結果としての評価であり、今後も全国へ向けてシュトーレンを届けていく意志が示されています。ただし、記事は宣伝ではなく事実の整理と経緯の報告を目的としています。

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要点一覧表:カゴノオトの1年仕込みシュトーレンと関連情報

以下に、本記事で取り上げた主要な事実を表形式で整理します。製法、販売形態、業績、評価、問い合わせ先などが一目で分かるように構成しました。

項目 内容
発表者 菓子工房 カゴノオト
発表日時 2025年10月13日 12:00
公式サイト https://www.kagonote.com/
商品名(表記例) 1年かけた四万十の旬でつくるシュトーレン
価格 1本 約10,000円(プレスリリース本文では「1本1万円のシュトーレン」と記載)
製法の特徴 ・1年仕込み(12種類の素材を月次で仕込む)
・生産者から直接仕入れ、食品添加物不使用
・柚子は粗糖漬け3か月、ブルーベリー・いちごはセミドライ加工等
販売形態 予約販売を中心(1年前からの予約購入者が多い)、季節商品・焼菓子も販売、地域イベントや都市部での対面販売、オンライン販売
業績 2025年上半期の売上は前年同期比186%
受賞等 PR TIMES「プレスリリースアワード2025」101選に選出(該当ページあり)
https://prtimes.jp/pressreleaseawards/2025/best101/best101_015/
取材・問い合わせ 取材希望などは公式サイト経由で連絡する旨がプレスリリースに記載

以上がプレスリリースの要旨と関連情報の整理です。工房の取り組みは素材に寄り添い時間を重ねる製法に特徴があり、2025年上半期の売上伸長や外部評価にもつながっています。関係者の協力を得て続けられている営みであり、取材や詳細な問い合わせは公式サイトを通じて案内されています。

参考リンク: